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プロ野球助っ人外国人大全!12球団のキーマンは誰?【2021年版】
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状況を一変させる豪快なホームランに、轟音を立ててミットに突き刺さる剛速球──日本人選手とはスケールが違う豪快なプレーでプロ野球を盛り上げる、助っ人外国人選手。この記事では、2021年シーズンに日本プロ野球に所属する助っ人外国人選手をご紹介。さらに、各球団のキーマンとなりそうな助っ人外国人選手をご紹介します。
目次
パ・リーグ
まずはパ・リーグの球団ごとに助っ人外国人選手を紹介していきます。
福岡ソフトバンクホークス
デスパイネとグラシアルの強打者コンビが打線の中軸を担う、ソフトバンクホークス。今年もこの二人にリリーフの大黒柱、モイネロはほぼ確定といえるでしょう。あとの1席の外国人枠を日本ハムから移籍のマルティネスや昨年不振にあえいだバレンティンなど、そうそうたるメンバーが揃っています。
・デニス・サファテ投手
・リバン・モイネロ投手
・カーター・スチュワート・ジュニア投手
・アルフレド・デスパイネ外野手
・ジュリスベル・グラシアル内野手
・ウラディミール・バレンティン外野手
・ニック・マルティネス投手(移籍)
【注目助っ人】カーター・スチュワート・ジュニア投手
MLBドラフト1巡目で指名されたプロスペクト。ホークスに入団してからの2年間は育成に主眼を置いてトレーニングしており、1軍デビューは果たせていません。3年目となる2021年シーズンこそ、150㎞/h台後半を誇る豪球速をpaypayドームで見せられるでしょうか。
千葉ロッテマリーンズ
シーズンの後半まで、ホークスとのデッドヒートを繰り広げた2020年の千葉ロッテマリーンズ。打線の核であるレアード&マーティンと勝ちパターンのリリーフであるハーマンは引き続き残留することに。
そして2021年の助っ人外国人補強の目玉といえるのが、エチェバリア内野手。レギュラーと控えの差が浮き彫りになった内野陣の救世主となれるか、注目です。
・ブランドン・レアード内野手
・レオニス・マーティン外野手
・ホセ・フローレス投手
・フランク・ハーマン投手
・アディニー・エチェバリア内野手
【注目助っ人】アディニー・エチェバリア内野手
メジャー通算922試合に出場した経験を持つエチェバリアの最大の武器は、強肩と広大な守備範囲を活かした内野守備。主戦場としていたショートでは広大な守備範囲と、中南米選手特有の強靭なリストから繰り出される矢のような送球で、数多のヒット生の辺りをアウトにしてきました。
2020年の千葉ロッテマリーンズはレギュラーの藤岡と控え選手の守備力の差が浮き彫りに。エチェバリアが打撃面でも一定の成績を残してレギュラーに定着すれば、悲願のリーグ優勝に近づくはずです。
埼玉西武ライオンズ
先発の軸であるニールと、頼れるリリーフのギャレット、そして攻守にハッスルプレーを見せるスパンジェンバーグの3人はほぼ確定。外国人枠最後の椅子を、ベテランのメヒアと新加入のダーモディで争うことになるでしょう。特に、不安定な先発投手陣を鑑みると、ダーモディにかかる期待は大きいはず。
・ザック・ニール投手
・エルネスト・メヒア内野手
・リード・ギャレット投手
・コーリー・スパンジェンバーグ外野手
・マット・ダーモディ投手
【注目助っ人】マット・ダーモディ投手
サウスポーの先発候補として入団したダーモディ。ゆったりとしたタイミングのとりづらいフォームから繰り出す、ストレート・スライダー・チェンジアップのコンビネーションで打者を幻惑します。メヒアとの外国人枠争いを制して、先発ローテーション入りできるかどうか注目です。
東北楽天ゴールデンイーグルス
助っ人外国人をほぼ総入れ替えした、2020年のイーグルスでしたが、印象的な活躍をしたのはリリーフのブセニッツと、打線の中軸を担ったロメロのみ。そのロメロも一年でオリックスへ復帰したため、残留したのはブセニッツのみとなったイーグルスは、2021年シーズンに3人の助っ人を補強しました。特に、長打力不足が課題であった打線の救世主となるべく入団したカスティーヨとディクソンには期待したいところです。
・アラン・ブセニッツ投手
・アダム・コンリー投手
・ルスネイ・カスティーヨ外野手
・ブランドン・ディクソン内野手
【注目助っ人】ルスネイ・カスティーヨ外野手
キューバから亡命し、メジャーリーグのレッドソックスと7年という大型契約を結んだホープであったカスティーヨ。しかし、印象的な活躍を見せたのは1年だけで、以降はマイナー暮らしが続きました。左右に打ち分ける打撃に堅実な守備を兼ね備えるダイヤの原石なだけに、イーグルスでその才能を開花させられるか、注目です。
北海道日本ハムファイターズ
2020年シーズンのファイターズは、20本塁打以上が中田翔のみと長打力に課題を残しました。そんな打線のテコ入れとして入団したロドリゲス内野手には大きな期待がかかります。目論見通り打線の主軸として機能すれば、上位進出も狙えるでしょう。
・ブライアン・ロドリゲス投手
・王 柏融 外野手
・ドリュー・バーヘイゲン投手
・ロニー・ロドリゲス内野手
・ロビー・アーリン投手
【注目助っ人】ロニー・ロドリゲス内野手
2019年にはメジャーリーグで84試合で14本塁打を放った長打力が魅力です。打率と出塁率がほとんど変わらない早打ちタイプな上に三振も多いという粗削りさが心配ですが、そこはレアードを始めとする多くの助っ人外国人選手を開花させてきたファイターズ。見事に日本に順応させて、クリーンアップを任せられる選手となることを期待したいところです。
オリックスバファローズ
2年目の本領発揮が臨まれるジョーンズの他、ディクソン・モヤ・ヒギンス、そして楽天から復帰したロメロと盤石の外国人勢を揃えるバファローズ。全員がポテンシャル通りの働きをすれば、上位進出も夢物語ではなくなることでしょう。
・ブランドン・ディクソン 投手
・スティーブン・モヤ 外野手
・アダム・ジョーンズ外野手
・タイラー・ヒギンス投手
・ステフェン・ロメロ外野手(移籍)
【注目助っ人】アダム・ジョーンズ外野手
メジャーリーグで通算1939安打・262本塁打を放ったスーパースターとして鳴り物入りで入団しましたが、1年目の2020年シーズンは打率.258、12本塁打と不本意な結果に。巻き返しを図りたい2021年シーズンはオフに体を絞り、全盛期を彷彿とさせるスリムな姿を見せています。オープン戦では絶好調のジョーンズ、2年目こそ真価を発揮してくれるのでしょうか。
セ・リーグ
力強いプレーでプロ野球を盛り上げる、助っ人外国人選手。この記事では、2021年シーズンに日本プロ野球に所属する助っ人外国人選手をご紹介。さらに、各球団のキーマンとなりそうな助っ人外国人選手をご紹介します。
読売ジャイアンツ
サンチェスやデラロサ、ウィーラーなどある程度計算が立つ助っ人外国人選手を抱えるジャイアンツですが、2021年はさらに大物メジャーリーガー2名を獲得。リーグ連覇に向けて隙のない補強を見せており、新外国人がうまく機能すれば悲願の日本一に近づくことでしょう。
・ルビー・デラロサ投手
・エスタミー・ウレーニャ内野手
・C.C.メルセデス投手
・エンジェル・ルイス・サンチェス投手
・チアゴ・ビエイラ投手
・ゼラス・ウィーラー内野手
・ジャスティン・スモーク内野手
・エリック・テイムズ内野手
【注目助っ人①】ジャスティン・スモーク内野手
メジャー通算905安打196本塁打の輝かしい実績を持つ、現役バリバリのメジャーリーガー、ジャスティン・スモーク。自慢の長打力を日本でも発揮できれば、岡本や丸らとともにリーグ屈指のクリーンアップを形成することでしょう。
【注目助っ人②】エリック・テイムズ内野手
優れた長打力と選球眼を併せ持つ、左の強打者。韓国球界で通算124本塁打の実績を残した後にメジャーに復帰し、3年間で72本塁打を放つなど見事な復活劇を演じました。活躍の場を日本に求める2021年、同じ新入団のスモークと共に優勝へ貢献することが求められます。
阪神タイガース
2020年から5人の助っ人外国人選手が残留した阪神タイガース。それぞれが限られた出場機会の中で結果を出し、2年目はさらなる飛躍が期待されます。さらに、2021年は韓国球界で実績をあげたロハスとアルカンタラが入団し、さらに充実した陣容に。全員が持ち味を発揮してチームに貢献すれば、宿敵ジャイアンツを破ってのリーグ優勝も見えてくるはず。
・ジェフリー・マルテ内野手
・ジョー・ガンケル投手
・ジョン・エドワーズ投手
・ジェリー・サンズ外野手
・ロベルト・スアレス投手(移籍)
・メル・ロハス・ジュニア外野手
・ラウル・アルカンタラ投手
【注目助っ人①】メル・ロハス・ジュニア外野手
メジャー経験こそないものの、韓国球界4年間で132本塁打。2020年には47本塁打を放った長打力が最大の特長。期待のルーキー、佐藤輝明やサンズとのポジション争いを制して自慢の長打力を遺憾なく発揮できればタイガースファンの悲願である優勝へと近づくことでしょう。
【注目助っ人②】ラウル・アルカンタラ投手
2020年は韓国球界で20勝2敗という驚異的な成績を残したアルカンタラ。160㎞/hに迫る速球と曲がりの大きいスライダーを武器に三振を奪います。四球も少なくコントロールも良いのですが、コーナーを狙う能力「コマンド」には少々の不安も。うまく嵌れば、エースの西に続く先発陣の二本柱となるはずです。
中日ドラゴンズ
ドミニカ共和国やキューバに独自の人脈を持つドラゴンズ。粗削りながらも伸びしろが見込めるタイプの外国人選手を獲得してきました。2020年にはキューバ政府から派遣されたアリエル・マルティネスが希少な外国人捕手として活躍したのは記憶に新しいでしょう。
・ライデル・マルティネス投手
・ジョエリー・ロドリゲス投手
・アリエル・マルティネス捕手
・ダヤン・ビシエド内野手
・ランディ・ロサリオ投手
・マイク・ガーバー外野手
【注目助っ人】マイク・ガーバー外野手
2020年の中日ドラゴンズの課題の1つは、20本塁打以上を放った選手が皆無という長打力不足でした。ガーバーはメジャーでの実績こそ乏しいものの、2019年にはマイナーリーグで3割26本塁打を記録した長打力が魅力。年齢的にも28歳と伸びしろが見込めるだけに、大化けすればドラゴンズの救世主となる可能性も。
横浜DeNAベイスターズ
長年にわたって打線の中核と精神的支柱を務めてきたロペスが退団したものの、強打のオースティンとソトは健在。リリーフとして大車輪の活躍を見せたエスコバーも残留することに。残り1つの外国人枠を、2020年から残留のピープルズと新加入のロペスが争う構図になりそう。
・エドウィン・エスコバー投手
・ネフタリ・ソト内野手
・タイラー・オースティン内野手
・マイケル・ピープルズ投手
・フェルナンド・ロメロ投手
【注目助っ人】フェルナンド・ロメロ投手
サイド気味の変則フォームから150㎞/h台中盤のストレートを繰り出す、速球派投手。2018年にメジャーデビューしたばかりと若く、日本でのさらなる大化けも期待できます。2020年まで勝ちパターンを担ってきたパットンが退団しただけに、ロメロへの期待は大きくなるばかりです。
広島東洋カープ
大物メジャーリーガーよりも、3Aクラスで活躍した選手を獲得する傾向が多いカープ。また、ドミニカ共和国に所有する育成施設「カープアカデミー」出身の選手がいるのも、大きな特徴です。・ヘロニモ・フランスア投手
・アレハンドロ・メヒア内野手
・テイラー・スコット投手
・カイル・バード投手
・ケビン・クロン内野手
・ドヴィダス・ネヴェラウスカス
【注目助っ人】ケビン・クロン内野手
195 ㎝115kgの巨体から柵越えを連発する、生粋の長距離砲。ホームランも多い反面三振も多いのが玉に瑕ですが、日本の配球に慣れれば主砲の鈴木誠也と共に打線を引っ張る存在となれるはずです。
東京ヤクルトスワローズ
助っ人外国人打者に当たりが多い、スワローズ。2021年はメジャーでの実績豊富なサンタナと、素材型のオスーナが入団することに。2人の出来次第では12球団屈指の打線が誕生するかもしれません。
・アルバート・スアレス投手
・スコット・マクガフ投手
・リック・バンデンハーク投手(移籍)
・ドミンゴ・サンタナ外野手
・ホセ・オスーナ外野手
・サイスニード投手
【注目助っ人】ドミンゴ・サンタナ外野手
30本塁打を放った年もある、バリバリのメジャーリーガー。長打が多いのに比例して三振も多いという典型的な大砲タイプですが、そこは数多くのパワーヒッターを開花させてきたスワローズの手腕に期待したいところ。シーズンの終盤にはホームラン王争いを演じている可能性も十分にあるでしょう。
まとめ
日本プロ野球を観る醍醐味の一つである、助っ人外国人選手。実績十分のメジャーリーガーが日本野球に適応できず苦しむこともあれば、ドミニカ共和国から来た無名の選手が大化けすることもある。今年はどの選手がジャパニーズドリームを掴むのか──そんな視点で助っ人外国人選手を観ると、いっそうプロ野球を楽しめるはずです。
タカ /
ビギナーズ編集部 ライター
ホワイト企業を退職後、世界一周の旅に。アフリカや中南米、中東などを巡る。帰国後は雑誌社勤務を経て、フリーのライターとして活動中。