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自分に合ったバイオリンの弓の選び方を紹介!メンテナンス法もわかる

バイオリンの音色や音量まで変わるバイオリンの弓の選び方についてお話します。 選び方以外にも、長く使っていくための自分でできるメンテナンス法やお手入れに欠かせないおすすめの松脂もご紹介するので、弓選び、お手入れで困っている方は要チェックです。
自分に合ったバイオリンの弓の選び方を紹介!メンテナンス法もわかる

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

気品のある音色を奏でるバイオリン。
バイオリンは高音域を出す楽器で、オーケストラの中でも花形の楽器として世界中で演奏されています。

その美しい音色を奏でるのに、バイオリンの弓が重要な役割を果たしていることをご存知でしょうか。 バイオリンの音は本体だけで決まると思っている方かもいるかもしれませんが、実際は弓の素材や状態でバイオリンの音色も変わってきます。

今回は、自分に合ったバイオリンの弓の選び方と長く使うために自分でできるお手入れ方法をご紹介します。

バイオリンの弓の名称について学ぼう

まずは弓の重要性をお話する前に。後にご説明する弓の各部名称についてお話します。

長くバイオリンに携わると使う機会もあるので、なんとなくでも知っておくことをおすすめします。

  • 棹:フェルナンブコ材、ブイラジルウッド材などの良質な木材がよく使われます。近年では、カーボン素材の棹も製造されています。
  • 弓毛:馬のしっぽの毛を脱色したものです。
  • スクリュー:このねじを回すことで、弓毛の張り具合を調節できます。

意外と知らない弓ごとの違いを知る

初心者の方で「初心者用セット」といわれる入門用のバイオリンを購入された方は、弓も一緒についてくると思います。もちろんその弓でも音を鳴らすことは可能ですが、付属の弓が自分に合った弓だとは限りません。

バイオリンの弓は自分に合ったものでないと最高の音色を出すことができないため、よりいい音を求めるなら弓にもこだわっていきたいですね。

それでは、弓ごとにどんな違いがあるのかご説明します。

弓ごとにサイズが違う

セットに付属されている弓は一定の長さのため、自分の腕の長さに合わない場合は、演奏しづらく感じてしまうと思います。

身長が低い方はもう少し短めの弓に、身長の高い人は少し長めの弓に変えるなどの自分に合う弓に変えるだけで、演奏しやすくなり、上達も見込めます。

特に初心者の方は、バイオリンの弾き始めに変な癖をつけないことも大切なので、できるだけ自分に合ったサイズの弓で練習することをおすすめします。

弓毛に使われるのは馬の毛

私は初めて聞いたときに驚いたのですが、バイオリンの弓毛に使われているのは馬の尻尾の毛です。

馬の毛にはノコギリの刃のように一定方向にギザギザが付いており、そのギザギザが弦をに引っかかることによって、音を振動させて美しい音色を響かせます。

最近であればナイロンなどの化学繊維でできた弓毛も販売されていますが、やはり音質が劣るので馬毛を使っているバイオリン奏者の方が多いです。

毎日演奏しない人でも半年~1年ほどで毛替えを行ってメンテナンスをする必要があります。
楽器店でも行ってくれますが、馬の産地によっても毛質は変わるため、一度弾いてみて、しっくりくる馬毛の音色に決めることをおすすめします。

ちなみに人気の馬の産地は、定番のモンゴル産、カナダ産、シベリア産だそうで、食べさせている餌等によっても販売価格は異なってくるので、ぜひチェックしてみてください。

バイオリンの弓を選ぶポイントを徹底解説

それでは実際に弓を選ぶときの見るべきポイントを1つひとつ確認していきましょう。弓を購入する前に一通り覚えておくとスムーズに弓選びができます。

自分に合ったサイズを選ぶ

バイオリンの弓のサイズは73〜74.5cmと言われており、長さの選択は演奏のしやすさに関わってきます。

弓の買い替えを検討している方であれば、今自分が使っている弓を販売店に持って行くことをおすすめします。

ある程度弾きなれている弓なのであれば、同じサイズのものを選び、演奏しにくいと思っていたなら、小さめ、大きめのサイズを選ぶ方がいいでしょう。

負担にならない重さを選ぶ

比較的軽い弓が演奏しやすいと思いがちですが、しっかりと重みがある方が演奏しやすいと、思い弓を選ぶ方もいらっしゃいます。

初心者の方でもアマチュアオーケストラで演奏することを考えていれば、長い曲も演奏するでしょうし、できるだけ軽量の弓を選ぶことをおすすめします。 使っている木材によっても変わりますが、自分が楽に演奏できる弓を選ぶことが大切です。

 

予算の上限を決める

バイオリンの弓の価格も数千円から数百万までピンからキリまであります。

どちらかというとバイオリン本体にお金をかけることが多いですが、実は弓にお金をかけることも大切です。

しかし、当然出せる予算には限度があると思いますので、あらかじめ予算を決めてから購入しましょう。

以下の動画では、3000円の弓と300万円の弓でのバイオリンの弾き比べをしています。高い弓の音色を当ててみてください。答えを知りたい方はYoutubeの説明文から確認してくださいね。

これがしっくりきた!という直感を大切にする

弓を選ぶときに大切なことが、自分の直感を信じて弓を選ぶことです。

できるだけ試奏をして選んでいただきたいですが、もし試奏するのが恥ずかしいのであれば店員さんに弾いてもらって、自分のしっくり来る音色を選んでください。重さやサイズも納得いくまで選んで、妥協せずに自分のベストの弓を見つけてください。

弓を長く使うために気をつけるべきメンテナンス法

バイオリン本体も含め、バイオリンの弓はとても繊細です。何もお手入れせずに放置しておくとメンテナンスに出さないといけないといけない状態になることも考えられます。
できるだけ自分でお手入れをして、きれいな状態で弾けるようにしましょう。

弓の棹を拭く

練習をするとどうしても手垢や汗などの汚れや、松脂の粉がついてしまうので、乾拭で力をいれずに拭きとるようにしましょう。

楽器用のクロスで拭くことはもちろん、100円均一などの綿のガーゼでも代用できます。 特に専用のクリーナーを使ってお手入れをする場合は、弓毛に当たらないように気をつけてくださいね。

演奏後に弓毛を緩める

練習の合間やケースの保管する前には、スクリューをひねり、弓毛をの毛を緩めるようにしてください。

バイオリンの弓は木製の棹の部分が反った形になっているのですが、弓の毛を張ったままの状態にしているとせっかくの反りが元の状態に戻ってしまいます。 弓をリラックスさせて。弓の形状を変えないように注意しましょう。

松脂できれいな音を保つ|おすすめ松脂紹介

松脂とは、松から取れる樹脂を固めたもので、これを塗ることでバイオリンの音をなります。新品の弓は、松脂を塗らないと音がならないので、松脂はバイオリン奏者にとって必需品と言ってもいいでしょう。

初めて松脂を塗る弓なら何十往復も塗る必要がありますが、お手入れとして塗る場合だと2往復くらい塗るだけで十分です。

また松脂のつけ方について紹介している動画があるので、実際につけ方がわからないという方は、参考にしてください。

松脂は一度買えば、プロの使用頻度でない限り20年は持つと言われていますので、良い質の松脂を買ってもよさそうです。
人気の松脂をいくつかご紹介します。ぜひ参考にしてください。

日本での使用者も多い ベルナルデル

雑音がない、透き通った音を作り出すと人気の アルシェ

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。バイオリンの弓の選び方から弓のメンテナンス方法までをご紹介しました。自分に合った弓を選ぶことが、よい演奏ができる鍵にもなります

解説させていただいた通り、弓選びに妥協は不要なので、とにかく自分が気に入る1本に出会えるまで探し続けましょう!

本記事が皆様の弓選びの参考になれば幸いです。

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みっきー /
ビギナーズ編集部 ライター

音楽と旅行が好きです。現地のおいしいものを見つけた時に幸せを感じます。最近はYOUTUBEの旅行Vlog(ビデオブログ)を見ることにハマってます。

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