更新

暖房器具ごとの電気代について|特徴や電気代を節約する方法も解説

暖房の電気代が高いと悩んでいませんか。実は、使用する暖房器具によって、電気代は大きく異なります。ここでは、代表的な暖房器具の特徴や電気代について解説していきます。また、電気代を節約するのに効果的なアイデアも見ていきましょう。
暖房器具ごとの電気代について|特徴や電気代を節約する方法も解説

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

日本は、秋から冬にかけて気温が大きく下がります。地域によっては氷点下を下回るほど寒くなるため、冬場に暖房は欠かせません。寒さに弱い方なら、秋口から春にかけて半年近くの間、暖房を頻繁に使用することもあるのではないでしょうか。

暖房器具は寒い時期に重宝しますが、気になるのは電気代です。電気代の安い石油ストーブを使うという選択肢もありますが、結局は別途燃料費がかかりますし、燃料の運搬の手間、火災のリスクがあります。

この記事では、暖房器具のそれぞれの特徴や電気代の目安を紹介します。暖房器具の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。また、暖房の電気代を節約するためのアイデアをいくつかご紹介するので、こちらも併せてチェックしてください。

暖房の種類と特徴・電気代

ひと口に暖房といっても、様々な種類があります。この項では、代表的な暖房器具の特徴と併せて、電気代の目安も解説します(※電気代は特に記載がない場合は8畳用、1kWhあたりの電力量料金は27円で計算しています)。

エアコン

壁や窓、天井などに設置して使用しますが、一般家庭で主に使われているのは壁かけタイプのエアコンです。室外機が取り込んだ冷たい外気を圧縮することで温風が発生し、部屋の空気を暖めるシステムです。

空間全体を暖められる一方で、暖かくなるまでに時間がかかるのはデメリットといえるでしょう。エアコンの1時間あたりにおける電気料金は、約14円です。使用しているモデルによっても変化するため、注意してください。

特に、10年以上古いモデルは消費電力が大きく、その分電気料金が高くなります。※三菱ルームエアコン「MSZ-ZW2821」

オイルヒーター

本体内部にオイルを循環させ、放熱するタイプの暖房です。温風を発生させず、ゆっくりと空間の温度を上昇させることが特徴です。静音性に優れているため、寝室や書斎などの静粛性が求められるシーンに向いています。

部屋が暖まるのにある程度の時間を要する点は、デメリットでしょう。また、価格の高い製品が多く、サイズが大きいのも欠点です。

電気料金は意外と高く、1時間あたり24円が目安です。オイルヒーターは空間を暖めるために高出力で運転することから、暖房効率は悪いでしょう。電気代も高くなる傾向があります。※デロンギマルチダイナミックヒーター「MDHU09-BK」

ファンヒーター

ファンヒーターには、石油を燃料にする石油ファンヒーターと、電気だけで運転するセラミックファンヒーターがあります。石油ファンヒーターも灯油だけでは運転できないため、電源が必要です。

どちらも内部で空気を暖め、温風を起こす仕組みです。エアコンと同様に、部屋全体を暖めるのに適しています。しかし、室温が上昇するまでに時間がかるのは難点です。また、石油を使用する製品は、一酸化炭素中毒にも気をつけなくてはいけません。

電気代は、石油ファンヒーターなら1時間あたり3~4円程度が目安です。しかし、別途灯油代が発生するため注意しましょう。セラミックヒーターの電気代の目安は、1時間あたり設定強で32円程度、設定弱で15円程度です。※シャープセラミックファンヒーター「HX-LS1」

電気ストーブ

赤外線や遠赤外線を放熱して部屋を暖めます。放熱までの時間が短く、すぐに暖をとれるのが大きなメリットです。軽量かつコンパクトな製品が多く、設置場所に困らず持ち運びしやすいという特徴があります。

デメリットとしては、温風を循環させるシステムではないため、空間そのものを暖めるのには適していません。そのため、器具の近くで暖をとるのが基本です。電源を切ると、すぐに暖かさが感じられなくなります。

電気代の目安は、1時間あたり12円~24円程度です。※YAMAZEN遠赤外線カーボンヒーター「DC-W09」

ホットカーペット

電気カーペットとも呼ばれ、床に敷いて使用する暖房器具です。カーペット内の電線に通電させることで、カーペットの表面を暖めます。空間を暖めるのではなく、触れている部分のみを暖める仕様です。

多くの場合、コントローラーが付属しており、温度の調整や、タイマーの設定ができます。

また、運転中のホットカーペットの表面温度は40度を超えます。低温やけどを起こさないように長時間の使用は避けましょう。接触温度が45度の場合、3時間程度で低温やけどになるといわれています。

1時間あたりでの電気料金は、設定高で約8.8円、設定中で約6.2円です。当然ですが、エアコンや電気ストーブなどと併用すると、トータルでの電気代が高くなるため注意してください。※パナソニック着せ替えカーペット「DC-2HAC1」2畳用

床暖房

一般住宅で導入されるのは、主に電気式の床暖房です。電気でフローリングを加温し、足元から暖めてくれます。ホットカーペットと異なり、伝道熱と輻射熱で部屋全体を暖められます。

デメリットは、導入コストの高さです。特殊なフローリングや施工が必要なため、コストが高くなります。また、立ち上がりも遅いため、すぐには部屋全体が暖まりません。

電気料金の目安は、8畳の広さで1時間あたり11.7~25.4円です。※パナソニック「電気床暖房フリーほっと」

こたつ

古くから日本の暖房器具として知られているこたつ。ヒーターを備えたテーブルに専用のこたつ布団をかけ、上に天板をのせて使用します。こたつの中は密閉された空間のため、効率よく暖房効果を得られることがメリットです。

しかし、こたつに入っている下半身は暖かいですが、こたつから出ている上半身を暖めることができません。そのまま寝てしまうと脱水症状を起こす恐れもあります。

1時間あたりの電気料金は、設定強で約4.2円、設定弱で約2.2円です。電源の切り忘れが起きやすい器具のため、注意してください。※山善「EYC-8060」

最も電気代がお得な暖房器具

最もエネルギー効率に優れている暖房器具はエアコンです。エアコン以外の暖房器具の場合、電気エネルギー変換することで熱を生み出します。しかし、数ある電気式暖房器具の中で、エアコンだけが、外気を取り込んで圧縮することで熱を作り出しているのです。

電気エネルギーを使って外から別のエネルギーを集める「ヒートポンプ」と呼ばれる技術を用いて、効率的に部屋を暖めています。

このように、エアコンの暖房は電気代が高いと思われがちですが、それは誤りです。始動時にはたくさん電力を使いますが、設定した温度に達したあとは使用電力が少なくなり、電気代も下がります。

暖房の電気代を抑えるコツ

いくつかのポイントを押さえるだけで、暖房の電気代が抑えられます。「毎年冬になると電気代が高くなってしてしまう」と悩んでいる方は、下記に紹介する方法を試してみましょう。

電気料金のプランを見直す

契約している電力会社やプランによって、料金は大きく変わります。かつては、限られた電力会社の中からしか選べませんでしたが、2016年の電力自由化により、様々な電力会社が誕生しました。

従来よりも安い基本料金を設定している電力会社もあるため、一度見直してみてはいかがでしょうか。また、電力会社だけでなく、プランも併せて見直してみましょう。

インターネット上には、各社の料金プランを比較できるサイトもあります。会社ごとにホームページでチェックするのは大変なので、このようなサイトを活用するのがおすすめです。

温度を高くしすぎない

電気代が高くなる原因のひとつは、設定温度の上げすぎです。当然ですが、設定温度を高くするほど電気代も上がります。

エアコンでは、設定温度を1度低くするだけで、約10%も電気代が安くなるといわれています。節約を目指すなら22~23度に設定しましょう。

エアコンのフィルターを掃除

エアコンには、ホコリをカットするためのフィルターが備わっています。空気をろ過するフィルターには汚れが溜まりがちです。フィルターが汚れていると、スムーズに空気を取り込めないため、必要以上に電力を消費します。

大抵のエアコンの場合、フィルターは誰でも簡単に取り外すことが可能です。本体表のカバーを開け、取り外して水洗いしましょう。頻度としては、2週間に1回程度の清掃が望ましいです。

暖房の運転時間を見直す

暖房は稼働させた時間が長ければ長いほど、多くの電力を消費します。暖房の使用時間を短くすれば、電気代の節約が可能です。

具体的には、ある程度部屋が暖まったら暖房を切ります。電気ストーブやホットカーペットでは難しいですが、エアコンやファンヒーターなど、部屋全体を暖められる暖房なら、電源を切ってもある程度の時間は、暖かい状態を維持できるはずです。

たとえば、自宅を出る時間が決まっているのなら、その15~20分前に切るだけでも節約が可能です。1日単位では大きな節約とはいえませんが、月間、年間となれば金額が大きくなります。

暖かい恰好をする

「暖房をつけないと寒い」と口にする方の多くが、薄着で過ごしています。寒い時期はできるだけ暖かい恰好をして過ごしましょう。

フリースや毛糸素材の服は暖かく、おすすめです。保温性の高いインナーもたくさん市販されているため、そのようなアイテムも生活に取り入れてみましょう。

また、寒さは足元からやってきます。室内で靴下を着用する、スリッパを履くなどもおすすめです。寝るときはタオルやスカーフを首に巻く、湯たんぽを併用することも検討してください。

暖房をつけなくていい工夫を

暖房をつけなければ、電気代が大幅に上がることはありません。完全に使わないのは難しいでしょうが、使用頻度を抑えることは可能です。暖かい恰好をするのはもちろん、室内でストレッチをする、体の温まる食べ物を口にするなど、体温を下げない工夫が重要です。

まとめ

暖房器具はそれぞれ特徴が異なるため、利用シーンや目的に応じて選ぶのが基本です。選ぶ器具によって、電気代が大きく変化することも忘れないでください。

電気代を抑えたいのならエアコンがおすすめです。できれば省エネ性能の高い最新の製品を選びましょう。もし、古いエアコンを使用しているのなら、買い替えると電気代を節約できる可能性があります。また、電気代を節約するアイデアもぜひ試してください。

暖房をつけると、乾燥も気になってきますよね。こちらの記事では、加湿器のおすすめモデルと選び方を紹介しています。ぜひこちらの記事も確認してみてくださいね。

マーケットエンタープライズフィールドセールス

ビギナーズ編集部 /
ビギナーズ編集部 beginners

趣味を探すメディアサイト「ビギナーズ」編集部です。様々な趣味をご紹介していきます。

ビギナーズTOPページ