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吹奏楽の定番曲10選!難易度別に紹介

吹奏楽の定番曲10選!難易度別に紹介

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吹奏楽でコンサートをやる場合、悩むポイントの一つに「選曲」がありますよね。吹奏楽は吹奏楽オリジナルの曲だけでなく、オーケストラ、ポップス、ジャズをアレンジした曲があります。

一体どれをやるべきなのか、悩んだ経験がある方も多いではないでしょうか。そんな中でも、吹奏楽には時代が変わっても受け継がれる「定番曲」があります。

この定番曲を選んでおけば、聞いたことがある人も多いので盛り上がることは間違いありありません。そこで今回は、吹奏楽の定番曲を難易度ごとに解説しましょう。

吹奏楽とは

まずは、吹奏楽がどんな音楽なのかについておさらいします。

吹奏楽とは、管楽器と打楽器の編成で演奏される音楽のこと。管楽器とはフルート、クラリネット、サックスなどの木管楽器と、トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニウム、チューバなどの木管楽器がメインとなっています。

吹奏楽は、もともと軍隊や国民の気持ちを高めるために使われていました。特に軍隊での演奏の場合は屋外で行うことが多く、音量が必要です。そこで吹奏楽では、トロンボーンやチューバ、ユーフォニウムなど大きい楽器が使われるようになったのだとか。

現在の吹奏楽では、学生の部活をはじめとして多くの場で活躍しています。

おすすめの吹奏楽定番曲〜初級編〜

では、まずは簡単に演奏できる吹奏楽の定番曲を見ていきましょう。

オーメンズ・オブ・ラブ

「オーメンズ・オブ・ラブ」は、日本を代表するフュージョンバンド「T-SQUARE」が1985年にリリースした曲です。

これを真島俊夫が編曲した吹奏楽アレンジが、今一般的に知られています。現在でもブルーインパルスの演技や、競艇場の試走にも使われているとのこと。

アップテンポでありながら明るいメロディーは、まさに曲名の「恋の予感」のようにドキドキ感があります。このため、吹いている人も楽しくなるに違いありません。また難しいフレーズはあまり出てこないので、初心者でも吹きやすいでしょう。

バンドのための民話

アメリカの作曲家であるジム・アンディ・コーディルが作曲したこの曲は、なんと50年以上も演奏され続けています。おそらく、吹奏楽部に所属したことがある人にとっては一度演奏したことがあるかもしれません。

また、曲もフレーズはそれほど難しくないのですが、曲の中で緩急がついているので聞き応えもあります。特に中盤のスローテンポの部分のクラリネットとフルートの幻想的なアンサンブルは、まさに民話を彷彿とさせるでしょう。

音域も特段きつい音域が少ないので、初心者が最初に演奏するにはおすすめ。

星条旗よ永遠なれ

アメリカのジョン・フィリップ・スーザが作曲したこの曲は、もともとスーザ自身のバンドのアンコールとして演奏されていました。スーザはこの他にも、アメリカの国歌の元となった「国民の象徴」や「ワシントンポスト」などを作曲しています。

現在では、「星条旗よ永遠なれ」はアメリカの公式行進曲として指定されています。日本でも、プロの吹奏楽団であるシエナ・ウインド・オーケストラが演奏したりして有名になっています。

中間部ではピッコロが大活躍し、また金管楽器や打楽器の迫力あるクレッシェンドは勇ましい気分になります。またマーチなのでテンポが軽く、お客さんも手拍子がしやすいに違いありません。アンコールの曲に困った場合は、まずはこの曲を演奏してみましょう。

ルパン三世のテーマ

作曲は大野雄二さんで、現在でも愛されているアニメ「ルパン三世」のテーマを吹奏楽向けにアレンジした曲がこの曲です。

初心者向けではありますが、他の曲に比べて少し難易度は高めかもしれません。ですがテンポの良さやスピード感があるので、お客さんもバッチリ楽しめます。また、中盤にはソロもあるので、カッコよく決めれば盛り上がることは間違いありません。

なお、譜面はニュー・サウンズ・イン・ブラスから出版されているバージョン、ミュージックエイトから出版されているバージョンで少し異なります。

例えばソロパートの割り振りも、ニュー・サウンズ・イン・ブラスではトロンボーン・トランペットにソロがありますが、ミュージックエイトはアルトサックスにソロがふられています。

またニュー・サウンズ・イン・ブラスでは「ルパン三世のテーマ」から「ルパン三世 愛のテーマ」を挟んで最後に「ルパン三世のテーマ」に戻る構成になっています。

こちらは初心者にとって少し難易度が高い可能性があるので、初心者の方はミュージックエイトの出版している譜面を選びましょう。

おすすめの吹奏楽定番曲〜中級編〜

吹奏楽を少しやったことがある人だと、「初心者向けだと少し物足りない」と感じるかもしれませんよね。そんなあなたのために、少し吹奏楽をやったことがある人向けの定番曲についてお伝えしましょう。

吹奏楽のための「風之舞」

福田洋介さんが作曲したこの曲は、2004年の吹奏楽コンクール課題曲として選ばれ現在でも根強い人気を誇っています。もともと「歌舞伎」から発想を得て作曲しましたが、最終的に「風」のイメージになったのでこの曲名になったのだとか。

渋いメロディーと「和」を感じさせる力強さは、どこか懐かしさを感じさせるでしょう。さらに、曲の長さも5分程度になっているのでスタミナがなくても心配ありません。

また、この曲のポイントは演奏するバンドによってカラーが変わること。リズムやアーティキュレーション、ダイナミクス、歌い方などはバンドごとに変わります。

このため、自分たちのバンドで決め事をしっかりすれば、オリジナルの風之舞が演奏できるに違いありません。

シング・シング・シング

この曲はアメリカのトランペット奏者ルイス・プリマが作曲し、クラリネット奏者のベニー・グッドマン楽団で演奏していました。そして2004年に上野樹里主演の「スウィングガールズ」のラストで演奏される曲として、一気に有名になりました。

印象的なドラムのフレーズから始まり、そこにトロンボーンとトランペットが掛け合うイントロからジャズらしさを感じるでしょう。またソロもトロンボーン、クラリネット、トランペット、ドラムなど数が多いのでそれぞれに見せ場があります。

ラストのテーマでは、お客さんもノリノリになっているはず。

コパカバーナ

アメリカの歌手であるバリー・マニロウが作曲したコパカバーナは、今までの曲とは少しテイストが違ってラテン調になっています。元の曲にはアメリカのクラブであるコパカバーナでおきた悲しい恋の歌詞がついているのだとか。

これに対して吹奏楽版は楽器のみで構成され、ノリノリで明るい曲になっています。またトロンボーンのソロもかっこいいので、お客さんも楽しくなるでしょう。

現在でも演奏会だけでなく高校野球の応援歌としても使われているので、幅広い場面で役立つに違いありません。

おすすめの吹奏楽定番曲〜上級編〜

さて、吹奏楽をある程度演奏すると少し上手くなった気がするのではないでしょうか。そんな時に、吹奏楽の定番の中でも難易度が高めな曲にチャレンジしましょう。次からは、吹奏楽の定番曲の中でもやりごたえのある曲についてお伝えします。

アルメニアン・ダンス〜パート1〜

アメリカの作曲家であるアルフレッド・リードが作曲したこの曲は、パート1とパート2があります。特にこの「パート1」の方は、現在でも吹奏楽コンクールの自由曲に選ばれることも多いです。

アルメニアン・ダンス〜パート1〜では、「杏の木」「ヤマウズラの曲」「おーい、僕のナザン」「アラギャス山」「行け、行け」の5曲をメドレー形式にしています。

合計11分と少し長く、曲調や拍子が変わるので難易度は高めです。しかし曲の中で緩急がついていて、お客さんが聞いている時も場面をイメージできるかもしれません。

宝島

「宝島」は、「オーメンズ・オブ・ラブ」と同じくT-SQUAREの楽曲です。最近だとアニメ「響け!ユーフォニアム」でもこの吹奏楽アレンジの宝島が登場しているので、聞いたことがある方もいるでしょう。

メインはアルトサックスの長いソロですが、イントロのドラムのリズムや低音のリズムなど、重要な聴きどころはたくさんあります。特に難しいのは、サックスのソロ・パーカッションのソロが終わった後のトランペット・トロンボーンのソリ。細かい音符があり苦戦する人も多いですが、演奏ができた後の達成感はひとしおです。

吹奏楽をやっている人にとっては、是非とも演奏したい定番曲とも言えるでしょう。

吹奏楽のための第一組曲

イギリスのホルストが作曲したこの曲は、吹奏楽ではかなり有名です。ホルストは組曲「惑星」を作曲し、その中で最も有名な「木星」は多くの歌手にカバーされました。

この曲は「シャコンヌ」「間奏曲」「マーチ」の3楽章で構成されています。曲の面白い点としては、シャコンヌの冒頭で出てくる8小節のモチーフが間奏曲、マーチでも出てくること。

それもただ同じ形で出てくるのではなく、音階を変えて、アレンジされて繰り返されています。これは一度聞いただけでは、なかなか気がつかないかもしれません。しかし演奏を通して譜面を見ていると、気がつくことがあるでしょう。

さらにこの曲は吹奏楽をやるために必要な理論、作曲法まで身に付くメリットもあります。そのため、この曲の演奏をやり込めば吹奏楽の演奏者としてグッとレベルアップできるに違いありません。

まとめ

さて、今回は吹奏楽の定番曲を難易度ごとに解説しました。

吹奏楽で曲を選ぶ時は、あくまでメンバーのできる範囲で選ぶことが大切です。しかし、吹奏楽で曲選びに迷った時はぜひこの記事の曲をやってみましょう。きっと演奏する私たちも、お客さんもどちらも大喜びするに違いありません。

また、こちらの記事ではオーケストラと吹奏楽の違いを解説していますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

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ビギナーズ編集部 ライター

平日はWebライター、休日はトロンボーン吹き(演奏歴18年)をやっています。 音楽と映画、本、旅行、料理、インターネットなど多趣味な日々を楽しみながら過ごしています。

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