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電気の引っ越し手続きについて|手順の流れや注意点を解説

引っ越しをするときには、あらかじめ電気の引っ越し手続きが必要です。多岐にわたる引っ越し作業に追われて、手続きを忘れないよう気をつけましょう。ここでは、電気の引っ越しに関わる手続きや注意点、便利なワンストップサービスなどについて説明します。
電気の引っ越し手続きについて|手順の流れや注意点を解説

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

引っ越しのときは何かとやることが多いですよね。転出・転入届を提出したり、各種住所変更など様々な手続きをしたりすることが必要です。中でもライフラインである電気の引っ越し手続きは、忘れずに行いましょう。

電気に関する手続きは、引っ越し前に旧居の電気を止める「使用停止」と、引っ越し後の新居で電気を使うための「使用開始」があります。この電力会社への手続きを忘れてしまうと「引っ越し先の電気が点かなくてご飯も食べられない!」なんてことも…。

そんな事態に陥らないよう、引っ越しをするときは早めの手続きをおすすめします。この記事では引っ越し時に行うべき手続きやその注意点、煩雑な手続きを簡単に済ませる方法などについてまとめました。

電気の引っ越し手続きとは

電気の引っ越し手続きとは、前住居の電気を停止し、新住居での電気使用を開始するための手続きです。万が一、使用停止手続きを行わずに転居した場合、転居後に電気の不正使用があったとしても、前契約者に電気料金が請求されてしまいます。

また、新たな入居者が電気の引っ越し手続きを行わなかった場合に、契約したままの自分に電気料金が請求される可能性もあります。

電気料金を自動引落にしていると、これらの問題に気づかないまま他人の電気料金を支払い続けていたというケースもあるため、引っ越し時には必ず手続きを済ませましょう。

電気の引っ越し手続きの流れ

引っ越し手続きは電力会社にもよりますが、引っ越し当日の30日前程度から受け付けています。最低でも引っ越しの1~2週間前には手続きを完了させておきましょう。

手続きは電話やインターネット、FAXなどで行えます。インターネットによる手続きなら、24時間いつでも好きな時間に手続きができるため便利です。

電気の手続きを行う際、注意したいのが担当の電力会社です。今住んでいる地域と引っ越し先の電力会社が同じ場合は、一括で停止・開始手続きを行えますが、担当電力会社が違う場合は、別々に手続きをする必要があります。

インターネットで電力会社を検索できるので、事前に地域の担当を確認しましょう。

使用停止手続き

まずは「使用停止」の手続きについて説明します。手続きをするときは手元に「電気ご使用量のお知らせ」などの検針票や請求書、領収書など「お客様番号」がわかるものを準備してください。

「お客様番号」が不明なときは、名義や住所、電話番号など、契約情報を申告できれば手続きが可能な場合もあります。

電話での手続きの場合、検針票などに記載されている受付窓口へ連絡しましょう。インターネットによるWeb手続きは、電力会社のホームページから行います。電力会社により若干の違いはありますが、使用停止手続き時に必要な情報は次のとおりです。

  • お客様番号
  • 契約者名
  • 現住所(電気の使用を停止する場所)
  • 契約名義人と電話している本人との関係(名義人本人でない場合、妻や子などの続柄)
  • 電気の利用を停止する日(引っ越し日)
  • 日割り料金の支払いについて(従来どおり、振込、集金など)
  • 引っ越し先の住所
  • 引っ越し後の電気料金の支払い方法(口座振替、クレジットカード、振込など)

退去する際の注意点

電気を使用停止する場合は、基本的に検針の立ち会いは必要ありません。ただし、転居後に門が施錠されるなど、本人がいないと電気メーターの確認ができない状況になるようなら、引っ越し当日に検針が行われる可能性もあります。

係員の立ち会いが不要な場合は、退去時に分電盤のブレーカーを「切」にしておきましょう(電力会社より指示があった場合は指示に従ってください)。

使用開始手続き

引っ越し後の新居で電気をスムーズに使うには「使用開始」の手続きが必要です。

先に説明したとおり、転居前と転居後の住所が同じ電力会社の管轄地域内なら、使用停止と使用開始の手続きが同時に行えます。しかし、電力会社が異なる地域へ引っ越す場合は、新たな電力会社で使用開始の手続きが必要です。

また電力自由化によって、地域が異なる引っ越し後も前住所と同じ電力会社が使用できる場合もあります。こちらは各電力会社へ確認しましょう。

引っ越し先の電力メーターがアナログタイプの場合は、備えつけのハガキで使用開始の申込みをあとから送っても構いません。その場合は分電盤の扉を開き、ブレーカーや他のスイッチを「入」にすれば電気を使用できます。

ただし、電力メーターがスマートメーターに切り替え済みの住居は、あらかじめ電力会社へ使用開始の申込みをしなければなりません。使用停止の手続きと同様、電話やインターネットを通じて手続きをします。

使用開始手続きは電力会社によって違いますが、以下のような情報が必要です。

  • 住所
  • 契約者名
  • 電気料金プランやアンペア容量(賃貸アパートなどでない場合)
  • 引っ越し先の電気使用開始日(引っ越し前の準備で使いたい日)
  • 電気料金の支払い方法(クレジットカード、銀行振替、振込など)

使用開始する際の注意点

引っ越し当日よりも前に、家具や家電を購入して業者に配送してもらったり、先に掃除だけ済ませたり、何回かに分けて引っ越し作業をしたりする場合もあるでしょう。その際に電気が必要なら、引っ越しが終わっていなくても、電気を使用し始める日を届け出ておかなければなりません。

また、引っ越し先がオール電化住宅の場合、通電作業と安全確認のために電力会社の立ち会いを必要とするケースもあります。その場合は、早めに電力会社へ届け出て作業希望日を相談してください。

電気を使用開始するときは、ブレーカーの操作が必要になる場合もあります。入居時に電気が点かないときは、まずブレーカーのスイッチを入れてみましょう。それでも通電しなければ電力会社へ確認します。

引っ越し後は今の家電が使えない?

引っ越し後も同じ地域に住む場合は問題ありませんが、東日本から西日本へ、または西日本から東日本へ引っ越す場合に気をつけたい点があります。

50Hz(ヘルツ)や60Hzという言葉を見聞きしたことがある人も多いでしょう。これは、電気コンセントから流れる電気の周波数を表しています。日本では東と西で別々の周波数を利用しているのです。

新潟県の糸魚川と静岡県の富士川を結ぶ線を分岐点として、東側(東日本)の電気は50Hz、西側(西日本)は60Hzの周波数を利用しています。

電気製品は50Hzや60Hzのいずれか、あるいは両方に対応するように作られています。そのため、周波数の変わる地域に引っ越した場合、物によっては壊れたり不具合を起こしたりするものがあるのです。

50/60Hzと記載があるものは、50Hzでも60Hzでも問題なく使えます。しかし、どちらかの周波数しか記載されていないものは、対応外の周波数の電気を使うと性能が落ちてモーターの回転が弱くなったり、反対に強くなりすぎたりすることがあるのです。

比較的新しい電気製品なら、どちらにも対応していることが多いですが、古いタイプの電気製品では稀に壊れることがあるため、取扱説明書を読んで安全であることを確認したうえで使用してください。

電気プランは今のままで大丈夫?

「新居が今までよりも広い」「マンションから一戸建てへの引っ越し」「賃貸から持ち家に変わる」「家族が増える」などの場合は、今までと同じ契約アンペアでは足りないケースがあります。

今までに何度もブレーカーが落ちたり、今までより部屋数が増えたりする場合は、契約アンペアの見直しがおすすめです。また、電気会社の契約プランによっては、ガスやインターネットをまとめることも検討しましょう。よりお得な料金で契約できる可能性が大きいです。

契約プランや電気設備によっては、電気工事が必要になる場合もあります。早めにカスタマーセンターへ相談してくださいね。

引っ越し手続きを一括して行える「引越れんらく帳」とは

引っ越しの手続きは電気のほかに、ガスや水道、電話やインターネット回線など多くの手続きが必要です。特に、ライフラインの手続きは忘れずに行いたいですよね。

しかし、必要な手続きをリストアップしていくのも面倒くさいですし、手続きするごとに現住所や名前、新住所、電話番号などの個人情報を繰り返し入力しなければなりません。それらの煩雑な手続きをまとめて一括して行えるのが「引越れんらく帳」です。

引越れんらく帳は、電気や水道、ガスはもちろん、NTTやNHK、大手新聞社、クレジットカードなどの引っ越し手続きを一括して行えるワンストップサービスです。「東京電力エナジーパートナー」が提供しています。

パソコンやスマートフォンから24時間いつでも手続き可能で、必要な手続きが一覧になっているため、漏れなく進められるはずです。引越れんらく帳と連携している対象事業者を使用するなら、利用してみてはいかがでしょうか。

引っ越し手続きの際の注意点

2~3月は、全国的に引っ越しシーズンとなり、引っ越し業者や行政機関の窓口などはどこも混み合います。電話手続きなどもなかなかオペレーターにつながらず、長時間待たされることもあるでしょう。

手続きが遅々として進まないため後回しにして、そのままうっかり手続きを忘れてしまうということも多いようです。また、どこも同じような手続きのため、どこまでやったかが曖昧になり、既に終わらせたものと勘違いするケースもあります。

引っ越しの際は、ライフラインの手続きだけでもしっかりと管理しましょう。そのためには、余裕を持ったスケジュールで計画的に進めることが重要です。

もし引っ越し日が変わってしまっても、電力会社に相談すればあとから修正・変更ができます。忘れないうちに手続きしておきましょう。

まとめ

引っ越しは何度やってもなかなか慣れるものではありません。期限のある手続きに関してはTo Doリストなどにまとめて、漏れがないように逐一チェックすることをおすすめします。

特に気をつけたいのが、生活になくてはならないライフラインの手続きです。引っ越して電気が使えなければ、エアコンの移設や洗濯機の設置の試運転などもできません。引っ越し作業にも支障をきたしてしまうため、電気の引っ越し手続きは間違いなく確実に行いましょう。

引っ越しを機に電力会社を変えてみるのもおすすめです。こちらでは、おすすめの電力会社10社の電気料金を比較しながら紹介しています。の記事を確認してみてくださいね。

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