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「マンガ大賞」歴代受賞作品を全て紹介!2023年度受賞作品も紹介

「マンガ大賞」歴代受賞作品を全て紹介!2023年度受賞作品も紹介

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漫画に関する賞は色々とありますが、「マンガ大賞」という賞をご存知でしょうか?これは漫画好きの有志による「人にすすめたくなる漫画」というコンセプトで選ばれている賞です。

今や誰でも知っている人気作品や映画化されている作品も、実はこのマンガ大賞を獲得していたということがよくあります。つまりマンガ大賞受賞作品のおもしろさはお墨付きであり、漫画好きにとっては外せない作品ばかりです。

そこで本記事では、2008年初代受賞作品から2023年最新受賞作品まで全てご紹介します。1位から3位までの歴代受賞作品名に加え、大賞受賞作品の簡単なあらすじや作品の魅力にも触れていきます。

おもしろい漫画はもちろん、アニメや映画などのメディア化されている漫画を探している人にもおすすめです。きっと気になる作品が見つかるでしょう。

マンガ大賞とは

マンガ大賞とは、2008年から始まったマンガ好き有志が選んだマンガに贈られる賞です。過去、マンガ大賞に選ばれた多くの作品が映画やアニメになるなど、注目を集めています。選考対象になる漫画作品は、以下の条件で選出されています(電子書籍を含む)。

  • 前年の1月1日から12月31日に出版されている
  • 選考時に単行本の刊行が8巻以内

選考は、マンガ大賞実行委員会が直接声がけをした選考員によって行われます。公平を期すため、営利関係が発生する漫画家本人や編集者などは選考委員に含まれていません。マンガ大賞が決まるまでの流れは以下のとおりです。

  1. 一次選考⇒各選考員が「人にすすめたい5作品」を選出
  2. 二次選考⇒一次選考通過作のうち、得票数10位までの作品をノミネート
  3. 最終選考⇒選考員がノミネート作品を全て読み、トップ3を決定

「次にくるマンガ大賞」との違い

マンガ大賞と似たような賞に、「次にくるマンガ大賞」というものがあります。こちらは、「ダ・ヴィンチ」と「niconico」が2014年に創設した賞です。

「コミックス部門」と「Webマンガ部門」があり、どちらも一般読者による投票で選考されます。より一般のトレンドが反映されやすいため、漫画好きとしてはこちらの賞も気になるところです。

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歴代受賞作品と作品の魅力をご紹介

それでは、歴代受賞作品と大賞作品のあらすじをご紹介します。読み損ねている作品があれば、ぜひチェックしてくださいね。

2023年大賞作品「これ描いて死ね」

東京から120km南にある伊豆王島に住む、漫画が大好きな高校1年生・安海相が主人公で、長年活動休止状態の憧れの漫画家が同人誌即売会に出展することを知り、向かった会場での思わぬ出会いが相の人生を変えるストーリーです。

漫画を”つくる”ことを意識し始め、高校の漫画研究会を舞台に、作品を生み出す苦しみや歓びを描いた創作青春劇になっています。

漫画家を目指している人にも、かつて目指していた人にも、漫画が好きな人にはもちろん、漫画を毛嫌いしている人にも、漫画を読んだことがない人にもぜひ読んでもらいたい漫画です。

  • 2023年2位作品「あかね噺」
  • 2023年3位作品「女の園の星」「正反対な君と僕」

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2022年大賞作品「ダーウィン事変」

『ダーウィン事変』は、「テロ」「差別」などヒトが抱える問題に、ヒト以外の生き物が問題に向き合う“ヒューマン”ドラマです。

テロ組織「動物解放同盟(ALA)」が生物科学研究所を襲撃した際、妊娠しているメスのチンパンジーが保護され、彼女から生まれたのが、半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーでした。

チャーリーは人間の両親のもとで15年育てられ、高校に入学することになります。そこでチャーリーは、頭脳明晰で「陰キャ」と揶揄されるルーシーと出会います。「人間とそれ以外による世界大革命」が魅力の、読み応えのある作品です。

  • 2022年2位作品「ルックバック」
  • 2022年3位作品「ひらやすみ」

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2021年大賞作品「葬送のフリーレン」

「葬送のフリーレン」では、魔王を倒した勇者パーティーの後日譚が描かれています。人間よりずっと長寿であるエルフのフリーレンが、冒険仲間だった勇者の寿命による死をきっかけに、人間のことを知るために旅に出るというストーリーです。

魔王を倒した勇者一行の“その後”が描かれた後日譚ファンタジー作品です。この作品では「物語が終わった後」という新しい切り口で描かれているのが特徴です。

  • 2021年2位作品「チ。 ―地球の運動について―」
  • 2021年3位作品「カラオケ行こ!」

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2020年大賞作品「ブルーピリオド」

成績優秀でそつなく日常をこなしているものの、どこか物足りなさを抱えていた主人公・矢口八虎。そんな彼が突如美術に心を奪われ、美大の受験を目指すスポ根的な漫画です。

生きる目標を見つけた主人公の心情が丁寧に描かれており、仲間との交流を通して成長していく姿が人気を呼んでいます。美術の知識がとてもわかりやすく描かれているのもポイント。いつの間にかストーリーに引き込まれるでしょう。

2019年のマンガ大賞でも3位に入選した話題の作品が、ついに大賞を獲得しました。

  • 2020年2位作品「SPY×FAMILY」
  • 2020年3位作品「スキップとローファー」

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2019年大賞作品「彼方のアストラ」

西暦2063年の宇宙が舞台の冒険ファンタジーです。主人公たちが宇宙で遭難してサバイバルをするというストーリー。サスペンス的な要素もあり、読み手を飽きさせません。

この作品は、WEBコミック「少年ジャンプ+」で連載されていました。WEB漫画がマンガ大賞を獲得するのは本作が初めてで、とても話題になりました。アニメ化もされています。

  • 2019年2位作品「ミステリと言う勿れ」
  • 2019年3位作品「ブルーピリオド」

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2018年大賞作品「BEASTARS」

登場人物は、擬人化された動物たちです。全寮制の学園を舞台に繰り広げられる、恋愛や友情、種族間での悩みなどが描かれています。

「食べたい」という本能を我慢する肉食獣たちと、それを察している草食獣たち。それでもバランスを保っていた世界で起こった「食殺事件」から、物語が動き出します。こちらもアニメ化され、大人気となりました。

  • 2018年2位作品「我らコンタクティ」
  • 2018年3位作品「凪のお暇」

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2017年大賞作品「響~小説家になる方法~」

文才をもちながらも、あまりに型破りな性格の主人公・鮎喰響。出版社の新人賞に応募した小説が若手編集者に見いだされ、小説家への道を歩み始めます。

主人公は、芥川賞や直木賞を獲得するほどの才能がありながらも、破天荒な性格ゆえ、常にトラブルを引き起こします。しかし一方で、常識に捕らわれない主人公の言動が、周りを魅了していくのです。こちらの作品は、実写映画化されています。

  • 2017年2位作品「金の国 水の国」
  • 2017年3位作品「ダンジョン飯」

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2016年大賞作品「ゴールデンカムイ」

明治時代後期の北海道を舞台に、アイヌ民族が隠した埋蔵金を探し出すという物語です。北海道の先住民であるアイヌ民族を題材にしていますが、堅苦しい歴史漫画ではありません。ギャグやグルメの要素もふんだんに組み込まれています。

また、強烈な個性をもつ登場人物たちも人気の理由です。アニメ化だけでなく様々なコラボ商品も発売されており、マンガ大賞のほかにも、「手塚治虫文化賞・マンガ大賞」を受賞しています。

  • 2016年2位作品「ダンジョン飯」
  • 2016年3位作品「BLUE GIANT」

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2015年大賞作品「かくかくしかじか」

ヒットメーカー東村アキコの半生を描いた作品。恩師との出会いから始まり、漫画家になるまでの道のりが題材となっており、さながら女性版の「まんが道」です。

物語のキーになるのは、強烈な個性をもつ恩師。いまだに大きな影響力をもつ恩師との日々を、ギャグありシリアスありで描いています。東村アキコならではの期待を裏切らない内容です。

  • 2015年2位作品「子供はわかってあげない」
  • 2015年3位作品「聲の形」

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2014年大賞作品「乙嫁語り」

タイトルの「乙嫁」とは「美しい花嫁」を意味する言葉。その名のとおり、19世紀中央アジアを舞台に、幾人もの「乙嫁」たちが繰り広げる人間ドラマを描いています。

文化や時代が違う異国の話でありながら、結婚に関する主人公たちの心境に共感する人が続出しました。2011年、および2013年も2位に入っているなど、とても評価が高い作品です。

  • 2014年2位作品「僕だけがいない街」
  • 2014年3位作品「さよならタマちゃん」

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2013年大賞作品「海街diary」

鎌倉で暮らしていた三姉妹のもとに、家を出た父親の訃報が届きます。そして葬儀で腹違いの妹と出会い、四姉妹として暮らすことに…。それぞれの悩みや葛藤が、穏やかな日常とともに描かれています。

綾瀬はるかに長澤まさみ、広瀬すず、夏帆など、豪華女優陣で映画化もされた人気作品です。マンガ大賞以外には「このマンガがすごい!」にも選出されています。

  • 2013年2位作品「乙嫁語り」
  • 2013年3位作品「ボールルームへようこそ」

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2012年大賞作品「銀の匙 Silver Spoon」

北海道の農業高校を舞台にした学園ものです。受験を失敗して逃げるように進学した主人公・八軒勇吾が、農業を通して友人たちと成長していく姿が描かれました。

命の重さや酪農の厳しさ、仲間との友情、グルメ要素など見所が満載です。アニメ化もされている人気作品で、累計発行部数は1,700万部を超えています。

  • 2012年2位作品「大東京トイボックス」
  • 2012年3位作品「信長協奏曲」

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2011年大賞作品「3月のライオン」

主人公である中学生プロ棋士・桐山零は、複雑な生い立ちの持ち主。そんな彼が、偶然親しくなった心温かい一家との交流や、将棋の戦いを通して成長していく様が丁寧に描かれています。

難しい将棋の話は全くないため将棋に興味がなくても抵抗感なく読めるでしょう。羽海野チカらしい繊細な世界観を堪能できます。また、神木隆之介を主人公に迎えた実写映画も大ヒットしました。

  • 2011年2位作品「乙嫁語り」
  • 2011年3位作品「アイアムアヒーロー」

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2010年大賞作品「テルマエ・ロマエ」

古代ローマ帝国の浴場設計技師・ルシウスが、ひょんなことから現代日本のお風呂にタイムスリップする物語。日本ならではの技術に感嘆したルシウスは、その知識をローマ帝国に持ちこみ、お風呂を改革していくというギャグ漫画です。

阿部寛や上戸彩などの豪華俳優陣で制作された実写映画は、シリーズ化されるほどの人気となりました。風呂ブームをけん引した作品です。

  • 2010年2位作品「宇宙兄弟」
  • 2010年3位作品「バクマン。」

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2009年大賞作品「ちはやふる」

競技かるたを題材に、主人公綾瀬千早と幼馴染みの仲間たちが織り成す物語です。スポコン・青春・恋愛と様々な要素が含まれ、大人気作品となりました。広瀬すず主演の実写映画も作られている、言わずと知れた人気作品です。

  • 2009年2位作品「宇宙兄弟」
  • 2009年3位作品「3月のライオン」

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2008年大賞作品「岳」

山岳救助の現場が題材となっている作品です。厳しい救助の現実や、山を愛する人たちとの交流などがしっかりと描かれています。山に興味がない人でもいつの間にか引き込まれると、非常に評価が高い作品です。

記念すべきマンガ大賞1回目の大賞受賞作品であり、そのほか小学館漫画賞など様々な賞を獲得しています。小栗旬や長澤まさみを主演に迎えた実写映画もヒットしました。

  • 2008年2位作品「よつばと!」
  • 2008年3位作品「海街diary」

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まとめ

マンガ大賞の歴代受賞作品を、1位から3位までご紹介しました。過去の受賞作品を見ると、今やすっかり有名になった作品も多いですね。

特に大賞を獲得している作品は、他のマンガ賞を受けていることも多く、とても高い評判を得ています。また営利目的でなく、純粋に人へすすめたくなるというコンセプトで選ばれているため、信ぴょう性が感じられるでしょう。

最新の受賞作品はもちろん過去の受賞作品にも、見逃している作品があるかもしれません。おもしろい漫画を探している人は、ぜひ参考にしてみてください。

漫画大賞作品を含めたおすすめ漫画100選の記事では、話題作や「このマンガがすごい!」を受賞した作品も紹介しているので、面白い漫画を見つけたい方はぜひチェックしてみてくださいね。

また、こちらの記事ではビギナーズおすすめの漫画読み放題サービスを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

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