初めてのコンタクトはどうすればいい？購入する時のポイントや使用する際の注意点を紹介

最近はメガネを使用する人と比べて、コンタクトを使用する人の割合が増えています。

しかし、コンタクトは眼球に直接触れるような形で使用するため、初めて使用する人の中には、不安を覚える人もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、コンタクトの種類と特徴や購入方法、使用するうえでの注意点などを詳しく解説していきます。ぜひこの機会に、コンタクトへの不安を解消しましょう。

初めてのコンタクトの購入方法と種類

コンタクトを初めて購入する際には、どのように購入すれば良いのかもわからないかもしれません。また、コンタクトには種類があります。

ここでは、初めてのコンタクトの購入方法と種類について見ていきましょう。

コンタクトは眼科医さんの検査と処方箋が必要

コンタクトは、「高度管理医療機器」のひとつです。高度管理医療機器とは、特に適正な管理が必要とされる医療機器のことで、その機器の機能に障害があった場合は、人体に重大な影響を及ぼす可能性があるとされる機器のことです。

高度管理医療機器に指定されている機器としては、コンタクトのほかに人工心臓弁や人工骨、心臓ペースメーカーなどがあります。

このように、コンタクトは高度管理医療機器であるため、購入する際には、眼科医の検査と処方箋が必要となります。

また、コンタクトは、日頃からケアをしっかり行って、使用方法を守ることが重要です。それを怠ると、眼の病気や、機能障害を起こすリスクが高くなります。

このようなリスクを回避するためには、定期検査をしっかり受けて、毎日のレンズケアを行うことが大切です。　　　　

どのような検査があるのか

検査の際に、コンタクトを装着できるかどうかについても検査が行われます。コンタクトの眼科検査では、通常の眼科検査と同じように、「結膜炎などの目の病気に罹患していないか」ということと、「涙が十分に出ているか」という涙液検査が行われます。

この検査の結果、重度のドライアイと診断された場合には、コンタクトを使用することはできません。また、現在コンタクトを使用中の方でも、目の状態の悪い方は使用を中止しなければいけなくなります。

コンタクトを装着する練習ができるので安心

眼科では、さまざまな検査を行ったうえで、あなたの眼に合ったコンタクトをおすすめしてくれます。コンタクトを自分で装着したり取り外す練習を行ったり、お手入れの仕方や、取り扱い方の説明も行われるため、安心してコンタクトの使用を始めることができます。

コンタクトを装着することが苦手な方は、何日かかけて練習が行われる場合もあります。

コンタクトの状態を確認してもらえるので安心

コンタクトには、長期使用タイプと短期使用タイプがあります。長期使用タイプのコンタクトの場合、レンズ自体に傷がついていたり、汚れが蓄積してしまっていたりするときもあります。

あなたの眼だけではなく、コンタクトの状態も検査してもらうことができます。もし、コンタクトを使用していて、違和感や異常を感じた時には、すぐに検査してもらうようにしましょう。

コンタクトは2種類

コンタクトは大きく分けて「ソフトレンズ」と「ハードレンズ」の２種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ソフトレンズ

ソフトレンズは、水分を含んだ柔らかい素材でレンズが作られているコンタクトです。このタイプのコンタクトは角膜よりも大きくずれにくいため、一般的に初心者の方でも使用しやすいと言われています。

また、1日使い捨てのタイプもあって、スポーツや趣味など使いたい日にちが決まっていて、常にコンタクトを使わないという方にも便利です。

ハードレンズ

ハードレンズは、硬い素材でレンズが作られているコンタクトです。角膜に乗せる形になるため、一般的に慣れるまで少し時間がかかると言われています。

その一方、このタイプのコンタクトは矯正効果が高いため、乱視の方でも使用することができて、酸素の透過性が良いという特徴があります。ハードレンズのコンタクトは、基本的に長期に渡って使用するため、日頃のレンズケアが重要となります。

色々なメーカーを試すことができるトライアル期間

眼科医による検査で眼に異常が無いと診断され、そのうえで自分にぴったりのコンタクトを選んだ場合でも、実際に使用してみたら目にフィットしなかったり、見え方に違和感を感じるたりすることもあります。

もし、1週間ほど使用して検査を行い、眼にフィットしなかったら、別のメーカーのレンズを使用するというトライアル期間を設けている病院もあります。

トライアル期間中は無料で使用することができて、その期間中に試したなかで一番フィットしたレンズを購入することができます。毎回検査することが必要ですが、納得できるまでレンズを選びたい方にはおすすめの方法です。

レンズケア用品を用意しよう

コンタクトを使用していくなかで、毎日のレンズケアは必須です。そのため、コンタクトを使用するのであれば、洗浄液とレンズケースも用意するようにしましょう。

洗浄液とレンズケースは、ドラッグストアなどでも販売しているため、会社帰りに購入することもできます。また、意外と忘れやすいのが、レンズケースの交換です。

人体の中でも眼は非常にデリケートな器官です。そのため、雑菌が繁殖してしまうことは大変危険であるため、レンズケースも定期的に交換するようにしましょう。

初めてのコンタクトで覚えておきたいポイント

ここからは、初めてコンタクトを使用する際に覚えておきたいポイントについて、詳しく見ていきましょう。

メガネは必ず用意しよう

コンタクトを使用するうえで毎日のケアが大切なのは前述の通りですが、どんなにケアしていても常に使用中というのは、コンタクトにも、自分の目にも良いことではありません。

しかし、そうは言ってもコンタクトを外すと字を読むなどの日常生活に支障が出るという人は、メガネを有効活用すると良いです。

自宅に帰ったら、まず。コンタクトを外して、レンズのケアをしっかりするようにしましょう。そして、自宅ではコンタクトではなくメガネを使用することによって、自分の眼を大切にすると良いです。外出時と比べて、自宅であればメガネでもそれほど面倒くさくもなく便利ではないでしょうか。

どんなに気をつけていても、結膜炎など眼にトラブルが発生した場合は、コンタクトを使用することができなくなります。そういう意味でも、メガネは必須アイテムであって、有効に使用するのがおすすめです。

目の乾燥が気になる場合は点眼液を使う

職場のエアコンなどによる乾燥が気になる方もいらっしゃると思います。特に冬場は、空気が乾燥しやすく、コンタクトを使用している人にとっては、より一層、このような空気の乾燥が気になるのではないでしょうか。

空気の乾燥から目をケアしてあげるためには、「コンタクト専用」の点眼液で対処するのがお手軽かつ確実な方法です。

このような点眼液は、街中にある一般的なドラッグストアでも販売されていて購入することができますが、眼科で定期検診を受けた際には医師から点眼液も処方してもらえる他、目に負担がかかっていないかの検査をすることも可能です。

目にとって乾燥は大敵であり、乾燥が原因でコンタクトの使用を止めてしまう人も多いようです。そういう意味でも、コンタクトを使用している人は、使用していない人よりもさらに乾燥に気をつける必要があります。

コンタクトを使用していて乾いている感じがあったら、早めに点眼液を使用したり、眼科で検査をしたりするなど、日頃のケアを地道に行っていきましょう。正しい使い方をして、日頃のケアもしっかり行えば、目の乾燥を防げる確率は高くなります。

疑問がある時はお医者さんや担当のスタッフに相談しよう

目の状態は、かゆい、痛い、乾くなどの自覚症状である程度わかる部分もありますが、なかには自分で把握できない部分もあるかと思います。

そのため、少しでも疑問を感じた際には、自分だけの判断ではなく専門医による正確な判断を仰ぐことが大切です。

また、会社内での人事異動、転属などで、今後もコンタクトを使用できるかわからない部署に配属された場合は、早めにお医者さんに相談をしましょう。

職種にもよりますが、例えば、粉じんなどが多い環境ではコンタクトを使用することができません。また、海外旅行では洗浄液が持ち込めるかわからない場合もあるため、気になることがある際にはしっかり相談するようにしましょう。

インターネット通販で購入する時

コンタクトは、インターネット通販で購入することができるのをご存知でしょうか。インターネット上には、コンタクト専門の通販ショップも存在します。

ここからは、コンタクトをインターネット通販で購入する場合の注意点について解説します。

ネット通販でも医師の処方箋が必要

コンタクトは、インターネット通販で購入する際にも医師の処方箋や指示書が必要となります。そのため、通販での購入を考えている場合でも、眼科で受診して医師から処方箋もしくは指示書をもらうようにしましょう。

インターネット通販で購入する場合でも、コンタクトを購入するときは全てがネット上で完結するわけではないということに注意しましょう。

また、インターネット通販で購入する場合には、そのお店が信頼できるお店であるかも必ず確認することが大切です。

ホームページの内容を細かくチェックするのはもちろん、通信販売をする業者は必ず明記しておかなければいけない「特定商取引に関する法律に基づく表示」も記載されていることを確認しましょう。

さらにネット上で、実際にそのお店で購入した人の口コミや評判などがあるかを探してみて、参考にするのもおすすめです。

なお、目の状態を把握するためには、購入時だけ受診するのではなく、その後も定期検査を受けることが必要です。購入する方法が変わったとしても、目の健康が第一ということに変わりはありません。そのため、定期検査は必ず受けるようにしましょう。

自分に合ったコンタクトを選んで生活の幅を広げよう

コンタクトは、自分に合ったものを選んで使用することが大切です。今回、解説したコンタクトの種類や特徴などもしっかり把握して、最適なコンタクトを選ぶようにしましょう。

また、自分の眼にダメージを与えることがないように、日頃のレンズケアも重要となります。

自分に合っていないものを使用したり、レンズケアを怠ったまま使用を続けていると、目の病気にかかるリスクが高まるため、注意しましょう。しっかり自分に合ったコンタクトを選んで正しく使用することによって、生活の幅を広げましょう。