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レベル別!英検の効率的な勉強法と必要な勉強時間まとめ

英検は英語系の資格の中でも政治・科学・歴史などの内容が多く出題されるため、より専門的で計画的な勉強方法を取り入れる必要があります。そこで今回は、英検合格のための効率的な勉強方法と、各級の必要勉強時間をご紹介します。
レベル別!英検の効率的な勉強法と必要な勉強時間まとめ

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「英検に挑戦したい!」と思っても、どの級から受ければいいのか分からなかったり、具体的な勉強方法が分からなかったりする人も少なくありません。

英検はその他の試験に比べるとより専門的な内容が多く出題されるため、各級のレベルに応じた参考書の活用等が欠かせません。

この記事では、英検合格に向けた勉強法と必要な勉強時間についてご紹介します。

英検とは?

英検とは正式名称を「実用英語技能検定」と言い、5級〜1級までの7つのレベルに分けられています。試験では、「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能が試され、スコアによって合格か不合格かに分けられます。

英検の概要

英検で出題される問題は、初級である5・4級の場合は中学校で習うような基礎的な問題が中心ですが、レベルが上がるほど「歴史問題」「政治問題」「科学的問題」などが出題されるようになり、難易度がぐっと高くなります。

3級から上の級では筆記一次試験に合格した人のみ「面接官とのスピーキングテスト」である二次試験へ進むことができ、会話能力を測定されます。

初級である5・4級の場合は申込者全員が「録音形式のスピーキングテスト」を受けられ、話す力を確かめられます。

各級のレベル紹介

ここでは、級ごとの目安レベルや出題傾向、出題形式をご紹介します。

目安レベル 出題内容 出題形式
5級 中学初級 家族のこと、趣味やスポーツなどの身近な話題 筆記、リスニング、録音形式のスピーキングテスト
4級 中学中級 身近な話題をトピックに用いた、より実用的な内容 筆記、リスニング、録音形式のスピーキングテスト
3級 中学卒業 日本だけではなく、海外の文化などについても掘り下げる 筆記、リスニング、面接
準2級 高校中級 教育や科学などをトピックに、長文の問題が多く出題される 筆記、リスニング、面接
2級 高校卒業 医療やテクノロジーなど社会性のある長文読解問題に加え、ライティング問題もあり 筆記、リスニング、面接
準1級 大学中級 エッセイ形式で実践的な英作文問題が出題され、実際に使える英語力の証明にもなる 筆記、リスニング、面接
1級 大学上級 英語関連資格の中で最も難易度が高く、専門的な知識はもちろん、相手に気持ちを的確に伝えるスキルまで求められる 筆記、リスニング、面接

英検を持っているとどのような面で役立つのか

英語系の試験には英検だけではなく、TOEICやTOEFLなど様々な種類があり、どの試験に挑戦しようか迷ってしまいますよね。

一体、英検を持っているとどのようなメリットがあるのでしょうか?以下にまとめてみましょう!

採用面接で優遇されやすい

就職活動などの面接では、英検の資格によって採用面で優遇されやすい傾向もあります。例えば、貿易会社や外資系企業の場合、中途採用であっても英語力の高い人は「即戦力」として重宝されるでしょう。

一般的に、就職活動において英語力のアピールになるのは「準2級」「2級」からだと言われているため、就職活動で役立てたいなら準2級以上を目指すことをおすすめします。

中学受験や高校受験、大学への進学時に学科試験が免除される

中学受験や高校受験だけではなく、大学や専門学校の受験においても英検が役立ちます。各学校が定めた級に合格することで「学科試験の免除」は適応され、その分他の科目に時間を割けますよね。

ただし、英検取得で学科試験が免除されるかどうかは各学校の規定により異なるため、受験前には必ず確認をしましょう。

奨学給付金制度を利用できる

奨学給付金制度とは、授業料や入学金などが免除または減額対象となる制度です。奨学給付金制度を利用できれば学費の負担が大幅に軽くなるため、経済的な理由で進学を諦めなくても済みますよね!

大学によって取得級には差がありますが、ほとんどが2級以上の合格を条件としています。

教員採用試験一部が免除される

公立校の教員採用試験を受ける際に、英検1級保持者には「試験の一部が免除される」という嬉しいメリットがあります。

自治体の方針によっても異なりますが、ほとんどの場合は英語の実技試験等が免除されます。

公立校の採用試験を一足早く終わらせられれば精神的にも余裕が生まれやすく、次の面接準備に取り掛かることも可能でしょう。

海外留学時に英語力の証明として認められている

よく「英検は日本でのみ通用する資格」と感じている人がいますが、英検は海外でも認知されている資格です。「英検認定校」と言って、アメリカやカナダ・ニュージーランド・オーストラリアなどに多くの学校があります。

アメリカでの英検認定校は200校以上、その他の国を含むと400校以上の英検認定校が存在しています。英検を取得することで認定校への進学もスムーズになり、海外進出の夢がぐっと近づくでしょう。

英検のメリットはたくさん!

このように、英検を持っていると受験や就職だけではなく、海外留学の際にも英語力の証明として活用できます。

しかも、TOEICやTOEFLでは「スコアの有効期間は2年間」と決まっていますが、英検では特に有効期間は定められていないところも嬉しいポイントですよね!

スコアの有効期限がないため頻繁に試験を受け直す必要もなく、忙しい人などにはぴったりでしょう。

目指せ合格!英検の効率的な勉強方法

ここでは、英検合格に向けた具体的な勉強方法についてまとめていきたいと思います。「なかなか合格できない!」という人は、ぜひここでご紹介する勉強法にチャレンジしてみてくださいね!

英検専用のテキストを利用する

英検は各級によって難易度がはっきりと分けられているだけではなく、出される単語や熟語にまで一定の傾向が見られます。そのため、英検合格のためには「受験級に合った参考書やテキスト」を利用することをおすすめします!

もちろん、基礎英語力アップのためにリスニングや英書の速読などをするのも効果的ですが、英検に出題される傾向の高いトピックについて重点的に学ぶのがより効率的でしょう。

テキストは3周する

英検専用のテキストを使用する際は、最低でも2回・できれば3回ほど繰り返してみてください。

なぜ3周させるのかというと、全く同じ問題を繰り返して行うことでより理解が深まり、知識としてしっかり定着させられるからです。

英検合格者やTOEICで高スコアを取得した人たちからも「模擬試験を数回繰り返しただけでスコアが100点もアップした」「テキストを徹底的にやり込んで目標級に合格できた」といった口コミが挙げられています。

それほど同じテキストを繰り返すことは英語力アップにつながる勉強法なので、ぜひ試してみてください。

単語帳を使って語彙数アップ

英検に降格できない人は、ほとんどと言っていいほど「語彙力が足りない」のです。穴埋め問題でもリスニングにしても、単語を知らないと意味が理解できないし問題も解けませんよね…。

英検合格のためには専用のテキストを使用しますが、そもそも自分の語彙力が足りなければテキストも効率良く進められません。

英検合格に向けて効率的に勉強をするためにも、まずは「知っている単語を増やす」「受験級に出題されやすい単語を徹底的に覚える」ことから始めましょう!

アカデミックな文章に慣れる

英検では、TOEICのようなビジネス英語はほとんど出題されません。その代わり、政治・科学・歴史などのアカデミックな内容が多く出題され、より専門的な単語や読解力が求められます。

そのため、使用するテキストは必ず「英検対応」のものを選び、出題傾向の高い専門用語から中心に勉強すると効率が良いでしょう。

スピーキングの練習はオンライン英会話で

3級以降は一次試験の合格者を対象に、面接官との面談(二次試験)が実施されます。

面接では当日渡された短い文を読み上げ、面接官とその内容について意見を交わした後、面接官からランダムなトピックについての質問等もあるため、しっかりと自分の意見を伝えられるコミュニケーション能力を鍛えておかなくていけません。

英語での自己表現に慣れるためには、オンライン英会話を利用するのがおすすめです!オンライン英会話では「政治について会話したい」「ランダムに質問をしてほしい」など、こちらの希望に沿ったレッスンも受けられるため、英検対策にも利用できますよ。

また、日本英語検定協会公式サイトでは、面接時の流れを理解するのアニメーションがあります。このアニメーションで面接の流れをしっかり掴めば、面接の準備はばっちりです!

3級の面接アニメーションはこちらからを確認してみてくださいね。

英検合格のために必要な勉強時間

ここでは、級ごとに必要な勉強時間の目安をご紹介します。

合格率 必要な語彙数 レベル 必要な勉強時間
5級 81.4% 300〜500単語 中学1年生 10〜12時間
4級 69.9% 600〜700単語 中学2年生 13〜17時間
3級 52.9% 700〜1200単語 中学卒業 17〜21時間
準2級 36.7% 2000〜3000単語 高校中級 26〜33時間
2級 26.4% 3500〜5000単語 高校卒業 30〜36時間
準1級 16.0% 6000〜8000単語 大学中級 33〜41時間
1級 12.0% 約1万単語 大学上級 46〜54時間

ここでご紹介している目安時間は、あくまでも「受験予定級のひとつ前の級に合格していること」が前提です。初心者がいきなり1級取得を目指す場合は「全ての目安時間を合計する必要がある」ので、気をつけましょう。

また、勉強時間の目安はあくまでも目安です。個人の勉強頻度や理解度によって必要な学習時間は異なるので注意してください。

英検の勉強は計画的に!各級の勉強時間目安を意識しよう

英検取得は「就職活動に有利」「学費や入学金が免除される」「海外留学につながりやすい」など、様々なメリットがあります。

しかし、級が上がれば上がるほど難易度も高くなり、合格しにくくなってしまうのも特徴的です。英検合格のためには、より効率良く学習を続けることが大切。ぜひ今回ご紹介した勉強方法を実践し、合格へ向けて励んでみてください!

TOEICの種類とメリットについてはこちらの記事を確認してみてくださいね。

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白根 鮎美 /
ビギナーズ編集部 ライター

独学で英語を勉強後、オーストラリアでは幼児教育の専門学校で勉強。帰国後は子ども英会話教室にて1歳から高校生への英会話を指導していました。また、サーフィン歴は10年以上、海を愛する2児のママサーファー。

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