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ベースのピック弾きのおすすめ練習方法は?種類とアイテムについて
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ベースの演奏にはいくつかの方法がありますが、その中でも最も多用される方法の1つがピック弾きです。
本記事ではピック弾きの概要や練習方法、おすすめの教則本とピックを紹介します。参考にして、ピック弾きの上達に役立ててください。
ピック弾きとは
ピック弾きとは、特にロックミュージックとの相性に優れた演奏方法の1つです。弦をピックでピッキングすることによってアタック音がよくでて、立ち上がりのいいサウンドが特徴的です。
ピック弾きならではのビート感のあるグルーヴは指弾きでは表現が難しく、多くのジャンルを演奏するのであればピック弾きの技術は必須であると言えます。
ピックを常用することが多いギタリストでも演奏しやすい奏法であるために、指弾きと比べて難易度が低く思われることがありますがそれは誤りで、奥深い演奏方法であることは間違いありません。
ピックの種類について
言うまでもなく、ピック弾きにピックの種類は非常に重要です。大きく分けて、ピックの種類は形と厚さの2つの視点で違いがあります。
ピックの形は大きく2種類、ティアドロップ型と三角型が存在します。前者は細長く、後者は大型です。グリップ性は三角型の方が強いためにベーシストはこちらを好む傾向がありますがティアドロップの方が細かなピッキングに適しているためにそちらを選ぶベーシストも少なくありません。
ピックは厚さによって柔らかさが異なり、厚いものほど硬く、薄いものほど柔らかい傾向があります。ベースはギターに比べて弦が太くて張りが強いために厚めのピックを使用することが比較的多いと言えます。ただし、薄い方が表現力は豊かなために、やはりこちらを選ぶベーシストも少なくありません。
ピックは数百円程度で購入できることがほとんどなので、いくつかの種類を揃えて自分にぴったりなものを探すのがいいでしょう。場面によって使い分けることもあるはずです。
ピックの持ち方
ピックは基本的には親指と人差し指で持ちます。他の指は握り込んで人差し指を支えるようなイメージを持つといいでしょう。
ピックの先端に対して親指は垂直気味、人差し指は平行気味にする形が自然です。ここの形は人によって様々なので、いくつかのパターンで実際にピッキングを行ってみましょう。
つまむように持つと不安定で、無駄な力も入ってしまいます。安定した持ち方をするのが大前提、その上で自分のスタイルに最適な持ち方を見つけましょう。
ピッキングの方法
ピッキングには大きく分けてダウンピッキングとアップピッキングを組み合わせたオルタネイトピッキングがあります。このどちらもマスターしてこそベーシスト。どちらも積極的に練習しましょう。
ダウンピッキング
ダウンピッキングは文字通り、ピックを弦に対して振り下ろすような形でピッキングする方法です。
弦に対してピックはまっすぐに当てるのが基本的なピッキングなので、まずはピック全体と弦が平行に、まっすぐ当たるようにゆっくりとピッキングしてみましょう。
ピックを弦に対して垂直にたてすぎると抵抗が大きいので、要領をつかむためにも最初は少し寝かせ気味に当ててみるのがおすすめです。
慣れてきたら平行気味から少しずらしてみたり、垂直気味に立ててみたり、変化を加えてもいいと思います。当て方を変えるとサウンドが変化することがわかるはずです。練習を繰り返しながら、無限とも言えるバリエーションの中から自分の理想とするサウンドと演奏性のバランスの取れたピッキングを探してみましょう。
オルタネイトピッキング
弦に対して振り下ろすスタイルのダウンピッキングに対して、ピックを振り上げて弦をピッキングすることをアップピッキングと言います。これらを組み合わせるピッキングをオルタネイトピッキングと言います。
オルタネイトピッキングのメリットは何と言っても速いスピードに対応しやすいこと。単純に考えてダウンピッキングの2倍のスピードが出得ることは想像に容易いです。
アップピッキングも基本はダウンピッキングと同じで、弦に当たる角度を考えてピックを動かしましょう。そのためには手首の回転と腕全体の動作を総合的に考えて行う必要があります。
ダウンピッキングとアップピッキング、両方のニュアンスが変わりすぎないようにサウンドに注視して練習してみてください。
ダウンピッキングと比べてアップピッキングを組み合わせるオルタネイトピッキングは引っ掛かりが大きく感じることがあると思いますが、その時は少し柔らかいピックを使うと要領が掴みやすいはずです。
ピッキング位置によってサウンドは違う
ピッキングをする位置によってサウンドは異なることは、実際にピックを当ててみれば一目瞭然、わかりやすいと思います。
ネックよりでピッキングすると低域が大きくファットなサウンドが、ブリッジよりではシャープで鋭い音が得られます。ベーシストの手元をよく見ると、人や場面によってピッキングしている位置は大きく異なることがわかるはずです。
もしも好きな音を出しているベーシストがいればその人のピッキング位置を参考に真似してみてください。将来的には出したい音によってピッキングの位置やピッキングの方法を使い分けられたらベストです。
ピック弾きの練習方法
ピック弾きはビート感のあるグルーヴを出せるのが大きな魅力の1つです。そのためには安定したピッキングと正確なリズムが鍵になります。
それらを獲得するために、メトロノームに合わせられること、そして左手が動いても右手のリズムがよれないことは必須です。これらを会得するための方法を解説します。
1つの弦をしっかりと弾けるようになる
まずは1つの弦を安定してしっかりと弾けるようになりましょう。メトロノームをBPM80程度から鳴らして、まずは4弦だけを8ビート(8分音符)で安定してダウンピッキングできるように練習しましょう。次に3弦、2弦、1弦と繰り返します。
ダウンピッキングが問題なくできるようになったら、同じBPMでオルタネイトピッキングも練習してください。ダウンピッキングとオルタネイトピッキングはその動作が少々異なります。そのため、BPMは変更しないのが大事です。
BPM80に慣れたら、それを100、120、140と早くしてみましょう。ダウンピッキングだと間に合わない速さになってくると思いますが、無理にダウンピッキングのみで弾き切ろうとする必要は最初のうちはありません。
スケールをなぞれるようになる
スケールをなぞるということは、異なる弦も連続してピッキングするということです。そして左手が動くタイミングと右手が動くタイミングを合わせる必要があるので、この練習によってそれらのコンビネーションの練度を高めます。
まずはメジャースケールをなぞってみましょう。1つの音を4回ピッキングして、2拍ずつ音程を上げていきます。これもダウンピッキング、オルタネイトピッキング、それぞれでBPM80からじっくりと繰り返します。
慣れてきたら1つの音を2回ピッキングして1拍ずつ音程を上げてみましょう。これらが自在に動くようになれば、多くの楽曲を弾きこなすテクニックが少しずつ身につくはずです。
大事なのは右手の安定したピッキングと、左手の動きにスムースに対応するコンビネーションです。決してすぐに上手くなることはないので、地道に何度も練習しましょう。
長い時間を使って体にピッキングを染み込ませると、自然と安定したピッキングができるようになります。
おすすめの教則本
ベースを学ぶ方法はレッスンを受ける、Youtubeを見るなどいくつかがありますが、教則本を使用するのもおすすめです。
本になっているということは、ある程度信頼性のおける会社が丁寧に作ったということなので、内容に間違いが少ないのが理由です。
教則本 DVDで今日から弾ける! かんたんエレキ・ベース New Edition (DVD付)
ベースマガジンやギターマガジンなどの専門誌を出版するリットーミュージックが発売するベースの定番教則本です。ピック弾きはもちろん、指弾きを含めて総合的にベースの基礎を学べます。
モンゴル800、クリープハイプといった人気バンドの楽曲も掲載しているので、実際の楽曲を学べるのも素敵なポイントですね。
教則本 リットーミュージック・ムック 究極のベース練習帳 (CD付)
こちらはプロベーシストである山口タケシ氏の著書です。内容的には基礎の部分を固めるためのもので、ピック弾きから指弾きはもちろん、さらに踏み込んだテクニック面まで言及されています。
実際に仕事をしているベーシストの言葉には耳を傾ける必要があります。初心者のうちにこのような内容に目を通しておくことは悪いことではありません。
おすすめのピック
一昔前はピックにはあまり多くの種類がありませんでしたが、現在は多様な種類が販売されています。選択肢が多いのは悪いことではありませんが、その分選ぶのが難しいのも事実です。
おすすめのピックをいくつか紹介します。
Fender CLASSIC PICKS 346 SHAPE Medium White フェンダー・ピック・ミディアム
エレキベースの王様であるフェンダー自らが製造している三角型のピックです。ミディアムは標準的な厚さで、適度なしなやかさがあります。ベースで使用するのであれば、ミディアムからハードを使用するのがおすすめです。
使用されているセルロイドは最も伝統的な素材の1つで、総合的にみてこちらの製品は間違いのない選択だと言えます。
MASTER 8 JAPAN IFS-TR100 INFINIX TRIANGLE HARD GRIP 1.0mm
MASTER 8は日本初のブランドとして、多くのプロベーシストに信頼されている高品質なピックブランドです。
採用されているINFINIXという素材は硬くしなやか。磨耗に強く長く使える点とスクラッチノイズが少ないのが特徴的です。
厚みは1.0mmですが他の素材に比べて硬めに感じると思います。形は三角型ですが、ティアドロップ型の使用感も素晴らしく、どちらもぜひ試してもらいたいです。
まとめ
こちらの記事ではピック弾きの概要やピックの持ち方、練習方法、おすすめの教則本とピックを紹介しました。
ピック弾きには様々な要素が絡みその多くが深く研究しがいのあるものです。この記事を参考にして練習を繰り返し、自分だけのスタイルを見つけてみてください!
また、こちらの記事でもおすすめのピックを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
嵯峨駿介 /
ビギナーズ編集部 ライター
23歳でベース専門店Geek IN Boxを立ち上げ。海外ブランドとの取引経験が豊富でアメリカ、ヨーロッパ、中国などの主要ギターショウに参加。ベースマガジンなどの専門誌や、ウェブメディアなどへの寄稿多数。※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しております。所属するベーシック株式会社及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません。