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サックスのセルフメンテナンス方法と修理費用と期間を分析!
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楽器を綺麗に保つことは、綺麗な音色にも繋がります。サックスも例外ではなく、演奏後に正しい方法でお手入れすることによって、サックス本来のかっこいい音色が生み出すことができます。
綺麗な音色で上手に演奏するのには、もちろん練習が重要ですが、日ごろからしっかりお手入れを行うこともサックスの上達に関わってきます。
今回は基本的なサックスのお手入れ方法はもちろん、少しこだわった簡単にできるメンテナンス方法もご紹介します。
さらに、どうしても修理が必要になった時に知りたい、修理費用と期間をよくある修理内容ごとに調査しました。困ったときのメンテナンスガイドとしてご活用ください。
目次
サックスの名称おさらい
まずは、サックスのお手入れをする箇所の名称とどのようなパーツなのかを覚えましょう。
間違ったお手入れをしないようにするためにも必要ですが、パーツ名称や役割は覚えていて損ではありません。
例えば、修理が必要になったときの状況説明に役立ちます。さらに、異変が起きたらどこを確認すればいいかも判断ができます。
マウスピース・ネック・ジョイント・ベル
サックスは、マウスピースとネックとボディの3つのパーツを組み合わせて、1本の楽器になります。
また、ネックのボディを組み立てる接合部分を、ジョイントといいます。一方、ボディの接合部分がネックスクリューです。
すべりが悪く、組み立てができない場合は、ジョイントにコルクグリス(潤滑剤)を塗ると良いでしょう。ただし、演奏後にケースにしまう時は、埃が付着していまうので拭き取りを必ず行いましょう。
キィ・トーンホール・タンポ
キィとは音を出すときに抑える部分です。その中で、通常時にトーンホールが閉じている、G#、Bb、Low C#のキィをクローズドキィといいます。そして、キィで塞いでいる孔がトーンホールです。
タンポは、キィの裏側の、トーンホールを塞いでいる部分で、パッドとも言います。一般的にタンポの内側はフェルト、表面は革でできています。
クラリネットなどの木管楽器は同じ構造でできていますが、サックスのタンポに関しては音色に大きく影響するので、定期的なお手入れが必要です。
サックスのお手入れ用品と基本的なお手入れの仕方
では、毎回の演奏後に行うべき、基本のお手入れ方法をお教えします。最低限必要のお手入れ用品とともにご紹介しますので、参考にしてください。
サックスを綺麗に保つだけではなく衛生的にも行うべきお手入れなので、演奏や練習した後の習慣にしましょう。
1.管内の水分を取り除く
- 1.サックスをマウスピース、ネック、ボディの3つに分解する
- 2.クリーニングスワブのおもりが付いている紐をベルの中に入れる
- 3.スワブの布の部分までベルの中に丁寧に入れる
- 4.楽器を逆さまにして、紐をネックスクリューから引き出す
クリーニングスワブとは、管内に通して水分を取り除く布です。楽器別やパーツ別にサイズがあります。
大きい場合は、サックスの管内に通すときにひっかかりやすくなります。小さい場合は、水分の取りこぼしが発生すらため十分なお手入れができません。
必ず楽器やパーツ専用のスワブを選びましょう。
2.ネックの水分を取り除く
- 1.ネックを逆さまにしてスワブの紐をジョイント側から入れる
- 2.出てきた紐を優しく引き、ネックにスワブを通す
YAMAHAではこちらがサックスのネック用のスワブになります。
ネックに通すときは、最初に紐だけを入れて、反対側から出てきたら引くとスムーズにお手入れができます。
3.マウスピースを洗浄する
- 1.マウスピースからリガチャー、リードを取り外す
- 2.マウスピース本体を水洗いする
- 3.スワブを通す
マウスピースに通すスワブはネック用のスワブと同じサイズですが、できればマウスピース用とネック用で2つ持っておきましょう。それぞれ使い分けして、マウスピースを清潔に保ちましょう。
4.楽器の表面の汚れを拭く
楽器の表面に付着した汚れを、ポリシングクロスというメッキに影響を与えない専用の布で取り除きましょう。
表面の汚れは金属の腐食や変色などの原因になります。キィやタンポを傷めないよう、優しく拭き取ることがポイントです。
自分でできるちょこっとメンテナンス
基本のお手入れの他に、こだわりのメンテナンスをご紹介します。少し手間はかかりますが、簡単にできますので、実施してみてください。
時間をかけてメンテナンスすることで、大きな故障に繋がりにくくなります。
タンポの水分を取り除き、ベタつきを抑える
- 1.クリーニングペーパーをタンポとトーンホールの間に挟む
- 2.キィを動かしてクリーニングペーパーに水分を吸わせる
- 3.キィから指を離してクリーニングペーパーを取り除く
全てのタンポについてこのお手入れを行いましょう。
特に念入りに行いたいのは、通常閉じているクローズドキィです。タンポは革でできているものがほとんどですが、その革には油分が含まれているためベタつきやすいです。
このメンテナンスは、練習後毎回実施することをおすすめしますが、時間がないという方は、せめてクローズドキィだけは毎回行いましょう。他のキィについては、最低1週間に1度は実施してください。
キィの黒いローラーのノイズ音を無くす
黒いローラーからガチャガチャとした雑音が出て、演奏に支障をきたす場合があります。
そんな時は、表面にオイルを注して、ローラーをくるくる回してみてください。オイルが馴染んだら拭き取って吹いてみると雑音は出なくなります。
このメンテナンスは雑音が気になった場合に行ってください。
サックスの修理について費用と期間を調査
サックスを大事に大切に扱っていても、修理しなければいけない時があります。特に本番前の急な故障の場合、修理費用や期間はとても気になりますよね。
また、特別なメンテナンスとして半年~1年に1度は調整をしてもらうことをおすすめします。
楽器の健康診断のように考えてもらえればいいと思います。演奏して擦り減ってきたタンポの補強や、ねじの緩みなどを直してくれます。
費用については4種類あるサックスごとに変化することが多いので、修理に出す前は必ず電話はメールなどで状況を相談しましょう。
内容 | 費用相場 | 修理期間 |
---|---|---|
タンポ交換 | 10,000円前後 | 即日~2日間 |
メンテナンス・全体調整 | 10,000~25,000円 | 即日~7日間 |
全タンポ交換 | 60,000~80,000円前後 | 7日間 |
分解修理 | 20,000~30,000円 | 3~6日間 |
全体修理 | 8,000~20,000円 | 7日間前後 |
タンポの交換は材質・価格に非常に大きな差があります。これはタンポがサックスの性能に直結するためです。材質も複数あるので修理業者と相談しながら予算にあった修理をしてもらいましょう。
また、部分修理の内容は修理業者によって少しずつ変化します。例えば、キーや管体の分解洗浄、タンポの不良箇所の取り換え、全体の調整がセットになっていたり、依頼した複数の箇所のみを修理してくれたりと様々です。
出費削減のコツ!サックスをレンタルして修理中の練習に活用
サックスの修理は楽器の中でも比較的費用がかかりますが、大事な楽器のメンテナンスなので、少しお金をかけてでもしっかり修理したいですよね。
そして、修理中も期間をあけずに練習をしたいという方も多いと思います。新しいサックスを購入するとなると、かなりの出費になってしまうので、レンタルサービスを利用して上手に節約しましょう。
レンタルサービスであれば、サックスを使いたい分だけ使うことができ、大幅な費用削減になります。
ReReレンタルであれば、演奏したいサックスを選んで、宅配で届くのを待つだけです。全国に対応しており、往復送料も無料なので初めての方も安心して利用することができます。
初心者の方でも経験者の方でも幅広く使うことができるよう、レンタルできるサックスの種類も豊富です。
まとめ
かっこいい音色で様々な音楽が演奏できるサックスですが、綺麗な音が出るのも日ごろのお手入れがあってこそです。
ご紹介した、基本的なお手入れから自分でできるメンテナンスまで、1通り続けていれば、サックスを良い状態のまま保つことができます。
簡単に時間をかけずにできるものばかりなので、ぜひセルフメンテナンスをやってみてください。
メンテナンスやお手入れをして大切に扱っているとサックス自体も自分に馴染んできます。愛着の沸いたサックスでさらに上達できるように、こちらの記事ではメンテナンス方法だけでなく、練習方法についてもご紹介しています。
初心者の方で「なかなか上達しない」「もっと効率よく練習をしたい!」と感じている方はぜひ読んでみてください。
おっきー /
ビギナーズ編集部 編集長
ビギナーズ編集部で編集を担当しています。子どものころから趣味は多く、中学時代は吹奏楽部にいました。そのころからダンスもはじめて、大人になった今でも続けています。またスポーツ観戦も好きです!