更新
ロングトーンでクラリネットが上手くなる!差がつくおすすめ練習法
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
楽器を吹く際に、綺麗な伸びのある音を出すためのロングトーンという練習方法があります。ロングトーンを日々の練習に取り入れると、格段に音色が綺麗になったり、音程が安定したりと、メリットがたくさんあります。
多くのプロクラリネット奏者も取り入れている練習方法であり、クラリネットだけでなく、全ての管楽器で重要な基礎練習です。
練習方法は、メトロノームを使ってある音を一定の拍数伸ばながら、音階ごとに上がったり下がったりを繰り返して行います。
個人で行う場合は、正しい音程を出すことができているか、同じ息のスピードで伸ばすことができているかなどの練習として役に立ちます。複数人で行う場合は、音の始まりのタイミングや音色を合わせるトレーニングとして有効です。
今回はロングトーンの目的と効果、また意識したいポイントや、様々なロングトーンの練習方法についてご紹介します。
なぜ必要?ロングトーンの目的と効果
ロングトーンの重要性を理解するためには、ロングトーンの目的とどのような効果があるのか知るところから始めましょう。
ロングトーンの目的はどんな音でも綺麗に簡単に出すということです。
一言で言うと、とても短く簡単な言葉ですが、ロングトーンを日々の基礎練習に取り入れた人と取り入れてこなかった人とでは、かなり音質や音域が変わってきます。
これまでやってこなかったという方は今からでも遅くありません。1年後3年後には必ず周りとの差がつくので、ロングトーンをすることをおすすめします。
ロングトーンを行うとどんな効果があるのか、具体的に箇条書きにしてみました。
- 一定の速度と圧力の息で吹き込むことができる
- 音程のコントロールができる
- 楽器をしっかり鳴らすことができる
- リードの調子や楽器の調子を確認できる
ロングトーンを行った後は、楽器も自分の身体も温まり十分な準備ができている状態です。その後の練習では楽に音を出すことができるので、技術の取得に集中することができます。
基本的なロングトーンの吹き方
ロングトーンの基本的な練習方法をご紹介します。冒頭で少し触れましたが、ロングトーンは、ある1つの音を一定の拍数伸ばし続ける練習方法です。最も基本的なのは音階ごとに上がってそのまま下りてくる練習です。
まずはこちらの流れに沿ってロングトーンを行ってみてください。
- 1.メトロノームをテンポ60にあわせる
- 2.複式呼吸で肺にたくさんの酸素を入れる
- 3.音階の始めとなる音を出す
始めは4拍伸ばして、次の4拍息でを吸うという繰り返しで行いましょう。息を吸うのは4拍の最後の2拍で行うとやりやすいです。
基本的にはテンポ60で4拍ずつを基本とし、慣れてきたらテンポを変えたり、拍数を8拍、16拍と長くしたりします。このように変化をさせていくことで、自分の息のスピードに対する、音の長さの持続時間や音量なのかわかるようになっていきます。
ロングトーンをしていると、ある音だけが安定しなかったり、キィを押さえる力が弱いと息漏れによる雑音がでます。このような音は自分にとって弱点になりやすい音です。曲中でも音を正確にあてることができるよう、重点的に練習しましょう。
ここが重要!ロングトーンのポイント
音を綺麗に出すために不可欠なロングトーンですが、意識しておきたいポイントがいくつかあります。全てロングトーンの効果を引き出す重要なポイントになるので、しっかりと意識をしましょう。
- 身体に無理な力を入れず、正しい姿勢と構え方ができているか
- 息を吸うときに肩が上がっていないか、腹式呼吸を意識する
- 頬に息が入っていないかなど、アンブシュアを正しく保つ
- 音の吹き始めから終わりまで音量が変わっていないか
音を伸ばすということだけではなく、基本的な姿勢やアンブシュアに自分のクセがついていないか確認することも必要です。正しい姿勢でクラリネットを吹けるようになることが、クラリネット上達への鍵となります!
ロングトーンの種類|クラリネット初心者におすすめ
ロングトーンには音階を伸ばすだけではなく、様々な練習方法があります。この練習を取り入れることによって曲中で楽に高音を出すことができたり、音に表情をつけることができるようになります。
クラリネット初心者の方もこの練習を取り入れていくと、表現力が上がり、滑らかに曲を演奏できるようになります。
オーバーブロー
オーバーブローとは力を入れずに高音域を出すための練習です。低音域から中音域、高音域に移行していきますが、その間はアンブシュアを変えずに練習します。息の量とスピードを増していきながら、ゆっくりと練習することでアンブシュアや息のコントロールができるようになります。
クラリネットにおいて、アンブシュアは低音域でも高音域でも基本的には変えることはありません。ただ、高音域の場合は息の圧力が必要となるため、ついアンブシュアを変えてしまうことは多々あります。クセをつけないためにも日ごろから高音域に慣れていきましょう。
タンギング
タンギングは音を区切ることです。ロングトーンをして音を伸ばし続けているところにタンギングをして音を区切ってみてください。4分音符の次は8分音符で吹くというような流れです。
この練習では息の吹き始めから終わりまでの間で、音の輪郭が変わっていないか意識することが大切です。
まとめ
ロングトーンはクラリネットに関わらず、全ての管楽器で重要な基礎練習です。
クラリネットにおいては、ロングトーンをしていくことで自分の息とクラリネットの関係がわかってくるので、リードミスをしにくくなったり、高音域を綺麗に出すことができるようになります。
また、基礎練習は基礎練習、曲の練習は曲の練習と意識を変えてはいけません。曲の練習で音を鳴らすための基礎練習がロングトーンです。この意識が違うだけで大きく音色も変わります。
「綺麗な音で様々な曲を演奏する」という大きな目標を想像しながら、ロングトーンを練習に取り入れてみてください。
ビギナーズ編集部 /
ビギナーズ編集部 beginners
趣味を探すメディアサイト「ビギナーズ」編集部です。様々な趣味をご紹介していきます。