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サックスアンサンブル名曲18選!楽譜付きですぐ練習できる!
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ソプラノからバリトンまで広い音域でのサックスアンサンブルは、表現力の自由さ、純粋な音質、ヴィブラートの美しさと、同属楽器だけで編成されているという特徴のあるアンサンブルです。
最近では、サックスがクラリネット同様に身近で始めやすいことから、中学生や高校生でもアンサンブルに取り組む例も少なくありません。
今回はそんな表現力豊かなサックスで演奏する、初心者でも挑戦できるアンサンブルの曲を2重奏、3重奏、4重奏、5重奏に分けてご紹介します。
ジャズやディズニー、アニソン、ポップスなど、サックスで演奏したくなる曲を18曲集めたので、演奏したい曲が見つかったら早速練習してみてください。
目次
サックスアンサンブルの編成
全部で4種類の同属楽器があるサックスでは、様々なアンサンブルの編成を組むことができます。
とは言っても、サックスの場合4重奏で組むことが圧倒的に多いです。4重奏には、ソプラノ・アルト・テナー・バリトンサックスで組むフレンチスタイル、アルト(2)・テナー・バリトンサックスで組むアメリカンスタイルの2パターンがあります。
フレンチスタイルはサックスのもつ最大限の音域を活かすことができるので、現在サックスアンサンブルで演奏されるほとんどはフレンチスタイルの編成です。
しかし、ソプラノサックスは経験をつまないとやや難しく、やはりアルトサックスはサックスの中でも始めやすいため、手軽に挑戦するのであればアメリカンスタイルが良いです。
名称 | 組み合わせ |
---|---|
2重奏(デュエット) | アルトサックス(2) テナーサックス(2) アルトサックス+テナーサックス |
3重奏(トリオ) | アルトサックス(2)+テナーサックス アルトサックス+テナーサックス(2) アルトサックス+テナーサックス+バリトンサックス |
4重奏(カルテット) | アルトサックス(2)+テナーサックス+バリトンサックス ソプラノサックス+アルトサックス+テナーサックス+バリトンサックス |
5重奏(クインテット) | ソプラノサックス+アルトサックス(2)+テナーサックス+ バリトンサックス |
サックス2重奏
サックス2重奏の曲をご紹介します。1つ目はアルトサックス2重奏、2つ目はE♭管とB♭管の組み合わせでの2重奏です。
実はサックスは管が同じであれば他の種類の楽譜も演奏することができます。例えば、ソプラノとテナーはB♭管、アルトとバリトンはE♭管です。ソプラノ用の楽譜もテナーで演奏することができるということです。
それではサックス2重奏の曲を聴いてみましょう。
アルトサックス2重奏
アルトサックス2重奏のアンサンブルは、クリスマスソングとCMでも使われているおしゃれな洋楽を2曲ご紹介します。
Winter Wonderland(すてきな雪景色)
クリスマスソングをサックスアンサンブルで演奏するのは定番です。演奏のポイントは、細かく和音に分かれているので、一発で和音が決まるように音程をそれぞれ合わせるところです。
曲の長さも短いので手軽に始めることができると思います。
Happy – Pharrell Williams
原曲はこちら
日本でも様々なCMに使われていたので、聴いたことがある方は多いと思います。ただ、この曲はバックのリズムが重要なので、演奏会などで披露する際はパーカッションに入ってもらったり、聴いている方に手拍子をしてもらうといいと思います。
E♭管とB♭管で演奏できる曲
E♭管とB♭管で演奏できる曲をご紹介します。ほとんどがソプラノサックスとアルトサックスの組み合わせですが、ソプラノサックスの楽譜はテナーサックスでも演奏できます。
テナーサックスを使う場合は、バリトンサックスとの組み合わせがおすすめです。
Over the Rainbow(映画『オズの魔法使い』より)
この曲は初心者向けの曲としても定番です。
テンポがゆっくりで、難しい音符も出てこないので、初心者の方は挑戦しやすい曲です。
A Whole New World(ディズニー映画『アラジン』より)
ディズニー映画の『アラジン』で有名な『ホール・ニュー・ワールド』という曲です。
アラジンはミュージカルにもなっているので、若い方から大人の方まで多くの方が聴いてもわかると思います。
B♭の楽譜ではかなり高音を出さなくてはいけないので、テナーサックスで演奏する場合は音程を合わせるのがやや難しいです。基礎練習などで安定した音程が出せるように練習しましょう。
輝く未来(ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』より)
ラプンツェルの曲の中で、最も幻想的で、冒頭からサビへの盛り上がりが大きく感動的です。
主旋律を吹く場合、少し抑揚をつけて演奏すると良いと思います。比較的ゆっくりなテンポで高音を出すので、丁寧に1つずつ音を演奏しましょう。
サックス3重奏
3重奏の曲紹介では3通りの編成に分けています。比較的組みやすくシンプルな編成なので挑戦しやすいですよ。
ソプラノサックス・アルトサックス・テナーサックスの編成、アルトサックス2本・テナーサックスの編成、アルトサックス・テナーサックス・バリトンサックスの3通りで演奏できる曲をご紹介します。
ソプラノ・アルト・テナーサックス
この編成ではテナーサックスが主に伴奏を演奏します。音量を出しすぎないように注意しましょう。反対に高音の比率が高いのてテナーサックスの重厚な音があると音に温かみが増します。
丁寧に演奏するよう心がけましょう。
Hallelujah – Leonard Cohen
オリジナルはレナード・コーエンという歌手が出していますが、これまでに様々なアーティストによってカバーされてきました。海外ドラマや映画にも挿入歌として多く使われてきたので、聴いたことがある方も多いと思います。
この曲は和音が大切です。正しい音程と音量も合わせて、綺麗な和音になっているかを確認しましょう。
アルト(2)・テナーサックス
ご紹介する3重奏の中では比較的手軽にできる構成だと思います。今回はビートルズの名曲をアンサンブルで演奏してみましょう。
Yesterday-The Beatles
イエスタデイは音楽の教科書に載るほど、演奏するのに定番の曲です。
曲中は数箇所音量していの記号が出てきます。この音量を意識することで曲のメリハリがつき、聴いてる人たちは歌詞とともに原曲を思い出すと思います。
自分が歌っているかのようなイメージで強弱をつけて演奏しましょう。
アルト・テナー・バリトンサックス
シンプルな編成なので、こちらも比較的挑戦しやすいアンサンブルだと思います。
テナーサックスとバリトンサックスがいますので、低音に厚みがでます。さらに和音が綺麗な曲を演奏することができますよ。
Don’t Stop Believin’ – Journey
原曲はこちら
この曲は基本的にアルトサックスが主旋律で、テナーサックスとバリトンサックスが交互に副旋律と伴奏を演奏しています。
どちらのメロディも大切ですが、両方が主張しすぎないようにバランスをとりながら練習しましょう。
サックス4重奏
サックスの中でも一番アンサンブルの組み合わせが多い編成です。様々な曲から選ぶことができるように、ポップス、アニソン、ジャズなど様々集めました。
アルト(2)・テナー・バリトンサックス
冒頭でご説明しましたが、この編成をアメリカンスタイルといいます。4重奏を演奏する場合はこの編成が一番手軽です。
サックスアンサンブルで一度は演奏したい4曲をご紹介します。
映画『ピンクパンサー』のテーマ
サックスのかっこよさが全面に出たピンクパンサーのテーマです。ポイントはジャズのリズムである、スイングを強めに取ることと、強弱のメリハリです。
主旋律はもちろんかっこいいですが、中低音のテナー、低音のバリトンも存在感があり大人なアンサンブルができると思います。
All you need is love – The Beatles
基本的に4分の4拍子ですが、たまに3分の4拍子、2分の4拍子など出てきますので、リズムの変化をわかりやすく出しましょう。
テンポはゆっくりで、難しい音符はないため練習しやすいと思います。
Ob La Di Ob La Da – The Beatles
ビートルズの曲からもう1つご紹介します。オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダは軽快なメロディなので、リズム感を大切にしましょう。
4重奏としてご紹介していますが、楽譜にあるようにパーカッションを入れると、軽快さが上がります。
月光の曲 – ベート-ヴェン
サックスアンサンブルでクラシックを演奏するのは少し珍しいかもしれません。まさにサックスの表現力の豊かさを証明できる1曲です。
ポップスやジャズに飽きた方はぜひ練習してみてください。
ソプラノ・アルト・テナー・バリトンサックス
続いてフレンチ・スタイルの編成で演奏する曲をご紹介します。
この編成での楽譜はご紹介する他にも特にたくさんありますが、簡単に演奏できる曲を集めました。
前前前世 – RADWINMPS
2016年に公開された『君の名は。』という映画の主題歌になったことで有名ですね。
前奏は多少運指が速い部分があるので、特に練習が必要だと思います。サビのメロディではタンギングと吹き方を揃えないと勢いが出てこないので、合わせながら練習しましょう。
愛をこめて花束を -Superfly
この曲は結婚式で歌われることも多いので、機会があれば余興として演奏してみてはいかがでしょうか。
テナーとバリトンで低音の厚みを聴かせることで、力強いイメージになります。歌詞を思い出しながら演奏すると気持ちも入って良いと思います。
ディズニーメドレー
ピノキオ、ライオンキング、美女と野獣、アラジン、ムーランの順番のメドレーになります。
メドレーは曲と曲の変わり目がはっきりわかるように演奏するのがポイントです。それぞれどのような場面の曲なのか理解すると表現をつけやすくおすすめです。
天空の城ラピュタメドレー
少し難易度が高い楽譜なので、サックスに慣れてきたら挑戦したい曲です。
ポイントはスタッカートの吹き方や音の出し方を合わせて、音の輪郭を揃えるところです。
ジブリの曲は綺麗な和音が多いので、一度はチャレンジしたいですね。
サックス5重奏
5重奏はサックスの本数も多く、様々な役割を分担できるので、さらに厚みのあるアンサンブルが演奏できます。
様々な編成があると思いますが、5重奏の中でも一番メジャーな編成での曲を2曲ご紹介します。
ソプラノ・アルト(2)・テナー・バリトンサックス
4重奏のアメリカンスタイルにソプラノサックスが加わった編成です。アルトが2本あることにより、ソプラノが主旋律、アルトが副旋律を演奏したり、と複雑な構成の曲も演奏できる編成です。
TV番組『情熱大陸』のテーマ
冒頭のメロディの直後のバリトンが刻むリズムから曲調が一気に変わります。何気ないメロディの変化ですが、とても重要な部分です。バリトンはこの曲中ではメロディをリードする役割です。
夢をかなえてドラえもん – mao
ドラえもんの主題歌になった曲です。ポップな曲調なので、リズムを刻む場合は音がつぶれないように丸い輪郭を意識します。イメージはマーチの曲に近いと思います。
テンポよく演奏することを心がけましょう。
サックスで様々なアンサンブルに挑戦しよう
サックスは同属楽器だけでなく、他の楽器ともアンサンブルを楽しむことができる楽器です。
特に木管楽器とは相性がよく、クラリネットとは編成されることが多いです。クラリネットとのアンサンブルに興味がある方はこちらの記事も参考にしてみてください。
おすすめのアンサンブル曲をご紹介しています。サックス・クラリネット・フルートの編成もあります。
まとめ
サックスは同属楽器だけでバラエティ豊かな音楽を演奏することができます。サックスを始めたら、オーケストラや吹奏楽ももちろん良いですが、アンサンブルは一度体験するとサックスがもっと好きになります。ぜひ、挑戦してほしいと思います。
また、大人数で演奏するより、アンサンブルで様々な編成に挑戦することで、役割ごとに演奏の仕方を変えるということを学ぶことができます。アンサンブルで学んだ音量の調節や音の作り方を吹奏楽などで活かすこともできますよ。
サックスは比較的音を出すのは簡単な楽器ですが、他の管楽器同様メンテナンスをしたり、必要なものを揃えたり、基礎練習を重ねたりしなければ上達していきません。
こちらの記事ではサックスの基礎知識から吹き方、練習方法、お手入れについてもご紹介しているので、初心者の方や独学で練習している方は特に読んでみてくださいね。
おっきー /
ビギナーズ編集部 編集長
ビギナーズ編集部で編集を担当しています。子どものころから趣味は多く、中学時代は吹奏楽部にいました。そのころからダンスもはじめて、大人になった今でも続けています。またスポーツ観戦も好きです!