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フルートの楽譜って意外に簡単？一音を丁寧に追ってレベルアップへ！
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
フルートは演奏者の数に比例して、楽譜も多くの種類が出版されています。クラシックからポップスまで、あらゆるジャンルの楽譜がありますが、曲名だけで選んでしまうと、簡単なはずの曲も難しく感じる楽譜に出くわすことがあります。
今回は、初心者でも吹きやすいフルートの楽譜について、詳しく見てみましょう。
実は簡単？フルートの楽譜は読みやすい
フルートはリコーダーのように、一つの音しか出ない楽器です。メカニズムは複雑に見えますが、楽譜は意外にもシンプルです。
フルートはC管、ピアノと同じ楽譜
例えば、ピアノで「ド」の音を出した時と、フルートで「ド」を吹いた時は同じ音が出ます。フルートはC管なので、同じくC調のピアノと同じ音が出るのです。
つまり、手元にピアノの楽譜しかない場合でも、メロディーがどこかわかれば、そのままフルートで演奏できます。フルートとピアノの組み合わせであれば、楽譜から移調の必要が無いので、アレンジも簡単です。
また、フルートソロの楽譜に、コード進行が書かれていれば、ピアノ伴奏を加えるのも簡単です。フルートとピアノの相性が抜群というのは、同じ「C調」の楽譜を読んでいるからというわけです。
※アルトフルートはG管なので移調が必要です
フルートは単音で楽譜もシンプル
フルーティストの立花雅和さんの音階練習動画です。フルートの基礎練習として有名な「アルテメソッド」の楽譜が表示され、音と楽譜が一度に確認できます。
フルートはキーの数こそ多いものの、リコーダーと同じ単音（一つの音）しか出ない楽器です。つまり、フルート用の楽譜は「一列」しか書かれていないのです。
フルートはピアノのように和音が出せませんから、楽譜の上下を目で追う必要がなく、とてもシンプルに感じるかもしれません。そのぶん、一音一音を丁寧に練習しておきたいですね。
フルートの楽譜は動画で見れば一目瞭然
フルートを独学で練習している場合であれば、楽譜が正確に読めているか心配になるものです。動画でフルートの楽譜を見ることで、今曲のどこを演奏しているのか一目瞭然。楽譜と実際の音階が確認できるのが動画のメリットといえます。
フルートは単音で楽譜も目で追いやすいので、簡単な曲ならすぐ吹けるようになります。また、フルートソロにピアノ伴奏を付けたい場合にも、動画で楽譜が見られると、曲全体のイメージがつきやすいですね。
とっても簡単！フルートでHappy Birthday
フルートで吹きたくなる簡単な曲といえば「Happy Birthday」ではないでしょうか。初心者で、まだ楽譜に慣れていない時期には、フルートの運指と楽譜が、頭のなかでゴチャゴチャになりがちです。
楽譜と運指が、同じ画面で一度に確認できる動画なら、フルートを独学で練習している方にも心強いはず。
動画の場合、楽譜は「フルート用」と表示されていても、他の楽器が演奏している場合が多いものです。楽器の違いを気にせず、リズムや音の長短を確認ものとして見るとよいでしょう。
1曲まるまる楽譜が見られる「愛の挨拶」
動画を提供しているチャンネル「Flute Etudes」は、その名の通り、フルートのエチュード（練習曲）に特化した楽譜動画のチャンネルです。フルートで吹く音を耳で拾いやすいよう、別の楽器ではっきりと演奏しています。
楽譜のレベルも簡単なものが多く、よく聴くクラシックの曲を動画で確認できます。演奏されている音は楽譜の色が変わり、タイミングが把握しやすくなっています。
初心者向けの簡単な楽譜が多いので、フルートの運指を覚えたら、すぐにでも楽しめる動画です。
フルートの運指も見られる楽譜で「美女と野獣」
動画を提供している「Easymusic」では、映画音楽やゲーム音楽も多く掲載しています。フルートの楽譜にコード譜が必ず書かれています。
動画ではテンポ誘導から曲がスタートするので、リズムが取りやすいのが特徴です。
同じ曲で、フルート単独の楽譜に運指表が付いたヴァージョンも公開されており、独学でフルートを練習している方には重宝しそうです。
フルートにピアノ伴奏付きの楽譜も動画で見られる
フルートソロで一度は演奏してみたいディズニーの名曲「星に願いを」。簡単な楽譜と共に、ピアノ伴奏も一緒に聴ける動画があります。
今は独学でフルートを練習している方でも、ピアノ伴奏は憧れです。動画であれば、ピアノ伴奏付きでソロ練習も可能です。
また、ピアノ奏者とスケジュールが合わず、なかなか一緒に練習できない場合にも有効活用できます。
これで休符も怖くない！フルート初心者向けの楽譜
フルートの楽譜が単音で簡単とは言っても、楽譜に対する苦手意識はつきものです。 フルート向けの基礎となる楽譜を「読んで慣れる」のが確実な、練習方法といえます。
超初心者向け「いちばんやさしい楽譜の読み方」
憧れでフルートを手にしたものの、楽譜の読み方が不安…リズムや休符がわからない…。そんな、超初心者には、楽譜の読み方がイラストでわかる書籍がおすすめです。フルートに限らず、楽譜の基礎の基礎が簡単に理解できるよう、たくさんのイラストで解説されています。
特に、フルートが読む五線譜の上の「加線」についてや、習得に時間がかかる「休符」の解説など、丁寧に解説されています。
巻末は和音やギターコードの章になっていますので、フルートとピアノやギターを合わせたい方にとっては、和音が学べるので便利です。
フルート練習曲の定番「アルテ・フルート教則本」
フルートの基礎練として定番の「アルテ・フルート教則本」は、あらゆるレベルのフルート奏者に長年愛されている楽譜です。簡単な楽譜ですが、繰り返し練習するための楽譜で、徐々にレベルが上がっていくのが特徴です。
教則本選びの注意点
フルートの教則本は「アルテ」の他にも、「トレヴァー・ワイフルート教則本」、マルセル・モイーズ「ソノリテについて」など、伝統的な練習用楽譜があります。楽譜選びに迷った場合は、実際に見てから購入したほうが良いでしょう。
簡単なフルートの楽譜はネットで検索してみよう
家にパソコンやプリンターがあれば、簡単な楽譜なら自分で印刷ができます。1曲単位で楽譜が買えるのも便利です。
ぷりんと楽譜｜簡単なフルートの楽譜が買える日本のサイト
「ぷりんと楽譜」は、ヤマハミュージックエンタテインメントが運営する、楽譜専門サイトです。こちらは「フルート」での検索結果です。
一覧表には「初級～中級」などフルートのレベルが表記されている他、実際に演奏した動画が見られるリンクもあります。楽譜は有料で￥200～￥500前後。最新の映画音楽やポップスが豊富な楽譜サイトです。
ダウンロードできるのはフルート用の楽譜ですが、一緒にコード進行と歌詞も書かれています（ポップスの場合）
楽譜には著作権があります。作曲者の権利を保護するためにも、楽譜を買うことの大切さを知るきっかけにもなります。
8notes｜楽器別、難易度別に楽譜が選べる海外のサイト
「8notes」は、難易度別に楽譜を選べる海外のサイトです。FreeSheetMusic（無料楽譜）のコーナーから、「フルート」で検索してみてください。Easy（簡単）を選ぶと、よく知られた曲名と作曲者が一覧となって表示されます。
曲名をクリックすると、ピアノ伴奏付きの楽譜が表示されます。「Play」で、模範演奏が聴け、楽譜のどこを演奏しているのか、色別で表示されます。
プリンターマークを押せばそのままプリントアウトが可能。トラディッショナルな曲で、ピアノ伴奏付きの楽譜が欲しい場合に便利です。
※表示は基本的に英語になります。
まとめ
フルートの楽譜は、楽器店の楽譜コーナーで、簡単なレベルのものを店員さんに相談するのも一つの方法です。最初から♯や♭だらけでは練習が続きませんし、ハ長調の楽譜ばかりではレベルが上がりません。また、演奏したい曲のジャンルによっても、楽譜の難易度は変わってくるものです。
伝統的な教則本でなくても、自分が見て使いやすい楽譜と出逢うのが、フルートを楽しむひとつのコツといえるでしょう。
藤加祐子 /
ビギナーズ編集部 ライター
仙台市出身在住。フリーライター・写真家・タティングレース作家。古書店巡りとフルート演奏が趣味。仙台フィルの演奏を聴くのが自分へのご褒美です。
