「まどマギ」の登場人物やみどころを解説！各作品の簡単な考察も

「まどマギ」シリーズを見たとき、そのストーリー展開に驚いてついていけなくなったことはありませんか？または、シリーズ作品の多さに、見る前から戸惑ってはいませんか？

この記事はそんな人に向けて、本シリーズの登場人物紹介に、『まどマギ』シリーズの以下を解説していきます。また、引っかかりがちな部分の簡単な考察も交えていきますので、鑑賞時に役立ててみてください。

筆者は本シリーズの大ファンであるため、説明に熱が入る部分があるかと思います。そんなところは大目に見て、この記事を鑑賞時のお供にしてくださいね。

「まどマギ」の作品概要

「まどマギ(魔法少女まどか☆マギカ)」は、2011年に放送されたTVアニメです。魔法少女ものとしては特異なストーリー展開が評判を呼び、映画やスマホゲーム化されるほど人気作となりました。

本作の特徴は、かわいい絵柄とはミスマッチなダークすぎる世界観です。ハードな描写も多く、初めて見る人は衝撃を受けることでしょう。しかしその衝撃以上に、どんどん続きを見たくなる作品です。

現在では、2024年の冬に新作映画の公開が予定されています。映画版3作の「叛逆の物語」の正統続編になりますので、予習した上で鑑賞して見てください。

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「まどマギ」の登場人物紹介

ここからは、「まどマギ」シリーズに共通する主要登場人物をご紹介していきます。

鹿目まどか

鹿目まどかは、ＴＶアニメ版の主人公です。見滝原中学校に通う2年生で、人との争いを好まない優しい性格をしています。普段は少々優柔不断ですが、芯は強く、親友や友人のために覚悟を決める一面もあります。

キュゥべえに魔法少女としての素晴らしい才能があるといわれ、熱心に勧誘されます。しかし、本人の願いが見つからず、ほむらにも忠告や妨害を受けたことから、物語の終盤まで魔法少女になることはありません。

特にＴＶアニメ版はまどかの成長物語と捉えることもできる構成で、母親との関係や親友とのいさかい、その死を通して精神的に大きく変わっていく様子が描かれています。その成長を通して得た願いは、「全ての魔女を消す」ことでした。

魔法少女時の武器は弓で、ピンクと白を基調とした、「魔法少女らしい」デザインとなっています。

暁美ほむら

「暁美ほむら」はまどかに次ぐ、本シリーズのキーパーソンです。劇場版の「叛逆の物語」では実質的な主人公を務めています。

ほむらは当初、まどかたちが通う見滝原中学校への転校生として登場しました。初対面であるはずのまどかを知っているようで、彼女に「今とは違う自分にならないように」という意味深な忠告をおこないます。

ミステリアスな雰囲気を放っており、特にまどかに対してのキュゥべえの魔法少女勧誘を妨害するといった謎めいた行動で、物語終盤まで正体や目的が明かされないままでした。

ほむらの目的は、「まどかとの出会いをやり直し、守る」ことです。それを願い魔法少女となって、いく度も同じ時間をループしていたのでした。

武器としては銃火器を使いますが、マミのように体から出せるわけではありません。どこかの武器庫から大量に盗んできたもののようです。

キュゥべえ

「キュゥべえ」もまた、ほむらと同じく本シリーズのキーパーソンです。ウサギとも猫ともつかないかわいい見た目をしており、本作のマスコット的存在に思えるでしょう。

キュゥべえは少女たちに魔法少女になる契約をしてもらうために活動しており、その代わりに彼女たちの願いを叶えてくれます。特にまどかに執着しており、何度ほむらに妨害されてもあきらめません。

キュゥべえの正体は、宇宙空間の維持に使うエネルギー回収を目的とした地球外生命体「インキュベーター」です。人間とは倫理観が全く異なり、魔法少女たちの犠牲を当然のものだと考えています。

マスコット的見た目ながらもホラー寄りの描写がなされており、大きく丸い赤い目がアップになる様子を恐ろしく感じる人も多いのではないでしょうか。

巴マミ

「巴マミ」は、まどかとさやかが初めて出会った魔法少女です。見滝原中学校の先輩であり、魔法少女としてはベテランの枠に入ります。

マミは人助けに重きを置く性格で、夜な夜な魔女だけでなく使い魔(グリーフシードを持っていない＝ソウルジェムの浄化ができない)も倒してきました。彼女の戦いぶりを見て、まどかとさやかは魔法少女に憧れます。

しかし、物語が進むにつれ、マミは心の弱い部分をまどかに見せるようになります。まどかがそれを受け入れ、「1人ではない」と確信した直後、「お菓子の魔女」により悲惨な結末を迎えることに。

本シリーズに登場する魔法少女の中で初めての死者であり、その死はファンに衝撃を与えました(「マミられる」という言葉ができたほど)。

魔法少女としての武器は銃で、体から大量の銃を出して戦います。また、相手を高速する際にはリボンを用いることもあります。

美樹さやか

「美樹さやか」は、まどかのクラスメイトであり親友です。快活なムードメーカーで正義感の強い性格をしていますが、その反面、思い込みが激しい一面もあります。

当初はマミに憧れており、思いを寄せていた恭介のケガを直すことをキュゥべえに願い、まどかよりも早く魔法少女となりました。しかし、物語が進み魔法少女の秘密が明らかになるにつれ、精神的なバランスを崩してしまいます。

絶望しソウルジェムが濁り切ったとき、さやかは「人魚の魔女」へと変化してしまいます。その姿は恭介への恋慕を表すもので、結界の中には恭介に似た姿もあったのでした。

魔法少女としての武器は剣で、高い回復力を持っています。作中では、絶望からその回復力に頼り捨て身の戦闘をおこなうこともありました。

佐倉杏子

「佐倉杏子」はマミの死後に、見滝原に現れた魔法少女です。マミがいなくなったことで見滝原に魔法少女がいなくなったと思い込み、魔女を狩るためにやって来たのでした。

マミがおこなっていたような「無償の人助け」をよしとせず、美樹さやかと激しい争いになります。しかし本心は優しく、徐々にさやかと心を通わせるようになります。魔女化したさやかを人間に戻そうと奮闘しますが、かなわず相打ちという形で死亡しました。

食べるのにも困った過去の経験から、食べ物に執着し、食べ物を粗末にすると激怒します。杏子にとってそんな食べ物を分け合うということは、少なからず心を許していると言うことなのでしょう。

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「まどマギ」シリーズ各作品の概要とあらすじ

ここでは、「まどマギ」シリーズの各作品のあらすじを解説していきます。外伝となるスマホアプリ／アニメの「マギアレコード」に関しては除外していますので、注意してください。

魔法少女まどか☆まどか(TVアニメ)

2011年から放送開始された「まどマギ」最初の作品です。時系列的にも一番最初にあたるため、本シリーズを鑑賞する際には本作から見るようにしましょう。

あらすじ

鹿目まどかは見滝原中学校の2年生として、親友のさやかと共に平凡な日常を過ごしていました。そんなある日、まどかのクラスにミステリアスな転校生・暁美ほむらがやってきます。

まどかはほむらのことを、夢で見たことがありました。ほむらもまた、まどかのことを知っているようで、不思議な忠告をしてきます。それは「今とは違う自分になろうと思わないこと」でした。

ある日、不思議な声に助けを求められたまどかは、傷ついた謎の生物・キュゥべえに出会います。その後、魔法少女のマミと出会い、魔女と魔法少女の戦いをその目で見ていくことになりました。

キュゥべえは、熱心にまどかを魔法少女へと勧誘します。しかし、それをほむらは快く思わないようで…。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編：始まりの物語／後編：永遠の物語

本作は、前後編共に2012年に公開されました。TVアニメ版の総集編となっており、基本的なストーリーは変わりません。

とはいえ、細かな演出やセリフには変更点が多く、声優陣の演技も新しく取り直したものが多いため、TVアニメ版を見た人でも新たな気分で楽しめることでしょう。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語

本作は2013年に公開された作品です。劇場版「まどマギ」シリーズの直接的な後続作品で、物語には繋がりがあります。

ほむらを実質的な主人公に据えた作品で、彼女の目線から他のキャラクターを見ていくことになります。

あらすじ

鹿目まどか・美樹さやか・巴マミ・佐倉杏子は同じ見滝原中学校に通いながら、夜な夜な魔法少女として「ナイトメア」と闘う生活を送っていました。そんな中に、やはり魔法少女である暁美ほむらが転校してきます。

まとかたちと共に戦うことになったほむらですが、彼女は違和感を覚えていました。偽物の記憶を植え付けられているようで、なんだかしっくりこないのです。

ほむらは杏子と協力して、見滝原の街から出てみようと考えます。しかし、どう頑張っても見滝原から出ることはできませんでした。彼女たちは魔女が作った結界の中に捉われていたのです。

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「まどマギ」シリーズ各作品の見どころと簡単な考察

ここからは、「まどマギ」シリーズの見どころをご紹介し、わかりにくい部分を簡単に考察していきます。

魔法少女まどか☆マギカ(TVアニメ)

本作で多くの人が悩む部分は、「最終的にまどかがどうなったのか」という部分でしょう。

まどかの願いは「魔女が生まれる前に消すこと」です。そのとき、まどかたちの世界は、魔法少女が呪いを溜めて魔女となり、魔法少女に倒されるというルールの世界でした。しかしまどかは、世界のルールを1から作り直すことを選んだのです。

その願いにより、世界は別のものへと作り変えられました。そして、まどか自身の存在は失われ、魔法少女たちの魂を導く「神」に近いものとなったのです。

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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編：始まりの物語／後編：永遠の物語

まどかはなぜ、最強の魔法少女になる素質を持つようになったのでしょうか。TVアニメ版と共通する部分ではありますが、ここで考察していきます。

まどかがそこまでの力を持つようになった理由は、作中で明かされた通りほむらにあります。ほむらはまどかを助けたいがために、いく度も時間をさかのぼってきました。つまり、たった1人を助けるために、運命を捻じ曲げてきたのです。

捻じ曲がった運命の中心にいる存在がまどかとなった結果、全ての運命がまどかに集約される結果となりました。

まどかが「神」に近い存在になれたのも、この結果だと考えられるでしょう。

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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語

本編では、「愛」という感情によってまがまがしいものに変化していくほむらが描かれています。

愛とは本来、美しいものに思えますよね。しかし、愛も行き過ぎれば執着に繋がります。ほむらはまどかに執着するあまり、まどかの意思を無視してでも彼女を幸せにしようと考えました。

「まどかのために」という大義名分の元、自分の意思を通しているのが最後に描かれる「悪魔ほむら」なのです。

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まとめ

「まどマギ」シリーズの登場人物やあらすじについて解説してきました。見どころやわかりにくい部分の考察もしてきたため、これから見返す人や初見の人の役に立つことと思います。

本作は見る人を選ぶ作品ですが、見ごたえのあるおもしろい作品であることは間違いありません。気になる人はぜひ、TVアニメ版だけでも触れてみてください。

TVアニメ版が全て見られたなら映画版にも手を出したくなるはずと、本シリーズの大ファンである筆者が断言します。

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