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初めての刺繍を楽しむためのポイント|おすすめの道具や図案

初めての刺繍を楽しむためのポイント|おすすめの道具や図案

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自分の持っているハンカチなどの小物にもう少しナチュラル感を加えたい、特別感を出したいと思ったことはありませんか。そんな時に手軽にワンポイントを加えられるのが刺繍です。

刺繍は難しいと思っている方もいるかもしれませんが、初心者の方でも簡単に縫えるステッチが多くあります。

刺繍は中世ヨーロッパの国々では上流階級の女性のたしなみとして親しまれてきました。美しい糸を一針一針布にさしていると、静かで優雅な気分を味わうことができるかもしれません。

まずは簡単なワンポイントからできるように、初心者の方におすすめの刺繍や道具の紹介をしていきます。そこから少しずつできるステッチを増やしていき様々な作品をつくれるようになっていきましょう。

初めての刺繍におすすめの縫い方2種

刺繍は布地などに糸やリボン、ビーズなどを使い模様をつけていく技術で、全世界で発展してきました。そのため一口に刺繍といってもさまざまな種類があります。

その中でも初心者の方が覚えやすく、覚えておくと他の刺繍に応用していきやすいおすすめの刺繍を2つ紹介していきます。

フランス刺繍

日本では針と刺繍糸を使って人の手で刺繍していくものを一般的に「フランス刺繍」と呼び、全ての刺繍の基本といえる刺繍です。布地に図案を描きそれに沿って作品を作っていきます。

フランス刺繍では様々なステッチを覚えることができ、リボンなど刺繍糸以外の刺繍をする場合もフランス刺繍で使用するステッチが基本となります。

フランス刺繍は使用する布を選ばず、初心者の方でも簡単なステッチから覚えていくことができるので、初めての方にとてもおすすめです。

クロスステッチ

クロスステッチは方眼紙を1マスずつ塗りつぶすように、刺繍糸を「×」のパターンに1目ずつ並べながら刺繍するやり方です。

図案は布に写さずに、図案を見て布目を数えながら刺繍するため、布目が数えやすい専用の布を使います。

パターンを並べていくだけなので初心者にもわかりやすく、簡単にワンポイントが作れるだけではなく、風景画のように布全体を刺繍したい場合にも使いやすいステッチです。

また、フランス刺繍で使用するステッチと組み合わせることで、よりオリジナル性の高い作品が作れます。

初めての刺繍をするときに用意したい基本の道具

刺繍の道具は針だけでも何種類もあり、初めて刺繍をする際は何を用意したらいいのか迷ってしまうと思います。

初心者の方は最低限必要な少ない道具で始めて、慣れてきたら色々な道具をそろえていくのがよいでしょう。

刺繍針

刺繍針は大きく分けて2種類あり、フランス刺繍用は針が細く先がとがっており、クロスステッチ用は専用布やキャンパス地が割れないように針先が丸くなっているのが特徴です。

刺繍針には号数があり、ステッチや布地の厚さ、刺繍糸の本数によって使う号数を変えていく必要があります。

例えば刺繍でよく使う25番の糸を6本取りで使う場合には4・3番を、1、2本といった少ない本数で使う場合は8~10番を使いますが、初心者の方は縫いやすいのが一番大切なので、使いやすいもので縫ってかまいません。

ばら売りの針もありますが、最初は「取合せ」という違う号数が何本かのセットになっているものを用意しておくのがおすすめです。

刺繍糸

刺繍糸はたくさんの色や種類があり、選んだりそろえたりするのも楽しみの一つです。刺繍糸の中で一番多く使われているのが「25番刺繍糸」で、6本で1つの束になっています。

例えば「2本取り」といわれた場合はそこから2本引き抜いて使いましょう。この次によく使われているのが「5番刺繍糸」で、1束が25番刺繍糸6本分の太い糸です。

1束100円ほどのものが多いので色々な種類を買ってみたくなりますが、初めは25番刺繍糸1色でできるワンポイントから始めてみてみたほうが、作りやすくできたときの達成感を得られるので長続きします。

刺繍糸にはラメが入ったものやウールでできたものなど、色だけではなく素材や質感も各種あるので、慣れてきたらデザインにあわせて色々な糸をそろえていくといいでしょう。

糸切りばさみ

刺繍を行っていると糸の始末が頻繁にあるため、細かく糸を切れる糸切りばさみは必ず必要になります。

刺繍専用の糸切りばさみというものもありますが、初めは手持ちの糸切りばさみで充分対応できます。刺繍に慣れてより細かい作業が必要になったら、対応できる専用の糸切りばさみの購入を考えればいいでしょう。

刺繍枠

刺繍枠は刺繍がしやすいように図案を書いた布地を固定するために使います。布を張って固定することで布のしわがなくなり図案が安定するため仕上がりがきれいになります。

木製のものやプラスチック製のものがありますが、長く使いたい方は木製のほうが劣化しにくいためおすすめです。また、調整ねじがついていると布の種類や厚さによって張り具合を調整できるためより刺繍をしやすくなります。

刺繍枠を使う際には刺繍する布を枠でそのまま挟むのではなく、薄手の布を1枚枠に巻きつけてから使いましょう。そうすることで布を傷めることなく刺繍ができます。

フランス刺繍は特に布地を選ぶことがありません。先のとがった針を使うためウールでもジーンズでもどんな布にも対応できます。初心者の方の練習用としては、扱いやすく手芸店以外でも手に入りやすい白地の木綿のハンカチなどがおすすめです。

もちろん現在もっているハンカチやバッグなどに刺繍することも刺繍の醍醐味なので、自分の持ち物で小さなワンポイントから始めてみてもいいでしょう。

クロスステッチの場合は専用の布地やキャンパス地を使用します。そのため自分の持ち物に刺繍をするということはなかなかできませんが、出来上がった刺繍を使ってボタンやコースターなどの小物を作ったり、額に入れて飾っておくといった楽しみ方ができます。

チャコペーパー

チャコペーパーは図案を布地に写す際に必要になります。そのためクロスステッチでは使いません。

チャコペーパーを刺繍をしたい布地と図案が書かれている紙ではさみ、図案を上からなぞることで布地に図案を写します。布地に移った図案は刺繍ができたら洗い落とす必要があるので、水で落ちるタイプのものを選びましょう。

刺繍キットは初めての刺繍でも安心

刺繍を始めようと道具をそろえてもいざ始めようと思っても図案が思いつかなかったり、いきなり自分の持ち物には縫いたくないということもあるでしょう。

そんな時に便利なのが刺繍キットです。

刺繍を始める際に図案を写したり、糸の色の組み合わせが不安という方には刺繍キットをおすすめします。布と刺繍糸、図案がセットになっており、中には図案が最初から布に写されているものもあるので、針を刺すところから始められます。

1セット作るとそのまま作品になるのでまずは何か刺繍作品を1つつくってみたいという片にもおすすめです。作りやすい刺繍キットを販売している会社を紹介します。

オリムパス製糸 こぎん刺し キット ポーチ

オリムパス製糸には、様々な種類の刺繍キットが用意されています。ただ刺繍をするだけではなく、刺繍した布でブローチや小銭入れなどの小物を作れるキットがあり、ひとつの作品としてより実用的なものを作ることができます。

キットによっては各ステッチの刺し方を分かりやすく解説した動画が用意されているため、動画で学びながら作成することができます。

オリムパス製糸 かわいいひなまつり (クロス・ステッチ)

クロスステッチのキットが豊富に用意されています。額までセットになっているため、出来上がった作品を飾ったり、壁掛け用にアレンジしたりという楽しみ方ができます。

クロスステッチは作品として美しく作り応えのあるキットが多いので、初心者の方にも慣れてきた方にもおすすめです。

また、初心者の方や短い時間で刺繍を楽しみたい方のために、製作時間の目安が1日以内という簡単なキットのシリーズがあるので、ここから始めてみてもいいでしょう。

好きな図案で初めての刺繍を楽しもう

刺繍をする際は元となる図案が必要です。図案を自分で考えるのも刺繍の楽しみの一つですが、自分で考えるのは難しいものです。なれないうちは既存の図案の中から気に入ったものを探し刺繍してみるのもいいでしょう。

刺繍の図案は本や1図案ずつの販売があり、書店や手芸店、インターネットなどで購入することができます。書籍になっているものは図書館で借りることができるものもあります。

また、最近では刺繍用品を扱っているメーカーや個人のクリエイターがインターネット上でフリー図案を配布しているものがあるので、まずはそこから始めてみてはいかがでしょうか。素敵なフリー図案が配布されているサイトを紹介します。

ルシアン

クロスステッチの図案を中心に公開されています。アルファベットの図案ではフランス刺繍、クロスステッチ2種類があるので、ハンカチなどにおしゃれなイニシャルを入れたいときに重宝します。

また、タッセルなどの小物の作り方や、アクセサリーパーツとの組み合わせ方が紹介されているので、刺繍とあわせたオリジナルのアクセサリーなどを作ることができます。

ルシアンで刺繍図案を探す

ヴォーグ

ひらがなやカタカナ、かわいい名前ワッペンの図案が無料で配布されており、お子様の持ち物などに名前を入れたいときにおすすめです。刺繍で名前を入れるとおしゃれでオリジナリティも出るのでとても素敵です。

ダウンロードには会員登録が必要ですが、無料で初心者の方におすすめの分かりやすい図案が配布されています。

ヴァーグで刺繍図案を探す

気軽に初めての刺繍を楽しもう

刺繍は決して難しいものではありません。初心者の方はまずはワンポイントから始めてみてください。

ハンカチや洋服などに小さなワンポイントの刺繍が入るだけで、よりナチュラルで特別なものに感じられます。

また、作品を作る時間だけではなくカラフルな刺繍糸を選んだり、図案を考える時間も刺繍の楽しみの1つです。

一針一針刺繍糸を布に通していると心が落ち着き、充実した時間を過ごせることでしょう。

また、ミシンを始めてみたいと思っている方には、ミシンのレンタルサービスの利用がおすすめです。購入する前に試してみてはいかがでしょうか?

ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味と出逢うメディアサイト「ビギナーズ」の編集部です。趣味を見つけたい方を応援します。

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