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アジリティはサッカーに必要?その概要からトレーニング方法まで解説
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サッカーをしていると「アジリティ」という言葉を耳にすることがあります。アジリティという言葉を初めて聞いた人や、言葉自体は耳にしたことがあるものの、どういう意味の言葉なのかいまいち理解していない人もいるでしょう。
そこでこの記事では、サッカーにおけるアジリティとはなんなのかその概要について解説します。
また、おすすめの練習方法や練習時に使用できる器具などについても取り上げているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
アジリティとは
アジリティとは、日本語でいう敏捷性(びんしょうせい)のことです。一般的にアジリティ(敏捷性)=足が速いことというイメージがあるかもしれませんが、サッカーにおけるアジリティは必ずしも単なる足の速さを意味するわけではありません。
単純なスピードはもちろんのこと、バランスや方向転換時の反応スピードなどもアジリティに含まれる要素だと考えてください。また、場合によっては判断のスピードまでアジリティに含めることもあります。
アジリティはサッカー選手にとって重要な要素となる
アジリティは、サッカー選手にとって非常に重要な要素だといえます。これは、サッカーにおいては方向転換や相手の動きに反応する場面が多いためです。
例えば、フォワードの選手が相手ディフェンダーのマークを外すために行うチェックの動きやディフェンスの選手がドリブルで仕掛けてくる相手の切り返しに対応する動き、相手に素早くプレッシャーをかけ、急ストップする動きなどはアジリティが必要です。
このようにアジリティは、攻撃・守備の両面において欠かせないものです。
アジリティはジュニア年代が伸びやすい
アジリティは生まれ持ったものではなく、トレーニングによって伸ばすことができるものです。
特にジュニア年代の選手であれば、アジリティトレーニングを行うことでどんどん能力が向上していくとされています。これは、ジュニア年代は神経系の発達が著しい時期であるためです。
この年代では筋力トレーニングを行うよりも、アジリティ能力の向上やサッカーの基礎技術習得などに取り組むべきだといえるでしょう。
アジリティが低いとどうなる
この記事を読んでいる方の中には、すでにジュニア年代を過ぎている方も多いのではないでしょうか。
大人になってからサッカーを始めた人の場合、アジリティが低い人もいるでしょう。しかし、だからといってサッカーができないわけではありません。
アジリティのトレーニングに取り組むのはもちろんですが、アジリティが不足している分、それを補うために他の箇所を伸ばすことで試合でも十分に活躍できるでしょう。
例えば、次のプレーの予測はアジリティが低くても行えます。そのため、試合や試合観戦を通して、どのような時にどのようなプレーが起こるのかを理解しておくことで、アジリティの低さをカバーすることができるでしょう。
また、方向転換の動きが遅いのであれば、あらかじめ相手が対応しにくいポジションをとっておくことでアジリティ不足を補うことができます。
このように、アジリティが低いからといって相手に太刀打ちできないわけではありません。
アジリティはサッカーにおける十分条件ではあるものの、必要条件ではないということを覚えておいてください。もちろんアジリティが高いことに越したことはありません。
アジリティを高めるためのトレーニングメニュー
ここでは、アジリティを高めるための具体的なトレーニングメニューについて解説します。1人でもできるメニューや遊び感覚でできるシンプルなメニューなどを取り上げているため、ぜひ参考にしてみてください。
鬼ごっこ
鬼ごっこは一見すると子ども向けの遊びのように思えるかもしれません。
しかし、鬼から逃げるためには、方向転換や加速、減速などアジリティを遺憾なく発揮する必要があります。そのため、アジリティトレーニングにも適しているといえるでしょう。
また、鬼ごっこは多くの人たちに周知されているものであり、ルールを説明しなくてもすぐに始められる点も大きな特徴です。チームで練習する際のウォーミングアップがわりにもなるでしょう。
さらにルールを変えることでバリエーションも持たせられるほか、身につけてほしい動きを発生させることもできるなど、アジリティトレーニング向きだといえます。
ラダートレーニング
ラダーとは、はしごのような形をしているトレーニング器具です。サッカーをはじめとしてさまざまなスポーツで利用されています。
ラダーは、その形に合わせてさまざまなステップを踏むことになります。ステップワークを通して足の動きや捌き方が上手くなりアジリティ能力の向上につながるでしょう。
前向き、横向き、後ろ向き、前後のステップなどそのバリエーションは豊富であるため、ラダー1つで幅広いトレーニングが可能になります。
ラダーはインターネットショップやスポーツショップなどで簡単に購入できます。持ち運びもしやすいため、個人で所有しておけば、自主練の際などにも活用できるでしょう。
マーカーコーンを使ったステップワーク
マーカーコーンは、サッカーのトレーニングを行う際に使用する円すい型のトレーニング器具です。アジリティトレーニングはもちろんのこと、トレーニング用のコートを作る際などにも使用でき、ほとんどのチームが所有しています。
このマーカーコーンを並べることでさまざまなステップワークの練習ができ、アジリティの向上を図ることができます。
例えば、マーカーの並べ方によってハサミのように足を動かすシザースステップや守備の際に必要となるクロスオーバーステップ、相手の動きに対応する際に使用するアウトサイドターンなどが可能です。
マーカーコーンは、数十枚のセットが2,000~3,000円程度で購入できるなど比較的安価です。また、軽くて持ち運びもしやすいため、自主練用に購入しておくといいでしょう。
ミニハードル
ミニハードルは、10〜30cmほどの小さなハードルです。
マーカー同様さまざまな形に並べることで、ステップが踏めるため、アジリティトレーニングになります。ラダーやマーカーとの違いは高さがあるため、しっかりと太ももをあげないとステップが踏めない点です。
ラダーでもマーカーでもミニハードルでもステップワークはできますが、どのような動きをしたいのか、目的に応じて使い分けるといいでしょう。
アジリティトレーニングにおすすめのアイテム
ここでは、アジリティトレーニングを行う際に活用できるおすすめのアイテムを紹介します。先ほど紹介したトレーニングを行う際に役立つアイテムを中心に取り上げているため、ぜひ参考にしてみてください。
ラダー
まずは、ラダートレーニングを行う際に利用できるラダーを紹介します。
ラダー 5m 9段 収納袋・マニュアル動画付き付き
こちらはシンプルなタイプのラダーであり、収納袋もついているため、持ち運びにも適している点が特徴です。
連結させることで長さが5mになるほか、トレーニングの目的に応じて各マスの間隔を調節することもできます。
ラダー 2本セット DVD付き
また、こちらのラダーは通常のラダーよりもマスの数が少ない4マスとなっています。
ラダートレーニングをしていると、長い距離でステップを踏む走り込みのようなトレーニングになりがちですが、こちらのラダーはマスが少ないため、そのような心配はありません。
4マスのみでありながら、ラン系、ツイスト系、ジャンプ系、バランス系とさまざまなトレーニングを紹介している解説DVDもついているため、トレーニングのイメージもしやすいでしょう。
価格は高めですが、しっかりとアジリティトレーニングをしたいといった人におすすめです。
マーカーコーン
続いては、マーカーコーンを紹介します。こちらの商品は、柔らかい素材でできているため、万が一トレーニング中に踏んでしまっても壊れる心配がありません。
また、赤、オレンジ、緑、青、黄の5色がそれぞれ10枚ずつのセットとなっているため、色を使い分けることでトレーニングにバリエーションを持たせることもできるでしょう。
専用の収納袋と、ホルダーがついているため、持ち運びや管理も簡単です。2,000円以下で購入できることを考えると、買っておいて損はしないでしょう。
ミニハードル
続いては、ミニハードルを紹介します。こちらのミニハードルは、高さを3段階まで調整できる点が特徴です。1段目は高さ23cm、2段目は高さ19.5cm、3段目は高さ36.3cmとなっています。
ハードルの数は5個と決して多くはありませんが、高さを調整することで、ステップワークの踏み方も変わってくるため、トレーニングにバリエーションを持たせられるでしょう。
また収納用の袋もついており、折りたたんで収納できるため、持ち運びも簡単です。
ポール
トレーニングメニューとしては取り上げていませんが、ポールを利用してもアジリティトレーニングは行えます。こちらのポールはそのまま立て使用できるだけでなく、ポールを組み合わせることでミニハードルやゲートを作ることもできます。
さらに傾斜をつけることもでき、より深くもぐりこむような動きも行えるなど、幅広い動きを身につけ、アジリティ向上を図ることができるでしょう。
まとめ
今回は、サッカーにおけるアジリティの概要から、アジリティを鍛えるトレーニング、さらにはトレーニングに活用できるアイテムなどについて解説しました。アジリティは攻撃・守備の両面において役立つものです。
今回紹介したトレーニングメニューやアイテムを活用しながら、アジリティ向上に取り組んでみてください。
また、1人でも簡単にできるサッカーの練習方法を解説した記事もあるので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
Kzy Shibata /
ビギナーズ編集部 ライター
岡山県出身 フリーライター兼サッカー監督です。 「人間万事塞翁が馬」をモットーとしています。