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【初心者必見】子どもを上手に撮れる写真の撮り方を紹介!
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
一眼レフをはじめる理由に「子どもが生まれ、写真撮りたいから」と挙げられる方も多くいらっしゃいます。でも、意外と子どもの写真を上手に撮るのって難しいですよね。一眼レフ初心者の方にとってはなおさらです。
もちろんどんな写真も一生の思い出になることは間違いありませんが、どうせなら上手にステキな瞬間を残したいですよね。
この記事では一眼レフで、上手に子どもの写真を撮るための設定やテクニックを紹介します。一眼レフをはじめたばかりのパパやママでもすぐに実践できる撮り方なので、ぜひ試してみてください。
目次
まずは、テクニックを捨てて子どもと遊ぶ
いきなりテクニックの説明ではありませんがタイトル詐欺ではないんです!せっかくの子どもの写真ですから、こわばった表情ではなく、自然な表情を写真に収めたいですよね。特にポートレートなど被写体が人の場合は、テクニックの前にまずは撮られる側がリラックスしていることが重要です。
遊んでから子どもらしい表情を引き出す
プロの写真家が、モデルと撮影前にコミュニケーションをとって緊張を和らげるように、子どもの写真撮影にもウォーミングアップが重要です。写真を撮るためにカメラの前に座らせたり、こっちむいてーと言ってカメラ目線を促すと子どもの顔がこわばってしまいます。
もし、出かけ先で写真撮影をしたいと思ったなら、いきなりカメラを向けるのではなくカメラを脇に置いて子どもと一緒に遊んでください。子どもらしい自然な表情を引き出すためには、テクニックよりもまずは遊ぶことが一番です。
ふとした瞬間の写真が最高の宝物に
紹介したのはインスタグラム#はぐくみベビーに投稿されたはぐくみプラスInstagramフォトコンテストの写真です。多くの写真が掲載されていますが、とってもステキな写真が多いので、ぜひ覗いてみてください。
フォトコンテストの写真をみていると、やっぱり子どもの写真の魅力は、ふとした瞬間の自然な表情ですよね。笑顔も泣き顔の写真もきっと宝物になるはずです。なので、カメラを向けてパシャパシャと写真を撮る前にしっかりと子どもと向き合って気持ちを通わせ、その感情まで写真に収めるようにすることが大事だと思います。
子どもの自然な表情を捉える!カメラの基本設定3つ
ここまでは被写体である子どもに焦点を当て、上手な撮り方へのアプローチについて説明しました。次は、実際に撮影するカメラの設定について説明します。このポイントをおさえることで、より良い写真が撮りやすくなります。
ブレを抑えて動き回る子どもを撮る
子どもの写真を撮るとき、一番難しいのは動き回る子どもをブレずに撮ることです。ブレを抑えるための設定としておすすめなのがシャッター優先モードです。
シャッター優先モードは「S」「Tv」のアルファベットの記号が目印です。画像のようにモードダイヤルを回してシャッター優先モードに設定可能です(画像の機種はNikon D5500)。
シャッタースピードをマニュアルで設定し、絞り値(F値)をカメラが自動で設定してくれるモードです。動きが速くて被写体がブレてしまう場合や、逆にスローシャッターでブレを表現したい場合に使えるモードです。
シャッタースピードを速くすると被写体はブレにくくなります。屋外での撮影の場合、シャッタースピードは1/500秒~1/1000秒を目安に撮影すると、動き回る子どももブレずに撮影できます。
ただ、室内や暗い場所では、シャッタースピードを上げると写真が暗くなりすぎる場合があります。そのときはISO感度(カメラが光を捕らえる能力)の数値を調整します。ISO感度を上げすぎると、今度は画像が荒くなってしまうのでISO感度は400を最大でも目安にするのがおすすめです。
また、動き回る被写体を撮影する場合、オートフォーカスの操作や設定でピントがよく合うようになります。カメラの機種にもよりますが、シャッターボタンの半押しで被写体にフォーカスをあわせ続けることができます。さらに、ダイナミックAFエリア(キヤノン:領域拡張AF、ニコン:ダイナミックAFモードなど、メーカーにより呼称が異なります。)にAFモードを設定すると、動き回る被写体に対してもAFがしっかりと追従します。
連続撮影モードで決定的な瞬間を撮る
子どもの不規則な動きや、表情など偶然の一瞬を捉えるためには連続撮影モードを活用しましょう。子どもがスポーツをしている場面や、動作の過程を捉えたい場合などにおすすめです。
連写撮影は、通常シャッターボタンを押している間にシャッターを切り続けます。設定が必要なカメラもありますので画像のようなアイコンを探して選択します。
1回のシャッターチャンスを狙って撮るより、一連の動きを撮影した数枚の写真の中から、子どもの動きや表情などのタイミングが合った1枚を選ぶ方が失敗も少なく簡単ですよね。連写を上手に使って、決定的瞬間を逃さず撮りましょう。
設定が面倒くさい!という方には、スポーツモードへの設定でも実は十分だったりします。デジタル一眼レフカメラには大体こういったスポーツなどのシーンで、動体を撮影するのに適したオートモードがあります。このモードでは、シャッタースピードやAFの設定なども自動で行ってくれます。
ホワイトバランスを調整して見たままを写真に写す
ポートレート(人物を主題とした写真)の場合は、被写体の色合いも気になります。子どもの写真はほぼポートレートになるので、せっかくなら色合いまで目で見たままのイメージをしっかりと残したいですよね。
ホワイトバランスとは、環境光に応じて色味を調整して、例えば白色を白色に近い色に写す機能です。被写体には太陽の光や蛍光灯の光などさまざまな種類の光が当たります。肉眼ではどの光も同じように無色透明に感じますが、実は光の種類によって色が着いています。デジタルカメラの撮像素子はこの光の色の違いをそのまま出力するため、このままでは光の種類によって写真全体に色が着いてしまいます。この余計な色(色かぶり)を取り除くように自動調整してくれるのが、ホワイトバランスの中のオートです。
ホワイトバランスは光源の種類を固定することもできます。撮影した画像の色みが思い通りにならないときは、天候や光源に合わせてホワイトバランスを変えることができます。電球、晴天などオート以外の設定にすることで、意図的に赤味を増したり、青味を増したりするなど、撮影者のイメージにあった色味の写真にすることもできます。
では、実際に写真を見てみましょう。
上の写真はやや赤みが出ています。撮影のときには気になりませんが、暗い室内で電球が灯っている環境や夕日の光があたり環境の場合、このように肉眼のイメージとは違う色が出てしまいます。こういった場合はホワイトバランスの設定を電球モードに切り替えます。すると、次のような写真のように赤みを抑えた写真になります。
写真はサンプルのため、ホワイトバランスを調整していますが、実際の写りも設定により大きく異なってきます。
このように、環境にあわせてホワイトバランスを適切に設定することで、写真の印象を大きく変えることができます。先に説明したように、ポートレートの場合は肌の色味をより実像に近く映し出すことが可能となります。
ホワイトバランスの設定方法には、シャッター優先モードやAF設定と同じくメーカーごとに異なるります。お手持ちのカメラにどんなホワイトバランスのモードがあるのか確認してみてください。左の写真のようなわかりやすいアイコンで設定が変更できます。
設定を変更しようと思うと、太陽光、日陰、曇り、白熱電灯、蛍光灯などいろんなモードが並んでいるはずです。ただ、基本は蛍光灯、太陽光、曇りの3つだけ使い分けれればOKです。
メーカーによってこのモードの呼称も様々で、太陽光は晴天や昼光、蛍光灯は白色蛍光灯など僅かに表現がことなりますが、大体同じような内容なのでどの機種でもある程度分かるはずです。
太陽光は標準的な設定になり、蛍光灯に設定すると写真が青っぽく、曇りに設定すれば写真が赤っぽく変化します。
詳しい説明はここでは省きますが、もちろんマニュアルでもホワイトバランスは微調節が可能です。ホワイトバランスを環境にあわせてうまく設定することで、写真をイメージ通りの色合いに仕上げることで満足の行く写真が撮影できます。
他にも一眼レフを使ってプロのような写真を撮るコツはたくさんあるので、そのような写真を撮りたい方ははこちらの記事も参考になると思うので是非参考にしてください。
子どもがもっとかわいく撮れるコツ3つ!
ここまで、撮影前の基本について説明しました。最後に実践編として子どもをもっとかわいく撮影するためのコツを3つご紹介します。
子どもと同じ目線で撮ってみる
まず、子どものいい表情を捉えていることが、いい写真の条件といえます。子どもの表情を際だたせるためには、子どもにできるだけ近づくことです。近いづいて、顔をより大きく捉えることで、表情を魅力的に写すことができます。
また、子どもと目線を合わせることも重要なポイントです。しゃがんで子どもと同じ目線から撮ることで、表情がよく分かります。大人目線で上から撮ると、どうしても観察しているような印象になり、子どものかわいさが活かせません。背景も床や地面になってしまうことが多いので写真全体の印象も寂しくなりがちです。なので、子どもの胸くらいまでは視点を下げるとよりかわいい写真が撮れます。
下の写真を参考にみてみましょう。上から撮ると夢中で遊んでいる子どもの表情が分かりにくいので、視点を下げてみます。
視点は大体大人がしゃがむくらいでちょうどいいので、そこまで下げてしっかりと表情に寄ってみます。
こんな感じです。遊んでいる表情が分かるように撮れました。
場合によってはもっと視点を下げて、子どもを見上げるような構図にしてもいいかもしれません。結構しんどいですが、バリアングル液晶の一眼レフカメラを使えば楽に撮影できます。バリアングル液晶のついていないモデルをお待ちの場合は、カメラマン根性で寝っ転がってファインダーを除きながら撮影してみましょう。
逆光をうまく使って撮る
写真は逆光を避けて写真を撮ったほうがいいとよくいわれますが、人物撮影は逆光(半逆光)で撮影するのがおすすめです。
順光(カメラの背後から被写体に向かって光源が照らしている状態)の状態では、比較的かんたんに自然な写真を撮ることができ、失敗が少ないのが特徴です。しかし、太陽光が強いと、特に子どもの場合は眩しくて目を閉じてしまったりしていい写真が撮れません。また、ややコントラストが強くなるので被写体の全てが見えすぎてしまうことがあります。
なので、子どもの写真も人物写真と同じように、被写体のやや斜め後ろ(半逆光)に太陽が状態で撮影すれば、白飛びや黒潰れの少ない、良いコントラストでやわらかい写真が撮れます。注意点としては太陽光を入れすぎてしまうとフレアやゴーストが発生するので気をつけましょう。
下の写真のようにやや斜め後ろから光が差し込んでいるのが半逆光の状態です。柔らかい印象を与えることができるので、子どもに限らず人物写真は半逆光での撮影がおすすめです。変に顔に影ができず、髪の毛に光が当たってつやを出したりふんわりみせることができます。背景が明る過ぎてしまう場合は、普通に撮影すると子どもの顔がすこし暗くなってしまうかもしれません。デジタル一眼の場合はカメラが自動で調整してくれますが、気になる場合は露出を調整して明るく撮るときれいに撮影できます。
思いきってめちゃくちゃアップで撮る
ここまでは、子どもが遊んでいる風景やポートレートを撮る場合のテクニックを紹介しまました。最期のテクニックは、ズバリ全身を写すさず、思いっきり寄ってみるということです。こうすると子どものかわいい部分が強調されたり、メッセージ性を持たせたり、成長記録としても印象的な写真の撮影が可能です。
実際構図にいろいろな被写体が写り込んでいると、写真全体のバランスが悪くなったり、本当に撮りたいものの印象が薄くなってしまします。構図は引き算などとよくいわれますが、撮影者がその写真を取る時に感動したものや出来事を思いきって大きく撮れば、写真がぐっと印象的で撮影者にとって意味のあるものに仕上がります。
例えば、下の写真ように子どもの寝顔は撮りやすく、アップで撮ればかわいく印象的な写真に仕上がります。
下の写真ははじめて歯が生えた時の写真です。要素は少なくてもとても分かりやすく印象的です。この写真だったら写真をみかえしたときにちょっとぐっときそうですよね。
他にも、子どもの写真はパーツだけとっても画になります。赤ちゃんの手足からから感じれる成長の記録というのもちょっと感動的なものが撮れそうですよね。
成長記録を撮る場合は赤ちゃん以外を撮っておくのもいいかもしれません。下の写真はお食い初めの写真ですが、こういったイベントごとに、象徴的なものをアップで撮っておくと記録写真としても印象的なものが撮れます。
印象的な写真というのは、それだけ当時の情景を強く思い起こさせてくれるものです。その瞬間のかわいい写真も魅力的ですが、自分自身にとって印象的ないい写真を撮っていれば、将来写真をみかえすしたときの感動もひとしおです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。子どもの写真を撮ることは奥深いだけに、色々試すことでカメラの楽しさがよりわかるかと思います。
子どもの撮り方に焦点を当てて解説しましたが、基本的な写真の撮り方や、簡単にプロ風に撮るコツもあります。
気になる方は、ぜひこちらも読んでみてください。
子どもができて一眼レフを始めた方は、ぜひこれを機会に一眼レフの世界を堪能しましょう!
またいきなり一眼レフを買うのはハードルが高いという方は是非カメラレンタルを使ってみてください。
かなり自由に借りることができるので、そこで気に入れば自分で一眼レフを買ってみましょう!
原田 聖一朗 /
ビギナーズ編集部 ライター
一眼レフカメラやドローンなどガジェットの記事を中心に担当しています。カメラと動物とお酒が趣味です!初心者の方の目線に立って分かりやすい記事をお届けできるよう日々精進し、少しでも皆さんが趣味を楽しめるようになれれば嬉しいです。