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子供のピアノの習い事|いつから?始め方・おすすめの時期は?

子供の習い事に悩む親は多いのではないでしょうか。ピアノは水泳に次ぐ人気のお稽古事です。何事も不安は付きものですが、いつ頃から始めるべきか悩むところだと思います。 ピアノを習わせる前に知っておくと親子でピアノがもっと楽しくなったり、上達したりと、その子に合ったタイミングをとることで、ピアノという存在が変わってきます。
子供のピアノの習い事|いつから?始め方・おすすめの時期は?

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子供の習い事として有名なものにピアノがあります。しかし、一体いつからどのように始めるのが理想なのでしょうか?今回はそのタイミングをしっかり見極めていけるようなポイントをわかりやすく解説していきます。

ピアノのレッスンは何才から?

ピアノのレッスンは何才から始めないといけない!という明確な年齢はありませんが、実際は、ピアノに限らずお稽古事の低年齢化が進んでいます。

同じ年頃のお子さんが、さまざまな教室に通い始めていると焦るのもわかります。しかし大事なのは、そこで学ぶことが、あなたのお子さんの身体や脳の発達に合っているかどうかというところになります。

大人が弾きこなすサイズの現代のピアノは幼児期の3~5才のお子さんにとっては、とてつもなく大きな楽器です。ヴァイオリンには子供用がありますが、ピアノはありません。

ピアノの鍵盤は、幼児の手には大きくて重たく、指にかなりの負荷が掛かります。また、ピアノは指だけでなく身体全体を使って演奏するので、身体の骨格がしっかり安定してくる6才前後から始めるのがよいと言われています。

もちろん早い時期に興味を持って弾くことができるお子さんもいらっしゃいます。逆に、身体の準備ができていない状態で始めて、うまく弾けないこともあります。

イスにじっと座って鍵盤に向かう集中力も必要で、これもお子さんによる個人差によるところが大きいです。

ピアノのレッスンは、身体と脳のバランスが整ってくる小学生から始めても決して遅くはありません。

実際、小学校低学年で始めて上手になるお子さんもたくさんいます。大切なことは、そのお子さんに合った時期に始めてあげることなのではないかと思います。

私自身も小学2年生から始めて、今まで習い続けており、ご縁もあり、ピアノ講師をさせていただいています。早い頃から始めることはいいことですが、好きでないと何事も上達しません。

ピアノを習いたいという気持ちから始まり、小さい頃から始めていたお友達に負けたくない気持ちなどから練習したいという気持ちが強くなり、上達していったと感じています。

幼児期に大切なこと

日本では幼稚園からピアノ教室に通い始めるお子さんが多いという印象です。幼い頃から始めると絶対音感が付くなどといった話もあり、入園前から始めているお子さんもいます。

幼児の時期に著しく発達するのは、聴覚・記憶力・判断力・認識力・思考力などと言われています。

つまり『ピアノを弾く身体』は未熟でも、将来、音楽を演奏表現するために欠かせない感受性やリズム感、音を聴くこと、歌うことなど、音感の基礎を作る時期と言えます。

ですから、幼児期には、リトミックやダンスなど、身体を動かして、リズムや音楽を感じる体験は、後の表現活動につながっていきますのでおすすめしています。

ピアノ教室でも、幼児期には、弾くことがメインではなく、リズムや音符の勉強や歌、耳を鍛えることなど、バランスよくその年齢に合った内容でお子さんを指導していることが多くなっています。

また小さい手でも無理のないように弾けるよう指導しています。幼児期には、日頃からご家庭でお子さんと一緒に、歌ったり、踊ったり、絵を描いたり、お話を作ったりされるのが理想的です。

そして、できるだけ美しいものに触れ、心温まり、心が躍るような楽しい体験などを通して、感性を磨く大切な時期です。そのひとつとして、音楽やピアノが生活の中にあることで、お子さんの成長にも少なからず影響があるのではないかと思います。

一番大切なことは子供の変化に気づくこと

ピアノを始める時期やきっかけが、お子さん本人でなく、お母さんなどが昔習っていて、弾けるようになってほしいからなどといった理由の場合、レッスンが上手くいかないことも多々あります。

お子さんが音楽レッスンに向いているか知りたいとき、まずはお子さんのことを観察しましょう。レッスンを始める時期の見極めで大切なのは、お子さんの変化です。

例えば、テレビから流れる音楽や車の中など、音楽を聴いて歌ったり、身体をゆらしたり、ノリノリで踊っているなど、音楽に反応しているお子さんは、レッスンを楽しめる時期になっていると思います。

まずお子さん自身が音楽を好きであることは必須です。身体を動かすことが好きでも、音楽にはさほど興味を示さないお子さんもいます。

また、幼稚園では鍵盤ハーモニカ(メロディオンやピアニカ等)を習いますが、家でも嬉しそうに弾いていたり、習った曲以外でも、音を探って耳コピーで弾いていたりする子はかなり音楽の素養ありではないでしょうか。上手になるなあと感じます。

その他、ご兄弟やお友達が練習している時、自分でも真似して弾こうとしたり、教えてもらいたそうにしている…など。お子さんが音楽に反応していること、少しの変化にでも気づいてあげて、ピアノレッスンの始め時をしっかり見極めてください。

【年齢別】ピアノの始め方と進み方

では実際にピアノを始めるのは何歳からがよいのか、何を参考にしてどれぐらい練習すればよいのでしょうか?それぞれ具体的に紹介します。

2~3才向けピアノのレッスン

2、3才の子供がピアノを習う場合、どのような練習をしてどのようなペースで上達していくのかみていきましょう。

練習時間

練習というよりも、ピアノに触れさせる時間を持つことをおすすめします。2歳児だと、集中力が持続しないため、10〜15分程度でよいでしょう。

もっと弾きたいようであれば、時間を延ばしてみてください。

楽譜・教材

2、3歳児では、楽譜を読むのは難しいでしょう。しかし、幼児向けの楽譜や教材はたくさんあります。

たとえば、「ド」の音しか出てこない楽譜や、2小節程度の短い曲が掲載されている絵本などです。ママやパパがピアノを弾いて、真似させてみるように教えるといいかもしれません。

進度

2、3歳だと、ピアノの鍵盤をしっかり押す力がありません。ですから最初は、グーで鍵盤を叩くようにして、音を鳴らすようにしてみましょう。その後、1本指でピアノを弾くようにしていきます。

また、楽譜を読んだり、曲を弾くのは難しいので、音の数が少ないメロディーや、簡単で短いフレーズを弾くようにしていきます。まずは「ピアノって楽しい!」と思えるように向き合っていくことが重要です。

4才~6才向けピアノのレッスン

4才~6才の子供がピアノを習う場合、どのような練習をしてどのようなペースで上達していくのかみていきましょう。

練習時間

こちらは2,3才同様、長く椅子に座ってピアノと楽しく向き合うかが大切になります。10~15分程度だった時間も30分を目指し、集中力を高めていきます。

そこで大事になってくるのが、あと5分頑張ろう。などと思うのではなく、まだ弾きたい!となることで上達の近道になります。その癖をつけることで、大きくなってから全く練習が苦ではなくなるので、楽しさがより増してきます。

楽譜・教材

4才くらいから徐々に音を増やして音感をつけていくことをおすすめしますが、無理は禁物です。練習教材は順番を守って、規則的に使う事をおすすめします。

まだこのくらいの年齢だとカラーの楽譜がなじみやすいので、なるべくカラーの教材などを利用していくことをおすすめします。

進度

グーや1本の指で弾くことになれてきたら、使う指を増やしていきます。幼稚園児だとピアニカをしていたりすることが多いので、知っている曲だと抵抗なく自然と指を動かしていくと思います。

大人になるとなかなかできない指先の繊細な動きが意外と子供だとできることが多いので、私の意見になりますが、音を増やすことは迷わず、進めていいと思います。ピアノはド~ドの音階でできているということをまず教えています。

小学生以上向けピアノのレッスン

小学生以上の子供がピアノを習う場合、どのような練習をしてどのようなペースで上達していくのかみていきましょう。

練習時間

練習時間は30分以上が理想ですが、根本的に決まりとして、嫌いにならない程度に付き合いましょうとお話ししています。

小学生になると自然と曲も長くなり、30分の練習では足りなくなってくるのがほとんどです。小学生の練習方法として、指の練習をして、曲を2,3曲練習する感じだと思いますが、レッスンのときでも感じるように、あっという間に30分です。

小学生のときにどれだけ練習したかで、かなり変わってきます。私は2,3才で始めるより、小学生くらいから始めた方がピアノらしい練習とレッスンができると思います。

楽譜・教材

ここからはだんだんページ数も難易度も上がってきます。教材もバーナムなどの教材がハノンになったりと、練習曲自体も上がってきます。

進度

よく小学生になってからでは遅いという話もありますが、こればかりはやる気でかなり変わってきます。なんとなくこなすのではなく、将来のことも考えながらできるととても素晴らしいと思います。

まとめ

いかがでしたか?どのような習い事でも始めるタイミングというのは難しいものです。

実際に自分子供たちも習い事によって適齢期を見極めて始めるようにしており、習い事によって始めたタイミングは様々です。

何歳になったから始めようというきっかけも大事ですが、まずは子供たちのやる気などの気持ちを考えてあげることが、長く続けるための秘訣と、上達のコツとなっていきます。

ピアノだったらピアノという楽器を好きになることが楽しくなっていくための近道ですので、タイミングというのを少し考えてみるといいと思います。

また、こちらの記事ではピアノ教室に通うのにかかる費用を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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伊藤しおり /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味はピアノを演奏することと、野球観戦。 現在は自宅でピアノ講師をしながら、演奏活動をして音楽を楽しんでいます。野球も小さい頃から好きなので、音楽もスポーツもどちらの楽しさもお伝えできたらいいなぁと思います!

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