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井上尚弥の戦績は?2階級目の4団体統一戦についても解説

この記事では、プロボクシング選手である井上尚弥の概要やこれまでの戦績について詳しく解説しています。また、2023年12月におこなわれるといわれている、2階級目の4団体統一戦についても取り上げているためぜひ参考にしてください。
井上尚弥の戦績は?2階級目の4団体統一戦についても解説

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

井上尚弥は、日本を代表する世界的なプロボクサーです。この記事では、井上尚弥の概要や戦績、どういった点がすごいのか、といった内容について解説します。

また、2023年12月におこなわれるといわれている、2階級目の4団体統一戦についても解説しています。井上尚弥がどういった選手なのか知りたい、試合の予定・視聴方法について知りたいという方はぜひ参考にしてください。

井上尚弥とは

井上尚弥とは

井上尚弥は、日本を代表するプロボクサーです。1993年4月生まれの井上は、アマチュア選手だったお父さんの影響もあって、小学1年生の時からボクシングを始めています。

小学校高学年の頃から、すでにその才能はずば抜けており、年上選手を相手にして勝利することも珍しくありませんでした。

新磯高校(現在の相模原弥栄高校)に進学後は、初年度からインターハイ・国体・選抜の三冠を達成しています。その後も国際大会や全国大会などの優勝を記録すると、3年時までにアマチュア7冠を達成しました。

高校時代には、のちの世界チャンピオンとなる寺地拳四朗や東京オリンピック銅メダリストの田中亮明との対戦もありましたが、井上は勝利を収めています。

高校卒業後の2012年4月、当時開催が迫っていたロンドンオリンピックの出場を目指して予選を兼ねていたアジア選手権に出場しますが、決勝で判定負けとなってしまいました。

オリンピックの出場を逃したことで、プロ転向に切り替えて大橋ジムに入門します。その後2012年10月にプロデビューを果たしました。

井上尚弥のすごさ

井上尚弥のすごさは、ボクシングの各団体のチャンピオンのチャンピオンになっている点です。

ボクシングには、体重によって階級が分かれていますが、同じ階級内でも、競技を運営する団体が複数存在しています。例えば、WBAやWBC、IBFやWBOなどです。

そのため、ボクシングの世界チャンピオンといっても、各団体の各階級にチャンピオンがいるため、同じ階級内でも複数人の世界チャンピオンが存在します。

このような状況に対して、「真のチャンピオンは誰なのか?」と考えるのは不思議なことではありません。実際にボクシングでは、団体の垣根を超えてチャンピオンを決めるWBSSトーナメント」という大会がおこなわれています。

井上尚弥は、2019年11月このWBSSトーナメントでバンタム級を優勝を果たしました。つまり、バンタム級で最も強い選手になったということです。

このような点から、井上尚弥は世界的にも有名な選手となりました。

強い相手と戦う井上尚弥

井上尚弥の特徴の1つが、強い相手と戦おうとすることです。

ボクシングの試合は、指定された特定の試合以外は、基本的に選手双方の合意によってマッチメイクが決まります。そのため、合意さえ得られれば、自身よりも格下の選手と戦うことも不可能ではありません。

しかし、井上尚弥は「強い選手としか戦わない」という信条のもと、大橋ジムに加入しており、実際にこれまで戦ってきた相手は、強敵とされる選手ばかりです。

そのような相手に対してもしっかりと勝利を収めているという点からも、井上尚弥の強さがうかがえます。

井上尚弥の戦績

井上尚弥の戦績

ここでは、井上尚弥のこれまでの戦績を紹介します。プロ転向後の戦績は以下の通りです。

  日程 対戦相手 結果
WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 2023.07.25 スティーブン・フルトン(アメリカ) ◯(8RTKO)
世界バンタム級4団体統一戦 2022.12.13 ポール・バトラー(イギリス) ◯(11RKO)
WBA・IBF・WBC世界バンタム級統一戦 2022.06.07 ノニト・ドネア(フィリピン) ◯(2RTKO)
WBA・IBF 世界バンタム級タイトルマッチ 2021.12.14 アラン・ディパエン(タイ) ◯(8RTKO)
WBA・IBF 世界バンタム級タイトルマッチ 2021.06.20 マイケル・ダスマリナス(フィリピン) ◯(3RTKO)
WBA・IBF 世界バンタム級タイトルマッチ 2020.11.01 ジェイソン・マロニー(オーストラリア) ◯(7RKO)
WBSSバンタム級決勝 2019.11.07 ノニト・ドネア(フィリピン) ◯(判定)
WBSSバンタム級準決勝 2019.05.19 エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ) ◯(2RTKO)
WBSSバンタム級準々決勝 2018.10.07 ファンカルロス・パヤノ(ドミニカ) ◯(1RKO)
WBA世界バンタム級タイトルマッチ 2018.05.25 ジェイミー・マクドネル(英国) ◯(1RTKO)
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 2017.12.30 ヨアン・ボワイヨ(フランス) ◯(3RTKO)
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 2017.09.09 アントニオ・ニエベス(アメリカ) ◯(6RTKO)
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 2017.05.21 リカルド・ロドリゲス(メキシコ) ◯(3RKO)
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 2016.12.30 河野 公平(ワタナベ) ◯(6RTKO)
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 2016.09.04 ペッチバンボーン・ゴーキャットジム(タイ) ◯(3RKO)
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 2016.05.08 ダビド・カルモナ(メキシコ) ◯(判定)
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 2015.12.29 ワルリト・パレナス(フィリピン) ◯(2RTKO)
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 2014.12.30 オマール・ナルバエス(アルゼンチン) ◯(2RKO)
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 2014.09.05 サマートレック・ゴーキャットジム(タイ) ◯(11RTKO)
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 2014.04.06 アドリアン・エルナンデス(メキシコ) ◯(6RTKO)
東洋太平洋ライトフライ級タイトルマッチ 2013.12.06 ヘルソン・マンシオ(フィリピン) ◯(5RTKO)
日本ライトフライ級タイトルマッチ 2013.08.25 田口 良一(ワタナベ) ◯(判定)
第43回 フェニックスバトル 2013.04.16 佐野 友樹(松田) ◯(10RTKO)
第41回 フェニックスバトル 2013.01.05 ガオプラチャン・チューワッタナ(タイ) ◯(1RKO)
第40回 フェニックスバトル 2012.10.02 クリソン・オマヤオ(フィリピン) ◯(4RKO)

井上尚弥のプロデビュー戦は、2012年10月のクリソン・オヤマオ戦でした。この試合は、4回KOで快勝しています。その後、4戦目には日本ライトフライ級王座を、5戦目にはOPBF東洋太平洋ライトフライ級王座を獲得しました。

6戦目でWBC世界ライトフライ級王座に挑戦となり、6回TKOで勝利し、当時の日本人男子最速での世界タイトル獲得を果たしています。

8戦目には2つ上の階級であるスーパーフライ級に転向しました。

その後スーパーフライ級初戦となった2014年12月の試合では、当時無敵を誇っていたWBOスーパーフライ級世界王者のオマール・ナルバエスに2回KOで勝利し、階級制覇を果たしています。

2018年5月には、WBA世界バンタム級(レギュラー)王者であるジェイミー・マクドネルに挑戦し、1回TKO勝ちで3階級制覇を達成します。

その後「ワールドボクシングスーパーシリーズ(WBSS)」のバンタム級トーナメントに参戦しWBAバンタム級スーパー王者ノニト・ドネアとの決勝戦に勝利を果たしました。

2020年に入ると、バンタム級4団体の王座統一を目指して、同級王者とのマッチアップを模索し始めます。

実際に、WBC王者になっていたノニト・ドネアとの試合がおこなわれることになり、試合では井上の猛打が爆発した結果、2回TKOで勝利しています。これにより、日本人初の3団体統一を果たしました。

2022年12月にWBO王者であるポール・バトラーとの対戦が決まります。試合では、11回までもつれ込む展開となりますが、KOで相手をねじ伏せ、日本人・アジア人として初めて4団体の統一王者となりました。

アマチュア時代の戦績

先ほども触れているように、井上尚弥は高校時代にアマチュア7冠を達成するなど、アマチュア時代から圧倒的な強さを誇っていました。アマチュア時代の戦績は81戦75勝6敗です。

アマチュア時代の獲得タイトル
  • 2009年度インターハイライトフライ級優勝(アマチュア)
  • 2009年度国体少年の部ライトフライ級優勝(アマチュア)
  • 2009年度高校選抜ライトフライ級優勝(アマチュア)
  • 2010年度国体少年の部ライトフライ級優勝(アマチュア)
  • 2011年度インドネシア大統領杯ライトフライ級金メダル(アマチュア)
  • 2011年度インターハイライトフライ級優勝(アマチュア)
  • 2011年度選手権ライトフライ級優勝(アマチュア)

井上尚弥の知名度を一気に高めたWBSS

井上尚弥の知名度を一気に高めたWBSS

井上尚弥を世界的な選手へと押し上げたのが、2018〜19年にかけておこなわれた「ワールドボクシングスーパーシリーズ(WBSS)」です。ここでは、WBSSにおける井上尚弥の戦績を紹介します。

WBSSとは?

WBSSとは、同階級内で複数人の世界チャンピオンが存在するボクシングにおいて真の最強を決める大会です。ボクシングの世界ランクを決める団体には、以下の4つが存在します。

  • WBA
  • WBC
  • IBF
  • WBO

これらの団体の王者同士が戦うのが、WBSSです。

大会の戦績

ここでは井上尚弥が参戦した2018〜19年のWBSSについて解説します。試合は1回戦、準決勝、決勝の3試合がおこなわれました。

1回戦

1回戦は、ドミニカ共和国出身のWBA・スーパー王者であったファン・カルロス・パヤノと戦いました。試合前は、井上の苦戦を予想する意見が多かったものの、実際に試合が始まるとわずか1分10秒でKO勝利を収めています。

このKOは、2018年のノックアウト・オブ・ザ・イヤーにも選ばれています。

準決勝

準決勝は、プエルトリコのIBF世界バンダム級王者であったエマヌエル・ロドリゲスとの対戦です。ロドリゲスは無敗王者ということで井上との対戦に注目が集まっていましたが、この試合でも井上は3Rの途中で圧巻のKO勝利を収めています。

なお、この勝利により、井上は主要4団体における全てのタイトルを獲得しました。プロ18戦目での達成は、日本史上最速です。

決勝

決勝戦は、ボクシング界では世界的なスターでもあるフィリピンのノニト・ドネアとの対戦です。試合は、これまでとはうって変わって井上が苦しむシーンも見られるなどむずかしいものになりました。また、キャリアで初めての流血もしています。

試合は最後まで決着がつかず、判定の結果3対0で井上が勝利しました。この結果、井上尚弥はWBSS王者、そして「世界最強のバンダム級王者」となりました。

ちなみに、世界的な知名度を誇るボクシング雑誌「リング誌」では、WBSS終了後に独自のランキングを発表し、井上尚弥をトップ3にしています。

また、WBSSのファイトマネーは、準決勝で約8,800万円、決勝は約1億円となっており、実力的にも金銭的にも井上尚弥はボクシング界の世界的なスーパースターとなりました。

2023年12月に統一戦がおこなわれる?

2023年12月に統一戦がおこなわれる?

これまでに、4団体の統一を果たしているほか、WBSSのチャンピオンにも輝くなど、圧倒的な強さを誇っている井上尚弥ですが、2023年12月には2階級目の4団体統一を目指しているとされています。

実際に、井上は2023年1月にバンタム級の全王座を返上しました。また、4階級目となるスーパーバンタム級への転向も発表しています。

そしてその直後にWBCとWBOのスーパーバンタム級世界王者であるスティーブン・フルトンとの対戦が決定します。

この試合は、勝利するとWBA・IBFの王者であるフィリピンのマーロン・タパレスとの4団体統一戦に挑戦できる可能性が高まるという重要なものでした。

試合は、挑戦者である井上尚弥が、フルトンを8回1分14秒TKOで破り、2団体の王座を獲得しています。

この勝利によって、2階級目の4団体統一を実現するための次なる対戦相手はマーロン・タパレスに決まりました。

そんな中で井上尚弥は2023年9月5日に自身のSNSを更新し、「そろそろ本格的にスパーリングも開始して12月に向けて整えますか!!」と投稿しています。この投稿は、12月の統一戦をうかがわせるものだといえるでしょう。

また、フィリピンの地元紙は、タパレスがアメリカでトレーニングキャンプをおこなっていることを報じています。さらに、タパレス陣営は、12月の対戦を視野に入れているとされており、いよいよ統一戦の開催が現実味を帯びてきました。

ちなみに、統一戦の会場は、5万5000人を収容できる東京ドームが候補に挙がっています。

井上尚弥の試合を視聴するには

井上尚弥の試合を視聴するには

2階級目の4団体統一戦がおこなわれる可能性がある中で、「井上尚弥の試合を見たい」と考えている人は多いのではないでしょうか。

2023年10月現在は、まだ統一戦がおこなわれるかどうかは未定です。しかし、もし試合がおこなわれるとなると、いずれかの放送局や動画配信サービスが放送すると考えられます。

ちなみに、直近の試合である対フルトン戦はLeminoで独占無料配信されていました。この試合に関しては、Leminoの無料会員、Leminoプレミアム会員に関係なく視聴が可能でした。地上波やその他の動画配信サービスでは放送されていません。

また、Leminoでは、試合日同日からアーカイブ配信をおこなっています。もし次の試合が開催されるとすると、Lemioで中継される可能性があるかもしれません。

Leminoとは

Lemino

Leminoは、NTTドコモが提供する動画配信サービスです。スマートフォンやタブレット端末、パソコン、テレビなどから映画やドラマ、アニメ、音楽、スポーツなど幅広いコンテンツを楽しむことができます。

インターネット環境があれば視聴できるため、外出先や移動中など、場所に関係なく好きなだけ動画を視聴できる点が特徴です。

Leminoでは、見放題作品に加え、PPV(ペイパービュー)といった個別課金作品の提供も行っています。アーティストのLiveなどの配信も行っており、こちらは毎月新しいものが追加されています。

なお、LeminoはNTTドコモのサービスですが、ドコモユーザー以外でも利用可能です。dアカウントを取得すれば利用でき、ドコモの回線を契約する必要がありません。

視聴対応デバイス一覧

Leminoはスマートフォンやタブレット、パソコンをはじめとして幅広いデバイスに対応しています。具体的な対応デバイスは以下の通りです。

  • iPhone/iPad
  • Android
  • Windows
  • Mac
  • スマートテレビ・レコーダー
  • その他:Amazon Fire TV Stick など

上記のように、様々なデバイスに対応しているため、移動中はスマートフォンで自宅に帰ってからスマートテレビで視聴するなど、シーンに応じてデバイスを使い分けることも可能です。

LeminoとdTVの違い

NTTドコモが提供する動画配信サービスにはdTVがありましたが、dTVのリニューアルに伴いLeminoが誕生しました。

dTVとLeminoの大きな違いは、無料配信の有無です。dTVは、無料でコンテンツを視聴することはできませんでしたが、Leminoは、フリープランが用意されており、広告つきという形での無料配信をおこなっています。

フリープランの場合、視聴できるコンテンツには限りがありますが、前回の井上尚弥の試合など注目度の高いスポーツの試合や音楽ライブなどが視聴可能です。

ただし、広告つきでの視聴となるため、よりスムーズに視聴したい人は、後述する有料のプレミアム会員になることをおすすめします。

Leminoプレミアムの料金

Leminoの有料サービスである、Leminoプレミアムは月額990円(税込)で利用可能です。Leminoプレミアムでは、18万本以上のコンテンツが用意されており、対象作品であれば、全てが見放題となります。

また、作品のダウンロードにも対応しているため、長距離の移動をする前などにダウンロードしておけば、移動中にも作品を楽しむことができるでしょう。さらに、アーカイブなども楽しめます。

Leminoプレミアムの初回登録ユーザーには31日間の無料トライアルが用意されているため、興味のある人は、まずトライアルを試してみてはいかがでしょうか。

\31日間無料!解約も簡単!/

Leminoの詳細を見る

サービスについて詳しく知りたい人は、Leminoの無料会員とプレミアムの特徴や違いについてまとめた記事も参考にしてください。

まとめ

今回は、井上尚弥の概要や戦績などについて解説しました。4団体の統一王者となり、WBSSでも王者に輝いた井上尚弥は、日本を代表する世界トップクラスのボクサーです。

2023年12月には2階級めとなる4団体統一戦がおこなわれるのではないか、とされており、期待が高まっています。どのサービスで試合が配信されるのかは不明ですが、Leminoの可能性も十分あるでしょう。

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ビギナーズでは、スポーツ観戦できるおすすめ動画配信サービスをまとめて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Kzy Shibata /
ビギナーズ編集部 ライター

岡山県出身 フリーライター兼サッカー監督です。 「人間万事塞翁が馬」をモットーとしています。

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