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エレキバイオリンを徹底紹介!サイレントバイオリンとの違いもわかる
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バイオリンといえば、伝統的な木製のバイオリンをイメージする方もいると思いますが、最近では音を響かせずに演奏することができるエレキバイオリンが高い人気を誇ります。
エレキバイオリンを調べていくと、サイレントバイオリンとの違いがわからないという方がいます。実はサイレントバイオリンはヤマハの登録商標なので、ヤマハが出しているエレキバイオリンの商品名となります。
また、エレキバイオリン以外にも、エレクトリックバイオリンや電気バイオリン、電子バイオリンなどと言われます。
※この記事ではエレキバイオリンの名称で統一してご紹介しています。
エレキバイオリンはアンプにつなげて演奏することができるなど、一般的なアコースティックバイオリンにはないメリットがありますが、ヤマハのサイレントバイオリンは、最も消音効果に優れているという特徴があり、練習には最適です。
エレキバイオリンの特徴とメリットをわかりやすく紹介し、サイレントバイオリンとの違いもご説明するので、エレキバイオリンについて知りたい方はぜひお読みください。
目次
エレキバイオリンって何?
エレキバイオリンは、とても不思議な形をしていますよね。アコースティックバイオリンの特徴ともいえる木製のボディではなく、ほとんどがネックと弦のみのデザインです。実はあの形こそがエレキバイオリンの肝になっています。
通常のバイオリンのように共鳴するためのボディがなく、電子で音を増幅することができるため、ネックと弦のみのデザインでもアコースティックバイオリンのような音を共鳴させる空洞のボディが不要となります。
ここが違う!通常のアコースティックバイオリンとの違い
外観がまったく異なるエレキバイオリンとアコースティックバイオリンですが、外観以外で異なるポイントは何なのでしょうか。
エレキバイオリンとアコースティックバイオリンの異なる点を2つご紹介します。
消音機能がある
エレキバイオリンの一番の特徴は消音機能があることです。
アコースティックバイオリンは音を響かせて演奏する楽器のため、音量が大きいことが特徴です。
消音機能があることで、エレキバイオリンは練習に特化したバイオリンとも言えるでしょう。
音の出し方が違う
アコースティックバイオリンは弓で弦を振動させて音がすぐに出るのではなく、楽器のボディが共鳴して初めて音が出ますが、エレキバイオリンは音を共鳴させる部分が空洞のためありません。そのため、弦の振動を直接ピックアップで拾い、それを電気的に増幅してスピーカーから音を出す仕組みになっています。
ギターにもアコースティックギターとエレキギターがありますが、エレキギターの仕組みをイメージすると、エレキバイオリンの音がどのようになるかがわかってもらいやすい思います。
演奏方法に特に違いはありませんが、音の出る仕組みが異なるので、音色も少し異なります。
下の特徴をご紹介している項目で、アコースティックバイオリンとエレキバイオリンの音色の違いを確認できる動画を紹介しているので、気になる方は確認してください。
エレキバイオリンが欲しくなる!特徴・メリットを徹底紹介
消音効果があることでよく知られているエレキバイオリンですが、それ以外のメリットや特徴はよくわからないという方も多いと思います。
今回は、エレキバイオリンが欲しくなるようなポイントをまとめてご紹介します。
深夜でも場所を選ばず練習できる
アコースティックバイオリンの音色はとても素敵ですが、その素敵な音色はとても大きく、響きます。バイオリンは大きい音を出すような練習をするので仕方のないことと言えます。
しかし、お住まいがマンションだったり、夜間にしか練習ができない場合は、アコースティックバイオリンで練習することは現実的に困難です。そのためバイオリンを弾くことを断念してしまう方も多いと聞きます。
そこでおすすめなのが、エレキバイオリンです。
ヤマハのサイレントバイオリンの音量はアコースティックバイオリンの約1/10と言われており、小さい音で演奏することが可能なので、深夜であっても音を気にせず、安心してのびのびと練習できます。
ヤマハのサイレントバイオリンの音量を確認できる動画があるのでぜひご覧ください。
左側に座っている男性も話している通り、アコースティックバイオリンの音色と比べて、びっくりするほど本当に静かです。
アンプにつなげてステージ演奏を楽しめる
サイレントバイオリンの特徴は、なんといってもアンプにつなげて演奏することが可能なことです。そのためライブの演奏などでは、エレキバイオリンがよく用いられます。
ご紹介する動画は、ステージ上でジャズを演奏しています。バイオリンとつながる黒い線を見ると、アンプとつなげて演奏しているのが確認できます。
メンテナンスがアコースティックバイオリンに比べて手軽
アコースティックバイオリンに比べるとメンテナンスは比較的手軽に行うことができます。
サイレントバイオリンを使用する頻度によってメンテナンス時期は異なってきますが、アンプを使って音を出しているので、アコースティックバイオリンに比べて弦や弓の消耗具合や交換回数は軽減されると思います。
とはいえ、サイレントバイオリンの弦や弓の交換は必要となるので、サイレントバイオリンを長く使うためにも定期的にメンテナンスは行ってくださいね。
エレキバイオリンとサイレントバイオリンの違いを特徴から探る
エレキバイオリンの中でも1番と言われるのがヤマハのサイレントバイオリンです。
1番と言われる理由としては、様々なメーカーから発売されているエレキバイオリンの中でもヤマハのサイレントバイオリンが他のエレキバイオリンにはない特徴を持ち合わせているためだと思います。
簡単ではありますが、どんな特徴なのか紹介し、エレキバイオリンとサイレントバイオリンの違いを知っていただきましょう。
サイレントバイオリンは他のエレキバイオリン比べて消音効果が優れている
ほとんどのエレキバイオリンはステージでの演奏を目的として作られた楽器で、名前にある通りアンプにさして、大きな音を出すことができます。
それに比べて、サイレントバイオリンは「サイレント」と言われるとおり、消音効果に特化して作られています。
エレキバイオリンにももちろん消音効果はありますが、サイレントバイオリンをアンプにつなげずにミュートで演奏するときに比べると、ある程度の大きな音はなってしまいます。
音の問題を気にしてエレキバイオリンの購入を検討しているのであれば、できるだけ消音効果が高いものを選ぶ方が長く使っていけると思います。
外国メーカーに比べて比較的安価
サイレントバイオリンの値段は安いもので10万円前後、少し上のランクで20万円前後します。これでも高いと思う方はいるでしょうが、海外メーカーの価格に比べると断然安いです。
例えば、エレキバイオリンの老舗と言われるZETA Violinsのエレキバイオリンは安くてもほとんど30万円以上します。
もちろん値段が高いのには理由があり、他のエレキバイオリンと違い、自社で設計しているブリッジは各弦に独立したピックアップを使っているため、幅広い音域を電気信号に変換することができます。
ヘッドホンを使って練習することができる
サイレントバイオリンには消音効果もありますが、ヘッドフォンを差し込むことができるジャックがあるので、ヘッドフォンを差して大音量で練習することもできます。
ヘッドホンをつけての練習なら家族や近所の方に音漏れすることもありませんし、人前で音を出して聴かれながら弾くことを恥ずかしいと思う方も気にせずに練習できるので嬉しい機能だと思います。
エフェクト機能でロック音楽に合う音色が出せる
サイレントバイオリンはエフェクトをかけると、クラシック音楽でよく聴くアコースティックバイオリンの音色以外にも、様々なジャンルに合う音色でバイオリン演奏を楽しむことができます。
こちらの動画はエフェクトをかけて演奏しており、ロック音楽とフュージョンしています。クラシック音楽で聴く音色とは印象ががらりと変わりますね。
エレキバイオリン音色を動画で聴き比べ
エレキバイオリンの音色は、アコースティックバイオリンに比べて劣ると言う意見もありますが、エレキバイオリンにはアコースティックバイオリンにはない良さや音色の特徴があります。
メーカー別のエレキバイオリンが演奏されている動画を聴き比べて、音色の違いに注目してください。
ヤマハ|家での練習に最適
YSV-104
YSV-104は、録音したアコースティック楽器の音の分析結果をもとに製作されているため、アコースティックバイオリンの音をリアルに聴こえます。
SV-130
SV-130は、アコースティックバイオリンの演奏感をそのままに残したベーシックなモデルです。
SV-250
SV-250は、アコースティックバイオリンの演奏表現を体現しており、ステージやライブでも演奏可能なモデルです。
カルロ・ジョルダーノ|一度試してみたい
Silenzia EV-202
アコースティックバイオリンと同じ形状になっているため、違和感なく演奏することができます。音色はアコースティックバイオリンに比べて電子音に近いと思います。
一度エレキバイオリンを弾いてみたい方にはおすすめです。
ZETA Violins|ステージ演奏におすすめ
Boyd Tinsley signature model
ボイド・ティンズリーというバイオリニストのモデルのエレキバイオリンで、本人もエレキバイオリンを使って演奏しています。バンドの中でも音が映えるエレキバイオリンです。
まとめ
エレキバイオリンのメリットや特徴、アコースティックバイオリンとの違い、そしてメーカー別の音色を聴いてもらいました。
どうしてもアコースティックバイオリンとの音色の違いを気にしてはしまいますが、最近のエレキバイオリンは、年々質も上がってきており、アコースティックバイオリンの音に近づいてきました。アンプにつなげて音を出せることや消音機能は、アコースティックバイオリンにはないメリットだと思います。
その中でも特に、ヘッドホンにつなげる機能や、優れた消音効果は音問題に繊細な環境でも練習しやすいため、深夜など時間に気にせず練習することを目的にエレキギターを探している方には、サイレントバイオリンがおすすめです。
気になる方は、ぜひ手にとって試してみてくださいね。
みっきー /
ビギナーズ編集部 ライター
音楽と旅行が好きです。現地のおいしいものを見つけた時に幸せを感じます。最近はYOUTUBEの旅行Vlog(ビデオブログ)を見ることにハマってます。