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自分にピッタリ合うマウスピースの選び方|トランペット奏者必見

トランペットのマウスピースの選び方をご紹介します。自分に合ったマウスピースを見つけるには3つの選び方とポイントがあります。マウスピースの構造が音にどのような作用をするのかを知ることで、理想的なマウスピースを見つけることができます。
自分にピッタリ合うマウスピースの選び方|トランペット奏者必見

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トランペットのマウスピースは演奏する音楽のジャンルで少しずつ異なります。そのため、様々な音楽のジャンルで使われてきたトランペットは、マウスピースの種類が金管楽器の中で最も多いです。

トランペットを吹いていたら、自分にはどのマウスピースが合っているのか、という疑問を誰でも抱くはずです。もっと自分に合ったマウスピースがあるのではないかと何十本も試す方もいます。

自分に合ったマウスピースに変えると、ハイトーンが出やすくなったり、吹きやすくなったりとメリットがたくさんあります。

もちろんトランペットを購入すると大抵最初からマウスピースは付属していますので、吹いていて不満がなければ変える必要ありません。しかし、マウスピースを変えると自分が出したい理想の音に近づく可能性があります。

今回は、自分に合ったマウスピースを見つけるための3つの選び方と、選ぶ時のポイントについて解説します。

マウスピースのパーツ名称と作用

理想的なマウスピースを見つけるために、まずはマウスピースの各名称を覚えましょう。マウスピースの構造はとても細かく、その変化によって吹きやすさや音色が変化します。

リム

リムは唇に直接当たる部分のことです。口当たりに大きく影響するため、重要な部分です。

厚さのあるリムは高音域を出すのは比較的簡単で、長時間の演奏が可能ですが、音のコントロールが難しくなります。反対に薄いリムは、音のコントロールは簡単で、幅広い音域を出すことができますが、疲れやすくなる傾向があります。

リム内径

リムの内側の直径をリム内径といいます。マウスピースが「大きい」や「小さい」など表現される場合、リム内径を指しています。

大きい場合は低音域が安定し、楽に音量の大きい音が出せますが、演奏の持久力が必要です。小さい場合は、高音域を楽に出すことができますが、音量が小さくなります。

リム内径は上達していくとサイズを変えた方がいい場合があります。頻度は高くないですが、気になった時には見直してみると問題が解決するかもしれません。

カップ

カップは深さが音の変化をもたらします。カップの深さが深いと中低音が出しやすく、太く柔らかい音が出ます。一方、カップが浅いと高音が出しやすく、鋭くハリのある音が出ます。

スロート

スロートは細いものと太いものがあります。スロートが細くて長い場合、息に対する抵抗感が大きく、音が出しやすいです。反対に、スロートが太くて短い場合は、楽な息で吹くことができますが、大きな音量が出るため疲れやすい傾向があります。

バックボア

スロートの先の広がりが大きくなる部分を指します。バックボアの太さが変わると音色が変化しますが、マウスピースを選ぶ際はあまり気にしなくても問題ありません。

シャンク

トランペットのマウスピースレシーバーとの接合部分です。マウスピースを差し込んでみて、ぐらぐら安定していないかは確認しましょう。

自分に合ったマウスピースの選び方

マウスピースの名称を覚えたら、実際にどの部分に気をつけて選べばいいのかを知りましょう。

選ぶ際は楽器屋さんに行って、実際に試しながら選ぶことをおすすめします。これからご紹介する方法も、実際に試すことができる環境で実践してください。

まずマウスピースを選ぶにあたり、3つ明確にしておくべきことがあります。1つずつ解説しますので、じっくり読んでください。

口当たりがいいマウスピースを見つける

トランペットのマウスピースでなんといっても一番重要視したいのは、マウスピースに唇をあてたときに口当たりが良いかという点です。

口当たりがよいというのは、例えば唇の厚さや大きさ、歯並びに合っているかや、唇に当てた時に違和感なく、吹いていて疲れないかというところを確認しましょう。

トランペットは管楽器の中でも疲れやすい楽器にも関わらず、大きな音量や高い音や長時間の演奏がつきものです。そのため、直接唇にあたるマウスピースの口当たりは重要視しましょう。

出したい音色を明確にする

現在のマウスピースでトランペットを吹いていて、どの部分を改善したいのかを明確にしましょう。例えば、リムの厚さには問題がなく、さらに太い音を出したい場合は、カップの深さを深くする、というように調整をしていきます。

また、自分が演奏する音楽のジャンルも思い出しておいてください。例えば、オーケストラや吹奏楽での演奏の場合は大きいマウスピースを、ジャズには小さいマウスピースを選ぶ傾向があります。

音色の変化を求めていて、自分ではわかりづらい場合は経験者の方や楽器屋さんに聴いてもらうのもおすすめの手段です。

高音域、低音域がでるか確認する

マウスピースが変わると、当然ですが全体的に吹き心地が変わります。試し吹きができる場合は、必ずまんべんなく様々な音階を出してみましょう。

ハイトーンが出ただけで、他の音程も安定したとはいえません。ロートーンや中央の音階も何度か試して、自分のアンブシュアと合っているかを確認するといいでしょう。

マウスピースの選び方ポイント

数多くあるトランペットのマウスピースですが、試し吹きをしているうちにどのマウスピースがいいのかわからなくなってしまうと思います。そんなときはやはり口当たりが良いものを選ぶといいでしょう。

また、タイミングとしては練習後や演奏後の唇が疲れている状態が良いです。疲れている時に口当たりが良く、吹きやすいと感じるマウスピースは自分に合っているマウスピースです。

長時間でも快適に演奏ができるマウスピースを選ぶことが自分に合ったマウスピース選びの秘訣です。

まとめ

トランペットのマウスピースは靴のようなものです。サイズが合っていないと靴擦れしてしまいます。

トランペットでもマウスピースがピッタリのサイズでないと、演奏するのがとても辛くなってしまいます。

演奏会やコンテストに出る方は長時間演奏したり、ソロの場面も多くあると思います。そのような時に最高のパフォーマンスができるよう、一度見直してみてはいかがでしょうか。

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おっきー /
ビギナーズ編集部 編集長

ビギナーズ編集部で編集を担当しています。子どものころから趣味は多く、中学時代は吹奏楽部にいました。そのころからダンスもはじめて、大人になった今でも続けています。またスポーツ観戦も好きです!

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