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音楽のオーケストラとは何?吹奏楽とはどう違うのかも解説!
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音楽に関わるには様々な方法があります。集団で1つの楽曲を作り上げたいのであれば「オーケストラ」に入るのがおすすめです。ただ、オーケストラに似た楽団はたくさんあるので、混乱してしまう人も多いでしょう。
また、一般的にオーケストラといえば、大型のホールなどでコンサートを開いているイメージがあります。それほど技術のないプレイヤーにとって、急にオーケストラで演奏するのはハードルが高いかもしれません。
そこで、まずは「オーケストラ」という言葉が何を意味しているのか調べてみましょう。吹奏楽と混同している人もいるかもしれません。
オーケストラの概要が分かれば、音楽との関わり方も見えてきます。オーケストラと吹奏楽の違いを知り、自分に合った音楽の楽しみ方を見つけましょう。
目次
オーケストラの定義
深い意味を理解して「オーケストラ」という呼び名を使っている人は少ないでしょう。実のところ、「集団で弦楽器や管楽器を演奏する」以外の定義は曖昧です。
それでは一般に何をもって「オーケストラ」とするのか、オーケストラの成り立ちから見ていきましょう。
成り立ち
18世紀の半ば、ヨーロッパで誕生した演奏形式がオーケストラです。その構成は明確に定められてはいません。一般的には「弦楽器」「金管楽器」「木管楽器」「打楽器」の4種類によって成立しているとされています。
ただ、これらの楽器にピアノやハープが追加されるコンサートも珍しくありません。また、オーケストラと合唱団のコラボレーションも盛んに行われています。ポップミュージックやオペラの伴奏に使われることもあります。
そもそも、オーケストラの語源はギリシャ語で、「半円形の踊り場」を意味する言葉です。それがいつしか、舞台上で演奏する楽団を指すようになりました。明確に人数が決められているわけではなく、集団で演奏する形態を指すことが一般的です。
配置のルール
オーケストラの配置にも細かいルールはありません。ただ、音の大きさを調整するため、弦楽器が手前で、管楽器が後方に置かれることが多いでしょう。さらに、木管楽器が金管楽器の前に位置し、最後方に打楽器の演奏者が立ちます。
それでも、演奏者の細かい配置は楽団や指揮者、楽曲によって異なります。同じ楽曲を演奏する際も、オーケストラが変われば配置が異なることも珍しくありません。こうした違いを楽しむのも、耳の肥えた音楽ファンたちの醍醐味です。
ちなみに、オーケストラといえばクラシック音楽という印象が強いものの、これにも規定はありません。ポップスや映画音楽など、様々な分野で取り入れられています。
吹奏楽との違い
よく似ている演奏形態が「吹奏楽」です。中学や高校で吹奏楽部に入っていたという人も多いかもしれません。両者は大人数で1つの曲を奏でる点で共通しています。
ただし、吹奏楽ではコントラバス以外の弦楽器を使用しません。オーケストラ以上に管楽器の本数が多いのも特徴です。
さらに、吹奏楽のほうがジャズやポップスなど、クラシック以外の楽曲を演奏する機会に恵まれています。オーケストラも幅広いジャンルを演奏するものの、やはり中心となるのはイメージにある通りクラシック音楽です。
初心者でもオーケストラに入れる?
楽器の演奏経験がなくても、集団で曲を完成させる喜びを味わいたい人は少なくありません。楽団によっては、初心者を歓迎している場合もあります。
目的に合った場所を選ぼう
もちろん、初心者がいきなり有名な楽団に入会することは困難です。大ホールでコンサートをするレベルのオーケストラは、子どものころから努力を続けてきたような人たちで構成されています。
入団審査は厳しく、熟練者ですら平気で落とされます。推薦で入るにせよ、よほどの後ろ盾がないと難しいでしょう。
ただ、そこまで過酷なオーケストラはごく一部です。カルチャーセンターや地域のサークルなどでは、初心者歓迎の楽団も数多くあります。こうした楽団であれな、経験者が初心者を丁寧に指導してくれるでしょう。
楽器を持っていなくても入団できる楽団も少なくありません。楽団で所有している弦楽器や管楽器を貸してくれるからです。これまでまったく楽器に触れたことがない人でも、演奏を楽しめるでしょう。
オーケストラでは協調性が大切
初心者向けのオーケストラに入団するとき、重要なのは技術よりも性格です。新しい一歩を踏み出す勇気と向上心がなければ、せっかく入ってもなかなか上達はしません。
また、オーケストラはチームプレーです。演奏の準備をしたり、楽器を運んだりするのも全員で行わなくてはなりません。率先して周囲のために動ける協調性が大事です。
オーケストラで演奏するやりがい
楽器を始めたいなら、一人で勉強する手もあります。それでもオーケストラに入りたい人がいるのは、一人では得られない喜びがあるからです。
感動を共有できる
集団で演奏を完成させるため、練習を続けるのは大きなやりがいです。難しい部分を教え合ったり、励まし合ったりするのはソロ活動で得られない経験でしょう。
また、コンサートで称賛を受けたとき、仲間がいればより感動が深まります。音楽好きな友達もできるかもしれません。周囲にプレイヤーがいない人は交流の場にしてみるのも1つの方法です。
演奏の幅が広がる
ソロで音楽を続けていると、どうしても演奏できる楽曲が限られてしまいます。一方、オーケストラはアレンジさえできれば、ほぼ制限がありません。クラシック音楽が中心ではあるものの、好きな曲を奏でられます。
報酬がもらえることも
あくまでも人気楽団に限りますが、演奏活動によって報酬が発生することもあります。もしも音楽を仕事にしたいのであれば、報酬体系のしっかりしている楽団を目指してみてもよいでしょう。
ただし、そのレベルのオーケストラになれば、かなりの演奏技術を要求されます。アルバイトや本業と掛け持ちをしている演奏者も多くいます。
オーケストラで演奏する注意点
集団で演奏するのは楽なことばかりではありません。注意するべきポイントを踏まえながら、自分に合った楽団を探しましょう。
指揮者との相性
オーケストラで演奏の方向性を決め、団員を指導するのが指揮者の役目です。指揮者との相性が悪いと、練習を楽しめない人も出てくるかもしれません。理不尽に怒られるようなことが相次いでは、音楽そのもののモチベーションが下がってしまいます。
楽団のレベル
そもそも人気のオーケストラはレベルが高いので、ある程度のキャリアがないとオーディションすら受けられません。ただ、アマチュア楽団でも実力は様々です。大ホールを目指して、高い意識で活動している楽団もたくさんあります。
一方で、初心者も交えながら楽しく演奏しているオーケストラも少なくありません。まずは見学をするなどして、楽団の雰囲気を確かめてから入団を申し込んでみましょう。
てきぱきと行動する
一人でも自分勝手な行動をしていると、オーケストラは正確な演奏ができません。練習やコンサートの会場は使える時間が限られているので、無駄のない動きが求められます。
長くオーケストラに関わっている人ならば、考えなくても迅速な行動ができるでしょう。しかし、初心者は慣れるまでに時間がかかります。周りの雰囲気を見ながら、率先して動くことが大事です。
上の話を聞く
オーケストラで実権を握っているのは指揮者のほか、パートリーダーとコンサートマスターです。彼らは演奏の指針について細かい要求をしてきます。自分の考えとは違うと思っても、オーケストラでは上の意見が重視される傾向です。
まずは相手の意見を受け入れたうえで、実践できるように努めましょう。そういった点でも、楽団に所属するなら協調性は極めて重要な素質です。
オーケストラに入るならどんな場所?
それでは初心者がオーケストラに入るなら、どんな方法があるでしょうか。ただ、純粋に音楽へと関わりたいだけなら選択肢はいくつかあります。
市民オーケストラ
初心者が入団する際、もっとも手軽な方法が市民オーケストラへの入団です。アマチュア演奏家によって構成されており、レベルは楽団によって様々です。自分の実力に合わせたオーケストラを選べば、楽しく練習できるでしょう。
市民オーケストラはそもそも趣味を目的として入ってくる団員が多いので、プレッシャーが少ないのも魅力です。初心者であっても怒られたり、ノルマを課せられたりすることがありません。団員同士が仲良くなりやすいのも特徴です。
カルチャースクール
地域のカルチャースクールでもオーケストラを結成するケースがあります。こうした楽団は年配の人などを対象にしていることが多いものの、特に年齢制限がないのであれば誰でも気軽に申し込めます。
総じて活動費用が安く、参加にコストがかからないのはメリットです。意識の高い人には物足りない部分があるものの、気楽に音楽をしたいなら検討の価値ありです。
自分で結成する
近場で理想的なオーケストラが見つからないのであれば、いっそ自分たちで結成してみましょう。初心者同士で集まれば、周りに気兼ねすることもありません。マイペースに活動していけます。
自分の楽団なら、活動内容に対してある程度の権限も持てます。演奏曲を決めたり、好きなパートを演奏できたりすれば、音楽をする喜びは深まっていくでしょう。人を集める苦労こそあるものの、SNSなどの力を借りれば決して不可能ではありません。
まとめ
「オーケストラ」と聞けば、高尚な楽団を連想する人も多いでしょう。しかし、実際には弦楽器と管楽器を中心に演奏するという以外、明確な定義があるわけではありません。それゆえに、庶民の中でも親しまれてきました。
オーケストラには様々なレベルがあるので、楽器の初心者でも受け入れてくれるところは少なくありません。クラシック音楽や集団での演奏に興味があるなら、まずは気軽に申し込んでみましょう。
もちろん、「一人で演奏するほうが気が楽」という演奏家もいます。しかし、同じ目的を掲げて努力するのは、一人では得られない喜びです。音楽に携わるやりがいを再確認するためにも、オーケストラに入ってみるのは大きな意味があります。
また、こちらの記事ではオーケストラで演奏される楽器について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
ビギナーズ編集部 /
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