更新
【初心者向け】トロンボーン用マウスピースおすすめ11選-特徴や選び方も解説
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
トロンボーンのマウスピースと一言でいっても、実は色々あります。自分の口、歯並びに合ったマウスピースを選ぶためには、実際に口に当ててみて「しっくりくる」「バズィングをしていても息がもれない」「疲れにくい」といった特徴のあるマウスピースを選びましょう。
そして、理想の音に合わせたマウスピースを形状や素材から選んでいけば、吹きやすく、音にも満足できるマウスピースにたどり着くでしょう。
今回はマウスピースの素材や形状による特徴の違い、おすすめのマウスピースなどをご紹介します。自分にふさわしいマウスピースに巡り合ってくださいね!
目次
- なぜ管楽器にマウスピースが重要なのか?
- トロンボーン用マウスピースの最適な選び方
- トロンボーン用おすすめマウスピース11選
- ヤマハ|【太管】【銀メッキ】BL-58
- ヤマハ|【太管】【練習用】樹脂製マウスピース
- Atelier MOMO|【太管】【銀メッキ】トロンボーンマウスピース
- シルキー|【太管】【銀メッキ】トロンボーンマウスピース
- グレイゴ|【太管】【銀メッキ】New Yorkモデル
- デニス・ウィック|【太管】【金メッキ】Heritage(ヘリテイジ)
- NY Classic|【太管】【銀メッキ】トロンボーンマウスピース
- willie’s Custom Brass|【太管】【金メッキ】Walküre
- XO エックスオー|【太管】【銀メッキ】カスタムマウスピース
- バック|【細管】【銀メッキ】12C
- B.Tilz|【細管】【銀メッキ】BAKOモデル
- まとめ~自分の出したい音によってマウスピースは変わる~
なぜ管楽器にマウスピースが重要なのか?
管楽器を吹く場合、マウスピースから楽器に空気を入れます。音を出すためには「バズィング」という唇だけの振動が肝心です。マウスピースを口につけて、バズィングができないことには音が出ません。
また、マウスピースの形や素材によって楽器の音色が変わりますし、口の形にあったマウスピースを選ばないとバズィングがしにくいので注意が必要です。理想の音を出すためには、マウスピース選びが肝心と言えるでしょう。
マウスピースは、せめて数か月使ってみないと合うどうかが分からないこともあります。しばらく使ってみて、他のマウスピースに変えてみれば、今まで使っていたマウスピースが吹きやすいかどうか分かると思います。
そこから欠点などを割り出し、少しずつベストなマウスピースに近づいていくといいですね!
トロンボーン用マウスピースの最適な選び方
トロンボーン用のマウスピースは色々あります。この章では素材別の特徴、形状の違いによる選び方をご紹介します。
素材(塗装)
トロンボーンも含め、金管楽器のマウスピースは真ちゅうの素材に金メッキか銀メッキでコーティングしているものが主流です。
そして練習用にはプラスチック製マウスピースがよく使われています。それぞれ、音色などにどういった違いがあるかまとめました。
柔らかできらびやかな音色が欲しいなら「金メッキ」
唇に当てた時、とても滑らかです。音は華やかさでありながら柔らかいです。
落ち着きのある音色が魅力の「銀メッキ」
丈夫な素材なので、日本国内では銀メッキのマウスピースが多いです。音が安定しており、落ち着いた音が出せます。
自宅などでのバズィング練習なら「プラスチック」を
プラスチック製のマウスピースは音は軽いですが、とても安いので気軽に吹けます。
学校の吹奏楽部に所属している場合、楽器は学校でしか使えないことも多いでしょう。プラスチック製マウスピースを購入して、自宅でもこまめに練習するとよいですね。
形状
トロンボーンのマウスピースは形状が色々あり、形によって音が違います。
カップ深さ
カップの部分が小さい(浅い)と、高い音が出しやすいですが音は小さくなります。逆にカップの部分が深くて大きいと、低い音が出しやすく、大きな音が出せます。
リム内径
内径が小さいほど、高音が出しやすいです。しかし、音が小さくなります。逆に内径が大きいと低音が安定しやすく、大きな音が出しやすいです。
リムの厚さ
リム(口に当てる部分)が厚いと高音が出しやすく、長時間吹きやすいです。しかし、音のコントロールが比較的難しいのがネック。逆にリムが薄いと音がコントロールしやすいのですが、唇が疲れやすいです。
スロート径
楽器に差す部分の、細長い管をスロートと呼びます。スロートが長くて細いと明るい音が出せます。抵抗が強く、疲れにくいです。逆にスロートが短くて太いと、音が暗めになります。抵抗が少ないため、疲れやすいです。その代り、大きな音が出せます。
こちらの記事では、トロンボーンのマウスピースの選び方を詳しく解説しています。
トロンボーン用おすすめマウスピース11選
形状や素材も大事ですが、メーカーによっても音や使いやすさが違いますので、この章ではメーカー別にマウスピースをご紹介します。
ヤマハ|【太管】【銀メッキ】BL-58
ヤマハのマウスピースは精度が高いのが魅力。製品によるばらつきが少なく、どれも優秀なので安心して購入できます。こちらのBL-58は音のコントロールがしやすく、スムーズに音が出せると好評です。
ちなみにヤマハのマウスピースはカップの深さやリムの内径は、品番(数字)が大きければ大きいほど、深く、大きくなるので分かりやすいですよ。
ヤマハ|【太管】【練習用】樹脂製マウスピース
プラスチックの中でも樹脂製のマウスピースです。軽いので持ち歩きやすく、手で持って練習しやすいですよ。よい音を出すというよりはバズィングの練習用です。
Atelier MOMO|【太管】【銀メッキ】トロンボーンマウスピース
アトリエモモはウィーン管楽器製作マイスターである河村百丈さんの工房です。国産メーカーということもあり、日本のプロ奏者にも人気があります。
心地の良い吹奏感とともに、クリアな音が楽しめます。音のコントロールもしやすいです。
シルキー|【太管】【銀メッキ】トロンボーンマウスピース
プロの金管楽器奏者が創設したシルキーは世界的に有名です。日本でも多く見られます。吹奏感が心地よく、音はのびやかです。
グレイゴ|【太管】【銀メッキ】New Yorkモデル
グレイゴはトロンボーン奏者であるC.グレイゴのブランドです。奏者として吹きやすさや音を追求した結果が、このNew Yorkモデルのマウスピースとなっています。トロンボーンらしい太い音が出せるのが魅力。
消えやすい音も出しやすく工夫されており、プロのトロンボーン奏者にも愛されるマウスピースです。
デニス・ウィック|【太管】【金メッキ】Heritage(ヘリテイジ)
トロンボーン奏者から高い定評を得ているマウスピースです。基本的にデニス・ウィックのマウスピースは音がコントロールしやすいのが魅力。
さらに、こちらのヘリテイジシリーズは大きくてパワフルな音が出せます。
NY Classic|【太管】【銀メッキ】トロンボーンマウスピース
1990年代頃に閉鎖したニューヨークの老舗ブランドが「NY Classic(ニューヨーククラシック)」として復活。音の鳴り方や吹奏感が素晴らしく、昔からプロのトロンボーン奏者に愛されてきたマウスピースです。
willie’s Custom Brass|【太管】【金メッキ】Walküre
「willie’s Custom Brass(ウィリーズ・カスタム・ブラス)」は日本のメーカーです。このWalküre(ワルキューレ)は九州交響楽団の山下秀樹さんが監修しており、切れ味のある音が楽しめます。信頼感のあるマウスピースです。
XO エックスオー|【太管】【銀メッキ】カスタムマウスピース
XOは台湾の楽器メーカーと日本の商社がコラボしたブランドです。値段が安いのが魅力で、値段の割には安定した音が出るという定評があります。
バック|【細管】【銀メッキ】12C
バックあるいはV.Bach(ぶい・ばっく)と呼ばれる金管楽器メーカー。世界的に有名で、愛用者も多いです。基本的にバックのマウスピースは華やかな音が出ます。
色々なサイズがあるのですが、バックの12Cは万能タイプで、ベストセラーとなっています。
B.Tilz|【細管】【銀メッキ】BAKOモデル
ティルツは、ドイツのマウスピース専門メーカーです。ヨーロッパを代表するマウスピースメーカーと言っても過言ではなく、トロンボーンのマウスピースも品のある音が出ると好評です。
まとめ~自分の出したい音によってマウスピースは変わる~
マウスピースによって音が違うことをご説明しました。慣れないうちはどのマウスピースでもいい音は出ません。
しかし、数か月から数年練習しても、人によって高音が全く出ない、低音がどうしても安定しないといった悩みが出ることがあります。
それは口の形や歯並びによるのですが、その悩みを解決するのがマウスピース選びです。例えば、どんなに頑張っても全く高音が出ない方は、カップが浅く、リムは厚いが内径は小さいマウスピースを選ぶと高音が出やすくなるでしょう。
ぜひ、長い目でみながら、色々試していただきたいです。
こちらの記事では、トロンボーンレンタルサービスをご紹介しています。トロンボーンってレンタルできるの?と思った方はぜひご覧ください。
宮乃 かぽり /
ビギナーズ編集部 ライター
フリーライター兼イラストレーター。学生時代は吹奏楽部に所属し、楽器の数などの都合で金管楽器をほぼ経験しました。現在は音楽、ヒーリング、占い、フラワーアレンジなど趣味多彩。チャレンジ精神豊富です!