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TOEICのメリット・デメリットを解説!種類も紹介します

TOEICは英検よりも広く普及し、馴染み深い英語テストというイメージが定着しましたよね。そんなTOEICですが、そもそもどんなメリットがあり、本当に就職や転職で有利になるのでしょうか?この記事では、TOEICの種類からメリットまで解説していきます。
TOEICのメリット・デメリットを解説!種類も紹介します

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

日本に訪れたり、移住したりする英語圏の方々が増えました。あなたの職場やクラスにも、日本語が得意でない方が入ることもあるでしょう。

英語力が求められることが増え、「英語を話せるようになった方がよさそう」と思う機会が多くなったのではないでしょうか?

今回は就職や転職に有利とされるTOEIC(トーイック)が、本当にビジネスにおいてメリットがあるのか?就職のためには、TOEICの中でもどれを受験しておくべきか?など、TOEICについて詳しくご説明いたします。

TOEICとは?

「TOEIC(トーイック)」とは、英語力や英語によるコミュニケーション能力などを測る英語のテストです。世界中で同じテストが開催されているため、今や世界の共通基準となっています。

「TOEIC」には色々な種類がありますが、一般的に「TOEIC」というと「TOEIC L&R(Listening & Reading)Test」のことを指します。

日常生活だけでなく、ビジネスでも使えるレベルの英語のテストですので、「TOEIC L&R」でハイスコアを取っておけば、就職や転職が有利です。特に外資系など、英語力を重視する職種は「TOEIC 〇〇点以上」といった内容が入社条件に含まれることがありますよ。

TOEICには主に3種類ある

TOEICは主に「TOEIC Bridge」「TOEIC S&W」「TOEIC L&R」に分けられます。この章ではそれぞれの特徴をご説明します。(テスト時間もお伝えしますが、概ねの時間です)

TOEIC Bridge

「TOEIC Bridge(トーイック ブリッジ)」は3種類あるTOEICの中でも、英語初級者から中級者向けのテストで、もっともテスト内容が簡単です。全てのTOEICの入り口のようなテストですよ。

実はTOEIC Bridgeは「TOEIC Bridge L&R」と「TOEIC Bridge S&W」に分かれています。

TOEIC Bridge L&R

「TOEIC L&R」の入門編です。「TOEIC L&R」よりはずっと簡単なので、「TOEIC L&R」を受ける前に、「TOEIC Bridge L&R」を受けると決めて、基礎を学び、テストに慣れておくことも大事でしょう。

リスニングテストもスピードがゆっくりですので大学受験の勉強の一環として受験する学生も多いです。

実施場所 全国13都市(東京、神奈川、大阪など)
実施回数 年4回
回答方法 マークシート方式
試験内容 リスニングテスト25分(50問 50点満点)&リーディングテスト35分(50問 50点満点)
受験料 4,950円(税込)

合計1時間で100問解きます。合計100点満点です。

TOEIC Bridge  S&W

「TOEIC Bridge  S&W」は「TOEIC S&W」の入門編です。Speaking(スピーキング)とWriting(ライティング)の力を重視したテストですが、「TOEIC S&W」よりもテストの題材は日常的な内容ですし、テスト時間も比較的短いです。

実施場所 全国5都市(東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫)
実施回数 年8回
回答方法 テスト会場でパソコンを使用して回答
試験内容 スピーキングテスト15分(8問 50点満点)、ライティングテスト37分(9問 50点満点)
受験料 9,350円(税込)

合計1時間で17問解きます。合計100点満点です。

TOEIC L&Rとは?

「TOEIC L&R(TOEIC Listening & Reading Test)」がTOEICで一番主流のテストです。就職や転職をする際に、英語力の証明となるのがこのTOEIC L&Rとなっています。

実施場所 全国約80都市
実施回数 年10回
回答方法 マークシート方式
試験内容 リスニングテスト45分(100問 495点満点)、リーディングテスト75分(100問 495点満点)
受験料 6,490円(税込)

合計2時間で100問解きます。合計990点満点です。120分ノンストップです。合計2時間で200問を解かねばならず、スピードも求められます。

TOEIC S&Wとは?

「TOEIC S&W(TOIEC Speaking&Writing Test)」は、TOEIC L&Rよりも更に英語のスピーキング(トーク力)などが必要なテストです。3つの中で一番ハイレベルのテストとなっています。

実施場所 全国主要都市
実施回数 年24回、日曜の午前・午後に1回ずつ実施
回答方法 パソコンでの音声吹き込み、文章の入力
試験内容 スピーキングテスト20分(11問、200点満点)、ライティングテスト60分(8問、200点満点)
受験料 10,450円(税込)

合計80分、合計400満点のテストです。他のテストはマークシート式ですが、こちらはパソコンを使っての音声吹き込みや、文章の入力をします。

スピーキングではリスニング力も、ライティングではリーディング力も必要な内容となっているため、総合的な英語力を身につけておく必要があります。

また、「TOEIC S&W」とは別にスピーキングだけに特化したテストもあります。

TOEIC Speaking Test

「TOEIC Speaking Test」はスピーキングのみのテストとなっています。このテストは200点満点ですが、160点以上とれば通訳案内士試験の外国語(英語)筆記試験が免除されるレベルです。

実施場所 東京・名古屋・大阪の専用会場のみ
実施回数 年48回
回答方法 パソコンでの音声吹き込み
試験内容 スピーキングテスト20分(11問、200点満点)
受験料 6,930円(税込)
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実施会場が少ないのがネックですが、スピーキング力が必要な職場なら役に立つテストでしょう。

TOEIC受験のメリット

TOEICを受験することで様々なメリットを得ることができます。ここでは、各メリットを詳しく解説していきます。

自信がつく

勉強すればするだけ、徐々にハイスコアがとれるようになります。そうすると自信がつき、前より積極的に英語で話せるようになる人が多いです。

自分にどのスキルが足りないのかが分かる

TOEICのテストはリスニングテスト、リーディングテスト、スピーキングテスト……等々、項目が分かれています。そのため、「自分はリスニング力が足りないな」といった弱点がすぐに分かるのがメリットです。そこを重点的に勉強できます。

目標を作れる&モチベーションになる

年間を通じてこまめにテストが開催されていますので、「今年は4回受ける」「今年中にスコア600を超える!」といった目標を作りやすいです。また、TOEICのスコアが徐々に上がっていくのがモチベーションにも繋がります。

透明性・信頼性のある証明にある

TOEICは世界共通基準ですので、透明性があります。日本でTOEIC L&Rを受け、920点といったハイスコアをとれば、欧米でも「凄い!」と言ってもらえるでしょう。

また、今年や去年からスタートしたようなテストではなく、すでに数えきれない人が受験した正当な英語力検定ですので、信頼性があるのも魅力です。

就職・転職・昇進で役立つ

英語力が必須な企業に就職や転職する場合、TOEICのハイスコアは大きな武器となります。企業によっては「英語ができるようになったおかげで昇進した」ということもありえますので、英語が必要な企業が第一志望の場合はTOEICにチャレンジしておくべきでしょう。

TOEIC受験するデメリット

TOEICは色々な種類があることが分かりましたが、受験のデメリットはあるのでしょうか?

TOEIC対策だけでは、日常で役立つ英語は習得できない

TOEICの問題には、家族や恋人同士での他愛ない会話はあまり出てきません。TOEIC Bridgeでも日常会話を網羅しているわけではないため、TOEICの勉強さえしておけば日常英会話はペラペラ……という状態にはなれないのが現状です。

問題は楽しいコンテンツではない

世界共通試験なので、日本人向けに作られた問題ではありません。英文も楽しい内容とは言い難いです。

「英語力」があっても、対策は必要

英語圏の方でもTOEICではハイスコアを出せない人が大勢います。それはTOEICが独特な問題だからです。「英語は分かるけど、問題の意味が分からない」といった状況に陥ることがあるため、TOEICに特化した対策が必要です。

留学にはあまり役立たない

先ほどもお伝えしましたが、TOEICは日常会話に特化した内容ではありません。留学先やホームステイ先で、英語を気軽に話せるようになりたいなら、TOEICよりもSAT、TOEFL、IELTSの方がよいでしょう。

実際にどのくらいのスコアでメリットを感じるのか

では、それぞれのTOEICのテストで、どれくらいスコアをとれば就職や仕事に有利なのでしょうか?

【一般的な目標スコア】

  • TOEIC Bridge→100点満点中90点以上
  • TOEIC L&R→990点満点中500~600くらい
  • TOEIC S&W→400点満点中、営業などで英語を使う場合240点以上、海外赴任の場合360点以上

TOEIC Bridge得点率90%でTOEIC600点程度に換算されると言われています。TOEIC L&Rだと、700以上あると一目置かれます。

正直に言うと、求められるスコアは職種によります。営業や技術部門で実際に英語を使って仕事をする企業では、もう少し高めのスコアが望まれるでしょう。特に海外で働く場合はTOEIC S&Wは360点よりも更に高いスコアがあれば有利だと思います。

反対に、「英語力があれば、なおよし」という程度の求人条件でしたら、TOEICのスコアが低めでも、就職においてメリットとなる場合もあるでしょう。

まとめ~TOEICから得られるメリットは大きい~

就職や転職を有利にするためにTOEICを受けるなら、「TOEIC L&R」で600以上のスコアをとることを目標にするとよいようです。

就職や転職で100%活用するためには、ご自身が進みたい道、就職したい職種では「英語が本当に必要か?」「英語力の中でもどういった力が必要なのか?」を調べておくことも大切だと思います。

「英語での会話力が必須」という企業ならば「スピーキング力を重視する「TOEIC S&W」のスコアが高い方が喜ばれるかも知れませんし、反対に英語がほとんどいらない企業ならば、「TOEIC Bridge」で十分かもしれません。

ともあれ、英語があまり必要ない企業でも、TOEICで高めのスコアを取っておけば、その基礎力や努力できる力が評価されるでしょう。履歴書の特技欄に記入できますよ。

今は違っていても、いつか「この企業に入りたい!」と思った時に、英語力が必要になるかも知れません。少しでもTOEICに興味が湧いた方は、今日からチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

TOEIC対策におすすめの英会話スクールについてはこちらの記事を確認してみてくださいね。

宮乃 かぽり /
ビギナーズ編集部 ライター

フリーライター兼イラストレーター。学生時代は吹奏楽部に所属し、楽器の数などの都合で金管楽器をほぼ経験しました。現在は音楽、ヒーリング、占い、フラワーアレンジなど趣味多彩。チャレンジ精神豊富です!

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