フルートの吹き方|初心者もできるポイント3つと練習方法

フルート初心者がおさえておきたい吹き方のポイントを3つにまとめてご紹介しています。記事内で解説している3つのポイント「唇の形/息の出し方/姿勢」を意識することで安定した演奏をすることができます。構え方や演奏のコツもご説明しているので練習時の参考にしてください。
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フルートの吹き方|初心者もできるポイント3つと練習方法

はじめてフルートを吹くときに大切なポイントは口の形/息の出し方/姿勢の3つです。フルートの場合、息を吹き出すことで生まれる『エアリード』によって音が鳴る楽器です。横に構える独特のスタイルを常に整えることで、吹き方も楽になっていきます。肩の力を抜きながら、吹き方のポイントをしっかりおさえましょう。

フルートの吹き方は口の形が大切

フルートは、頭部管の歌口から息を吹き込み、管内に空気の渦を作って音を出す仕組みです。

これをエアリードと言い、フルートが木管楽器である理由の1つです。フルートの吹き方ではリードに頼らない分、口の形が重要となります。

まずは頭部管だけで口の位置を確認

Photo:Yuko Tohka

フルートを最初に吹くときには、まず頭部管だけで練習します。初心者の方にとって重さに慣れるというのは、フルートを吹く上で大切な感覚を身につけることです。フルート全体を組み立てて練習を始めると、慣れない重みで疲れやすくなってしまいます。また、フルートは一般的なイメージと違って頭部管だけでもかなりの音量があります。

頭部管を真横に構え、端に手のひらを当てて吹き始めるとよいでしょう。

唇に力を入れすぎずニッコリと

いよいよフルートの吹き方のスタートです。最初にリッププレートに下唇をあてます。唇と歌口の中心が合っているか、鏡でチェックしてみましょう。

唇の形ですが、フルートは他の木管楽器と違いマウスピースを咥えないため横一文字形をイメージされます。ただ、口角を上げすぎるとかえって音が出にくくなります。微笑む程度に口角を上げると、下唇は自然に上がります。

リッププレートを意識しすぎて、上唇を歌口に被せてしまうと良い音が出ませんので、ちょっとニッコリする程度の口元からスタートしてみましょう。

吹き方のイメージはろうそくやボトル鳴らし

フルートはエアリードといって、吹き込んだ息によって空気の渦を作り音が出ます。これを頭の中に入れつつ、いよいよ音出しです。空き瓶を「ぽー」と鳴らして遊んだ経験はありますか?フルートの吹き方も、最初はあの感覚と同じような感覚でOK。

歌口に向かってまっすぐに息を吹き込みます。ろうそくの火を消すようなイメージですが、力を入れず「ボー」と太めの息を入れてみましょう。歌口のエッジ部分に息がしっかり当たると音が出ます。

息のアタック(力)強すぎたりても弱すぎても、フルートは音が出にくいものです。唇の下にあるリッププレートを意識せず、真っ直ぐ前方に息を届けるイメージで吹いてみましょう。

スースーと息が抜ける音が続く場合は、頭部管を手前や向こう側に倒して、リッププレートと唇の角度を変えてみてください。

アパチュアについて

Photo:Yuko Tohka

フルートの吹き方を左右するのは『アパチュア』です。これは、上唇と下唇の間で息をだす小さな隙間のこと。人それぞれ体格が違うように、唇の形や顎の形によりアパチュアも一律に何ミリとは決められないものです。

最初のうちは安定した一音が出るまで、鏡でリッププレートの位置やアパチュアを確認しながら練習すると良いでしょう。

息の使い方|アンブシュアと腹式呼吸

フルートに限らず、管楽器の演奏にはたくさんの息を使います。音を出す基本はアンブシュアという『唇の形』です、たくさんの息をコントロールするため「腹式呼吸」もフルートの吹き方には重要なポイントです。

フルートの吹き方は『アンブシュア』が基本

フルートは唇の形(アンブシュア)により音の安定感と美しさをコントロールします。人それぞれ唇の形が違うので、アンブシュアは千差万別。必ずしもこの形という決まりがないので、ご自身が納得するアンブシュアを見つけることが重要です。

良いアンブシュアの目安は

  1. 1.アパチュアが安定していること
  2. 2.音程が安定していること。

目と耳の両方で、良いアンブシュアを見つけるよう心がけてみてください。

フルートの吹き方に影響する『アゴの角度』

フルートの演奏では、顎の角度も吹き方に大きく影響します。例えば、顎を前に出せば音程が上がり、引けば音程が下がります。顎を前後させることでフルート全体も前後し、息の当たり方が変わるため音程が変化するというわけです。

しかし、この方法では顎や首への負担が大きくなり、アンブシュアが不安定になってしまいます。

顎は常に中間位置でフラットな状態を意識し、アンブシュアで音程が決められるように練習しましょう。

初心者でも意外と簡単な腹式呼吸

こちらのバジル先生はホルン奏者ですが、腹式呼吸のメカニズムをわかりやすく解説しています。

フルートや他の管楽器をはじめる時に、ついて回るのが『腹式呼吸』の重要性です。ただ、言葉で言われてもなかなか意識できないものですよね。腹式呼吸は意外にも簡単に感じることができます。

まず、仰向けに寝て、へそのあたりに両手をそっと乗せます。軽く目を閉じ、自然に鼻から呼吸をします。すると、お腹が上下しているのがわかります。これが腹式呼吸です。

腹式呼吸は頭部管だけで音を出す時にも、コントロールできるよう、意識して練習してみましょう。

フルートの持ち方と姿勢

頭部管で音を安定して出せるようになったら、胴部管と足部管を接続してレッスンです。正しい持ち方や姿勢は、フルートの吹き方や音色にも影響します。

フルートの構え方

Photo:Yuko Tohka

*奏者の背後から撮影しています

フルートを吹き口のある頭部管を左側に、端の足部管を右側にして構えます。フルートをバランス良く持つためのポイントは左手人差し指の付け根、右手親指、あごの角度です。これは『三点支持』と言って、他の指を離してもフルートを持っていられれば、正しい構えになっているということです。

フルートを持ち慣れないうちは、全体が重く感じるかもしれません。特に左手の人差し指は演奏でも使うため、付け根部分に負荷がかかります。これを右手の親指でしっかりサポートすることで、全体の運指がスムーズになります。フルートを握りしめず、そっと指に乗せるように持ってみましょう。

リラックスして姿勢を整える

フルート奏者には姿勢の美しい方が多いのですよね。あまり背筋をピン!と伸ばしすぎると、かえって疲れやすくなってしまいます。リラックスして姿勢を整えることで、フルートの吹き方も安定してきます。

フルートの構えを意識しすぎると、肩に力が入りすぎてしまい、吹く時に肩や首が疲れてしまします。フルートはあまり高すぎない位置で構えるようにし、肩の力を抜いてふんわりと持つようにしましょう。

楽器演奏の他、演劇の練習などでも活用される上半身リラックス法があります。

足を肩幅に開き、上半身だけダラリと前に倒します。力を抜いた前屈のようなものです。腰とへその下にある丹田あたりを意識しながら、ゆっくり上体を起こします。上半身の力が抜け、自然な良い姿勢に戻れる方法です。

正しい姿勢と足の位置

こちらはプロのフルーティストの動画です。演奏が始まる直前の、足の位置に注目してみてください。

自分一人で練習する場合は座っていることが多いものですが、立って演奏する時のスタイルが基本となります。

  1. 1.足を肩幅ぐらいに広げ、足先を逆ハの字にして立つ
  2. 2.右足を少し後ろに引き、正面に対して少し斜めに向きます。こうするとフルートと顔が自然に正面を向きます。
  3. 3.ひじを体から少し離し、肩の力を抜く。

楽譜を見て演奏するようになると、楽譜を見るために前のめりになり、徐々に姿勢が崩れてきます。左足に重心が寄らないよう、重心は体の真ん中を意識しましょう。時々、大きな鏡のある場所で全身を写し、フルートの構え方と吹き方を目でチェックすることも大切です。

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上達のコツ!初心者がやるべき練習

正しい口の形と持ち方をマスターしたら、上達するために練習を繰り返しましょう。どんなことにおいても重要ですが、やはり基礎練習は大切です。

楽器経験者がおすすめする基礎練習法です。基礎なので単調でつまらないと感じるかもしれませんが、続けると驚くほど音色が美しくなります。

上達が早くなるフルートの基礎練習方法は、こちらの記事でご紹介しています。

基礎練習によって腹筋も鍛えることができるので、腹式呼吸もマスターできますよ。ぜひ毎回の練習に取り入れてみてください。

ロングトーン

ロングトーンは管楽器を吹くのであれば必ず実施するべき基礎練習です。ロングトーンを続けた人と続けなかった人とでは、音色の差が格段につきます。

具体的にはロングトーンを行うと以下のような効果があります。

       
  • 一定の速度と圧力の息で吹き込むことができる
  •    
  • 音程のコントロールができる
  •    
  • 楽器をしっかり鳴らすことができる
  •    
  • 楽器の調子を確認できる

やり方はメトロノームをテンポ60に設定し、低音のシ♭から中音のシ♭まで吹き伸ばします。最初は4泊ずつ、次に8拍ずつを繰り返してみましょう。

慣れてきたらさらにテンポを遅くしてみたり、他の音階を吹き伸ばしてみたり、様々な工夫ができます。音程が合わず、自分の苦手としている音をロングトーンに混ぜてみるのもよい練習になります。

少し余裕が出てきた方は、基礎練習と並行して「トリル」もぜひ練習に取り入れてみましょう。

フルートの代表的な音色なので、できるようになれば演奏の幅もぐっと広がります。


まとめ

木管楽器の中で、唯一リードに頼らないフルートは、一般的なイメージとは違い、息の量や強さも必要な楽器です。吹き方の安定には体全体の姿勢が大切になります。姿勢を整えると同時に、肩の力を抜きリラックスして練習しましょう。

もしも、練習中に音が安定しなくなった場合は、リッププレートのあて方やフルートを構える姿勢など、体全体のバランスを再調整するのも大切です。

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藤加祐子 / ビギナーズ編集部 ライター
藤加祐子 / ビギナーズ編集部 ライター

仙台市出身在住。フリーライター・写真家・タティングレース作家。古書店巡りとフルート演奏が趣味。仙台フィルの演奏を聴くのが自分へのご褒美です。

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