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クラリネットとオーボエは似てる?違いとアンサンブルまとめ
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オーボエはクラリネットとよく似た見た目の楽器です。同じ木管楽器なので、オーケストラや吹奏楽でも近い場所に座っていることが多く、楽器にあまり詳しくない方には一見して見分けがつきません。
しかし、オーボエの特徴を探ってみると、音色や吹き方も異なり、クラリネットとは違うところがたくさんありと分かります。今回はそれぞれの特徴・違いと共に、クラリネットとオーボエが入ったアンサンブル動画の紹介をします。
クラリネットとオーボエを一緒に演奏するとどのような音楽を奏でることができるのでしょうか。二種類の楽器の音色の美しさにも浸ってください。
目次
オーボエとは|クラリネットとの違い
オーボエの歴史は大変古く、古代エジプトの壁画にも似たような楽器の「葦笛」が描かれています。葦笛は野外楽器として世界に広がり、発展していきました。その1つである、「ショーム」がヨーロッパにも伝わり、改良され、オーボエの起源となったといわれています。
さらに、オランダの管楽器製作家ハッカの工房から、バロック・オーボエと呼ばれる楽器とショームの中間のような楽器が発見されました。オーボエが今の形を形成するまでに、ハッカが関与していたのではないかという説もあるそうです。
それではオーボエの特徴とクラリネットの特徴を比較しながら違いを分析していきましょう。
形|オーボエはマウスピースがない!
まず決定的に違う部分として、吹き口が挙げられます。クラリネットはマウスピースにリードを挟みますが、オーボエはマウスピースはなく。代わりにリードは2枚付いています(リードが2枚付いていることをダブルリードといいます)。
楽器好きの方はご存知の方も多いと思いますが、ダブルリードの楽器では低音楽器のファゴットが有名です。
また、クラリネットのベルは下に向けて広がっていますが、オーボエは広がっておらず、クラリネットに比べると分厚く造られています。また、オーボエの中はとても細く造られており、一番細い上管の上部は約4ミリほどしかありません。
音域|どちらが広い?
B♭クラリネットの音域とオーボエの音域を比較します。
クラリネットは中央C音の短7度下のD音から3オクターヴ半上のB♭音まで出すことができます。移調楽器と呼ばれ、譜面上のドの音を吹くと、実際に出る音はシ♭です。
オーボエは中央C音の長2度下のB♭音から2オクターヴ半上のG音までを出すことができます。
楽器ごとに音域が異なり、その中でも出しやすい音域というものがあります。この出しやすい音域とは、つまり音色が雑にならず、音程も安定しやすい吹きやすい音ということです。
アンサンブルなどの楽譜ではこのような楽器ごとの得意とする音域をうまく絡ませて編成を作っていきます。
音色|実際に聴いてみよう
クラリネットはイタリア語で「小さなトランペット」という意味です。音色はご存知の通り、優しく温かみのあるところが特徴です。
オーボエとはフランス語で「高い音の木」という意味です。その名の通り、非常によく響き、周りを大きく包み込むような美しい音色をしています。
音色については実際に聴いてみるほうがわかりやすいと思います。以下の動画を参考に聴き比べをしてみてください。
吹き方|オーボエはリードが2枚
形の特徴でも少し触れましたが、クラリネットとオーボエは吹き口が大きく異なります。当然アンブシュアも異なります。
オーボエのアンブシュアは、まずリードの先端を下唇の中央に軽く当て、そのまま下唇を巻き込むようにくわえます。次に、上唇は軽く巻いた形でリードに上から添えます。
オーボエのリードは噛むというより、下唇にリードを当てて上唇でリードを固定するイメージです。クラリネットとの大きな違いは歯で固定させずに唇でコントロールするところです。
オーボエを実際に演奏してみよう!
オーボエは高額な楽器として知られていますが、実はレンタルで費用を抑えて使うことができます。
ReReレンタルはWEBから簡単に申し込むことができ、宅配で届きます。さらに往復の送料も無料です。レンタル期間も3泊4日から選択ができるので、短期間から長期間のレンタルも全て対応しています。
3泊4日のレンタルでは丸2日間使えるので、返却までも余裕があり購入前のお試しで使ったり、趣味として続けられるか検討したりするのに十分な時間がとれますね。
またReReレンタルでレンタルできるJ.michaelというメーカーのオーボエは、世界中のオーボエプレイヤーの声を集めて作られています。
初心者の方から経験者の方まで幅広く対応してくれるので、レンタルも検討してみてはいかがでしょうか。
ReReレンタルでオーボエをレンタルするおまけ:ファゴットとの違い
ダブルリードの仲間として有名なファゴットですが、クラリネットとオーボエとはどのような部分が異なるのでしょうか。番外編としてファゴットの特徴も少しご紹介します。
まずファゴットの音域は中央C音の2オクターヴと長2度下のB♭音から3オクターヴ半上のF音まで出すことができます。弦楽器でいえばチェロと同じような音域の発音が可能です。音域をみるとわかる通り、低音の音域を得意とします。
ファゴットは別名バスーンとも呼ばれていており、他の木管楽器に比べるととても高価な楽器です。メーカーやモデルによって様々ですが、ファゴットは安くても30万程度します。
ファゴットの音色を堪能したい方は以下の動画を見てみてください。
オーボエとクラリネットを使ったアンサンブル
オーボエとクラリネットの音色の温かく美しい融合を紹介します。オーボエとクラリネットはアンサンブルで相性がよく、様々な楽器とともに演奏することが多いです。
今回はオーボエとクラリネットにフルートが加わっているパターン、ファゴットが加わっているパターンの動画を集めました。
オーボエ・クラリネット
まずは、オーボエとクラリネットの二重奏を聴いてみてください。
クラリネットの優しい音色にオーボエが加わることにより、哀愁漂うしっとりとした印象になります。
オーボエ・クラリネット・フルート
続いてはフルートが加わったアンサンブルです。フルートやオーボエは高音域が得意なので、クラリネットの柔らかい低音によって曲の厚みが増します。
オーボエ・クラリネット・ファゴット
こちらはオーボエと同じダブルリードのファゴットが加わったアンサンブルです。この曲ではクラリネットの動きが特に面白いと思います。クラリネットの広い音域を活かして、主旋律や伴奏などを代わり代わりに演奏しています。
まとめ
オーボエとクラリネットは全く異なる楽器ということが理解できたと思います。それぞれの特徴があり曲中の役割も異なるので、一緒に演奏するときに各楽器の知識があると楽譜の編成の少しずつ意味がわかってきます。
同じ木管楽器でも様々な特徴がある管楽器は一緒に演奏してみると新しい発見があり楽しいです。中でもクラリネットは様々なパートを吹くことができたり、ソロがあったりと万能な楽器です。オーボエはその独特な音色からソロが多い楽器です。
ぜひ、オーボエとクラリネットだけでなく、様々な楽器と一緒に演奏できるアンサンブルを楽しんでみてください。
おっきー /
ビギナーズ編集部 編集長
ビギナーズ編集部で編集を担当しています。子どものころから趣味は多く、中学時代は吹奏楽部にいました。そのころからダンスもはじめて、大人になった今でも続けています。またスポーツ観戦も好きです!