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ピアノ発表会の衣装の選び方|失敗しないためのポイントは?

ピアノ発表会の衣装の選び方|失敗しないためのポイントは?

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

同じフォーマルなドレス選びとはいえ、結婚式や2次会などのパーティーとは選ぶポイントが変わってきます。演奏がしやすく、ステージ映えのする素敵な衣装を選ぶポイントを解説していきます。

発表会のドレス選びのポイント

初めて発表会やコンクールに出るという方、または保護者の方はとても悩んでしまう衣装選びですが、好みというだけで衣装を選ぶことはやめましょう。

メインはピアノで、衣装はそのあとです。ピアノをより快適に弾くためには演奏しやすい衣装がおすすめです。ここからは機能面で見るポイントを解説していきます。

袖の長さ

最も大事なのは、両腕が自由に動かせることです。やはりノースリーブが、もっともピアノが弾きやすい衣装です。舞台照明は想像以上に熱があるものなので、舞台上では季節問わず半袖、ノースリーブでも問題ありません。

ただ、夏場であっても待機中のことを考え、温度調節できるように羽織物があると安心です。

ポイント1:首回りと腕周りにゆとりを持つこと

ピアノの鍵盤上を右へ左へ移動するような曲や手をクロスして弾くような場合は、背中がきつめのものだと動きにくくなってしまいます。

腕繰りや背巾に多少ゆとりのあるものを選びましょう。伸縮性のあるような素材ならいいですが、そうでない場合は、ぴったりしすぎる服は腕の動きを制限し、演奏しにくくなる恐れがあります。

逆に、胸元がぶかぶかしていないかもチェックしましょう。お辞儀をしても大丈夫かどうか、演奏して前姿勢になったときに胸元がたるんでしまうなど、確認してみましょう。

少しでも胸元が気になるようでしたら、ドレス用インナーの着用をするなど、しっかり対策をするといいでしょう。

袖の丈感やデザインにも注意しましょう。袖口が鍵盤にふれてしまうようなものは、演奏に支障をきたすので避けましょう。

ピアノの発表会にもっとも不向きなのは、「姫袖」と呼ばれる、ヨーロッパ貴族のように手首まわりが広がっているデザインのお袖や、和服のように袖自体が大きく広がっているデザインのものです。やはりノースリーブか半袖がベストです。

スカートの丈

スカート丈にも注意が必要です。長すぎると、歩きにくかったりペダルがうまく踏めなかったりしますし、短すぎると、椅子に座った時やお辞儀をしたときに心配です。

当日の動作をイメージして、ちょうどよい丈のものを選ぶようにしましょう。

ポイント2:スカートの丈には充分注意する

歩きやすい丈であるか、着席しての演奏時にドレスがペダルにひっかからないかということも重要です。お辞儀をしたときも大丈夫かなどの心配などが少しでもあると、演奏に集中出来ません。

スカートにボリュームをもたせるためにパニエをはくこともあるかと思いますが、パニエを入れるとスカート丈はすこし短くなってしまうので注意してください。

特にお子さんのドレスでパニエを入れる場合は、しっかり丈感も考慮して選んであげてください。

ツヤツヤ素材や華美なものは避ける

ステージ映えを意識しすぎてあまりにギラギラするものを身につけると、お客さんや、観客席の小さなお子さんが気になって落ち着かなくなってしまうケースもあります。

照明で映える素材のドレスやアクセサリーの着用がおすすめです。

ポイント3:ドレスの素材に要注意

特にペダルにやっと足が届くようになったような背丈のお子様は注意してください。椅子に浅く座っての演奏になるため、ツヤツヤした素材のドレスですと滑りやすくなる可能性があります。

実際にドレスを着用した状態で、何度か練習をすることをおすすめします。中のパニエがつるつるしていて滑ってしまうといったこともありますので、必ず何度が試着して演奏してみましょう。

最近はネットショッピングなどで購入する方が多く、素材を確認することが難しくなっていますが、生地表示や質感やなどのレビューをしっかり確認するようにしましょう。

パニエの選び方

パニエはスカートやワンピースの下に履くことでスカートのボリュームがきれいに出るインナースカートのようなものです。パニエによってドレスの印象が変わるのでしっかり試着することをおすすめします。

履いたときに直接肌に当たるものなので、長時間の使用や子供たちの負担にならないような、なるべく柔らかいものが演奏者向けです。

おすすめはソフトチュール

ハードチュールのパニエは、椅子に座るとゴワゴワするので、ピアノの発表会には不向きです。パニエを使うなら、ソフトチュールのものがおすすめです。

周りと差をつけるポイント

裾にフリルのあるパニエなら、ドレスの裾からちらっと見えてとってもかわいいので、幼稚園生から小学生の子供たちに特におすすめです。他の子と差がつく、ちょっと上級者な着こなしです。

さらに、見えてしまっても平気なアンダーパンツを履けば完璧です。お辞儀をする時も安心です。

シューズの選び方

ドレスが決まったら今度は足元です。ステージを歩いたり、ペダルを使うときなど、足元もステージで雰囲気に合っているかどうかも重要となります。

ステージに合った靴とは?

履きやすさも大事ですが、会場の雰囲気に合った靴を選べるといいと思います。子供用ですと、少しソールが上がったエナメル素材の靴がどのような発表会でも使えます。

少しカジュアルさのある発表会でしたらブーツのようなものを履く子もいます。

ペダルを踏むときにパカパカしてしまうよりかは、しっかり会場の雰囲気さえ合っていればスニーカーを履いてもいいとされていますが、先生の立場からするとあまりおすすめできません。

おしゃれは足元からと言われるように、頭のてっぺんからつま先までをしっかり意識して選んでみましょう。

色の選び方

ドレスは毎年買ったりする方が多いと思いますが、靴まで毎年買っていたら、保管も大変ですし、コストもかかってきます。

そこで1つ持っておくと便利なおすすめの色みは白やベージュなどのベーシックカラーです。どのドレスにも会うため、履き回しが可能です。

子供の場合は成長して来年には履けないということもあると思うので、その時の衣装に合った靴でいいと思いますが、ある程度大きくなったら1,2足の履きまわしていいと思います。

大きくなるにつれてペダルを多く使用したりするので、慣らした靴だとペダルしやすくなります。

実際に私はベージュのストラップ付で、ラメ加工している靴を履き回して4年が経ちます。ステージ以外では履いていないので劣化もそんなにしていなくて、購入時よりとても柔らかくペダリングしやすい靴となりました。

ドレスは白や黒などのベーシックカラーの方もいると思いますが、どちらかというとドレスを華やかにして、観客の方の目線を上げた方が演奏会向きです。

靴を派手にするとどうしても目線が下に行きがちなので、気をつけましょう。

ペダルを使う演奏の場合の注意点

ペダルを使っての演奏の場合は、事前に履いてペダルの練習をして、靴慣れをしましょう。ヒールはあまり高いとペダルが踏めないので、3㎝程度の低いものが安心です。

革素材のものを選んだ場合も、なるべく柔らかいものを選ぶか、しっかり履きならすようにしましょう。

さらにワンランク上のポイント

カラードレスにしても大体みんな同じようなデザインになってしまったり、髪型もほとんどの人がアップスタイルで同じような仕上がりになります。そこで差をつけたい方におすすめのポイントをご紹介します。

ピアノの発表会は右側が決め手

発表会においての”見映え”を考える場合、演奏中の写真撮影時を意識しましょう。

ピアノの発表会であるなら、演奏中は右側が観客席に見えるアングルとなりますので、ヘアスタイルも含めて、アクセントやポイントとなる装飾は右側にくるようにすると素敵です。

2列目でも目立つドレス選び

集合写真を撮る時のこともぜひ意識しましょう。特に中高学年の子や背が高い子は2列目以降に並ぶことになりますので、上半身にポイントがあるものを選べば、華やかな印象で思い出に残ります。

アクセサリー選び

ヘアアレンジも迷うところですが、アクセサリーをつけることで、より華やかさが増し発表会らしくなります。

ヘアアクセサリーは、カチューシャ・リボン・ピンなどたくさんあります。華やかなドレスの場合はドレスと色を合わせて、お花をつけたり、リボンピンをつけるとかわいいです。

首元は付けてもパールのネックレスかシンプルなチョーカーにしてみましょう。ここも気合を入れてしまうと少しうるさくなってしまいますので、そこはドレスを着てみて、首元が華やかなようでしたら、付けないようにするなど、気をつけましょう。

小さな発表会の衣装選び

アットホームな雰囲気の会場での発表会だったり、ドレスに抵抗があったり、小さいけど少しお姉さんの場合は、お出かけワンピーススタイルや、制服のようなブラウス+スカートといったフォーマルスタイルがおすすめです。

清楚なお嬢様スタイルだと発表会以外でもお出かけや卒業式、入学式、その他フォーマルシーンでも使いまわしがききます。また、せっかくのフォーマルスタイルですので、足元にもこだわってみてください。

そこでスニーカーなどのカジュアルすぎてしまうものにしてしまうと、集合写真撮影のときに目立ってしまったり、せっかくのおしゃれなスタイリングも、足元に違和感があるとちょっと残念です。

発表会は、先生にとっても、大事な教え子さんたちの晴れ舞台です。日頃お世話になっている先生方への敬意もふくめ、足元にまでしっかり気を配りましょう。

ワンピース用の羽織のおすすめ

ドレスのときもですが、演奏以外の待ち時間の会場が寒いことが多くあります。体の冷えは指が冷える原因にもなるので、必ず羽織ものを準備しましょう。

ワンピースの上から羽織る場合は丈が短いボレロカーディガンがおすすめです。長いとスカートのふんわり感を抑えてしまうので、着こなしという面では短めのものを合わせてみましょう。

男の子の服装

男の子の場合も、日頃の練習の成果を発表する場ですので、お世話になっている先生への感謝と敬意ももった、フォーマルなスタイリングでいきましょう。

もちろんそれでも、お子様自身が「演奏しやすいこと」を最優先に考えてあげてください。幼児~小学校低学年のお子さまなら、シャツ、ズボン、ベストのお坊ちゃまスタイルがおすすめです。

小学校中~高学年、中高生なら、スーツスタイルでばっちりキメるとかっこいいです。

スーツになじみがなくて、演奏しにくいとお子様が感じるようであれば、演奏ではシャツ、もしくはベスト着用のみ、写真撮影のさいにはジャケットを羽織る、と使い分けても大丈夫です。

よりおしゃれ感を出すポイント

男の子の場合は、このアクセサリーでおしゃれ感が決まると言えるでしょう。蝶ネクタイにするかネクタイにするか迷うところですが、ここは曲に合わせて、かっこいい力強い曲ならより男性らしい色見も深めのネクタイを選びます。

ディズニーソングのようなファンタジーなジャンルのときは蝶ネクタイで柔らかいパステル系の色みにするなど、男の子もアクセサリー次第でかっこよく変身できるので、ぜひ楽しんでみて下さい。

ドレスを準備する方法

ここからはドレスを準備する方法を解説していきます。実際に買う場合またはレンタルがあるので、自分に合った購入方法を選びましょう。

買う場合

購入方法は直接お店で買うか、ネットショッピングにするかさまざまですが、安さで選ぶなら、ネットショッピングがおすすめです。

楽天やAMAZONなどで検索するとたくさん出てきますが、サイズ感や素材などで失敗してしまう可能性があるので、しっかりレビューを読んでから買うようにしましょう。

店頭に行ける場合は試着も出来ますし、直接手元に届くまで心配することもなく安心して選ぶことができます。靴や小物と色合わせる場合もその場にドレスがあると選びやすいのもいい点です。

色合わせやサイズ感が心配な方、時間のない方はお店で買うことをおすすめします。

レンタル

子供用はレンタルの場合、汚してしまったり、破損してしまうことを考えるとか購入する方が多いですが、大人用ドレスの場合はレンタルが便利です。

また、演奏用のレンタルドレスを取り揃えていることが多いので、機能性にとても優れています。迷ってしまった場合はパッと見たときの印象で決めるといいです。

私もいつも一通り見ますが、結局は最初に目に留まったドレスや色見を選んでいることが多いです。

まとめ

いかがでしたか?発表会の衣装選びは迷いますが、意外と練習に追われてぎりぎりになりがちです。

当日落ち着いて演奏できるように余裕を持った衣装選びをする事をおすすめします。日々の練習の成果を発揮できるような素敵な衣装選びができるように、ぜひ参考にしてみて下さい。

また、こちらの記事ではピアノで手首が痛くなった時の解消方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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伊藤しおり /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味はピアノを演奏することと、野球観戦。 現在は自宅でピアノ講師をしながら、演奏活動をして音楽を楽しんでいます。野球も小さい頃から好きなので、音楽もスポーツもどちらの楽しさもお伝えできたらいいなぁと思います!

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