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サックスの価格相場をメーカー別で紹介!値段が全然違う理由

サックスの価格相場をメーカー別で紹介!値段が全然違う理由

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

サックスを始めるときに、どのくらいの値段の楽器を買えばいいのかは多くの方が悩まれるポイントです。実際いくら位の楽器を最初に選ぶべきなのかは今のモチベーションや今後の目標などによって異なります。

ここでははじめてのサックスを選ぶ際の基準にしていただけるように、入門用モデルのメーカーごとの値段とその価格差の理由に迫っていければと思います!

メーカー別の値段相場

使っている素材も違えば大量生産品から完全ハンドメイドまで、各メーカーごとに一本のサックスを製造するためにかけているコストは異なります。各メーカーの入門用・スタンダードモデルの価格を比べていきましょう。

アルトサックス

サックスの中で最も一般的とされるアルトサックスですが、テナーサックスその他の種類のサックスに比べても同じ入門モデルであれば値段も安く設定されております。操作性と値段設定的にも初心者におすすめなアルトサックスの値段相場は以下のとおりです。

    中国製メーカー
  1. ケルントナー:約30,000円
  2. J.マイケル:約40,000円
    台湾製メーカー
  1. マックストーン:約40,000円
  2. マルカート:約40,000円
    日本製メーカー
  1. YAMAHA:約130,000円
  2. ヤナギサワ:約290,000円

やはり中国製・台湾製はかなりリーズナブルな価格設定になっていますが台湾製の中にはカドソン・アンティグアなど日本製サックスと同じ価格帯のメーカーもあります。野中貿易・中島楽器といったプロフェッショナルが製造や販売に関わることで高品質を維持しております。

テナーサックス

    中国製メーカー
  1. ケルントナー:約40,000円
  2. J.マイケル:約80,000円
    台湾製メーカー
  1. マルカート:約40,000円
  2. アンティグア:約90,000円
    日本製メーカー
  1. YAMAHA:約190,000円
  2. ヤナギサワ:約340,000円

やはりアルトサックスよりもサイズが大きく、生産台数もアルトサックスに比べると少ないのでその分高めの設定になっております。デザインや構造のバリエーションもメーカーによっては少ない場合もあるので、選ぶ際はできるだけ多くのメーカーをチェックするようにしましょう。

値段の差がある理由

同じアルトサックスで見た目もあまり変わらないのになぜ金額にここまで大きく差が出るのでしょうか。一口に品質が違いといってもその詳細までは想像できないと思いますので、大きな要素として挙げられるものをご説明します。

材質

サックスの材質は真鍮と呼ばれる銅合金が使用されていることがほとんどです。銅と亜鉛を混ぜたイエローブラスやブロンズブラスは熱加工と塗装がし易いのでコストも安く、入門用・スタンダードモデルにはよく使用されています。別名ブラスとも呼びます。

また真鍮以外の合金材質としてはブロンズという銅と錫(すず)を合成した材質もあり、真鍮に比べ銅の配合比率が多いので銅ならではの優しくまろやかな音色を産み出します。ブロンズは吹いたときの抵抗があるのも一つの特徴です。

その他の素材としては銀や金があり、素材としても高価な上に加工も難しいので値段も高く設定されています。

塗装

真鍮などで楽器を成形させた後にはそのむき出しの状態の地金が腐食してしまうのを防ぎため、仕上げとし塗料を吹き付け・焼付をしていきます。塗膜でコーティングする事が主な目的ですが、その塗料を使用するかにによっても楽器としての違いが生まれてきます。

入門用モデルには透明なエポキシ樹脂を使用したクリアラッカーやエポキシ樹脂に金色の塗料を混ぜたゴールドラッカーが使用されております。ラッカー塗膜は真鍮の振動を伝達するのに適しており、明るく華やかなサウンドを生み出すことができます。

その他には金や銀を塗膜させる銀メッキ金メッキなどもあり、こちらも金・銀を使用しているので価格としては上がります。ラッカーに比べて音色には深みや柔らかさが現れますが、材質同様に吹き込むのに抵抗が出るので上級者向けです。

製造工程

サックスは約600個ものパーツで構成される非常に緻密な構成をした楽器です。そのため大量生産品かハンドメイド品なのかでその価格は大きく差が生まれます。

海外で製造していれも国内での入荷時に専門店の技術者により再度組み立てをし直すことで品質を維持しているカドソンのように、生産国だけでは測りきれない部分もサックスにはあるのです。

今後の目標別におすすめの価格帯

幅広い金額体の初心者用サックスがあるのは分かりましたが、自分はどのサックスを選ぶのが一番いいのだろう?そう悩まれてしまったときに考えてほしいのが今のサックスへの意欲と今後の目標です!

まだ長く続けられるか分からない

お仕事やプライベートなどの関係で楽器を吹ける時間を十分に取れるかどうかは人によって異なりますし、まだしっかり吹いたこともない楽器を続けていけるかどうかわからないという人も多いでしょう。

もちろん高い楽器のほうが高品質なのでおすすめではありますが、続けていけるか不安な段階であればリーズナブルな中国製楽器をます購入してみるというのも正しい選択だと思います。

いずれバンドに入ってガッツリやりたい

たくさん練習をしてジャズやラテンなど好きなサウンドをバンドに入って思いっきり演奏したい場合、いずれバンドメンバーとの練習や音楽好きの観客の前でライブをすることになるかと思います。

先程説明した通り楽器に材質・素材・製造工程などによって音色は大きく変わります。また最終的に自分のイメージ通りのサウンドを生み出すにはそのイメージに合う特性を持った楽器による後押しが必要になってきます。

ジャズを題材にした今話題の漫画『BULE GIANT』で、プロサックスプレイヤーを夢見る主人公の宮本 大が最初に手にした楽器は、世界のプロフェッショナルから圧倒的な支持を集めるサックスメーカーSELMER社のテナーサックスです。

モデルはSUPER Action80というモデルで現在中古でも300,000円ほどする高級サックスです。初心者には不相応なイメージを受けますが、日々の血の滲むような努力もこの楽器のチカラに後押しがあったからこそだと感じます。

まとめ

メーカーや材質などによって金額の違いはありますが、どのサックスにもそれぞれ良い特徴が必ずあるものです。その良し悪しは人によって様々ですから、自分の気持ちと照らし合わせて楽器を選んでいきましょう。

またサックスの種類もアルトサックス以外にも複数ありますので自分の趣味に合うサックスを探してみたいと言う方は、ぜひ以下の記事も合わせて読んでみてください。

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