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バイオリンの弦の選び方|種類や素材、特徴を比較!おすすめの弦紹介

バイオリンの弦の仕組み、種類の特徴、選び方、選ぶときのポイントなど、最適なバイオリンの弦を選ぶための基礎知識を解説しています。バイオリンの弦の全てがわかる内容です。また、種類ごとにおすすめの弦もご紹介しているので、ぜひご覧ください。
バイオリンの弦の選び方|種類や素材、特徴を比較!おすすめの弦紹介

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バイオリンを始めるにあたり最低限必要なものは、バイオリン本体、弓、松脂の3点ですが、きれいな音色を弾くためには「弦」が大切です。

実は弦を変えるだけで、バイオリンの音を変えることができます。

今回は弦の種類や選ぶ際のポイント、おすすめのメーカーなど弦選びに必要な情報をご紹介します。弦選びはバイオリン本体を選ぶのと同じくらい大事なのでしっかりと知識を身に付けて損はありません!

バイオリンの弦の仕組み

バイオリンの弦は全部で4本あります。ガット、ナイロン、スチールなど素材は様々です。
それぞれに名前がついており、音が高いほうからE線(えーせん)、A線(あーせん)、D線(でーせん)とドイツ音階で読みます。

バイオリンの弦はネックにある4つの糸巻きでそれぞれ固定されています。
E線は比較的調整しやすくできていますが、残りの3本の調整は練習が必要です。

バイオリンの弦の寿命と交換時期

バイオリンの響きに大きな影響を与えるのは弦だということをご存知でしょうか。 初心者の方が判断しづらいバイオリンの弦の寿命と交換時期の見極めポイントをお話します。

弦の寿命はどれくらい?

バイオリンの弦は消耗品であり、定期的に取り替える必要があります。 特に低価格のバイオリンセットを購入した場合、あまり質のよくない弦が取り付けられていることが多いため、音を響きをよくするためにもまずは弦を取り替えることをおすすめします。

バイオリンの弦の寿命は、バイオリン奏者の1日の演奏時間によっても変わってくるので、一概には言えません。物理的に、弦が切れるまで使用することは可能ですが、できるだけ切れてしまう前に取り替えたいものです。

交換時期とその見極めポイント

「外見上の劣化」と「音質の劣化」を感じるようになったらバイオリンの弦を交換する時期です。

初心者の方だと、「音質の劣化」に気づくことは難しいと思うので、楽器店やバイオリン教室の先生に聞くか、半年に1回交換すると自分の中で決めてしまうこともよいと思います。

「外見上の劣化」を見るポイントは、弦の色が変色したり、弦のほつれてが主なポイントです。特に、弦がほつれてきた場合は、チューニングや演奏時にいきなりパチっと切れてしまう可能性が考えられるので、できるだけ早急に取り替えましょう。

バイオリンの弦|基本となる3種類とその特徴

バイオリンの弦には大きく分けて3種類に分かれています。
まずは各種類の特徴から見ていきましょう。

ガット弦

古くから使われている弦の種類で、羊の腸から強い繊維を取り出したものを乾燥させ、ねじり合わせて製作したものです。
私も初めて聞いたときは少し驚きましたが、昔からバイオリンの弦はこのように製作されてきました。

【特徴】

  • 音が豊かで柔らかく、しなやかな音が特徴的
  • 温度や湿度の影響を受けやすく、寿命が短い
  • 比較的高価
  • ガット弦で演奏するには、技術も必要になるため、中、上級者に愛用者が多い

スチール弦

ガット弦に代わる弦として開発され、金属の線を用いています。
ガット弦が中、上級者向きなのに比べ、こちらは初心者でも演奏しやすいこともあり、愛用者も多いです。

【特徴】

  • しっかりとした音色で、十分な音量を出すことができる
  • 耐久性にも優れており、寿命が長い
  • 伸びにくいので、チューニングも簡単にできる
  • 比較的安価で購入できる

ナイロン弦

最近人気の高い、合成繊維で作成されたナイロン弦です。
使われる素材や金属についても、各メーカーが工夫を凝らしているため、様々な音色を生み出しています。

ガット弦のような音色をだせて、初心者でも扱いやすい素材なので、最近は使用している人も多くいらっしゃいます。

【特徴】

  • 様々な種類が販売されており、自分に合う弦を探すことができる
  • 耐久性が高い
  • 比較的安価で購入できる
  • 扱いやすいため初心者に人気

バイオリンの弦を特徴で比較!音の響き、耐久性、価格

バイオリン奏者によっても使いやすさや音の好みは異なるため、一概にどれがおすすめとは言い切れませんが、耐久性や音の響きのよさから、現代のバイオリン弦やビオラ弦ではナイロン弦が使用されることが増えてきています。

メーカーによっても異なりますが、音の響き、耐久性、価格で弦について比較しましたので、選ぶときに参考にしてください。

比較表
音の響き 悪い←   →良い 
スチール弦<ナイロン弦<ガット弦
耐久性 低い←   →高い
ガット弦<ナイロン弦<スチール弦
価格 安い←   →高い
スチール弦<ナイロン弦<ガット弦

おすすめのバイオリンの弦はこれ!選び方のポイント

弦の種類によって音色や耐久性がことなります。弦選びでもやはり音色は重要なポイントになります。

ガット弦は音の響きが豊か、スチール弦は力強い音色が特徴的、ナイロン弦は種類によって柔らかな音や力強い音まであるので、自分の気に入った音に決めましょう。

またメーカーで選ぶというのも1つです。バイオリンの弦には有名なメーカー、一度は使ってみたい憧れのメーカーがある方もいると思います。

有名メーカーではピラストロ、トマスティーク、ダダリオが人気で愛用者も多いです。

今回は弦の種類別で各メーカーが出している商品をご紹介します。

ガット弦

■トマスティーク/ドミナント|価格が安く、初めてのガット弦におすすめ

■ピラストロ/オリーブ|いつかは弾きたい最高峰!これこそTheガット

スチール弦

■ピラストロ/エヴァ ピラッツィ|圧倒的な音量とライブにも合う

■インフェルド/ペーター・インフェルド|張りのあるパワーな音が特徴

ナイロン弦

■ピラストロ/トニカ|音の反応がいい、やわらかな音色

■ピラストロ/シノクサ|チューニングも安定し安く、クリアな音色

初心者もできる!基本的なバイオリンの弦の張り方

バイオリン本体を購入した楽器店での弦の無料交換してくれるお店もありますが、急に弦が切れてしまう不測の事態にも備えられるよう、自分で弦の張り方は学んでおきたいものです。

まずはわかりやすく解説している動画をご覧ください。

【弦を変えるときの手順】

  1. 1.ペグを緩めて、ついている弦を取り外す
  2. 2.新しい弦を取り出して、テールピースにはまるように入れる
  3. 3.もう一方の弦をペグの穴に貫通させ、ペグを回しながら巻きつける
  4. 4.これをG線、D線、A線、E線で交換していく

そのほかに必要なものといえば、ペグをスムーズに回すためにペグコンポジションを塗ることもあります。 巻く際にペグが硬すぎると感じる方、バイオリンを買ったばかりの方はこのペグコンポジションを塗るようしてください。

弦を張り替えるときのみ使用するので登場回数は多くありませんが、ペグの滑りをよくし、しっかりペグをとめることができるので、ひとつは持っておきたいですね。

まとめ

バイオリンの弦を選ぶときに役立つ情報をお伝えしました。 弦の種類によっても音色や価格は様々なことをご理解いただけたと思います。 実際に弦を交換する機会があったら、ご紹介した動画を見ながら試してみてくださいね。

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みっきー /
ビギナーズ編集部 ライター

音楽と旅行が好きです。現地のおいしいものを見つけた時に幸せを感じます。最近はYOUTUBEの旅行Vlog(ビデオブログ)を見ることにハマってます。

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