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ドライバー飛距離アップのコツを徹底解説!
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
数あるゴルフクラブの中で扱いが難しいのがドライバーです。特にゴルフを始めてすぐの頃は、トップしたりダフったりすることが多く、ドライバーに苦手意識を持つゴルファーの方は多いと思います。
初心者に限らず中・上級者でも、自信を持って「ドライバーが得意クラブだ」と言える方は少ないでしょう。プロの試合での平均フェアウェイキープ率(ティーショットがフェアウェイを捕らえた率)は50~60%程度です。プロの技術をもってしても、試合環境になると半分ほどしか狙ったところへ打てません。
それだけドライバーのスイングを身につけるのは容易ではありません。だからこそ、ドライバーのスイング技術を身につけると、他のゴルファーとの差をつけることができますし、ティーショット飛距離が今よりも伸びればスコアアップにも繋がります!
決して飛ばし屋になる方法をお伝えしようとは思っていません。今回は方向性を安定させながら、今よりも飛距離を伸ばすことを目的として、スイングの改善ポイントと練習方法をご紹介します。
目次
ドライバースイング改善のコツ
聞いたことがある初心者の方も多いと思いますが、ボールの飛距離はヘッドスピードに比例します。ヘッドスピードが速いとその分飛距離が伸びます。ただし、ヘッドスピードだけでは決まりません。こちらの表をご覧ください。
女子プロ | 男子アマ | |
---|---|---|
飛距離 | 250.5y | 229.7y |
ヘッドスピード | 42.9m/s | 45m/s |
打ち出し角 | 14度 | 12度 |
バックスピン回転量 | 2500 | 4000 |
ボール初速 | 62m/s | 60.75m/s |
アマチュア男子と女子プロでは、平均ヘッドスピードはアマチュア男子の方が速いのですが、平均飛距離は女子プロの方が飛んでいます。つまり、飛距離を伸ばすためにはヘッドスピード以外にも重要な要素があります。
ここではヘッドスピードも含めて飛距離をアップするためのポイントまとめています。
3つの基本動作を見直す|アームローテーション&体重移動&バックスイング
スイング中の動作にはヘッドスピードを上げることができる3つの動きがあります。それが、アームローテーション・体重移動・バックスイングです。 まずはヘッドスピードを上げる必要があるため、アームローテーションと体重移動を覚えましょう。
アームローテーション
アームローテーションとは、リストから肩まで両腕を回転させることです。腕の動きをスイングに取り入れて、上半身の動きも最大限に使い、スイングの質を上げるためのものです。日本では下半身に注目が集まりますが、特に欧米では上半身の動きを重要視しています。
腕の動きを取り入れることのメリットは、ヘッドスピードが上がるそしてボールコントロールができるようになることです。実際のアームローテーションの動きを見てみましょう。
体重移動
体重移動は、体から生み出す力と地面から受ける力を、スイングに効率良く伝えるために必要です。上手く体重移動ができればヘッドスピードは加速します。
特に何も意識せずにスイングをするだけでも、体は自然と体重移動をある程度しています。スイングを安定させるためだけであれば体重移動を気にする必要はありません。ただし、飛距離を伸ばすためには体重移動の改善は欠かせません。
ドライバーの体重移動の理想の形は、インパクト時は8割は左足に体重が移動して、フィニッシュでは左足だけで立っていられる状態です。
そのために注意することは、トップからダウンスイングを始動するときに、肩が右側に下がってしまい体の軸が右へブレないように気をお付けることです。軸がブレる実際の様子を動画でご確認ください。
もう1つ注意することは、ダウンスイングからインパクトにかけて左足へ体重移動するときに、体の外側へ体重を逃がさないことです。ぜひ一度正面から自分のスイングを動画で撮影して確認してみてください。
バックスイング
ドライバーをテークバックするときに、バックスイングが体の内側に入ってきやすくなります。そうするとダウンスイングが乱れてしまい、上半身・下半身・腕が連動しなくなります。それではスイングのスピードは速くなりません。
正しいバックスイングの軌道を描けているか確認してみましょう。腰の高さまではターゲットライン上に上げていくようにバックスイングの軌道が描けていれば大丈夫です。ぜひ動画でバックスイングの軌道を確認してみてください。
飛距離アップ3原則をスイングに取り入れるためのコツ
冒頭でお見せした女子アマと男子プロを比較した表の中に、「打ち出し角」「バックスピン量」「ボール初速」という3つ項目を載せていました。同じ表を下記に載せていますのでご確認ください。
女子プロ | 男子アマ | |
---|---|---|
飛距離 | 250.5y | 229.7y |
ヘッドスピード | 42.9m/s | 45m/s |
打ち出し角 | 14度 | 12度 |
バックスピン回転量 | 2500 | 4000 |
ボール初速 | 62m/s | 60.75m/s |
打ち出し角とは、インパクト後にボールが飛び出す角度です。バックスピン量はバックスピンの回転量、ボール初速はボールが打ち出された瞬間の速さを指します。
この3つの要素がヘッドスピード以外の飛距離を伸ばすための重要なポイントです。飛距離を決定づける「3原則」とも呼ばれています。
表を見ていただくと、男子アマの方がフッドスピードが速いのに、女子プロの方が長い飛距離が出ています。その理由は、男子アマに比べて女子プロの方が打ち出し角が高く、バックスピンは少なく、ボール初速が速いからです。
例えば、打ち出し角0度とは地面を這うような転がるボールを指します。この軌道では遠くへ飛ばないことは想像できますよね。反対に、角度高すぎると高くボールを打ち上げることになるので失速しやすく、同じく距離は出ません。スピンの場合、少ないと失速しやすく、多すぎると上に浮いてしまい、少なすぎても多すぎても飛距離はでません。
・打ち出し角とボールの軌道 ・スピン量とボールの軌道ドライバーの理想は、高い打ち出し角・少ないバックスピン量・速い初速のボールを打つことです。打ってからボールが地面に着地するまでの飛距離も伸びますが、地面に着いた後のキャリーも出やすく、トータルの飛距離がアップします。
飛距離3原則をスイングに取り入れる
3原則を自分のスイングに取り入れるためのポイントを2つご紹介します。1つ目は正しい高さにティーアップすることです。正しい高さとは、ドライバーヘッドの上部がボールの真ん中になる位置です。
このティーアップの高さで芯を捕らえることができれば、理想とする打ち出し角とスピン量がでやすくなります。簡単にすぐできる改善ポイントなので、ぜひ次回試してみてください。
2つ目は、スイートスポット(クラブで反発力が最も高い部分)で打つことです。まさに言うは易く行うは難しで、スイートスポットで安定して打つことは決して簡単ではありません。ただし、効果は絶大です。
ボールに最も効率よく力が伝わるのでボール初速が上がります。また、フェースが傾いていないので打ち出し角は理想の角度で、スピンも過不足なく飛ぶようになります。技だけでなく、正しくボールを打つ技術が必要ということです。
ドライバー飛距離を伸ばすための練習法
飛距離を伸ばすために必要なことは、ヘッドスピードを上げて、かつスイートスポットで打てるようになることでした。ここではその2つのスキルを身につけるための具体的な練習法を見ていきます。
まず、ヘッドスピードを速くするために、アームローテーションと体重移動をマスターするための練習をご紹介します。
次にスイートスポットで打てるようになるために、ミート率を上げる練習と、スライスなどのミスショットを改善する練習をご紹介します。
水平素振り|アームローテーションを身につける
アームローテーションの動きは比較的短時間で覚えられると思います。ご紹介する練習法は水平素振りと呼ばれる練習法です。
いきなりスイングの中でアームローテーションするのは大変なので、水平素振りでまずは腕を回転させる動きを集中的に覚えます。また、水平素振りはフェースの向きを安定させるための練習として有効です。
手順
- 1.通常スイングの握り方でクラブを握ります。
- 2.体の前に両腕の伸ばして、ヘッドが肩の高さになるようにします。
- 3.左腕を真っ直ぐ伸ばしたまま、クラブを右に振り、元の正面の位置に戻します。
- 4.右腕を真っ直ぐ伸ばしたまま、クラブを左に振り、元の正面の位置に戻します。
- 5.3と4を繰り返し行います。
練習のポイント
手順3と4の動きで注意点があります。顔は正面を向いたまま体の軸をぶらさないことと、クラブヘッドは肩の高さをキープしたまま振ることに気をつけましょう。
ご自宅でもできる簡単な練習ですので、ぜひ試してみてください。水平素振りの動きを動画でご確認ください。
スプリットハンドドリル|アームローテーションを身につける
水平素振りで腕の回転を覚え、次は腕の回転をスイングの中でできるようになりましょう。そのための練習法がスプリットハンドドリルです。
手順
- 1.左手はグリップの先端を握り、右手は反地側のグリップ端を握ります。
- 2.ハーフスイング(腰から腰までの高さ)でボールを打ちます。
練習のポイント
インパクト直前・直後では、左手首を回転させてクラブを振らないように注意しましょう。右手でクラブを振るイメージで、左手を追い越すときに自然と左手首は曲がっていきます。実際の練習を動画でご確認して、ぜひ取り入れてみてくさい。
エリートグリップ|しなる感覚を覚えてヘッドスピードアップ
エリートグリップは、ヘッドスピードを上げることを目的にした練習器具です。
ゴルフクラブよりもしなりやすいエリートグリップを、トップの位置からフィニッシュまで素早く振りぬくことで、クラブがしなる感覚を体で覚えます。その感覚のまま、ゴルフクラブをスイングすることで、普通のクラブでもヘッドスピードが上がるという仕組みです。
スイングが身に付いていない初級者向けから、よりスイングを極めたい上級者向けまで幅広く用意されています。自分に合ったレベルを選ぶことができるので、より効果的な練習が可能です。
左足ティー打ち込みドリル|体重移動を身につける
左足ティー打ち込みドリルとは、正しい体重移動の仕方を覚えるための素振りです。まずはショートティーをご用意ください。
この素振りの目的は3つです。右足に体重が残ることを解消、体重の移動をスムーズに行う、体重を体の外へ逃がさずに左足に乗せるという感覚を身につけます。
手順
- 1.ティーを地面に刺し、ティーの高さを指2本分に調整します。
- 2.左足の小指付け根部分をティーの上に乗せ、アドレスを構えドライバーを握ります。
- 3.トップまでバックスイングします。
- 4.トップから腕の動きをスタートさせると同時に、左足でティーを地面に踏んづけます。
練習のポイント
ティーを真下に突き刺すイメージで踏むことです。そうすることで体の外側へ体重が逃げずに、体重がしっかり左足に乗っかるようになります。
ハーフスイング|ミスショットを解消
ハーフスイングは基礎固めに効果抜群の練習ドリルです。ドライバーを使って練習します。腰から腰の高でスイングし、実際にボールを打ちます。ゆっくり真っ直ぐ振ることを心がけ、同じ軌道でスイングし続けます。クラブの芯で捕らえられるようになることがこの練習のゴールです。
手順
- 1.ボールをティーアップし、グリップとアドレスをつくります。スタンスは肩幅で大丈夫です。
- 2.膝の高さまでゆっくりテークバックします。
- 3.50~70%の力でボールを打ち、フォロースイングは膝の高さで止めます。
練習のポイント
大振りにならないように、まずは振り幅の高さを腰の高さに安定させることを心がけましょう。また、芯で捕らえるために手順1~3では3つのポイントを意識しながらスイングしてください。
①ボールを見続ける ②腕の三角形をキープする、③手首を固定する、これら1つ1つができているかをチェックしながら、50~70%のゆっくりした動きで行います。
この練習では体重移動は必要ありません。両足に5:5の体重をかけたままスイングします。1回の練習で30回を目安にして、ぜひ試してみてください。
ストップ&ゴードリル|ミート率をアップする
バックスイングからインパクトまでゆっくり行い、ポイントを押えられているか確認してボールを打ちます。正しいダウンスイングの動きを身につけることで、スインのブレを無くし、ミート率を上げるための練習です。
手順
- 1.アドレスとグリップをつくります。
- 2.バックスイングを腰の位置で止め、フェースの向きが11時の向きになっているか確認にします。
- 3.トップまで上げたらダウンスイングし、腰の位置で止めます。もう一度フェースの向きが11時の向きになっているか確認にします。
- 4.30~50%のスピードでボールを打ち、肩の高さまでフォロースイングします。
練習のポイント
ダウンスイングを腰の位置で止め、再度スイングするときに腰から始動します。繰り返し練習して腰から始動できるようになると上半身・下半身・腕が連動するようになります。
理想のスイング|いいイメージがスイングを向上させる
最後に、世界トッププレイヤーの1人である松山英樹プロのスイングをご紹介します。基本に忠実な理想のスイングです。とても分かりやすい解説付きなので、ぜひチェックしてみてください!
まとめ
豪快に打っているように見えるドライバーも、力技ではなく、スイングの基礎をごく短い一瞬の間で体言しています。まるで精密機械のような正確な動きです。
思いっきり振ってみたい気持ちは分かりますが、ぜひ練習の中に今回ご紹介した練習ドリルを取り入れてみてください。地味な動きばかりですが効果は絶大です!
また、確実な上達を目指すなら、ゴルフスクールに通うことがおすすめです。講師の方に手取り足取り教えてもらえるので、間違ったスイングを身に着けることがなくなります。
初心者向けのゴルフスクールはこちらの記事で解説しています。ぜひ確認してみてください。500円で体験レッスンを行っているスクールもあるので、体験レッスンだけでも受けてみてはいかがでしょうか?
初心者向けのゴルフスクールをみるはま /
ビギナーズ編集部 ライター
趣味はたくさん!もっと色々なことに挑戦したいと思いつつ、高所と海が克服できずにいます。これからも新しい趣味を見つけて皆さんにご紹介していきます!