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【初心者向け】ドラムセッティングの基本|最適な高さと手順について

【初心者向け】ドラムセッティングの基本|最適な高さと手順について

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バンドにおける縁の下の力持ちであり、楽曲の土台を固める重要な演奏パートが、ドラムです。

有名ドラマーの姿に憧れて、スティックを手にした方も多いことでしょう。

一般的に、ドラムはギターやベース、キーボードなどに比べて敷居が高い楽器といわれています。

演奏そのものは、効率的なエクササイズさえ重ねれば次第に叩けますが、それよりも難しいのがセッティングです。

ドラムには、無数のセッティング方法・スタイルがあります。

ベストなセッティングは、本人のプレイスタイルや演奏ジャンルなどによって異なるものです。

また、一流のドラマーであっても、一般的にNGとされているセッティングであえてプレイすることがあります。

一体どのセッティングが正解なのか、初心者の方はますます悩んでしまうことでしょう。

そこで今回は、自分にとってベストなドラムセッティング方法について解説していきます。

ドラムのセッティングの基本とは?何を重視すべき?

冒頭でもお話した通り、ドラムのセッティングには無数の方法があります。

極端にいってしまえば、ドラマーの数だけセッティングがあるといっても過言ではありません。

一見よく似たスタイルのドラマーでも、セッティングはまるで違うケースが多いのです。

極論をいってしまえば、その人にとって、良い音で効率的にドラミングできるセッティングが正解です。

とはいえ、やみくもにセッティングをいじったところで、自分にとっての正解は見つからないものです。

まずは、基本となるセッティングからスタートし、少しずつ自分のスタイルに合ったものへと変えるのがベスト。

改めて、ドラムセッティングの基本をおさらいしましょう。

セッティングの基本は椅子にあり?

ドラムのセッティングを考える上で、スネアやハイハット、シンバルなどの高さ・角度から調整する方も多いことでしょう。

しかし、まず最初に決めなければならないのは椅子の高さです。

これが基本となりますので、自然にペダル操作できる高さに調整してください。

椅子を高めにセッティングすると、足を落とすだけでペダルを踏むことが可能。

一方で力が入りにくくなるため、バスドラムの音量が落ちやすいデメリットもあります。

逆に椅子を低くセッティングすると、十分に体重を乗せることができます。

バスドラムの音量を十分に稼げますが、その都度足を上げて踏まなければなりません。

常に身体への負荷がかかり、太ももや腰などを痛める原因となります。

それぞれのメリット・デメリットを頭に入れた上で、椅子を身長や足の長さに合った高さへセッティングしましょう。

また、椅子の高さと一緒に位置も調整してみましょう。

椅子の位置は、スネアやハイハットへの距離を決めるポイントにもなります。

腕を完全に伸ばしきらなくても、スティックが各ドラムやシンバルへヒットする距離に調整してください。

椅子の位置によっては、ペダルとの距離が十分に保てなかったり、干渉してしまうことがあります。

ほんの些細なことですが、意識してみると、ドラムセッティングの基本が徐々に見えてくるはずです。

ドラム用のマイ椅子を購入するべき?

基本的に、ライブハウスやスタジオにはドラム用の椅子が用意されています。

それでも、自分のマイ椅子を用意すべきか否かで悩んでいる方も多いようです。

ドラム用の椅子は、サイズこそ大きくありませんが、安定させるために相当な重量があります。持ち運びは決して楽ではありません。

しかし、ドラムのセッティングにおいて椅子はとても重要な存在です。

一見同じように見えても、大きさ・座り心地・高さの調整方法・調整可能な範囲が異なります。

できれば、自分用の使い慣れた椅子を用意した方がいいでしょう。

どうしてもマイ椅子を用意できない場合は、通っているスタジオやライブハウスに用意されている椅子で、ベストなセッティングを見つけてください。

ドラムセット全体のセッティングも楽になります。

なお、自分専用のマイ椅子を購入する場合、形状などは好みで選んで構いません。できるだけ高さを調整しやすいものが理想です。

注意点として、安価な製品や古い椅子は、椅子の柱に穴が空いています。

その高さに固定するパイプ式と呼ばれるものが多く、これでは大まかにしか高さでしか調整できません。

また、調整に時間や手間がかかります。セッティング慣れていない初心者の方は使用を避けるべきです。

それに対して、スクリューロッド式と呼ばれるものであれば、椅子の座面を回すだけで細かく高さを調整することができます。

近年では、様々な高さ調整機構を採用した椅子が登場していますので、できるだけ簡単に調整できるものを選びましょう。

ドラムのセッティングは順番通りで!

椅子のセッティングが終わったら、いよいよ各ドラムやシンバルのセッティングに入ります。

ポイントは、一気にセッティングするのではなく、順番に調整していくことです。

バスドラム

調整する順番は人によって異なりますが、まずはバスドラムとの距離や、ペダルの位置を最初に調整してみましょう。

無理なくペダルに力を伝えられる高さ・位置を探します。

スネアドラム

続いてはスネアのセッティング。

まずは高さから調整です。スネアが高すぎると、打綿に対して綺麗にチップをヒットさせることができません。

また、リムショットもやりにくくなってしまいます。

逆に低すぎると、チップの先だけで叩くことに。十分な音量が得られず、ヘッドを痛めやすくなります。

基本は、打面が自分のヒザよりも少し上にくる高さへセッティングしましょう。

角度は地面に対して平行でも問題ありませんが、リムショットのやりやすさを考えると、少し手前に傾けるのがおすすめです。

この角度については、好みに影響されますので、自分が叩きやすいよう調整してみてください。

フロアタム

スネアのセッティングが決まれば、続いてはフロアタム。

すでにスネアの高さが決まっているので簡単です。

スネアと打面を同じ高さにセットしてみましょう。

スネアとフロアタムは同時に叩くことが多く、高さが違っていると力の入り方に差が出てしまいます。

また、リズムがよれる原因にもなるので、同じ高さにセッティングするのが基本です。

ハイハット

次にセッティングするのはハイハット。

こちらもスネア同様に高さから決めていきます。

ドラム初心者は、ハイハットを叩くスティックとスネアを叩くスティックの干渉を避けるため、それぞれ高めにセッティングしがちです。

確かに、スティック同士が当たりにくくなりますが、今度はハイハットのコントロールがやや難しくなります。

基本はスネアと一緒に叩きながら、スティックがぶつからないギリギリの高さにセッティングしましょう。

タムタム

タムタムのセッティングにおいて、最も意識したいのが角度です。

人によって好みは分かれますが、2つ以上のタムを使用する場合は、角度を合わせるようにしましょう。

これだけでタム回しがスムーズになりますし、音量バランスも取りやすくなります。

高さを調整したら、次は体に対する位置の調整です。

体の中心を意識しながら調整してみてください。安定してヘッドにスティックがヒットする高さを目指しましょう。

どんなときにセッティングを変えるべき?

ドラム演奏の経験のある方ほど、演奏ジャンルなどによってセッティングを変えるものです。

ドラム初心者の方はまず第1に、自分にとって基本となるセッティングを見つけなければなりません。

先ほどご紹介したセッティングの方法は、あくまで一般的なもの。

全ての人にマッチするとは限らないため、場合によってはセッティングの見直しが求められます。

改めて、ドラムのセッティングを見直すべきタイミングについて、考えましょう。

見直しタイミング1:演奏中に体への負担を感じたとき

ドラムは全身を使って演奏する楽器です。

体に負担がかかるのは当たり前、と考えている方もいますが、それは大きな間違い。

自分に適したフォーム・セッティングで叩いていれば、大きな負担を感じることは基本的にありません。

万が一、演奏中に体への負担を感じた場合は、フォームやセッティングを見直してみましょう。

椅子や各ドラムの高さ・角度を変えるだけで、大幅に負担を減らせることがあります。

見直しタイミング2:音にバラつきがあるとき

音量や響き方にばらつきがある場合、セッティングを変えるだけで解決できることもあります。

音量や響きが不安定になってしまうのは、スティックが正しく打面にヒットしていない証拠。

椅子や各ドラムの高さ・位置を調整してみましょう。

自分にとっての“正解”を探してみよう!

ドラムのセッティングには、これという正解はありません。

各ドラムの高さ・角度はもちろん、腰掛ける椅子の位置ですら変わってくるのです。

その1つ1つがドラミングに影響してくるため、決して疎かにせず、細かい部分までチェックしてみましょう。

また、自分にとっての正解を導き出すためには、納得いくまで試行錯誤を繰り返すのが大切です。

まずは、今回ご紹介した基本セッティングをベースに、自分用にアレンジしてみてください。

どうしても決められない方は、プロドラマーのセッティングを参考にして、アレンジするのもいいでしょう。

自分に合ったセッティングを見つけ、ドラムを楽しみましょう。

ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター

ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター

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