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東野圭吾のおすすめ小説20選!選び方や人気シリーズについても解説

東野圭吾のおすすめ小説20選!選び方や人気シリーズについても解説

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伏線回収やどんでん返しが魅力的な「東野圭吾」さんの作品。ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズは映像化されることが多く、メディアミックスとしても楽しめます。

シリーズ以外にもさまざまな小説を発表しているので、どの小説から読めばよいか悩んでしまうかもしれません。

そこで今回は東野圭吾作品の選び方と、おすすめの小説を紹介します。

東野圭吾とは

数々の名作を生み出してきた東野圭吾さん。

1985年に『放課後』が第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてデビューしました。

1996年に発売された『名探偵の掟』が注目を集め、1998年の『秘密』でブレイクします。

本格的なミステリーを中心に、幅広いジャンルの小説を発表してきました。

加賀恭一郎シリーズやガリレオシリーズなどは特に人気が高く、多くの作品が映像化されているのが特徴です。

東野圭吾作品の選び方

東野圭吾作品を選ぶ際のポイントを2つ紹介します。

メディアミックス作品から選ぶ

小説を読むのに少なからず抵抗感がある人は、メディアミックス作品から読むのがおすすめです。

福山雅治さんが主演を務めているガリレオシリーズをはじめとして、数々の作品が映像化されています。木村拓哉さん主演の「マスカレード」シリーズなど、比較的新しい作品も一押しです。

映像化作品に触れておけば、小説が読みやすくなりますよ。

シリーズから選ぶ

多様なシリーズ作品を発表していますが、それぞれ魅力が異なります。シリーズを深く楽しむには、刊行された順番に読むのがおすすめです。

シリーズの中でも作品数が多く、人気の高いものを紹介します。作品を長く楽しみたい人や、高い評価を得ている作品から読みたい人はシリーズから選んでみてください。

加賀恭一郎シリーズ

刑事の活躍する本格的なミステリーが好きな人は、加賀恭一郎シリーズがうってつけです。刑事・加賀恭一郎が主人公のシリーズで、1986年の『卒業』から長く続いています。

2013年に発売されたシリーズ第10作目『祈りの幕が下りる時』は、阿部寛さん主演で2018に映画化されました。

ガリレオシリーズ

直木賞を受賞した、『容疑者Xの献身』をはじめとして、天才物理学者の湯川学が活躍するシリーズです。

映像では福山雅治さんが主演を務めており、小説とともに大ヒットを記録している作品。巧妙なトリックを楽しみたい人におすすめです。

ブックライブ

東野圭吾のおすすめ小説20選

東野圭吾さんのおすすめ小説を刊行順に20作品紹介します。

宿命(1990年)

高校時代に初恋の女性と別れた和倉勇作は警察官になりました。勇作が担当になった殺人事件の容疑者は、学生時代のライバル・瓜生晃彦。さらに晃彦は、勇作の初恋相手の夫になっていたのでした。

読むほどに感情移入してしまう作品が好きな人におすすめです。

どちらかが彼女を殺した(1996年)

妹が殺されてしまった愛知県警の兄・和泉康正。現場検証を行い、容疑者を2人に絞り込みます。妹の復讐を果たすべく、真犯人に迫っていくストーリーです。

読者参加型の本格ミステリを楽しみたい人は、チェックしてみてください。

悪意(1996年)

仕事場で殺害された作家・日高邦彦の第一発見者は、妻と幼なじみの野々口修でした。刑事の加賀恭一郎が推理し、明らかになった犯人。しかし、犯人は動機を語りませんでした。

「悪意」の真相が気になる人は、手に取ってみてはいかがでしょうか。

探偵ガリレオ(1998年)

ガリレオシリーズの第1弾で、ドラマ「ガリレオ」の原作となった作品です。燃え上がった若者の頭・幽体離脱した少年など、説明のつかない5つの事件が発生。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学が事件解決に挑みます。

天才科学者が活躍する人気シリーズを読みたい人は、チェックしてみてください。

秘密(1998年)

妻と小学生の娘を乗せたバスが転落し、妻が亡くなってしまいます。葬儀の後に、意識が戻った娘には死んだはずの妻が宿っていました。奇妙な生活を送ることとなった夫婦は、困惑しながらも先に進むために決断を迫られます。

揺れ動く人間の心情がリアルに描かれたメディアミックス作品。

映画やドラマとして楽しみたい人にもぴったりです。

白夜行(1999年)

廃墟ビルで起きた殺人事件は、証拠が見つからないまま迷宮入りします。主人公は事件の被害者の息子・亮司と、容疑者の娘・雪穂。2人の周囲では一見関連性のない事件が起こっていきます。

ドラマ化・映画化されているのも特徴です。ボリューム感のある小説を読みたい人や、メディアミックスを楽しみたい人におすすめします。

ブックライブで『白夜行』を読む

嘘をもうひとつだけ(2000年)

バレエ団の事務員が自宅マンションから転落し、自殺として処理されようとしていました。刑事・加賀恭一郎は、同じマンションに住んでいる元プリマ・バレリーナに疑いの目をかけます。

続く「冷たい灼熱」と「狂った計算」は、テレビドラマ化され話題となりました。刑事の推理に魅了されたい人は、要チェックです。

時生(2002年)

病で最期を迎えようとしている息子。見守る父は、ふと昔出会った不思議な青年・トキオとの出会いを思い出します。

2004年にドラマ化され、注目を集めました。切なくもあたたかいストーリーに触れたい人は、チェックしてみてください。

手紙(2003年)

弟と2人で生活していた武島剛志は、弟の大学進学の資金が必要でした。空き巣に入り、思いがけず殺人まで犯してしまいます。

その後、弟にもとに獄中の兄から月に一度だけ手紙が届くようになりました。強盗殺人犯の弟として、さまざまな困難が待ち受けています。

2018年にドラマ化され、話題となりました。読み応えのある作品や、犯罪加害者の家族を描いた物語が気になる人におすすめです。

幻夜(2004年)

阪神淡路大震災後に、借金の返済を迫ってきた叔父を殺してしまう水原雅也。そばにいた新海美冬は、たまたま男が犯した殺人を目撃します。美冬は雅也を利用していきますが、彼女にも恐ろしい秘密がありました。

『白夜行』の姉妹作品ともいわれるミステリーを楽しみたい人は要チェックです。

さまよう刃(2004年)

長峰の娘・絵摩が未成年の少年グループによって殺害されます。密告電話で犯人を知った長峰は、衝動に駆られ復讐に乗り出しました。犯人の1人を殺害した後、もう1人の犯罪者を追います。

しかし、少年法に守られる犯罪者は巧みに長峰へ対抗するのでした。

正義について考えたい人や、心揺さぶられる物語が気になる人におすすめです。

容疑者Xの献身(2005年)

娘と暮らす靖子は、暴力を振るう元夫に付き纏われていました。靖子は喧嘩の末に、元夫を殺してしまいます。隣人の天才数学者・石神哲哉が、母子のために事件の隠蔽を企てました。

しかし完全犯罪を紐解こうとするのは、石神の友人である天文物理学者・湯川学でした。

ガリレオシリーズが好きな人はもちろん、本格的なミステリーを堪能したい人にぴったりです。

ブックライブで『容疑者Xの献身』を読む

赤い指(2006年)

少女の遺体が、公園で発見されました。ある平凡な家族に、加賀恭一郎が目をつけます。隠された真実を、家族は自ら明らかにできるのでしょうか。

家族をテーマにした作品や、加賀恭一郎シリーズが好きな人にぴったりです。

流星の絆(2008年)

幼い頃に両親を失った三兄妹は、犯人に復讐することを流星に誓います。14年後にまたとないチャンスが訪れますが、邪魔するのは妹の恋心でした。2008年にドラマ化され、多くの人の記憶に刻まれました。

どんでん返しや本格ミステリーが好きな人は、手に取ってみてください。

ブックライブで『流星の絆』を読む

プラチナデータ(2010年)

遺伝子情報から犯人を特定する、DNA捜査システムを開発した研究者が殺されます。主任解析員の神楽龍平はシステムで犯人を捜しますが、なんと自身の名前が表示されました。

彼は警察から追われる身でありながら、システムに隠された謎や陰謀に迫っていくストーリーです。

2013年には二宮和也さん主演で映画化され、注目を集めました。世界観に引き込まれたい人は、チェックしてみてはいかがでしょうか。

ブックライブで『プラチナデータ』を読む

真夏の方程式(2011年)

2013年に映画化された、ガリレオシリーズの第6弾です。夏休みを親戚の経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。仕事で訪れた湯川学も、偶然同じ旅館に泊まることになりました。翌朝、旅館に宿泊していた客が死体で発見されます。

事故か殺人事件か、湯川が真相に迫っていく物語です。ハラハラする展開に引き込まれたい人におすすめします。

マスカレード・ホテル(2011年)

3つの連続殺人事件に残された暗号から、次の犯行は「ホテル・コルテシア東京」で起こると予想されました。しかし解明されているのは犯行場所だけで、容疑者も標的も不明のままです。

怪しい人物が次々に訪れる舞台で、ホテルマンに扮した新米刑事が奮闘します。

2019年に木村拓哉さん主演で映画化されました。伏線回収が好きな人や、映画も楽しみたい人にぴったりです。

ナミヤ雑貨店の奇蹟(2012年)

泥棒の3人は、過去に悩み相談をしていた雑貨店に逃げ込みました。なぜか廃業している店の郵便受けから、悩み相談の手紙が寄せられます。3人は躊躇しつつも店主の代わりに返事を書き、雑貨店の謎などが明らかになっていく物語です。

2017年に、日本だけではなく中国でも映画化され話題となりました。心動かされたい人は、チェックしてみてください。

ブックライブで『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を読む

沈黙のパレード(2018年)

3年前に失踪した女性の遺体が静岡のごみ屋敷で見つかり、今回逮捕されたのは23年前にも殺人事件で逮捕され無罪となった男でした。しかし、今回も証拠不十分で釈放されてしまいます。

その男は、町のパレードで殺されてしまうのでした。容疑者となったのは、女性を愛した人々。

ガリレオシリーズ第9弾で、2022年に映画が公開される予定です。どんでん返しや伏線回収を楽しみたい人におすすめします。

透明な螺旋(2021年)

銃殺された男の遺体が、房総沖で発見されます。失踪した恋人の女性の行方を追うと、その女性の関係者として天才物理学者・湯川学の名前が浮上するのでした。刑事・草薙が湯川のもとを訪れます。

ガリレオシリーズの登場人物の謎も明らかになっていく物語。ガリレオシリーズのファンはもちろん、人間関係に焦点を当てた作品が好きな人にうってつけです。

まとめ

東野圭吾作品の選び方や、おすすめの小説を紹介しました。話題のメディアミックス作品が多く、さまざまな視点から楽しめるのが東野圭吾作品の魅力です。

気になった作品があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね。

こちらの記事では、面白い小説33選をジャンル別にまとめています。東野圭吾作品以外にも興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

ヒロキタナカ /
ビギナーズ編集部 tanaka

大学院を修了後、IT業界を経て独立。選書サービスやWebメディアを運営する傍ら、ライターとしても活動しています。趣味は読書やサウナです。

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