「車中泊を計画しており、ポータブル電源の購入を検討している」「自分に合ったポータブル電源が欲しい」と考えていませんか。この記事では、そんなポータブル電源の選び方やおすすめのメーカーについて詳しく紹介します。
他にも、大容量のポータブル電源おすすめ3選や車中泊におすすめポータブル電源3選、車中泊ポータブル電源の注意ポイントも取り上げましょう。車中泊で使えるポータブル電源を探している人などは、参考にしてください。
知っておきたいポータブル電源メーカー
安心して使えるポータブル電源を探す際、電気用品安全法に基づく技術基準に沿った「PSE検査」に合格していることは目安となりますが、メーカーについても理解しておきましょう。知っておきたいポータブル電源メーカーは、次の通りです。
- 持ち運び電源といえばanker(アンカー)
- 人の視線を集めるcheero(チーロ)
- 男前ギアのSmart Tap(スマート・タップ)
- コンパクトさがウリのLACITA(ラ・チタ)
- 次世代を意識したsuaoki(スアオキ)
各メーカーの特徴などを紹介します。
持ち運び電源といえばanker(アンカー)
Google出身者によって設立されたanker(アンカー)は、日本だけでなくアメリカ、ヨーロッパでも人気のメーカーです。デジタルライフをより快適にすることをモットーにしている会社で、スマホ関連商品をたくさんリリースしています。ankerの商品例は、次の通りです。
- Anker PowerHouse
- Anker PowerHouse 200 など
人の視線を集めるcheero(チーロ)
cheero(チーロ)は、モバイルバッテリーやケーブルの国内メーカーです。ダンボーなどの可愛らしいデザインのバッテリーも多く、安全対策にも余念がありません。デザインにこだわっている人におすすめのメーカーだといえます。そんなcheeroの商品例は、次の通りです。
- cheero Energy Carry
- DANBOARD 10050mAh PD18W など
男前ギアのSmart Tap(スマート・タップ)
加島商事株式会社のSmart Tap(スマート・タップ)は、ポータブル電源だけではなく、ソーラーパネルや車載ホルダーも展開しているメーカーです。カラーバリエーションが豊富にあり、かっこいいデザインも特徴的です。また、ショッピングサイトでの売り上げも好調となっています。
そんなSmart Tapの商品ラインナップは、次の通りです。
- PowerArQ2
- PowerArQ mini など
コンパクトさがウリのLACITA(ラ・チタ)
LACITA(ラ・チタ)は、旅好きな人がシンパシーを抱く「旅を快適に」をモットーに商品を展開しているメーカーです。コンパクトながら大容量のバッテリーは、安全性に優れ、多くの施設の備蓄品としても活躍しています。主な商品には、「LACITA ENERBOX」などがあります。
次世代を意識したsuaoki(スアオキ)
車両電源やソーラーパワーなども展開しているsuaoki(スアオキ)は、利便性と環境保全性の組み合わせが強みの中国企業のメーカーです。黒色をメインにしたポータブル電源が多く、性能も高く注目されています。
また、低価格の傾向にあり、コストを抑えて使いこなしたい人におすすめです。そんなsuaokiの商品例は、次の通りです。
- suaoki ポータブル電源 S370
- SUAOKI ポータブル電源 G1000
- SUAOKI ポータブル電源 PS5B 大容量 など
目的別ポータブル電源の選び方
「デイキャンプに使いたい」「電気毛布に使いたい」といった目的によって、ポータブル電源を選ぶときのチェックポイントは異なります。ここでは、目的別ポータブル電源の選び方について詳しく解説します。
デイキャンプに使いたい場合
デイキャンプに使いたいのであれば、容量200Wh以上がおすすめです。
200Whのポータブル電源は、軽量タイプになっていることが多く、スマホ・カメラの充電や小型サーキュレーターの使用、夜釣りのライトなどに使用できるからです。
車中泊に使いたい場合
車中泊に使いたい場合、容量350Wh以上のポータブル電源がおすすめです。350Wh以上の商品は、デイキャンプだけでなく、ポータブル冷蔵庫や電気毛布などに使えます。
小型のテレビなども容量350Wh以上のポータブル電源であれば、問題なく使えるでしょう。容量が多くなると、その分重量が増え、持ち運びにくくなるため、5kg程度の商品がおすすめです。
電気毛布に使いたい場合
電気毛布に使いたい人は、出力波形をチェックしておきましょう。電気毛布は、「正弦波(せいげんは)」の出力波形である必要があります。
なぜなら、別の出力波形である矩形波(くけいは)では、ほぼ使えないからです。正弦波は、家庭用コンセントと同じ波形になっています。
災害時の停電対策として
災害時の停電対策としてポータブル電源を購入したい人は、大容量タイプがおすすめです。大容量タイプであれば、長い期間、電源を確保できます。
また、家庭用コンセントがなくても充電できるシガーソケット・ソーラーパネル対応の商品であれば、災害時であっても充電できるためおすすめです。
太陽光に当てるだけでスマホなどを充電できるソーラーチャージャーも、おすすめのアイテムです。ソーラーチャージャーであれば、一般的なポータブル電源とは異なり、折りたたみタイプもあるため、持ち運びに苦労しません。
使用目的が多い場合
使用目的が多い人であれば、出力ポート数・種類が多いポータブル電源を選びましょう。出力ポート数が多いと同時に電力供給できます。また、ACコンセントとUSB、シガーソケットの組み合わせであれば、使いやすいです。
使用目的が多い場合には、機能性もチェックすることをおすすめします。「パススルー充電」という機能があれば、ポータブル電源本体と電化製品への給電を同時に行えます。
つまり、充電しながら給電できるため、使用している電化製品を止める必要がありません。
オートチャージ機能を搭載している場合、自動的に給電モードに切り替わるため、すぐに充電できるメリットがあります。
ポータブル電源に使われているリチウムイオン電池の電圧・温度をモニターし、制御・管理する「バッテリーマネジメントシステム」があれば、安全に電源を利用できるでしょう。
持ち運びやすさを重視する場合
持ち運びやすさを重視したい人には、軽量タイプのポータブル電源がおすすめです。大容量であるほど、本体が重い傾向になるので注意しましょう。5kg前後のポータブル電源が持ち運びしやすい重さです。
移動が少ない場合、7~8kg程度でも持ち運びにくくはありません。持ち運びやすさをチェックしたい人には、実際にポータブル電源を手に持ってチェックすることをおすすめします。
大容量のポータブル電源おすすめ3選
おすすめの大容量のポータブル電源は、次の通りです。
- Smart Tap PowerArQ
- LACITA ENERBOX
- Anker PowerHouse
選考基準は、大容量かつ「PSE合格」で、上記で紹介したブランドのいずれかの商品であることです。
Smart Tap PowerArQ
[amazonjs asin=”B0757MF4W1″ locale=”JP” title=”SmartTap ポータブル電源 PowerArQ (626Wh/174,000mAh/3.6V/正弦波 100V 日本仕様) 正規保証2年 008601C-JPN-FS 008601C-JPN-FS-BK”]
「Smart Tap PowerArQ」は、通販サイトで人気を集めているポータブル電源です。BAK製リチウムイオン電池が採用され、しっかりと検査を受けていることもあり、安全性や耐久性は申し分ありません。また、ソーラーパネルも別途購入可能です。
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 容量 | 626Wh |
| 重量 | 6kg |
| サイズ | 情報なし |
| 出力端子 | AC×1、DC×3、USB×3 |
| 保証年数 | 2年保証 |
LACITA ENERBOX
[amazonjs asin=”B07FPVTFYC” locale=”JP” title=”ラ・チタ(Lacita) ポータブル電源 エナーボックス CITAEB-01 ブラック 444Wh/120000mAh/400W 本体: 奥行41.0cm 本体: 高さ18.6cm 本体: 幅22.2cm”]
「LACITA ENERBOX」は、電源内部のショートを防止する「バッテリーマネジメントシステム×マイクロコントロールユニット」システムを搭載し、電池が長持ちする「三元系リチウムポリマー電池」も採用されているポータブル電源です。
容量が大きいながらも、コンパクトサイズを実現しており、持ち運びに苦労しません。最大で7台の同時充電ができることも特長です。
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 容量 | 444Wh |
| 重量 | 5kg |
| サイズ | 303mm×134mm×184mm |
| 出力端子 | AC×3、DC×1、USB×3 |
| 保証年数 | 1年保証 |
Anker PowerHouse
[amazonjs asin=”B01934ZJFY” locale=”JP” title=”Anker PowerHouse (434Wh / 120,600mAh ポータブル電源) 【PSE認証済 / 静音インバーター / USB & AC & DC出力対応 / PowerIQ搭載】 キャンプ、緊急・災害時バックアップ用電源”]
「Anker PowerHouse」は、リチウムイオン電池を搭載し、小型化を成功させているポータブル電源です。ノートパソコンであれば、15回ほど充電できる容量であり、自治体で採用されているほど、高い信頼度のある商品でもあります。
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 容量 | 434Wh |
| 重量 | 約4.2kg |
| サイズ | 約200mmx145mmx165mm |
| 出力端子 | AC×1、DC×1、シガーソケット×1、USB×4 |
| 保証年数 | 18ヶ月保証 |
車中泊におすすめポータブル電源3選
車中泊におすすめのポータブル電源は、次の通りです。
- Anker PowerHouse 200
- suaoki ポータブル電源 S601
- cheero Energy Carry
選考基準は、持ち運びもしやすい5kg前後で、PSE合格であり、上記紹介ブランドのいずれかであることです。
Anker PowerHouse 200
[amazonjs asin=”B07J4LV9HP” locale=”JP” title=”Anker PowerHouse 200 (ポータブル電源 213Wh / 57600mAh) 【PSE認証済 / USB-A出力 & USB-C入出力 & AC出力 & DCシガーソケット出力対応 / Power Delivery対応 / 正弦波 / PowerIQ搭載】 キャンプ、緊急・災害時バックアップ用電源”]
太めのラバーバンドが採用された「Anker PowerHouse 200」は、様々な充電方法に対応しており、持ち運びしやすい軽量設計のポータブル電源です。スマホをおおよそ1週間分充電できるため、車中泊でも活用できるでしょう。
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 容量 | 213Wh |
| 重量 | 2.7kg |
| サイズ | 約190mm×138mm×118mm |
| 出力端子 | AC×1、DC×1、USB×2、USBTypeC×1 |
| 保証年数 | 18ヶ月保証 |
suaoki ポータブル電源 S601
[amazonjs asin=”B018HIZAEC” locale=”JP” title=”suaoki ポータブル電源 S601 222Wh(3.7V 60000mAh/11.1V 20000mAh) 正弦波 AC & DC & USBなど出力 ソーラーチャージャー 三つの充電方法 キャンプ 車中泊 防災グッズ 停電時に 非常用電源 12ヶ月保証”]
「suaoki ポータブル電源 S601」は、スタイリッシュな見た目で、ソーラーチャージャーにも対応しているポータブル電源です。しかも約2.5kgと軽量で、持ち運びに苦労しません。つまり、女性でも扱いやすいアイテムです。
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 容量 | 220Wh |
| 重量 | 約2.5kg |
| サイズ | 250mm(L)x 86mm(W)x 160mm(H) |
| 出力端子 | AC×2、DC×2、USB×2 |
| 保証年数 | 12ヵ月保証 |
cheero Energy Carry
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「cheero Energy Carry」は、500Whと大容量で、スマホの充電を50回程度できるポータブル電源です。LEDライトもついているため、暗い場所での作業にも役立ちます。様々な保護機能も備えられており、安全性も申し分ありません。
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 容量 | 500Wh |
| 重量 | 5.4kg |
| サイズ | 約270mm×315mm×170mm |
| 出力端子 | AC×1、DC×2、USB×2 |
| 保証年数 | 1年保証 |
車中泊ポータブル電源の注意点
ポータブル電源の選び方や商品だけではなく、使用時の注意点についても理解を深めておきましょう。
- 使える家電を知っておく
- 家電の周波数
- 保管中も定期的に通電する
こうした注意ポイントを知り、快適な車中泊を実現させませんか。
使える家電を知っておく
家電には安全に使える電力量「定格電力」というものがあり、ポータブル電源で使える定格電力は200~500Wであることが一般的です。定格電力をオーバーしてしまうと、通電しない可能性もあります。ポータブル電源が使える家電とそうではない家電は、次の通りです。
| ポータブル電源で使えるか |
対象家電 |
|---|---|
| 使える家電 |
携帯電話 |
| 使えない家電 |
電気ストーブ |
あくまでも目安となるため、ポータブル電源との組み合わせによっては、使えない可能性があることも認識しておきましょう。
家電の周波数
家庭用のコンセントから流れている電気の周波数は、国内でも異なります。おおまかに東日本では50Hz、西日本は60Hzの周波数となっており、関東で買った家電が関西で使用できない可能性も否定できません。
50Hz・60Hzのどちらかの周波数でしか出力できないポータブル電源も多いため、ヘルツフリー家電を利用したり、対応の周波数を確認したりして、家電を使用しましょう。
保管中も定期的に通電する
ポータブル電源は、ずっと使用していないと、機能などが劣化します。そのため、3ヶ月に1回程度は通電するようにしましょう。
また、使用してない期間が続いてしまうと、まったく使えなくなってしまうかもしれません。ポータブル電源を定期的に通電して、故障を防ぎましょう。
ポータブル電源を準備して快適な車中泊を
ポータブル電源メーカーには、Google出身者によって設立されたanker(アンカー)や人の視線を集めるcheero(チーロ)、次世代を意識したsuaoki(スアオキ)などがあります。各メーカーによって、ポータブル電源の特徴が異なります。
そんなポータブル電源を選ぶコツは、目的によって違います。
デイキャンプに使いたい場合は容量200Wh以上、車中泊に使いたい場合は容量350Wh以上、災害時の停電対策には大容量タイプのポータブル電源がおすすめです。
持ち運びやすさを重視する場合は、5kg前後のポータブル電源を選びましょう。
出力波形や出力ポート数・種類などをチェックすることもおすすめです。
「正弦波(せいげんは)」の出力波形であれば、家庭用コンセントと同じ波形になっており、出力ポート数・種類が多い場合、同時に電力供給できます。
車中泊ポータブル電源の注意ポイントは、使える家電・家電の周波数を知っておくことです。そうしないと、ポータブル電源を活用できない可能性があるからです。また、保管中も定期的に通電し、機能劣化や故障を防止しましょう。ポータブル電源を準備して、快適な車中泊を実現させませんか。

