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いつから子供に英語を習わせる?早期幼児教育のメリットと注意点

時が進むたびに国際化が進む中、子供の頃から英語教育を取り入れる諸外国も増えてきました。そこで今回は、いつから子供に英語を習わせるかについて詳しくまとめます。早期幼児教育のメリットや注意点についても確認をしましょう。
いつから子供に英語を習わせる?早期幼児教育のメリットと注意点

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

ピアノにスイミングに体操、子供時代の習い事には様々な種類がありますが、国際化が進む今日においては「幼児英語教育」の人気が高まっています。

しかし、保護者の中には「いつから英語を始めさせて良いのかわからない」「日本語もままならないのに英語を習わせて大丈夫?」といった疑問や不安を抱えている人も少なくありません。

そこで今回は、子供に英語を習わせるタイミングや早期用事英語教育のメリットデメリットについてご紹介します。

そもそも子供に英語学習は必要?

今や全国にたくさんの幼児英語教室がありますが、そもそも子供に英語教育は必要なのでしょうか?

私は1歳〜高校生までの子供に英語を教える塾の講師として勤務していた経験がありますが、個人的な答えは「YES」です。

なぜなら、子供というのはとても吸収力が高く、耳から入ってくる発音をスポンジのごとく自身に取り入れられるから!

特に「発音」「リスニング」の面に関しては、明らかに大人よりも子供の方が高いポテンシャルを持っていると言えるでしょう。

大人がどれだけ必死に勉強を続けてもネイティブさながらの発音を習得することは厳しいのですが、子供は違います。

私が勤務していた英会話学校では、ものの数ヶ月〜1年ほどで驚くほど発音が上達した子供たちをたくさん見てきて、正しい学習方法を続けることによって伸び代が大人の数倍数十倍もあることに気づかされました。

吸収率の高い子供時代から英語を始めることで、キレイな発音が自然に身につきやすくなったり、英語を「勉強」としてではなく「遊び事」として楽しむこともがきるようになったりもします。

子供は何でも吸収して身につけられる無限の可能性を秘めているので、この時期を積極的に利用して英語取得への第一歩を踏み出してみるのも良いでしょう。

英語の音は「1808音」日本語の音は「108音」

子供の頃から英語に触れていると、日本人には分かりにくい「RとL」の発音や「子音の消滅」なども簡単に理解できますが、日本語だけで育った大人には理解しにくいもの。

なぜ多くの日本人が「聞き取れない」「発音できない」という悩みを抱えているのかというと、それは日本語と英語の「音の数」が違いすぎるからなんです!

日本語と英語の音の数を比べてみると、日本語は「108音」なのに対し、英語は「1808音」日本語ばかり聞いている人は英語の音を聞いても聞き慣れていないため理解できず、RとLが同じ音に聞こえてしまうのです。

これを改善しようと思うなら、まずは英語の音をしっかりと理解することですが、日本語に慣れてしまえばしまうほど、英語の音を理解しにくくなってしまいます。

なので、できるだけ早い時期から積極的に英語と触れ合い、耳を慣れさせておくことをおすすめします!

2020年から小中高での英語教育が激変!

フィリピンやインドネシアなどのアジア圏においても、子供の頃から英語に触れさせる機会を設けることで国全体の英語力を高めるという方針がメジャーになってきました。

しかし日本では、まだまだ英語は「喋れるとかっこいい」程度で、国をあげて取り組む姿勢が低いと言えます。

そこで2020年から発動したのは、全国の小中高校における英語教育の指導改革です!今までは中学1年生から英語の授業が始まっていましたが、2020年からは「小学5・6年生」に前倒し。

そして中学・高校では「語彙数が増える」「全て英語で授業が進められる」「英語で意見交換をする機会が増える」などといった授業に変わり、基礎英語力が身についていなければ授業について行くことすら困難になることが予想されます。

英語は、昨日今日頑張ったからといって急に上達するものではありませんよね。

そのため、親にできることと言えば、子供時代からコツコツを「英語耳」を鍛え、中高で行われるレベルの高い授業についていけるようにサポートしてあげることではないでしょうか?

子供の英語学習はいつから始めるべき?

子供の頃から英語に触れさせたいと思っていても、実際に子供がいくつになったら始めるのが望ましいのでしょうか?ここでは、子供に英語を習わせるベストなタイミングについてご紹介します。

発達脳科学には「3歳まで」に始めるのがベスト

発達脳科学の観点から見てみると、脳の成長がピークになる「3歳」までに英語の音をたくさん聞かせると良いと言われています。

3歳までの期間は、言い換えるのであれば「自分の脳をオリジナルの脳に仕上げる準備期間」のようなもの!

3歳までにたくさん嬉しいことを体験した子供は、脳の「快」に司る神経が発達し、反対に「不」の神経経路が少なくなると考えられています。

つまり、3歳までに英語の音をたくさん聞かせることで「英語を吸収しやすい脳」になっていくのに対し、3歳までに英語の音に触れていないと「英語に関わる神経が消滅してしまう」ということにもなりかねないのです。

個人的には「高校生まで」OK!

脳科学の観点から見てみると、脳の成長がピークになる3歳までに英語学習をスタートさせるのが良いと言われていますが、個人的には「高校生」までOKだと思っています。

なぜなら、私の友人には「高校1年生の時に1年間交換留学をしていた」という子がいるのですが、英語学習未経験者であったにもかかわらず、1年後にはネイティブに近い発音で帰国してきたから!

また、有名人にも「小学中学年から海外へ移住した」という人がネイティブ並みに会話をしていたり、中学生から海外に拠点を移した子供がペラペラになっていたりもしますよね。

理想を言えば3歳までに始めるのが望ましいですが、正しく学習を続ければ3歳以降でも十分に効果があると実感しています。

子供の英語教育のメリットと注意点

ここでは、早期英語教育のメリットと注意点をご紹介します。

メリット

よりネイティブに近い発音が身につく

子供は本当に吸収力が高く、身の回りのものを何でも自分のものにしてしまう姿が見られます。

「何気ない一言を子供が覚えていた」「親が使うフレーズを子供も使うようになった」などはその代表例で、いかに子供が周囲の環境に影響を受けているのかが分かりますよね。

子供の頃から英語に触れさせてあげることで英語特有の音に慣れ、日本語に存在しない音も理解できるようになり、しいては「ネイティブ並みの発音習得」にもつながっていきます。

遊び感覚で英語を学べる

幼少期から英語を始める場合は、いわゆる「座学」ではなく、絵本の読み聞かせをしたり映像を観たりといった学習方法が中心です。

そのため「勉強」ではなく「遊び感覚」で英語に触れられるため、楽しみながら英語習得を目指せます。

世界的な視野を持てる

子供は基本的に「興味深くて好奇心旺盛」なので、幼少期から英語に触れさせているとどんどん海外に対する興味を引き出すこともできます。

実際に、私が勤務していた英会話学校では「小学校低学年で英検合格に向けて頑張っている」「海外留学という夢ができた」などという子供たちがとても多く、世界的な視野を持つことで自己肯定感も上がっていたように感じます。

世界的な視野を持つことは様々なビジネスシーンでも役立つため、将来的にも大切なスキルと言えるでしょう。

積極性が高まる

日本で働く外国人が増えているだけではなく、海外の企業が日本に進出したことで「上司が外国人」となる可能性も広がっていますね。

国際化が猛スピードで進んでいる日本において必要になる人材は、やはり「英語をしっかりと使えて自己表現できる人」。

英語は「YES」や「NO」とはっきり自己表現をしますし、ジェスチャーも大胆で積極性を高められる可能性もあります!

幼少期から英語を始めている子供の中には「英語ができるようになって積極的になった」「自分に自信が持てるようになった」と話してくれる子が多いのも、早期英語教育の特徴です。

注意点

一時的に日本語の習得が遅れるケースもある

子供の頃から英語に触れていると、一時的に日本語の習得が遅れるケースもあります。

私が海外で暮らしていた時に「オーストラリア×中国」のハーフの子供(家では中国語・外では英語)がいましたが、確かに周りの子供達に比べると発話開始時期が遅れていました。

これは同時に2言語の音を脳内で処理するために時間がかかっていると考えられますが、数年後にはきちんと双方の言語を話せていましたよ!

「日本語に悪影響なのでは…」と不安視される保護者も少なくありませんが、子供時代に英語をたくさん聞いたからといって「日本語が習得できなくなる」ということは、日本で生活している以上まずないと言えるでしょう。

お金がかかる

早期英語教育の注意点としては、金銭面の負担が考えられます。

例えば、英会話教室などでは「入会金や教材費で50万円近い初期費用がかかる」ことも珍しくありませんし、自宅でできる英語教材なども全てのセットを購入するとなると同じくらいの金額がかかります。

分割払いに対応している会社も多いですが、早期英語教育にはある程度のお金がかかることは否めません。

親の負担が大きい

早期英語教育の意外な落とし穴は、保護者です。

子供向けの英語教材の中には親がフォローしてあげなければいけないことも多く、親の方が先に挫折してしまうこともあります。

早期英語教育に成功している家庭を見てみると「子供の興味を英語に向かわせ努力を怠らない」「行きたくないと言う子供をなだめる」「せっせと英語の音楽や映像を流す」など、マメにフォローをしているのが印象的。

英語学習を長続きさせるためには「親の努力も必要」ということですね!

やり方によっては遊ぶ時間が減ってしまうケースもある

早期英語教育は、やり方によっては子供の遊ぶ時間が削られてしまうケースもあります。

保護者が熱心になってしまうばかり英語学習を押しつけてしまうと、子供もストレスに感じて英語を楽しめなくなるかもしれません。

子供が楽しく英語に触れられるように、あまりに忙しすぎるスケジューリングや無理強いはしないように気をつけましょう。

子供の吸収率はもの凄い!楽しみながらできる英語学習を!

英語を始める時期は、できれば「3歳まで」ですが、それ以降でも正しいやり方でしっかりと継続すればネイティブ並みの英語力を習得することも可能です。

早期英語教育にはメリットとデメリットがありますが、国際化が進む日本ではメリットの方が多いと言えるでしょう。

また、こちらの記事では英語学習におすすめなアプリを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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白根 鮎美 /
ビギナーズ編集部 ライター

独学で英語を勉強後、オーストラリアでは幼児教育の専門学校で勉強。帰国後は子ども英会話教室にて1歳から高校生への英会話を指導していました。また、サーフィン歴は10年以上、海を愛する2児のママサーファー。

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