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安い金額でベースを始めたい方におすすめのモデル6選
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エレキベースを始めたいと思ったみなさんがすでに知っているように、例え安価であっても市場には多くのモデルがあり、選ぶのは簡単ではありません。
本記事では、3万円以下の安い本体価格でも十分に使える、初心者の方にぴったりなモデルを10点紹介します。選び方もあわせてお伝えするので、これを参考にしてぜひベースを購入してみてください。
目次
安いベースでも演奏には問題がない?
安価なベースでも問題なくベースを練習できるかという点はやはり不安だとは思います。実際に、クオリティが物足りないものもあります。
しかし、予算は絶対的にあるものなのでその中から選ぶ場合にはやはり選び方が大事です。選び方については後述しますが、おすすめモデルとして紹介するものはどれも実際に私が問題のないものだと感じたものばかりです。それらを参考にしながら選べば、問題なくベースを始められるはずです。
ベースの選び方
ベースの種類は星の数ほど存在します。昔はそれだけの選択肢すらなかったので今は良い時代だといえますが、だからこそ選び方が大事だとも言えます。
今回はまずは考えてもらいたい要素である音の方向性、サーキットの種類(アクティブかパッシブか)、弦の数、この3点を詳しく説明します。
音の方向性で選ぶ
ベースによって出せる音の方向性は違います。もしも憧れているアーティストや好きなジャンルがあるのであれば、そのジャンルに適したベースを選ぶのは大事です。
一概には言えませんが、例えばパンクロックであればプレシジョンベースというスタイルを採用したベースを購入するのがおすすめです。なぜなら、パンクロックのアンサンブルの中ではプレシジョンベースをピック弾きするのが一つの形式美であり、実際にそのサウンドが重宝されているからです。
同じように、フュージョンやモダンなジャズをクリアな音でプレイしたいのならジャズベースのスタイルを採用したもの、現代のアニソンやメタルなどのヘヴィなものであればアクティブサーキットを採用して積極的な音作りができるアクティブサーキットを採用したものをおすすめしたいですね。
アクティブかパッシブかで選ぶ
ベースはサーキット(電装系)の種類によって2つに分けられます。それは、パッシブとアクティブです。
パッシブは電池を使用しない伝統的なもので、基本的にはコントロールはボリュームと高音域をカットするトーンがメイン。サウンドは比較すると柔らかいものになりがちです。
それに対してアクティブは電池を使用して積極的な音作りが可能になったものです。ボリュームに加えて、ベース、ミドル、トレブルといったイコライザーによってパワフルな音作りができるのが特徴です。サウンド的に強く、派手な音色も得意とします。
弦の数で選ぶ
ベースでもっともポピュラーなのは4弦ですが、現在では5弦ベースや6弦ベースを使用するベーシストも非常に多く、弾きたい曲によっては4弦ベースでは弾けないこともあると思います。
気になるのが初心者なのにいきなり5弦ベース、6弦ベースを購入しても大丈夫なのかという点だと思いますが、それは問題ありません。例えばギターは6弦ですし、バイオリンは3弦ですが難易度に違いがある、上下関係がある、といったことは一切ないですよね。
4弦ベースもまともに弾けないのに5弦ベースなんて、と思う必要はありません。5弦ベースが欲しいと思ったら5弦ベースを買ってください。
初心者ベーシストにおすすめのモデル
3万円以下の安い金額でも十分に使えるベースはたくさんあるので、その中から特におすすめしたいものを紹介します!Bacchus / BTB-PJ Geek IN Box mod.
バッカスは長野にあるブランドで、そのコストパフォーマンスの高さには定評があります。このモデルはバッカスが中国で製造するユニバースシリーズのモデルです。
中国製ではありますが、中国の工場はバッカスの職人が直接指導を行なってクオリティコントロールを行なっているため、その質は非常に高く多くのミュージシャンに高く評価されています。
本モデルはオリジナルプレシジョンベースと呼ばれるフェンダーが極初期に製造していたベースをモチーフとしながら、スプリットコイルピックアップとシングルコイルピックアップを組み合わせた、いわゆるPJベースと呼ばれるスタイルを採用しています。
今回紹介するこちらは、もともとポテンシャルのあるこのモデルを私が運営するベース専門店Geek IN Boxでモディファイしたものです。
安価なモデルは利益が少ないために手間をかけて消費者に届けられることが非常に少ないです。そうした問題を解決して、少しでもクオリティの高いものを届けるためにこのモディファイを企画しました。
安価なベースで問題の起こりやすい電装系をプロ仕様のワイヤーで配線しなおして、演奏しやすく1本1本を職人が調整してから出荷しています。
Squier by Fender / Affinity Jazz Bass
スクワイヤーはエレキベースの元祖であるフェンダー傘下のブランドとして、主にエントリークラスのユーザーのための楽器を製造するブランドです。
ジャズベースやプレシジョンベースという名前はフェンダーのものなので、厳密には他のブランドのそれらはジャズベースモデル、プレシジョンベースモデルで、誤解を恐れずにいうと偽物です。
ジャズベースやプレシジョンベースの名前を支えるのはフェンダーとスクワイヤーだけで、この価格で本物が手に入るのは今回紹介するこちらをはじめとしたスクワイヤー製のもののみです。
ジャズベースは2つのシングルコイルを搭載し、それぞれのバランスを操ることでサウンドを自在に変化させます。太く野太いサウンドから、キレのいいシャープなサウンドまでカバーする汎用性の高さは様々なジャンルに対応できます。
ネックが細いのもジャズベースの特徴の1つです。画一的にネックが細い方が弾きやすいとは言えないのですが、とっつきやすさはあるといってもいいかもしれませんね。
もっとも伝統のあるエレキベースの1つなので、ここは必ず選択肢に入れるべきだと思います。
Bacchus / BJB-1M
人気のあるバッカスブランドの中でも最も安価なモデルの1つがこちらのBJB-1Mです。ジャズベースのスタイルを過不足なく取り入れており、十分にその魅力を堪能できます。
先にも説明しましたが、本モデルがラインナップされるユニバースシリーズを製造する中国の工場はバッカスの職人によって高いレベルでクオリティコントロールが行われています。
そのため、安価なモデルであってもその質は非常に高く、初心者の方にとっても安心して手にすることができるものです。
カラーバリエーションも豊富なので、よろしければ楽天市場の中から探してみてください。
Ibanez / GSR320
フェンダーやギブソンは世界的に有名で大きなブランドですが、日本のアイバニーズもそこに並ぶほどに大きなブランドとして世界的な人気があります。メタルからジャズまで、幅広いミュージシャンに支持されている点もアイバニーズの特徴です。
こちらのSRシリーズはアイバニーズを代表するモデルとして知られており、長い間定番のモデルとして初心者からプロベーシストまで広く親しまれています。
特徴としてはスリムなネックとコンパクトなボディが挙げられます。これらによって非常に扱いやすく、弾きやすく、ステージでのパフォーマンスに有利なデザインになっています。
大規模なブランドが手がけるからこそ、安価であるにも関わらず高いクオリティを有したベースを製造することが可能であることはまぎれも無い事実です。
アイバニーズは他にも多くの種類のベースを製造しているので、GSR320以外のモデルも検討してみても間違いのない選択ができるはずです。
AriaProII / RSB-618/5
AriaPro IIは荒井貿易という会社が企画製造するブランドで、日本におけるエレキギター製造の黎明期から存在します。
RSBは彼らのフラッグシップモデルとして長く親しまれており、その完成の高さは織り込み済み。
見ての通り、本モデルは5弦ベースとして製造されているもので、この価格帯で5弦仕様を実現すること自体が快挙だと言えます。
ピックアップはジャズベーススタイルのシングルコイルピックアップを採用しており、キレのあるサウンドが特徴的。特に5弦ベースには2つのピックアップを備えるスタイルが個人的には適しているように感じます。
Bacchus / WJB-BP/ACT
前の項目でも複数回紹介しているバッカスのユニバースシリーズから発売されているアクティブベースです。高い基礎的なクオリティを持ちながらアクティブベースの機能性も持つのは大きな魅力だと言えるでしょう。
WJBはバッカスの最上位モデルWOODLINEを元にしたもので、そのポテンシャルは価格以上。さらに本モデルはボディトップにバールポプラと呼ばれるユニークな見た目の木材を使用しています。このような特殊な木材は通常高価なベースにしか使用されません。
アクティブサーキットによってベース、ミドル、トレブルを自在にコントロール可能なため、単体で通常ではありえないほどに広いサウンドメイクの幅があります。
まとめ
本記事では3万円以下の安い価格帯でも初心者に自信を持っておすすめできるベースを紹介しました。
どれを選んでも間違いのないものではあるのでこれらのブランドやモデルを参考にして、自分にぴったりのエレキベースを購入しましょう!
また、こちらの記事ではプロがおすすめするベースアンプを紹介しています。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
嵯峨駿介 /
ビギナーズ編集部 ライター
23歳でベース専門店Geek IN Boxを立ち上げ。海外ブランドとの取引経験が豊富でアメリカ、ヨーロッパ、中国などの主要ギターショウに参加。ベースマガジンなどの専門誌や、ウェブメディアなどへの寄稿多数。※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しております。所属するベーシック株式会社及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません。