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ピアノとエレクトーンの違いとは?|タイプ別におすすめを紹介

ピアノとエレクトーンの違いを見た目はもちろんのことタッチの感覚や、演奏方法などを特徴別に徹底解説します。これから始めようと思っている人は参考にしてみてください。
ピアノとエレクトーンの違いとは?|タイプ別におすすめを紹介

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

ピアノとエレクトーンは、同じ鍵盤楽器ですが、見た目はもちろん、タッチの感覚や、演奏方法が違います。

ここでは具体的な違いをそれぞれの特徴から比べていきます。また、自分に合った楽器選びができるようにタイプ別にも紹介しているので、最後までお楽しみください。

特徴から見る違い|エレクトーンの特徴

まずはエレクトーンとピアノの違いから見ていきましょう。見た目以外にもたくさんの違いと特徴がありますので、ここではわかりやすく説明していきます。

エレクトーンとは、パイプに空気を送って音を出す楽器、オルガンを電子化した楽器のことをいいます。

その「電子オルガン」という楽器がそれぞれのメーカーによって呼び名が違い、ヤマハの電子オルガンを「エレクトーン」、カワイから出しているものを「ドリマーン」と呼びます。

一般的には鍵盤が2段以上の電子オルガンのことを「エレクトーン」という名で定着しているので、ここでは「エレクトーン」と呼びます。

1人でも完成度の高い曲を仕上げることができる優れた機能

エレクトーンはシンセサイザーのような機能も兼ね備えています。バンドのような音色を組み合わせて厚みのある曲を1人でも作り上げることが最大の特徴です。

機能自体も最近では本体を変えずにバージョンアップできるシステムや、上位モデルにアップグレードできるものが販売されています。携帯のように便利な機能ですよね。

多彩な音色やリズムが内蔵されているため、クラシックからバンドまであらゆるジャンルの曲を作り上げる楽しさは想像しただけでもいいですよね。

まるで複数の人数で演奏しているかのようなクオリティの高い楽曲を演奏するなら“エレクトーン”といえますね!

アレンジ力がある

自分で作曲や編曲をする場合にとても便利な楽器でもあります。

「この音を入れて、さらにこの音を足して・・・」などと自分ならではのアレンジの曲を作っていく上で、すでに音源やリズムが内蔵されていることがとても役に立ちます。試しに合わせてみたり、即興で編曲が可能というのもいいですよね。

目・耳・手・足・様々な動作を利用し、脳の活性化につながる

指を動かすというだけで脳の活性化になると言われていますが、目や耳、とにかく頭を使ってさまざまな機能を駆使して考えて作り上げていくタイプの楽器なので、エレクトーンを触っている間は常に脳みそフル回転です。

それだけ難しい楽器ではありますが、さらに足で演奏する鍵盤と音量を調節するペダルがあります。

そして音を聴き分けながら、引き分けていくため、脳に刺激を与えることになります。

そうすることで日常生活でも2つのことを同時に行う能力がつきやすくなります。

ピアノよりも寿命が短いデメリットと本体価格

電子機器なので、明らかにピアノよりも寿命は短いです。使い方にもよりますが、毎日2時間以上弾いているようであれば、10年が寿命といわれています。

また、ピアノは高いという印象があるかもしれませんが、エレクトーンもプロが使うものは100万円ほどのものまであります。

ピアノは調律しなければいけなかったり、ランニングコストがかかりますが、エレクトーンの場合は調律なしで大丈夫です。

本体以外にはヘッドホンなどの備品のみで、十分な環境が整いますので、比較的初期費用は安い方ではないかと思います。

特徴から見る違い|ピアノの特徴

ここからはピアノの特徴別に違いをみていきましょう。

ピアノならではの澄んだ音で作り上げる表現力

演奏方法、表現力という面が自由自在、そしてタッチの感覚が特徴的です。

ピアノは手の形、体重や気持ちを置く箇所が違うと澄んだ音は出ません。

エレクトーンのように音色を変えることはできませんが、ピアノの場合はピアノそのものの音、そして空気感で弾く人がイメージする世界を作り上げることができます。

つまり、弾く人の10本の指で繊細な強弱まで表現することができるということが最大の特徴なのです。

ペダルは3種類!その役割とは?

足元には、ペダルが3種類あります。一番右側は「ダンパーペダル」。

鍵盤を抑えている時に、ダンパーペダルを踏めば、鍵盤から手を離しても音が伸びたままになり、ペダルから足を離せば音は途切れます。

中央のペダルは、グランドピアノでは、「ソステヌートペダル」。アップライトピアノでは、「マフラーペダル」と呼んでいます。

「ソステヌートペダル」は、ある特定の音を伸ばしたい時に使用します。

伸ばしたい音を弾いてから、このペダルを踏んで手を離すと、その音が伸びるます。そのまま別のフレーズを弾いても、音が濁りません。

一番左のペダルは、「シフトペダル」。音が柔らかくなります。このペダルは、使用頻度が一番少ないです。

様々なジャンルや演奏形態に対応できる

クラシックやジャズ、など、様々なジャンルに対応できる楽器です。学校では合唱の伴奏として、大活躍しています。1人でも演奏でき、オーケストラなどの共演にも向いています。

メンテナンスをすれば半永久的?寿命が長い楽器

年に1度程度の調律をすれば、40年から100年近く持つと言われています。使用環境や、使う頻度によって、もっと長持ちすることもあります。

あくまでもしっかりそのピアノに合った環境とメンテナンスをした場合となりますが、壊れにくいのは助かりますよね。

ピアノの鍵盤の重さと上手に付き合うことが大事

鍵盤は重みがあるため子供や年配の方は、弾きづらいかもしれません。

しかし、脱力した状態で、腕や上半身の重みを利用して弾くため、手の筋力が物凄く必要なわけではないです。

子供は体重が軽く、年配の方は筋力が減っているため、うまくコントロールできないことが多いですが、“脱力“というものがピアノのテクニックでとても重要となってきます。

エレクトーンとピアノの特徴と違い

見た目以外にも違いがありましたが、まとめると、エレクトーンはひとりでもいろんな音を使い重みのある1曲を仕上げることができる楽器。

ピアノは、88鍵盤を10本の指で繊細な強弱までつけることができる楽器です。

さて、このような特徴から、習い事として始めたり、趣味として始めるにはどのようなタイプがあっているのでしょうか。次はタイプ別にそれぞれの楽器を比べていきましょう。

習い事におすすめのタイプは?|エレクトーンとピアノ

エレクトーンとピアノは大きな違いがあるということで、目的が変わってきます。例えば弾きたい曲や、作り上げたいジャンル・・・。目指すところはそれぞれです。まったく異なる楽器なので、迷っている方はタイプに合った楽器を選べるようにまとめてみました。

機械操作が得意な方はエレクトーンタイプ

エレクトーンは電子楽器なので、機械が得意な方に向いています。また、バンドをしたい方、作曲をしたり、作品を作ることが好きな方にはとてもいいと思います。

エレクトーンの楽しさは、音を変えたりリズムを入れたり、すべて自分で操縦して作り上げていくので、大変な分出来上がったときの達成感は素晴らしいものです。

本格的にクラシックを勉強したい方はピアノタイプ

ピアノは本格的にクラシックを勉強したい方、将来ピアニストとして音楽の道に進みたい方におすすめです。

エレクトーンとの違いである“音“にも注目してほしいですが、電子音より、単にピアノの音色が好きという方はもちろんおすすめです。

私はピアノの自然な音が好きで、普段からクラシックを聴いているほど、クラシック好きということもあり、ピアノを習ってきました。

転向する場合のリスク|エレクトーンとピアノ

現在ピアノを習っていて、今後エレクトーンに転向したいと考えている方、またはその反対を考えている方がいると思います。「どちらを先に習った方がいい?」などの質問もありますが、一概には言えません。ただ、それぞれリスクがありますので、そのことについて少しお話していきましょう。

ピアノからエレクトーンに転向する場合のリスクは“機械慣れ”

ピアノは10本の指で鍵盤を弾き、たまにペダルを使うといった動作で、弾くことに集中できましたが、エレクトーンは、機械を操作するということが加わってきます。

ピアノ→エレクトーンの経験者として感じることは、鍵盤が軽いので、少し弾いただけで思っていた以上の音が出てしまったり、音の種類が多いので、耳の感覚の違和感になれることが難しいという印象がありました。

それでもエレクトーンの楽しさというのがあり、足を同時に動かしたり、リズムをつけることで、一人でアンサンブルをしているような曲を作り上げることができるという点です。慣れるまでは大変ですが、エレクトーンならではの楽しさを感じることで、ベースとしてピアノを習い鍵盤慣れをしといてよかったなぁと感じました。

エレクトーンからピアノに転向する場合のリスクは“繊細な表現と指のタッチ”

鍵盤の重さが違うことから、音の出し方が変わってきます。一番の壁はそこだと思います。スポーツでもテニスとバドミントンのラケットの重さが違うように、重さが変わることによって今までできていたテクニックが難しくなります。

鍵盤が重いことによって速弾きができなかったり、手が疲れてしまったり、こちらも慣れが必要となってきます。

その他にも姿勢や表現力を作ることが必要となってきます。

エレクトーンとは異なり、指先で奏でる繊細な音作りがとても難しい楽器であるピアノは、エレクトーンのように機械に頼れない分、自分自身の指先の技術が大切となります。

個人差はあるので一概には言えませんが、一般的にはエレクトーンからピアノに変える方が難しいと言われています。

ピアノ経験者でさえ、1か月間キーボードや電子ピアノのみで練習し、久しぶりにピアノで弾くというだけで、鍵盤が重く感じたり、難易度の高いクラシックを弾くと疲れてしまったりするくらいですので、どちらから始めるかはよく考える必要があると思います。

まとめ

いかがでしたか?ピアノとエレクトーンは同じ鍵盤楽器ですが、大きな違いがあるということを忘れないでください。どちらにしても音楽は楽しむものですので、向いているものをしっかり選び、自分の目標にチャレンジしてみてください!楽しむことが上達するための第一歩です!

こちらの記事では、ピアノメーカーを選ぶポイントおすすめの電子ピアノをご紹介しています。

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伊藤しおり /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味はピアノを演奏することと、野球観戦。 現在は自宅でピアノ講師をしながら、演奏活動をして音楽を楽しんでいます。野球も小さい頃から好きなので、音楽もスポーツもどちらの楽しさもお伝えできたらいいなぁと思います!

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