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卓球のルール|試合の流れやサーブ・ラリー・休憩中のルールとマナー解説

卓球のルール|試合の流れやサーブ・ラリー・休憩中のルールとマナー解説

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

「遊びで卓球をしたことがあるけれど、正しいルールがわからないままやっている」「卓球観戦をとことん楽しむために、公式ルールを知りたい」などと、困っている人はいませんか。

卓球のルールは難しくなく、一度覚えてしまえば、卓球のプレーも観戦もより楽しめます。

この記事では、そんな卓球のルールについて、さまざまな角度から紹介します。知っておくと便利な卓球のマナーなども紹介しますので、参考にしてください。

卓球の得点と試合の流れについて

基本的に卓球は、1ゲーム11点制で4ゲーム先に取れば、勝ちになるスポーツです。こうした得点の仕組みと試合の流れについて解説していきましょう。

基本的な流れ

卓球の基本的な試合の流れは、次の通りです。

  • 1球目のサービスは自分側のコートに1回、相手側に1回バウンド
  • それ以降のレシーブは相手側のコートにバウンドさせる

交互にボールを打ち返し、適切に返球できなければ、相手に1点得点を与えてしまうスポーツです。

卓球のベースになっているスポーツは、テニスです。野外でボールを打ち合うテニスは、雨が降っている場合、プレーできません。その代わりとなるスポーツとして生まれたのが「テーブルテニス=卓球」だといわれています。

こうしたルーツがあるからこそ、テニスと卓球の点の取り方は、ほとんど変わりありません。ボールを打ち合うスポーツであり、自身のコート側で2バウンド以上ボールを弾ませてはいけません。

また、卓球にはシングルスだけではなく、ダブルスや団体戦といった試合形式があり、団体戦に関しては、大会ごとで種目が異なります。

1ゲームは11点制で4ゲーム先取で勝利

サービスは、2本交代制で打ちます。そして、11点先取すれば、1ゲーム獲得したことになります。

「デュース」と呼ばれる両選手の点数が10対10の競り合いになった場合は、2点の差がつくまで、試合を続け、サービスは1本交代になります。

1ゲーム終えたら、コートチェンジして、再び試合開始です。卓球では、コートを代えることを「チェンジエンド」と呼びます。

最後のゲームでは、いずれかの選手が5点に到達した場合に、チェンジエンドします。

「7ゲームズマッチ」であれば4ゲーム、「5ゲームズマッチ」は3ゲーム先取すると勝ちです。

1試合につき、同じボールで試合を進めるというルールもあります。

ラリーしているときにボールが割れた場合、ラリーによる得点は認められません。後にボールが割れていたことがわかった場合は、ラリーによる得点は認められます。

サーブのルール

サーブ権の先行と後攻を決めるのは、じゃんけんが多いです。

そんなサーブのルールは、次の通りです。

  • 相手にボールとラケットが見えるようにする
  • トスは垂直に16cm以上上げる
  • サーブのネットインはノーカウントで打ち直し
  • サーブミスをしない

サーブをしっかりと打てなければ、試合を進められませんので、しっかりとルールを覚えておきましょう。

相手にボールとラケットが見えるようにする

サーブを構える際、ラケットを背中に隠してしまうなど、相手に見えないようなスタイルはルール違反です。また、ボールも同様に、相手に見えない場合、失点となる可能性があります。

そのため、構えるときは手のひらにボールをのせて一旦止まります。そして、相手が構えていることを確認してからサーブを打ちましょう。

トスは垂直に16cm以上上げる

サーブを打つ際、トスを上げます。このトスの高さにも、「垂直に16cm以上」という決まりがあります。16cm以上であれば、どんな高さになっても構いません。

また、ボールを上げているときではなく、下がっているときに打ちましょう。トスを斜めに投げてしまったり、意図的に回転をかけた場合も、反則になりますので注意が必要です。

サーブのネットインはノーカウントで打ち直し

サーブでボールがネットや支柱に当たった場合、やり直し、もしくは失点につながります。

  • 相手コートに入った場合:打ち直し
  • 自分のコートに落ちた場合:相手に得点

打ち直しの場合は、入るまで何度も続けられます。ちなみに滅多にありませんが、サーブはネット横を迂回して入った場合、ミスにはなりません。

ネットの高さや台の大きさは、正式なルールによって次のようにサイズが定められています。

  • 卓球台:長さ2.74m×幅1.525m×地面からの高さ76cm
  • ネットの高さ:台の表面から15.25cm

試合と同じ条件にして練習すれば、効率よくスキルアップできるでしょう。

サーブミスをしない

相手の得点になってしまうサーブミスは、次の通りです。

  • 自分のコートで1バウンドさせずに相手コートに入れる
  • トスしたボールの空振り
  • 台の下からトスする
  • 大声を出して打つ

これらのルール通りに行えば、失点は防げます。サーブを決めなければ、ラリーができませんので、ルールを把握して、正しく打てるように練習しましょう。

ラリーのルール

ラリーのルールは、次の通りです。

  • ボールが台の角に当たり取った点は自分の得点
  • ラリー中にネットに当たっても続行する
  • 台に手をついてはいけない
  • 身体に当たって返球した場合はミスになる

ラリーを続けるほど卓球を楽しめますので、ルールをしっかりと守るようにしましょう。

ボールが台の角に当たり取った点は自分の得点

ラリーしているとき、相手コートの台の角にボールが当たった場合、それは得点に認められます。しかし、台の側面に当たった場合は、相手選手の得点になります。

ボールが角に当たったときのマナーは、相手に謝っておくことです。

なお、台の角に当たることを「エッジ」、台の横のことを「サイド」と呼びます。

ラリー中にネットに当たっても続行する

サーブでは、ボールがネットに当たった場合、やり直しできますが、ラリー中は試合を続けます。

ネットに当たり、打ちにくいボールが来て返球できなかった場合も、得点にカウントされます。

ネットインしたときも、相手に一言謝っておきましょう。

台に手をついてはいけない

レシーブもラリーも、台に手をついてはいけません。正確には、「フリーハンド」と呼ばれているラケットを持っていない手が台に触れてしまうと、ルール違反です。

フリーハンド以外の部分であれば、台に触れても問題ありません。また、ネットや支柱は、ラケットだけではなく、体も触れてはいけません。

身体に当たって返球した場合はミスになる

手首より先の部分に当たって返球しても問題ありませんが、ユニフォームやその他の部分に当たってしまうと、ミスと判断されます。体が台にぶつかって、台が動いてしまっても、ルール違反です。

できるだけ、ボールや台に当たらないよう気を付けてプレーしましょう。

その他、ボールの2度打ちや一度身体に当たったボールの打ち直し、ラケットを投げてボールを打つ行為も、ルール違反です。

ユニフォームにもルールがある

試合では、ユニフォームにもルールがあります。詳細は次の通りです。

  • ボールの色とまったく異なる色のユニフォーム
  • 公式大会では白いボールのため、白色のユニフォームは不可
  • 「JTTAマーク」のワッペンをつける

ワッペンは、シャツだけではなく、ボトムスにもつける必要があります。ボールの色と違う色のユニフォームを着用する理由は、ボールを見えやすくするためです。

休憩のルール

卓球の休憩のルールは、次の通りです。

  • 1セット終了ごとに1分間の休憩がある
  • 汗を拭くのは両者得点が6の倍数の時
  • 休憩時はラケットを卓球台の上に置く

休憩のルールも細かく設定されていますので、この機会に覚えておきましょう。

1セット終了ごとに1分間の休憩がある

卓球では、1セット終了ごとに、1分間休憩できます。

休憩しているときは、水分補給できるだけではなく、ベンチで指示を受けることも可能です。なお、試合中のベンチからのアドバイスは、マナー違反です(ただし、近年、国際卓球連盟主催の大会では、「競技の進行を遅らせることがなければ、競技者はラリー中を除いて、いつでも自由にアドバイスを受けることができる」ことになりました)。

さらに、デュースを含め1試合に1回だけ、1分以内のタイムアウトを取ることができます。

汗を拭くのは両者得点が6の倍数のとき

卓球は「いつでも汗を拭いていい」というルールになっていません。

汗を拭けるのは、「3対3」「2対4」」「4対8」など、両選手の合計得点が6の倍数のときのみです。このルールがあるからこそ、試合をスムーズに進められます。

休憩時はラケットを卓球台の上に置く

休憩しているとき、あるいはタイムアウトを取っているときなど、試合中断中は、卓球台の上にラケットを置きましょう。

初心者の場合、ラケットをずっと持ったままになりがちですので、注意が必要です。

ラケットについてのルール

なお、卓球のラケットにもさまざまなルールがあります。ラケットの表裏に貼り付けるラバーは、同色ではいけません。また、ラバーに傷がついていたり、剥がれていたり、何か欠損があることも反則です。

試合前に、ラケットに不具合はないのか、必ず確認しておきましょう。

ラケットには、大きさや形の制限はなく、形に関してはペンホルダー、もしくはシェイクハンドが一般的です。大きさは、協会公認のシールを貼り付けられるサイズであれば、どんな大きさでも問題ありません。

知っておくと便利な卓球のマナー

知っておくと便利な卓球のマナーは、いくつかあります。

  • ネットイン等で点を取った際は相手に一言声をかける
  • 相手を挑発するような行為はしない
  • 相手に1点も取らせないで完勝するのはマナー違反

卓球を楽しくするために、ルールだけでなくマナーついても理解しておきましょう。

ネットイン等で点を取った際は相手に一言声をかける

卓球では、ネットに当たったり、台の端っこに当たったりして点を得た場合、相手に一言謝ることをマナーにしています。

ネットインなどのボールは、軌道が変わり返球することが難しいため、「すみません」という姿勢を見せることが重要です。

相手選手がネットインやエッジに当たって点を取った場合、謝罪を受け入れて怒ったりしないようにしましょう。

相手を挑発するような行為はしない

相手を挑発するようなガッツポーズなどもマナー違反です。しかし、自分のテンションを上げるためにガッツポーズすることは問題ありません。ガッツポーズだけではなく、相手を挑発するように大声を上げることも、避けてください。

マナー違反した場合は、イエローカード、レッドカードが出されます。レッドカードは、相手に1点入ってしまいますので、マナーを守るようにしましょう。

相手を挑発するような行為だけではなく、相手を傷つけたり、審判に必要以上に抗議したり、わざとサーブを遅らせたりすることもマナー違反です。

卓球を観戦しているときは、得点が入った場合において拍手しても構いませんが、ラリー中は、静かにしておきましょう。

素晴らしいプレーで点が入った際、声援すれば、選手のモチベーションは上がります。

また、ミスした際、ため息をついてしまうと選手が気落ちしてしまいますので、避けるようにしましょう。

相手に1点も取らせないで完勝するのはマナー違反

「10対0」という圧勝のシチュエーションになった際、チャンスボールを返したり、サービスミスをして、相手に点をあげることも卓球のマナーです。つまり、相手に1点も取らせずに勝利してはいけないということです。

負けている方の選手は、1点取った後、すぐに失点して試合を終えなければなりません。わざと失敗する行為には賛否両論がありますが、完勝は避けるようにしましょう。

卓球のダブルスのルール

卓球は、シングルスだけではなく、ダブルスもあります。ダブルスは、同性ペア、あるいは男女混合ペアで行うものがあり、独自のルールが設けられています。それは、次の通りです。

  • サービスは右半面から右半面にバウンドさせる
  • 2人が交互に打つ

詳しく卓球のダブルスのルールについて解説します。

サービスは右半面から右半面にバウンドさせる

ダブルスのサービスは、バウンドさせる位置が決まっています。打つ側は、コートの右半面にバウンドさせ、相手コートの右半面にバウンドさせなければなりません。

つまり、まっすぐ打つのではなく、斜めにサービスする必要があります。

2人が交互に打つ

ペアを組んだ片一方だけが打ち続けるのではなく、2人で交互に打つことも、ダブルスのルールです。シングルスと同じように、ゲームごとにコートを代えて、打球順も変更されます。

また、ダブルスは、右利きと左利きのペアであれば、プレーしやすいです。同じ利き腕の場合、ラリーしているとき、大きく動かなければならないからです。

卓球の基本ルールやマナーを把握して楽しもう

卓球は、テニスのように、ラケットでボールを交互に打つスポーツです。

基本的には、1ゲームは11点制で、4ゲーム先取で勝利となります。サーブ、ラリー、休憩にもルールがあります。サーブのルールは、トスを垂直に16cm以上上げて相手にボールとラケットが見えるようにする、などです。

ラリーのルールは、ボールが台の角に当たり取った点は自分の得点になり、台に手をついてはいけません。また、自分の身体に当たって返球した場合、ミスになります。

休憩のルールは、汗を拭くのは両者の得点が6の倍数になったときだけで、休憩中はラケットを台の上に置かないことなどがありました。

こうしたルールだけではなく、マナーもたくさんあります。マナー違反は、相手の得点につながりますので、試合の勝敗に関係するので注意しましょう。

基本ルールを把握して、思う存分、卓球を楽しみませんか。プレーに興味を持った方は、初心者向けに卓球ラケットのおすすめを紹介している記事をぜひ参考にしてみてください。

ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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