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テレワークでかかる電気代の目安は?電気代の節約方法もご紹介

テレワークで働く人が増える中、「家で仕事をすることで電気代が上がらないか心配」という人も多いでしょう。この記事ではテレワークでかかる電気代の目安や、テレワークの電気代は会社に負担してもらえるか、電気代を節約する方法などをご紹介します。
テレワークでかかる電気代の目安は?電気代の節約方法もご紹介

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

近ごろ、テレワーク(在宅勤務)を導入する企業が増加しています。これまではオフィスに通勤していたものの、テレワークに切り替わったという人も多いのではないでしょうか。

テレワークで心配なのが、家で仕事をすることによる電気代の上昇です。パソコンやエアコンを長時間使うことで、1日の電気代はどれくらい上がるのでしょうか。また、テレワークで増加した電気代は会社に負担してもらえるのでしょうか。

この記事では、テレワークでかかる電気代の目安を機器ごとにご紹介します。あわせてテレワークの電気代は誰が負担するのかといった問題や、電気代を節約するための具体的な方法も解説します。

テレワークでの電気の使い方を今一度チェックし、普段から電気代を抑えることを意識しましょう。

テレワークで家庭の電気代はどれくらい上がるのか

テレワークでは、パソコンやエアコンなど電気を必要とする機器の利用が欠かせません。家で1日中仕事をすることで、電気代はどれくらい上乗せになるのでしょうか。

ここではテレワークで確実に使うであろうパソコン・エアコン・照明にかかる電気代の目安を調べました。そこからテレワークでかかる1ヶ月の電気代を算出してみましょう。

電気代の計算式

電気代は「消費電力(kW)×時間×1kWhあたりの電力量料金」という式で計算します。消費電力とはその家電が動く際に消費する電力で、W(ワット)という単位で表されます。消費電力を知るには、パソコンやエアコンのスペック表を見てみましょう。

また1kWhあたりの電力量料金とは、1kWの消費電力の家電を1時間使用した場合にかかる料金のことです。つまり、使用した電気の量によってかかる料金といえます。電力量料金は電力会社や電気料金プランごとに定められています。

これらの消費電力と1kWhあたりの電力量料金に、使用時間をかけたものがその機器にかかる電気代です。以下で実際に見ていきましょう。

パソコンにかかる電気代

パソコンの消費電力は型番やスペックによって大きく差が出ます。ここでは例として消費電力が標準時10W・最大時72Wのノートパソコンと、消費電力が標準時25W・最大時65Wのデスクトップパソコンで計算してみます。

ノートパソコンの場合、消費電力の単位をWからkWに直すと、標準時0.01kW・最大時0.072kWとなります。1kWhあたりの電力量料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた電力料金の目安である27円とします。

これを計算式に当てはめていくと、1時間あたりの電気代は約0.27円から約1.94円という結果になりました。デスクトップパソコンの場合も同様に計算すると、1時間あたりの電気代は約0.67円から約1.75円でした。

テレワークで1日8時間パソコンをつけていると想定すると、ノートパソコンにかかる1日の電気代は約2.16~15.52円、デスクトップパソコンにかかる1日の電気代は約5.36~14円と計算できます。

冷暖房にかかる電気代

家で快適に仕事をするために、夏や冬はエアコンやストーブの利用が欠かせません。

エアコンの電気代はスペックや畳数の目安、製造年、冷暖房のどちらを使うのかなどによって異なるうえ、運転の状況によって消費する電力量が変わるため、消費電力から電気代を計算するのは難しいでしょう。

あくまで目安ですが、2020年製造で14畳向けのエアコンの場合、1時間あたりの電気代は冷房で約2.8~36.5円、暖房で2.8~95円程度です。これを1日8時間使うと考えると大体150円前後と思っておくとよいでしょう。

照明にかかる電気代

照明にかかる電気代は、照明がLEDか蛍光灯かによって変わります。LEDの場合、消費電力が30Wだとすると、1時間あたりの電気代は約0.81円です。蛍光灯の場合、消費電力が70Wだとすると約1.89円が目安です。

日当たりのよい部屋で作業する場合は常に照明をつけなくてもよいため、夕方から2時間程度つけると仮定します。そうすると1日の電気代はLEDで約1.62円、蛍光灯で約3.78円と計算できます。

テレワークでかかる電気代はいくらなのか

ここまでは機器別にかかる電気代を見てきました。それらを合わせると、テレワークでかかる1日の電気代は約153.78~169.3円という結果になります。つまりテレワークを行うことで、1ヶ月で約3,075~3,386円の電気代がかかる計算です。

ただし、1日の電気代である約153.78~169.3円のうち、大半にあたる約150円をエアコンにかかる電気代が占めることから、テレワークでの電気代はエアコンの使用の有無に左右されるともいえます。

もちろんお使いの機器や使用時間によっても変動するので、1ヶ月にかかるテレワークでの電気代は大体1,000円弱から4,000円程度を目安とするとよいでしょう。

テレワークでの電気代は会社に負担してもらえるか

テレワークでかかる電気代は会社に負担してもらえるのでしょうか。電気代を始めとする光熱費はプライベートでの利用と切り分けるのが難しく、テレワークでかかる電気代のみを算出して、その分の額を会社に支払ってもらうのは困難です。

しかし、テレワークの光熱費などを負担すべく、手当として毎月一定額を支給する会社もあります。一方で社員が全額を負担している事例もあるなど、その対応は会社によって異なるようです。

テレワークでの電気代の節約方法

テレワークでかかる電気代は1ヶ月で4,000円にも上ることがあると解説しましたが、余計な出費はできるだけ抑えたいものです。そこで最後に、テレワークでの電気代の節約方法をご紹介します。

エアコンの温度を1度変える

テレワークでかかる1日の電気代のうち、大半を占めるのがエアコンにかかる料金です。エアコンの電気代を抑えることこそが、もっとも効果的な節約術といえるかもしれません。

エアコンの節電に役立つのが温度調節です。エアコンの設定温度を外気温に近づけることで、電気代を安くできます。たとえば、設定温度を冷房時に1度上げたり暖房時に1度下げたりするだけでも、約10~13%の節電効果があるといわれています。

ちなみに環境省が推奨する室温の目安は夏が28度、冬が20度です。ただし、暑すぎる・寒すぎる環境は熱中症や風邪などを招く危険性もあるので、あくまで無理をしない範囲で設定しましょう。

エアコンは自動運転にする

エアコンを自動運転モードに設定することも節電につながります。一見、弱風や微風での運転にした方が消費電力は少なそうですが、室温が設定温度になるまでに時間がかかってしまい、余計に電気代がかかる場合が多いでしょう。

自動運転にすると室温が設定温度に達するまでが短時間で済み、電気代を抑えやすくなります。

パソコンのスリープモードを活用する

休憩時や席を外すときなどにパソコンをこまめにシャットダウンしている方は、スリープモードを活用することで消費電力を減らせます。実は、パソコンでもっとも多くの電力を消費するのは起動時で、次に消費するのはシャットダウン時です。

これらのタイミングでは一時的に電力を著しく消費するため、シャットダウンの回数が多いと消費電力も大きくなります。一方、スリープ時の消費電力は標準時の20分の1以下に抑えられ、電源を切ったときとほとんど変わりません。

節電するには、基本的にはスリープモードを活用し、数時間単位でしばらく使わないときにはシャットダウンするとよいでしょう。

蛍光灯からLEDに切り替える

照明を蛍光灯からLEDに切り替えるのも有効です。一般的にLEDの消費電力は蛍光灯の半分以下で、その分かかる電気代も安い傾向があります。

さらにLEDには、蛍光灯よりも寿命が長いというメリットもあります。これから長期でテレワークをする方は、作業スペースの照明をLEDに切り替えるのがおすすめです。

日当たりのいい場所で作業する

照明にかかる電気代を抑えるためには、日当たりのよい明るい場所で作業しましょう。ただし夏場は、日当たりがよく室温が上がってしまう場合もあります。そうなるとエアコンをさらに稼働させたくなるため、適切な場所選びも重要です。

電気料金プランを見直す

上記のように機器の使い方や作業場所などを見直すことも有効ですが、現在契約中の電気料金プランを考え直すのも手です。電気代の計算に影響を与える1kWhあたりの電力量料金は、電気料金プランによって異なります。

一般的な「従量電灯B」といったプランのほか、基本料金がかからないプランやピーク以外の時間帯での料金が安いプランなど、電気料金プランには電力会社によって様々な種類があります。

たとえば共働きで日中は家にいない夫婦の場合、朝や深夜の電気代が安くなるプランの方が、電気代を抑えられる可能性が高いでしょう。

電力会社を切り替える

電気代を安くするには電力会社を切り替えるのも1つの方法です。2016年に電力自由化がスタートしたことで、契約する電力会社を好きに選べるようになりました。それにより、お得な料金設定やサービスを打ち出す電力会社が増えてきています。

テレワークで電気代が上がってしまっても、電力会社を切り替えることで以前より安くなる場合があります。中には電力会社を変え、年間の電気代が1万円以上安くなったという声も出ているようです。

電力会社を一括で比較できるサイトもあるので、どの電力会社がよいかチェックしてみましょう。

おすすめの電力会社を知りたい方はぜひこちらの記事もご覧ください。

まとめ

テレワークでは会社によっては手当を支給してくれるところもあります。しかし電気代が安いに越したことはありません。

ご紹介した電気代の節約方法には、今日からすぐにできるものもありました。テレワークに欠かせないパソコンやエアコン、照明などの使い方を見直し、電気代をできるだけ抑えましょう。

電力会社や電気料金プランを見直すことで、電気代が大幅に節約できる可能性もあります。様々な電力会社を比較・検討し、ご自身に合った電気料金プランを選んでください。

あた、こちらの記事では料金を比較しておすすめの電力会社を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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