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電気代の平均額はいくら?世帯別・季節別比較や変動要因も解説

毎月の光熱費の中でも大きな割合を占めるのが電気代です。エアコンや暖房器具を多く使ったときの翌月の電気代の請求書を見て、あまりの高さに驚いた経験がある人も多いのではないでしょうか。今回は上手に電気代を節約する方法について解説していきます。
電気代の平均額はいくら?世帯別・季節別比較や変動要因も解説

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月々の出費の中でも、大きな割合を占めるのが光熱費ではないでしょうか。その中でも電気代は、基本料金にプラスして毎月使用した電気量により料金が大きく変化します。

できるだけ無駄な出費を抑えてたい場合は、電気代などの光熱費をいかに抑えられるかがポイントとなります。そこで今回は、電気代に焦点を当て、人数分や地域ごとの電気料金の平均・電気代が変動する理由・毎月の電気代をより節約する方法を紹介していきます。

どれもすぐに実践できるものばかりなので、ぜひ内容をチェックしてみてください。

人数別電気代の平均額

ここでは、各家庭の人数別にかかる電気料金の平均についてみていきます。一人暮らしの場合と、2人以上の家庭の場合にわけて、総務省の統計データを基に解説します。

単身世帯は月平均5,700円

単身世帯 (一人暮らし)の毎月の平均電気料金を紹介します。総務省が実施した調査の家計調査報告(家計収支編)の2019年度統計データでは、月平均の電気料金は5,700円となっています。

単身世帯の場合でも、2人以上の世帯と同じように毎月の電気の基本料金がかかります。一人暮らしの人が仕事でほとんど家にいることがなく、夜から朝にかけての時間帯だけ電気を使うケースの場合でも、一定以上の電気料金が発生します。

このことから、電気の消費量を減らす工夫だけでは、大きく毎月の料金を減らすことが難しいといえます。

参考: 家計調査報告(家計収支編)2019年(令和元年)平均結果の概要

2人以上の世帯は月平均10,825円

次に、2人以上が暮らしている世帯での毎月の平均電気料金を紹介します。一人暮らしと同様、総務省が実施した調査の家計調査報告(家計収支編)の2019年度統計データによると、月平均の電気料金は10,825円です。

2019年の1ヶ月間の収入から計算した平均の光熱費の割合は6.7%です。そして、3人以上の世帯になると、単身世帯・2人世帯の電気料金とあまり差がないことがわかります。

リビングやキッチンなど、一人で占有せずに家族全員が一緒に過ごす生活の場合、一人でも複数人数でも発生する電気代は同じ部分があることが理由の1つといえるでしょう。

参考: 家計調査報告(家計収支編)2019年(令和元年)平均結果の概要

地域別の電気代の平均

日本は北から南の地域が縦に長い地理で、季節ごとの気温差が大きいという特徴があります。このため、北国と南の地域の光熱費にも大きな差が出てきます。

2019年の政府統計から光熱費を各地域で比較してみると、最も高かった地域が北海道地方で279,132円で、2番目が東北地方の270,110円でした。

一方、最も電気代が安かったのは沖縄地方で188,636円でした。

ただし、北海道は冬から初春の寒い時期に暖房器具を使いますが、エアコンではなく灯油を使う暖房器具を主に使うため、1年の平均電気代は東北地方よりも低いという結果が出ています。

温暖地の電気代が低い要因は、やはり北国より寒くない気候ということが大きいです。また、寒い時期にはエアコンだけを使用するのではなく、コストがより安いガスや灯油を併用している世帯が多いことも要因の1つといえます。

電気代が変わる要因

毎月の電気料金は、一定の料金ではなく必ず変化があるものです。

その理由はいくつかありますが、ここでは「電力を消費する電化製品の数の違い」「自宅にいる時間数」「住宅の面積や材質」「季節の温度や気候の変化」そして「普段のお風呂の使用方法」などについてそれぞれみていきます。

気になる項目をチェックし、自分に当てはまるケースがあるかを確認することをおすすめします。

電化製品の数

電気を使用する代表格が、何といっても電化製品です。家の中で使う電化製品は実に多く、使用するワット数は小さいものから大きいものまでさまざまです。

LED電球や蛍光灯、冷蔵庫など電源をつけっぱなし、または長い間オンにしておくもののほか、洗濯機、電子レンジ、オーブンや、掃除機など必要なときにだけ使う製品などがあります。

このように、数の多さと電化製品の大きさや出力の強さにより、電気使用量は変わります。数が多くなればなるほど、そして一般的に大きい電化製品になればなるほど使用する電力は増えていきます。

また、引っ越しをして今までより大きい家に住み始めたり、子供が増えたりすると、より大きな家電製品に買い替える必要があるため電気使用量が変化するでしょう。生活スタイルの変化によっても、電気料金の大きな変化が起こり得るのです。

在宅時間が増える

仕事を家でおこなう自営業の場合や、会社勤務から在宅勤務に変化した場合などは、今までよりも在宅時間が増えるので電気使用量も増えるでしょう。

朝、家を出て外でほぼ1日中仕事する場合と、ほぼ毎日家にいる場合を比べると毎月の電気料金に違いが出てきます。休職や共働きを辞めて夫婦の片方が家にいる時間が増えると、その分電気使用量も増えてきます。

また、自宅にいる時間だけでなく人数も多ければ多い家庭ほど、電気の消費量(kWh)が比例して増えることも理解しておきましょう。

お風呂の使い方により変わる

お風呂に電気給湯器を使っている住宅や、ガス式のお風呂でも電力を同時に使用する場合、毎日のお風呂の使用方法によって電気料金が変わります。

毎日お湯を湯舟に張る使い方をするか、温めなおしをして使うのかによって毎月の電気料金が変わってきます。

また、季節により水の温度が違いますので、寒い季節は低い温度からお湯を沸かすことになり、暖かい季節と比べると電気代が多くなります。

また、電気給湯器の使い方によっても電気代に差が出ます。たとえば、電気給湯器に省エネモードがある場合はこれを使うように習慣付けると、節電することができます。

お湯の量を少なめに設定しておくだけでも、電気料金が変わり、毎月の電気料金にもかなり差がでてきますのでぜひ実践してみましょう。

さらに、給湯器で自動保温機能があるものの場合、この機能をオンにしておくとかなり電気代がかかりますので、なるべくオフにして高湯足しにする方法も節電に繋がります。

建物の面積が広いと高くなる

引っ越しなどで住む住宅の広さや面積が変化すると、電気代が上下します。たとえば、今まで住んでいたマンションより倍の広さがある戸建ての家に引っ越しした場合、エアコンで部屋を冷やしたり暖める空間が広くなり、電気代はより高くなります。

また、同じ面積でも天井が高い部屋になれば、空気を暖めたり冷やす空間が広くなるので、同様に電気代が上昇します。さらに、戸建て住宅とマンションなどの集合住宅によっても電気代の違いが出ます。

戸建ては、周囲の部屋がなく直に外部に接しています。一方で集合住宅は、上下そして左右にも住宅があるため外気温の影響がより少ない作りになっています。これにより、エアコンの作動効率は集合住宅の方が高くなり電気代も安くなります。

季節によって電気代は変わる

春と秋の温暖な気候の時期には、エアコンやファン、コタツ、石油ヒーターなどの家電は使わないため、一般的に電気代はそれほど高くなりません。しかし、冬と夏のエアコンや暖房を多く使う時期には電気代がかなり高くなります。

冷房を多く使う夏と暖房を多く使う冬を比較した場合、暖房の方がより電気消費量が多くなります。これにより、1年を通じた日本国内の電気代は、寒い地域であればより高くなるのです。

もし、節電をしたいときには前年かもっと前の同時期の(同月の)電気代を確認し、その月の電気代よりも安くなることを目指すとよいでしょう。

住宅の性能の差

電気使用量は、同じ広さの住宅でも住宅に使われている建材や住宅の性能によっても差が出てきます。近年、各住宅メーカーで作られている断熱性と断冷性に優れた住宅であれば、冷暖房の効率がとてもよく電気代を節約することができます。

また、コンクリート性の建物と木造の住宅でも、暖房の効率が違います。コンクリートの方が断熱性に優れていますので、より早く部屋が暖かくなります。木造の場合は、コンクリート住宅よりも熱効率が悪く、隙間から風が入るなどの環境のため、より多くの電気代が必要になります。

電気代を節約する方法

毎月の電気代を今よりも節約するには、いくつかの方法とポイントがあります。ここでは、今よりも無駄を省き電気使用量を少なくし、より電気料金を節約できる方法について解説します。

使っていない電気は消す

電気代を節約する方法の基本中の基本が、使っていない部屋やエリアの電気をこまめに消すことです。毎日の生活の中で、このようなちょっとした心がけをすると1年間の電気代を減らすことにつながります。

電気をこまめに切る・消すだけでなく、待機電力も同時に少なくする方法もおすすめです。また、電気の使用量が一気に増える冬の時期の暖房を、エアコンだけにせず他の暖房器具と併用する、なども省エネの方法です。

毎日、自分で続けられる方法がないかをまずはチェックしてみましょう。

夜間帯に電気を使う

各電力会社や電力サービス会社では、1日の中で時間帯や季節によって電力量料金単価に差をつけています。一番高いのが、日中の時間帯で、次が早朝の時間帯、そして一番安いのが夜間・深夜時間帯の電気料金です。

たとえば、関西電力では17時から23時をリビングタイム、23時から7時をナイトタイムと名付けられていて、それぞれの時間帯の電気料金単価が異なっています。

深夜のナイトタイムが一番安いので、洗濯や乾燥機など夜間にできることは夜間にまとめて電気を使うと、今までの電気代よりも節約することができます。

ただし、夜間時間帯の割引を受けたい場合は、電力会社によっては夜間のお得プランなどの申し込みを事前にする必要がありますので、最初に電力会社の仕組みをホームページなどで確認してみましょう。

契約しているアンペアとプランの見直し

電気料金の節電方法の1つに、契約している電気のアンペアを減らすことやプランを見直す方法があります。各住宅で使う電気はアンペア(A)数で契約をしています。

アンペアとは電気が流れる量を表す単位で、電気の契約では、どのくらいの量の電気が各住宅で必要であるかを特定するために使用されています。

現在契約中の電気アンペアがわからない場合は、電力会社からくる検針票や請求書、電盤の中にあるアンペアブレーカーなどで確認できます。

また、契約している電力会社のホームページ上でも、自分の契約アンペアを見ることが可能です。契約アンペアにより基本料金が変わってきます。

たとえば、東京電力(従量電灯B)はアンペア数が10A~60Aがあり、それぞれの基本料金が286円~1,716円です。

もし、必要以上のアンペア数の契約をしているならば、より少ないアンペア数の契約に切り替えると電気料金の節約につながります。

電力会社を変える

日本では、2016年4月から電力の自由化がスタートし、一般家庭でも電力会社と好きな契約プランを自由に選ぶことができるようになりました。

電力会社によって電気料金が違いますので、より安い会社やプランを探して乗り換えする方法もおすすめです。電力会社やプランを変更するだけで、今までの生活習慣はそのままで電気料金を下げることができます。

電力会社の乗り換えにより、年間の電気代が節約できたという人は、平均額で13,033円の節約、最大額で50,000円以上も節約できたケースもありますので、自分の使用量に合ったプランを探してみましょう。

電化製品を省エネのものに替える

家の中で使う電化製品を、新規の省エネモデルに買い替えすることで毎月の電気代を節約することができます。古い型の電化製品を使うと一般的に電力消費量が多くなるからです。

各家電メーカーでは、省エネモードの製品を毎年発表し販売していますので、電化製品を新しくする方法はとても有効な節約手段といえるでしょう。

たとえば、40型の液晶テレビの場合、旧モデルの年間電力料金が5,8332円だったものが、新モデルの場合2,214円となり3,600円も電気代がお得になります。

長時間使うと多くの電力量を消費するエアコンや、つけっぱなしの状態となる冷蔵庫やテレビなどは、数年前のモデルよりも新しい製品の方がかなり使用電力量が改善されています。

断熱性を高める

住宅で暖房や冷房機器を使う場合、より断熱性が高い建材に変更し節電する方法があります。戸建て住宅は、マンションなどの集合住宅を比べると断熱性が劣るといわれています。

断熱性能を高めるには、家の断熱材を高性能なものに変更したり、壁や屋根、そして床や基礎部分などをリフォームしてより高度な断熱材にする方法などがあります。

新築する場合は、多少最初に費用が高くなっても断熱効果が高い材料を使うなどの工夫も有効的です。

もし、大がかりなリフォームができない場合は、サッシや窓を断熱性が優れたものに替えたり、カーテンを厚手で遮光性・断熱効果があるものに替えると外気温に影響されにくくなります。

自分の予算やコストバランスをよく考えて、可能な方法を選んでみてください。

支払い方法の変更

電気料金の支払い方法を変更することで、割引が受けられたりポイントが付くなどの特典を用意している電力会社もあります。

たとえば、毎月の電気代の支払いを口座振替にすることで割引されたり、クレジットカード払いを選ぶことでポイントが貯まるなどが挙げられます。

ポイントが貯まったときには、電気料金に充当できるなど実質の割引になりますので、コツコツと節約できる場合はおすすめします。まずは、電気代の支払方法を見直すことで節約してみましょう。

照明器具はLEDに変更する

家で使う電気の中でも、多くの割合を占めるのが照明器具です。夜、就寝が早い人や、太陽の光がふんだんに入る部屋なら照明器具を使わないかもしれません。

しかし、夜型の生活をしている人は、部屋の照明を使う時間も多いため、工夫の余地があります。照明器具は蛍光灯や白熱電球よりも、LEDランプや電球の方がかなり省エネになります。年間の電気代を比較すると一目瞭然です。

資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2017年夏版」によると、1日に5.5時間電気を使い1年間継続した場合の年間の電気代は、白熱電球60W相当では約2,920円、電球型蛍光ランプでは650円、電球型のLEDランプが510円という調査結果でした。

使用可能な部屋の照明をLEDランプに替えると、大きな電気代の節約効果が期待できるでしょう。

平均よりも高いときには使い方を見直そう

今回は、毎月の電気代の平均費用について、地域別の料金の違いや季節によっての違い、そして世帯の人数によっての違いなどについて解説してきました。

電気料金は一般的に、家の中で使う電化製品の数や必要となる電力が大きい製品ほど上がっていきます。また、引っ越しなどにより今までよりも大きな住宅に住み替えると、必然的に電気料金が上がります。

現在の生活の中でできる節電方法はいろいろあります。今回取り上げた方法を参考に、まずは自分ができる節電方法を取り入れ、電気料金が今より安くなるようにしてみましょう。

クーラーの電気代を節約する方法についてはこちらの記事を確認してみてくださいね。

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