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【初心者向け】ギターのピッキングの種類は?上達のコツも合わせてご紹介

ギター演奏におけるピッキングは、大きくわけて3種類あります。ダウンピッキング・アップピッキング・オルタネイトピッキングをしっかりとマスターし、ギター演奏の安定性を高めましょう。本記事では、ピッキングの種類と特徴をご紹介します。
【初心者向け】ギターのピッキングの種類は?上達のコツも合わせてご紹介

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ギターの上達スピードを左右する要素に「ピッキング」があります。ギターの音を鳴らすもっとも基本的な動作ですので、一見簡単な動きに思われがちです。

しかし、ピッキングはギター自体のサウンドと演奏性に大きく影響します。だからこそ、正しいフォームを身につけることが重要なのです。

単にピッキングといっても様々な種類があります。ピッキングの種類や違いを知った上で、うまく使い分けることが上達の近い道です。

そこで今回は、ギターのピッキングにおける種類や、演奏時のコツなどを詳しくご紹介していきます。

ピッキングとは?最初にマスターしたいのは3種類

ピッキングとは、「利き手で弦を弾き、音を鳴らす奏法」のことです。「ダウンピッキング」「アップピッキング」「オルタネイトピッキング」の3種類があり、それぞれ手の動かし方や音の傾向が異なります。

ギター初心者の方は、上記3種類のピッキングをマスターすることから始めましょう。ここでは、ダウンピッキング・アップピッキング・オルタネイトピッキングの特徴についてご紹介します。

ダウンピッキング

ダウンピッキングとは、6弦の上方向から下方向に向かってピックを振り下ろす奏法です。ギター初心者の方が最初に覚えるピッキングではないでしょうか。

ギターを手にして弦を弾こうとすると、自然とダウンピッキングになります。そのため、特別意識することなくマスターしている方も多いはずです。

ダウンピッキングのメリットは、重力の力を借りて無理なくピッキングできることです。また、力を込めたピッキングもしやすいので、より大きく、力強い音を出しやすい点もメリットです。

一方でダウンピッキングは、速いフレーズなどの演奏には不向きです。高速フレーズをダウンピッキングのみで演奏する場合、一度振り下ろしたピックをすぐに持ち上げ、再度振り下ろす形となります。

手首を痛めやすいですし、効率的な動作とはいえないでしょう。

ダウンピッキングの上達のコツは、弦に対して確実にピックをヒットさせること。簡単なようで意外と難しく、意識的に練習をしなければ身につきません。

また、鳴らす音の強弱をコントロールできるようになりましょう。いわゆる「ピッキングニュアンス」のことですね。同じ音を鳴らしても、指先の力を変化させるだけで優しい音になったり、鋭く力強い音になったりします。

そのため、ある程度ダウンピッキングが身についたら、ピッキングニュアンスを意識した練習を始めてください。ダウンピッキングは基本中の基本ですので、徹底的にギターを練習し、その動きを身体に染みつけましょう。

アップピッキング

弦に対して下方向から上方向へと振り上げる奏法がアップピッキングです。純粋にダウンピッキングの逆バージョンとなります。

一見簡単に思えるかもしれませんが、ギター初心者の場合、弦にピックを深く引っかけがちです。

そのため、「ピックが弦に当たっているようで当たっていない」事態が発生します。音は綺麗に鳴りませんし、ピッキングニュアンスも表現できません。

ダウンピッキングに比べると、ピッキングニュアンスのコントロールが難しく、マスターには十分練習が必要です。

とはいえ、アップピッキングのみを多用する機会はほとんどありません。一般的にはダウンピッキングと組み合わせ、ダウン→アップ→ダウン→アップ……と交互に使用します。

「あまり使わないなら、重要ではないの?」と思うかもしれません。しかし、ダウンピッキングと組み合わるからこそ、アップピッキングが不慣れでは、音のバランスが崩れやすいのです。

アップピッキングの安定性を高めるには、普段弾いている練習フレーズを「すべてアップピッキングのみで弾いてみる」といったエクササイズが有効です。

その際、しっかりと弦にピックが当たっているか、1本1本の弦が鳴っているかなど、細かい部分を意識してみましょう。

オルタネイトピッキング

ダウンピッキングとアップピッキングを交互に行う奏法が、オルタネイトピッキングです。短音フレーズはもちろんのこと、コードストロークでもオルタネイトピッキングは使われます。

振り下ろしたピックをそのまま振り上げるため、非常に効率的で、速いフレーズなどにも対応できるのが特徴です。

ダウンピッキングとアップピッキングを組み合わせた応用テクニックであり、ギター演奏の基本でもあります。

ギター初心者の場合、オルタネイトピッキング時に「音の粒が揃わない」といった悩みを抱えがちです。

特に多いのは、ダウンピッキング時の音が大きく、アップピッキング時は小さくなるというもの。理由は単純で、アップピッキングがしっかりと身についていないのです。

オルタネイトピッキングが上達するコツは、ダウンピッキングとアップピッキングの両方において、「狙った強さの音」を安定して出せるように練習することです。

とりわけアップピッキングは音が弱々しくなりがちですので、注意してください。

また、ダウンピッキングに比べると、慣れない内はリズムが乱れがちです。オルタネイトピッキングの練習の際には、メトロノームやリズムマシンを活用し、リズムキープを意識することが大切ですね。

ロックやポップスなどのジャンルを演奏する場合、オルタネイトピッキングはもっとも使用頻度の高い奏法となります。中でも速弾きに挑戦したいなら、絶対に身につけなければならない技術です。

エコノミーピッキングとは?

上記3種類がピッキングの基本パターンですが、もうひとつマスターしておきたいのがエコノミーピッキングです。「エコノミー」という名の通り、効率性を重視したピッキングを指します。

例えば、同じ弦を連続して弾く場合、オルタネイトピッキングを使うのが一般的です。しかし、弦移動の多いフレーズを弾く場合は、動きに無駄が生じやすくなります。

エコノミーピッキングは、低音弦から高音弦に移動する弦移動フレーズを弾く際に、アップピッキングを省略し、ダウンピッキングを2回行う奏法です。

腕の動きを最小限に抑えることで、高速な弦移動フレーズをスムーズにプレイできるようになります。

ただ、エコノミーピッキングはアップピッキングとダウンピッキングが変則的に入れ替わります。奏法に慣れるまではリズムが取りにくかったり、ピックが迷子になったりすることもあるでしょう。

また、弾くフレーズに合わせてピッキングの組み合わせを変える必要があります。

例えば、通常のオルタネイトピッキングはダウンピッキングからスタートします。エコノミーピッキングの場合、アップピッキングから弦の往復を始めるケースがあるのです。

いずれにしても、ギター初心者の内はオルタネイトピッキングの練習を行いましょう。演奏が安定してきたら、次のステップとしてエコノミーピッキングに挑戦してください。

演奏の幅が広がる特殊なピッキング

基本的なピッキングは、ダウンピッキング・アップピッキング・オルタネイトピッキングの3種類。しかし、このほかにも演奏の幅を広げる特殊なピッキングがあります。

全て中〜上級者向けの奏法となりますが、ぜひ覚えておいてください。

タッピング

基本的にピッキングは、ピックや指で弦を弾く形が一般的です。一方のタッピングは、弦を叩く形で音を鳴らします。ピッキング側の手(右利きなら右手)の指を使い、指板上の弦を上から叩く奏法です。

右利きのギタリストの場合、普段は指板に触れない右手でフィンガリングするような形になります。そのため、以前は「ライトハンド奏法」とも呼ばれていました。

近年はギター・ベースにおける定番奏法となりつつあり、音楽ジャンルを問わず、色々な曲で使われるようになりました。曲によっては、タッピングのみでギターソロを構成するケースもあります。

タッピングは、慣れてしまうとそれほど難しくありません。基本的なピッキングをマスターし、ちょっと特殊なピッキングに挑戦したいという方は、タッピングを練習してみましょう。

ハイブリッドピッキング

ピッキングは「ピックを使う奏法」と「指を使う奏法(フィンガーピッキング)」の2種類に分けられます。ハイブリッドピッキングは、その両方を組み合わせた特殊な奏法です。

もともとハイブリッドピッキングは、カントリーなどの音楽ジャンルで使用されていました。

演奏の自由度が一気に高まるため、近年はロックやポップスでも使われています。演奏難易度はやや高めですが、ギター演奏における表現の幅を広げたい方は挑戦してみましょう。

サークルピッキング

一般的なピッキングは、手首のスナップや腕全体を動かして弦を弾きます。対するサークルピッキングは、手首を固定して「指の上下運動のみ」でピッキングする奏法です。

サークルピッキングの特徴は、腕のストロークを最小に抑えられること。速弾きギタリストに好んで使っています。

手首を固定するため、オルタネイトピッキングに慣れている方には、かなり難しく感じられるかもしれません。

しかし、うまく使いこなすことができれば、今までピッキングが追いつかなかった高速フレーズにも対応できます。

スラップ

ベースの奏法として一般的なスラップですが、ギターに取り入れるギタリストも増えています。手の動かし方はベース同様で、親指で弦を叩く「サムピング」と、人差し指などで弦を引っかけて弾く「プル」を組み合わせます。

スラップでは、通常のピッキングでは得られないパーカッシブなサウンドが得られます。最近はスラップ。フレーズのみで曲を構成するギタリストも登場しています。

サウンドに加えて視覚的なインパクトが強いので、ライブパフォーマンスにもうってつけな奏法です。

まとめ

ピッキングはギターをプレイする上で、もっとも基本的な動作のひとつ。そのため、「音が鳴ればいい」といった感覚で演奏している方も少なくありません。

しかし、ピッキングはギターのサウンドを決める重要な奏法でもあります。ピッキング次第の良し悪しで、ギタリストの腕が決まるといっても過言ではありません。

ギター初心者はもちろんのこと、あらためてピッキングを見直したいという方も、本記事を参考にしてくだされば幸いです。

また、こちらの記事ではギターの効率的な練習方法と便利なグッズを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター

ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター

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