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日本と世界の主要なバイクメーカーの特徴や歴史を一挙ご紹介!

世界はもちろん日本にも有名なバイクメーカーが数多く存在します。本記事では、日本が誇るホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキという4大メーカーに加え、ハーレーダビッドソンやBMWなど、アメリカやヨーロッパで確かな実績を持つバイクメーカーもご紹介します。
日本と世界の主要なバイクメーカーの特徴や歴史を一挙ご紹介!

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日本でバイクメーカーといえば「ホンダ」「ヤマハ」「スズキ」「カワサキ」が有名でしょう。これらのバイクは世界でも大きなシェアを持ち「4大メーカー」と呼ばれています。

しかし世界に目を向ければ、各国にユニークなメーカーが存在します。オートバイは自動車と同じく、元々はヨーロッパで生産が始まり、各地で独自の進化を遂げてきた乗り物です。国やメーカーごとに様々な特徴を持ち、多くのファンの心をつかんでいます。

この記事では日本の4大メーカーに加え、「ハーレーダビッドソン」や「BMW」など、有名な海外メーカーや、日本では知名度が低くても確かな歴史や実績を持つバイクメーカーをまとめてご紹介しています。

もしあなたがバイクを買おうと思っているなら、まずはメーカーの特徴を元に検討を始めてみてはいかがでしょうか。無数のモデルの中から自分好みのバイクを選ぶ参考にしてください。

国産バイクメーカー

日本には、世界的に見ても大きなシェアを占めるバイクメーカーが4社あります。まずはこれら4大メーカーから紹介していきましょう。

HONDA(本田技研工業)

日本が世界に誇るHONDAは、走行性や耐久性、価格や燃費、見た目のよさなど、すべての要素を備えたバイクを生産している、世界最大のバイクメーカーです。

世界的に大ヒットした「スーパーカブ」は、最も売れたバイクとしてギネスブックにも掲載されています。自動車や航空機など、幅広く事業を展開していることも特徴です。

HONDAのバイクは、多くの教習所の教習車や警察の白バイに採用されており、その安全性や安定性は折り紙付きです。故障しにくく、長時間走っても疲労感が少ないといわれており、初心者からベテランライダーまで、どなたでも満足できるでしょう。

デザイン的には赤・青・白のトリコロールが多く、誰にでも好かれるさわやかな色味が特徴です。

YAMAHA(ヤマハ発動機)

航空機や自動車など「移動」に関する事業分野に強さを持つHONDAに対し、音楽機器やIT機器など、一見、全く関係なさそうな分野を股にかけるYAMAHAから独立したバイクメーカーです。

バイクにおいてはデザイン性の高さから「芸術のヤマハ」と呼ばれることもありますが、それもそのはず、デザインは専門の会社に外注し、自社の強みであるエンジンと融合させています。

元々エンジンの開発には定評があり、1966年にはトヨタの「2000GT」にエンジンを提供し、以降も「クラウン」や「レクサス」のエンジンを製作しています。

YAMAHAはホンダに並ぶバイクメーカーとして、ロングセラーの「SR400」をはじめ、時代を超えて愛される、都会的なセンスを感じさせるモデルを数多く発表しています。

SUZUKI(スズキ)

軽自動車でも有名なSUZUKIのバイクには、個性的で高性能、それでいて低価格という特徴があります。予算の少ない人にとっては、有力な候補となるメーカーといえるでしょう。

SUZUKIの特徴的なデザインは好みが分かれがちですが、優等生的なHONDAやYAMAHAでは満足できない人を強く引きつけて離しません。このクセの強いデザインから「隼」「カタナ」などの伝説的な名車が産み出されました。

近年ではレーサーレプリカのブームを牽引し、国内第3位の地位を確立しています。

KAWASAKI(川崎重工)

KAWASAKIの特徴をひと言で表すなら「硬派」です。川崎重工は造船事業から始まった大企業で、巡洋艦や戦闘機などの開発を経て、戦後にバイクの製造を始めました。

こうした物作りの歴史から、KAWASAKIは「男のKAWASAKI」と呼ばれることもあります。実際、バイクに生産を集中させ、原付スクーターに振り向かないあたりは、KAWASAKIの男らしさの表れといえるのではないでしょうか。

イメージカラーは、「カワサキグリーン」と呼ばれる鮮やかなライムグリーン。かつては独特だった操作性も扱いやすくなり、近年では若い世代や女性からも支持されるメーカーになりました。

海外で人気の高い「NINJA」シリーズも、原付から大型まで幅広いサイズを展開しています。

アメリカのメーカー

広大な国土を持ち、長距離を快適に移動することが求められるアメリカのバイクは、大きなサイズとワイルドな風貌、どっしりとした安定性や高出力のエンジンが特徴です。そんなアメリカのバイクメーカーを3社、ご紹介します。

HARLEY-DAVIDSON(ハーレーダビッドソン)

約120年前、20世紀の初頭に設立されたハーレーダビッドソンは、名実ともにアメリカンバイクを代表するメーカーです。社名は、エンジンを設計したハーレー氏と、共同創立者であるダビッドソン兄弟に由来します。

その伝統的な生産ポリシーは「空冷式で700cc以上のバイクしか作らない」こと。そこにあるだけで周囲の注目を集め、大型のVツインエンジンを回せば、他のメーカーにはない、ハーレーだけのエンジン音が響きます。

ハーレーダビッドソンが日本に上陸したのは1912年のことで、陸軍の軍用バイクとして輸入されました。数あるバイクメーカーの中でもひときわ熱狂的なファンを持ち、そのつながりの強さもほかのメーカーには見られないほど特徴的です。

Indian(インディアン)

ハーレーダビッドソンが登場する少し前、1901年に設立されたアメリカ最古のバイクメーカーです。創業メンバーが自転車レーサーだったこともあり、高性能と高品質にこだわって作られており、伝統的にハーレーダビッドソンとは異なり高級志向です。

ハーレーダビッドソンが軍用バイクとして輸入されたのに対し、「インディアン」は1918年に警視庁のバイクとして日本に上陸しました。力士時代の力道山が乗っていたことでも知られています。

戦後は売上が停滞し、2011年にポラリス・インダストリーズの傘下となりましたがブランドは存続。今でもアメリカのクルーザータイプのバイクとして、ハーレーダビッドソンと並ぶ2大メーカーとして君臨しています。

Boss Hoss Motorcycles(ボスホスモーターサイクル)

一般の乗用車を圧倒する、5,700ccや6,000cc超という排気量のスーパーサイズを生産しているバイクメーカーです。最大のモデルは排気量6,200ccで、最高出力はなんと445ps。スポーツカーも顔負けのスペックです。

創業は1990年と比較的新しく、エンジンは自家製ではなく、主にシボレー製のV8エンジンを搭載。バイクに加え、トライクと呼ばれる三輪車も作っています。ハーレーダビッドソンよりもさらに一回り大きな車体は、どこを走っていても目立つこと間違いありません。

ヨーロッパのメーカー

ヨーロッパのバイクは、「機能的な日本」や「ワイルドなアメリカ」と比べ、「スタイリッシュでおしゃれ」なデザインが特徴です。ヨーロッパでは伝統的にレースが盛んなことから、多くのメーカーがバイクレースに力を注いでいます。

Piaggio & C. S.p.A(ピアジオ)

日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、ヨーロッパにおける最大手のバイクメーカーで、イタリアが本拠地です。

元々は船舶の部品を作っていましたが、後に鉄道や航空機に事業範囲を広げ、戦後に現在のスクーターの元祖ともいわれる「ベスパ」を開発しました。以降、多くのブランド展開や買収により規模を拡大。とくに軽量級のバイクやスクーターで多くのモデルをそろえています。

DUCATI(ドゥカティ)

世界選手権など、多くのレースで優勝した実績を持つ、スポーティな走りで有名なイタリアのバイクメーカーです。伝統的に「90°Lツイン」エンジンを搭載することでも知られており、パワフルな走りを楽しめます。パイプフレームも「ドゥカティ」の代名詞です。

ドゥカティは、走りの性能だけではなく、アパレルとコラボするなど、国産車とは一線を画すイタリアらしいおしゃれさと洗練さを兼ね備えています。

Aprilia(アプリリア)

ドゥカティと同じく、日本でも知名度のあるイタリアのバイクメーカーです。スクーターからレーサーレプリカ、オフロードバイクまで、幅広いモデルをそろえています。

創業は1945年ですが、1975年からバイクレースに参入。当初はモトクロスレース、後にロードレースで、大きな成功を収めました。とくに125ccや250ccの小排気量クラスにおいて、世界的な評価を確立して今に至ります。

こうしたレース活動は、ブランドの知名度を高め、得られたデータや経験は、市販モデルの開発に大いに役立ちました。「アプリリア」はイタリアのメーカーにしては落ち着いた雰囲気を持っていますが、これは日本のバイクを手本にしたからだそうです。

TRIUMPH(トライアンフ)

世界で最も古い部類のバイクメーカーともいわれ、今でもイギリスを代表する伝統的なブランドである「トライアンフ」。革ジャンやブーツがよく似合うクラシカルなデザインに現代的な技術がよくマッチし、独自の世界観があります。

代表的な車種「ボンネビル」は、スティーヴ・マックイーン主演の映画『大脱走』で使われたことでも知られています。トライアンフはエンジンにも特徴があり、主力となるのは2気筒や4気筒ではなく、両者のよさを兼ね備えた3気筒です。

BMW(ビー・エム・ダブリュー)

高級自動車で有名なドイツのBMWもバイクを製造しています。その代名詞は、水平対向のボクサーエンジン。低い重心で高い走行安定性を発揮します。

また、車体の左右に張り出したエンジンカバーも、BMWであることを主張するデザインです。車体の揺れを抑えるサスペンションなど、独自の最先端技術をいち早く採用することも、BMWの特徴だといえるでしょう。

自動車のイメージと同じく、バイクにおいても高級路線で、大型中心のラインアップです。ただ、最近は中型モデルにも力を入れ始めています。

KTM(ケー・ティー・エム)

「KTM」は、モトクロスの世界大会や「ダカール・ラリー」で活躍するなど、オフロードバイクで有名なオーストリアのメーカーです。近年はオンロードモデルにも力を入れて業績を拡大し、ヨーロッパではピアジオに次ぐ第2位のメーカーとなりました。

その特徴はオフロードのレースを想定した軽量さとコスパのよさ。デザインも重視しており、自社ではなく専門のデザイン会社に外注しています。よく目立つオレンジのイメージカラーは、どこにいても注目を集めることでしょう。

まとめ

バイクは、世界的に見ても自動車以上に多くの企業が製造しており、最近はインドなど、アジアでの生産数も増えています。

この記事では国産4社、海外9社の計13社を取りあげましたが、世界にはまだまだたくさんのバイクメーカーが存在します。電動バイクの注目度も高まっていることから、これから参入してくる企業もあるでしょう。

バイクは、実際に目にしてみると、想像とは大きく印象が異なることもあるはずです。この記事を読んで気になるメーカーが見つかったら、ぜひバイクショップに足を運んで、自分の好みに合ったバイクを探してみましょう。

また、こちらの記事ではおすすめバイクとその選び方について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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