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ベース初心者の方必見!ピックの基礎知識とおすすめピック6選

ベースピックの基本的な知識とおすすめのピック6選を解説します。ピックによって変わる音の印象やベースピックを選定する際気をつけたいことなど、ベースを始めたばかりの初心者の方必見の内容となっています。
ベース初心者の方必見!ピックの基礎知識とおすすめピック6選

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ベースをはじめたものの、ピックには様々な種類があるため、どれを選んでよいかわからない方も多いのではないでしょうか。

ここでは基本的なピックの種類を、形・厚み・素材に分類してわかりやすく解説します。さらにはベーシストにおすすめのピックを選定しますので、初めてピックを選ぶ方は是非参考にしてみてください。

ピックの形状と特徴

ベースピックは主に4種類あります。弾き方や好み、音楽のジャンルによって使われるものが違います。それぞれのピックに特徴があるので、基本的なピックの形について知っておくとよいでしょう。

ここではピックの形状としてスタンダードなものから珍しい形のものまで、ピックの形の違いについて詳しく説明します。

定番のティアドロップ型

ティアドロップ型のピックは、その名の通りしずく型の形状をしています。丸みを帯びた2等辺三角形で、先端に行くにつれて細くなっているので弦への引っ掛かりが少なく、細やかな動きの邪魔になりません。

持つ部分が広角になっているため、持ちやすい形状です。シャープになっている先端は、狙ったポイントを正確に弾くことができるのでソロ弾きに向いていますが、弦に当てられる面積は広いので、カッティング奏法が得意なベーシストにもおすすめです。

ティアドロップ型は、ピックの中では最もポピュラーな形状なため厚みや素材などの種類も多く、選ぶ楽しさを味わえるピックと言えるでしょう。

正三角形のトライアングル型

トライアングル型のピックもティアドロップ型と同様、ポピュラーな形状です。丸みを帯びた正三角の形をしており、持つ面積が広く、弦を弾く際の張力に負けてピックを落とす心配が少ないのが特徴です。

弦を弾く箇所が3つあるので、1つの角が潰れても他の2つの角が使える点はトライアングル型の特徴と言えるでしょう。ピックは大体100円前後のものが多いので、練習量が多くピックの消耗が激しい方におすすめです。

角の丸みにも種類があり、鋭角な正三角形のピックはクリーンな音を、丸みが帯びているピックは音に厚みを持たせてくれます。角の丸みの他にも、厚みや素材の種類が多いので、初めはさまざまな種類のトライアングル型を試して自身の好きな音を探ってみるとよいでしょう。

細かいピッキング向きのジャズ型

ジャズ型という名前からもわかるように、JAZZ系の演奏者がよく使用しているのがジャズ型のピックです。ティアドロップ型とも似ていますが、サイズが小さくてより角度のついた形状となってます。

小さく厚みがあるのが一般的で、細かいピッキングをするのに優れていますが、ベースの太い弦を弾くのには少々慣れが必要です。ピックを持つ指から弦までの距離が短く、しなりもないため、ストロークやカッティングには不向きです。初心者は、ジャズ型を最初に使うのは避けた方が無難でしょう。

小さい分コントロールがしやすく、的確に弦を弾くことができるので、テクニカルなソロ演奏者向きのピックです。

音色が丸くなる丸型

他の形状とは変わり、角がなく円形の形をしているのが丸型のピックです。ピック全体を使用できるので、トライアングル型と同様に消耗しにくいというメリットがあります。

また、丸型のピックでは角度をつけすぎると弦がしっかり振動しないため、自然とピックと弦を並行にする癖がクセが付き、理想的なフォームで弦を弾けるようになるというメリットもあります。

丸型は角度がないため指で弾くような柔らかい音を出すことができるピックです。ソフトな優しい音色を求めているベーシストには最適なピックと言えるでしょう。

ピックの厚みによる音の特徴

ピックの厚みが違うことによって、弦を弾いたときのレスポンスに違いが出ます。薄ければピックがしなりレスポンスが遅く、硬ければ早くなることが特徴です。

またアタック感にも影響があるため、ダイナミックなキレのある音か、柔らかく優しい音か、自身の希望する音を想像しながら厚みを検討することが重要です。

ここでは、ピックの厚みの違いについてわかりやすく解説していきます。

柔らかい音が出せるソフト

SOFT(ソフト)またはTHIN(シン)と呼ばれる種類は、厚みがおおよそ0.5mm以下のピックで、よくしなるので柔らかい音を出すのが特徴です。

コードストロークがしやすく、長時間演奏しても手が疲れにくいですが、太く張力のあるベースには少し使いにくいかもしれません。

音の強弱のコントロールもソフトタイプのピックだと難しいため、初心者にはあまりおすすめできません。

中間のミディアム

MEDIUM(ミディアム)は、厚みが0.6mmから0.9mmのものです。ピックの厚みの中では中間的な厚みで、初めてベース用のピックを選ぶ方は、ミディアムからスタートする方が多い傾向にあります。

しなりすぎず、アタック感のある音を出すのが特徴です。音は硬すぎず柔らかすぎずといった中間の音ですが、よりキレのある音感を求める方には、ミディアムだと物足りなく感じてしまうかもしれません。

初心者の方は、ミディアムより厚みのあるピックを使用してみましょう。使いにくいと感じるならばミディアムで練習を重ね、スムーズに弾くことができるようになったら、厚みのあるピックに乗り換えていくのが望ましいと言えます。

硬い音が出せるハード

HARD(ハード)もしくはHEAVY(ヘヴィ)と言われる厚みのピックは、初心者のベース奏者におすすめのピックです。厚みは1.0mm以上で、硬くてキレのある音が出せます。

ベースの太い弦にも負けない厚みなため、ピック自体も割れにくく扱いやすいです。エッジが効いてレスポンスも早いため、音の感触もパワフルです。

前述したように、ハードが弾きにくいと感じる方は、ミディアムで特訓してからハードに移行するのもよい選択だと思います。

太い音が出せるエクストラ・ヘヴィ

EXTRA HEAVY(エクストラ・ヘヴィ)は、その名が表すように厚みが1.5mm以上のもので、ピックの中では一番分厚い種類です。

スタンダードな4弦ベースにも、さらなる音域を求める5弦ベースを扱う方にもおすすめです。太い弦にも負けず力強いアタック感を存分に堪能することができます。

厚みがあり、まったくしならないため、早いフレーズを多用したい方が使うことが多いです。単音も大きく出せて、存在感のある演奏が可能です。

しかしながら弦への負荷が大きくなるため、慣れていないと弦が切れる場合があります。また、初心者には厚くて持ちにくいため、上級者向けのピックと言えるでしょう。

ピックの素材ごとの特徴

ここまでの解説で、既にピックには様々な種類があることがわかりましたが、この項ではピックの素材について、主流なタイプから珍しいタイプまで紹介します。

スタンダードなピックの素材は、セルロイド、ポリアセタール、ウルテムの3種類です。

珍しいタイプとしては、ナイロン、メタル、アクリルなどがあります。

ナイロンは繊維素材としても有名で、柔らかくニュアンスのある音が出せます。メタルは弦の寿命を大幅に削りますが、素材感がスタイリッシュで、金属ならではのエッジ感を出すことができます。

アクリルのピックはしなりが少ないので硬質な音を出すのが得意ですが、一般的なピックに比べると価格が高くなってきます。

スタンダードな素材の特徴

ここでは、スタンダードなピックの素材であるセルロイド、ポリアセタール、ウルテムの3種類の特徴を解説します。

セルロイド素材のピックの特徴

初心者におすすめなのはセルロイドという種類で、見た目はプラスチックのような素材ですが、柔軟性があり音の強弱もつけやすく、バランスの取れたピックです。

ポリアセタール素材のピックの特徴

ポリアセタールは摩擦に強く消耗しにくいのが特徴で、セルロイドより硬質な音が出せます。中音域も得意なピックなので、ベース奏者向けとされています。

ウルテム素材のピックの特徴

ウルテムは樹脂で作られており、摩擦に強く長持ちします。べっ甲の素材に似ていると言われており、人の爪で弾いたような柔らかい温かみのある音を出せます。

おすすめのベースピック[ティアドロップ型]

ここではティアドロップ型のピックを3つ紹介します。素材は初心者にもおすすめのセルロイドのタイプで、厚みはハード・ヘヴィータイプのものを選定しました。

ピックは主に楽器メーカーが出しているので、メーカーのロゴがスタイリッシュに配置されているデザインのものが多いです。自身がどのようなメーカーが好きなのか、ティアドロップのピックの特徴も読みつつ検討してみてください。

SCHECTER SPT-HC10

SCHECTER(シェクター)は、ディビッド・シェクターが1978年にアメリカ、カリフォルニアで始めた楽器メーカーです。元々はリペアを中心に高品質なパーツの製造を行っており、現在ではオリジナルのモデルから低価格のモデルまで幅広く製造しています。

シェクターのベースを使用するベーシストとしては、凛として時雨の345や黒夢の人時がおり、両者ともシェクターのオリジナルモデルを使用しています。

シェクターが製造するヘヴィータイプのピックはアタック感が強く、音の太さに定評があります。素材はセルロイドタイプで柔軟性があり使いやすく、10枚セットなので気兼ねなく使用できるピックです。

Fender ティアドロップ HEAVY

誰もが知っているFender(フェンダー)は、レオ・フェンダーが1946年に創業した楽器メーカーです。エレキベースの定番といえばフェンダーと言われている程、スタンダードなブランドです。

レッド・ホット・チリペッパーズのフリー、東京事変の亀田誠治やZAZEN BOYSのMIYAなど、数多くのベーシストが愛用しています。

定番のフェンダー製のピックは楽器店での取り扱いも多く、長く愛用することができるでしょう。

ホワイト地にゴールドの文字で「Fender」と刻印されていてデザイン性がよく、10枚セットながらお手頃な価格です。愛用者も多いため高評価レビューも多く、信頼できるピックと言えるでしょう。

Donner ギターピック

Donner(ドナー)は、コストを抑えた楽器生産を充実させている、お手頃なエフェクターを生産していることで有名です。

こちらのピックは16枚セットになっており、カラフルなピックで4種類の厚み(ソフト、ミディアム、ハード、エクストラハード)が入っています。

弾き出される音は、セルロイド素材の暖かみのある自然なトーンです。ピックケースもついているので初めてピックを使う方、色々な厚みを試してみたい方におすすめの商品です。

おすすめのベースピック[トライアングル型]

この項ではトライアングル型のピックを3つ紹介していきます。こちらもセルロイドタイプの厚みがハード・ヘヴィータイプのもので選定しています。

トライアングル型は持つ面積が広く、弦を弾きやすいのが特徴ですが、それぞれのピックの特徴を押さえつつ説明していきたいと思います。

SCHECTER SPD-HC10

SCHECTER(シェクター)のトライアングル型のピックは持つ面積が広く、しっかりとグリップできます。

セルロイドといえばバランスの取れたしなりがあり、音色もまろやかになる傾向にありますが、シェクターのピックは他のものよりやや硬めの印象があり、アタック感があり太い音を出すのが得意です。

ホワイト地にブラックのブランドロゴがシンプルで洗練された印象で、10枚セットのお手頃価格でお手頃な商品です。

HISTORY HP4H HARD

HISTORY(ヒストリー)は、島村楽器のオリジナルブランドです。最高峰の日本技術を生かした楽器作りをしている日本産で、信頼あるブランドです。

日本人アーティストも多く使用しており、著名なベーシストの宮下智も愛用しています。

ヒストリーのピックは、セルロイドタイプのトライアングル型として定番商品となっています。ブラック地にゴールドのロゴも高級感があり、好む方が多いようです。

TAKAMINE P1G HEAVY

TAKAMINE(タカミネ)は、高峰楽器製作所という岐阜県にある1959年創業の日本を代表する楽器メーカーで、国内外のアーティストに愛用されている信頼あるブランドです。

ピック表面の文字部分に、ソフト触感の凸型ラバー・グリップ加工が施されており、グリップしやすく的確な音を弾きやすい構造となっています。また、光沢のあるグリーン地にゴールドのロゴがエッジの効いたデザインを演出しています。

日本ブランドならではの気の利いた加工ながら、10枚セットのお手頃価格となっておりおすすめです。

こちらの記事では、ベース用チューナーのおすすめ種類別にご紹介しています。

自分の奏法に合ったベースピックを選ぼう

ピックには様々な種類があり、演奏する音楽ジャンルや、どのような音を出したいかによってピックの選定方法が変わることがおわかり頂けたかと思います。

また、演奏を重ねることでピックの厚みや形をバージョンアップしていくこともあります。

まずはピックを使ってみて、自身の好みや手の癖、奏法スタイルを確立しながら、最適なピックはどの種類なのかを検討することが重要でしょう。

こちらの記事では、ベース用アンプヘッドのおすすめアイテムベースの上達するピッキング方法についてをご紹介しています。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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