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ゴルフのメジャー大会の魅力や歴史について徹底解説!

ゴルフのメジャー大会の魅力や歴史について徹底解説!

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よく海外のPGAツアーなどを観戦していると「メジャー」や「メジャータイトル」という言葉がたびたびテレビの解説から流れてきます。果たしてゴルフにおけるメジャー大会とはどのようなものなのでしょうか?

ゴルフファンの多くは、そのメジャーの時期にほぼ徹夜をする人もいるぐらい熱狂します。それほど魅力のあるメジャー大会を知って、ゴルフ観戦をより楽しんでみましょう。ゴルフ観戦が最近趣味になった人や、海外のゴルフについて知りたい人におすすめの記事です。

今回は、ゴルフのメジャー大会について解説していきます。

ゴルフのメジャー大会について

ゴルフの男子ツアーのメジャー大会とは、以下の4つの大会を表します。

  • マスターズ
  • 全米プロゴルフ選手権
  • 全米オープン
  • 全英オープン

それぞれ4月~7月のPGAツアー真っただ中で開催され、賞金総額は各大会約12億円と、他のツアー大会とは大きな差があります。この4大大会はメジャー大会と言われており、マスターズと全米プロゴルフ選手権、全米オープンはアメリカで行われ、全英オープンのみゴルフ発祥の地イギリスで行われる大会です。この4大会を総称して4大メジャーと言います。

多くのプロゴルファーが、このメジャー大会を制することが夢だと語っています。それゆえプロゴルファーの中でも、これらの大会に出場することを楽しみにしている人が多いです。

過去に日本人の優勝者は出ていません。松山英樹プロや今後現れるであろう日本のトッププロの活躍に期待がかかっています。

日本のコースに慣れた人は、このメジャー大会を制することは無理だと言うアメリカ人もいます。

コースの難しさや、シビアなスコアメイクに多くのゴルファーが苦しめられ、1つのショットミスから大きなスコアの差となるセッティングをしているコースが多いです。マスターズ以外は、年ごとに違ったゴルフ場を持ち回りしています。

ゴルフコースはメジャー大会開催前にコースの改変を行ったりと、より難易度を上げ、ゴルフの醍醐味を味合わせてくれるような、魅力あるコースセッティングをするように努力しています。

それぞれどんな大会なのか

マスターズや全米プロゴルフ選手権、全米オープン、全英オープンの各トーナメントをより詳しく解説していきます。どのような大会であるのかを知り、それぞれの特徴を押さえておきましょう。それぞれの見どころなどを詳しく解説していきます。

ゴルフの祭典マスターズ

4大メジャー大会の中でも特に異質で、格が高い大会として有名な大会がマスターズです。毎年4月にオーガスタナショナルゴルフクラブで開催され、4大メジャーでは唯一このコースだけで行われます。

Master’sと言うように各大会の上位、年間順位上位の選手に出場資格があります。この他歴代の優勝者も出場資格が与えられ、往年の名選手も観られることで、ギャラリーをさらに楽しませてくれる大会です。

コースが決まっているのだから「攻略方法を覚えてしまえば簡単なのでは?」と思うかも知れませんが、このオーガスタは元々農園地を切り開いており、グリーンのアンジュレーション等は、他の大会とは異なります。特にグリーンは後半にいくほど難しくなっており、グリーンに乗っても簡単には入らないことや2メートルのパットでも絶対に入ることがないラインが存在するなど、コースの難しさは観ている人やゴルファーを虜にします。

見どころは11番~13番にかけて池やクリークが存在し、それによって少しのミスも許されないショットが要求される通称アーメンコーナーです。もしナイスショットしたとしても、気ままな風によってハザードに入ったりすることから神に祈ると言う意味で、この名が付けられました。毎年この付近で大きなスコア変動が起こっており、どう攻略するかが観ている方でも楽しめる設定のコースです。

優勝者にはグリーンジャケットが与えられ、多くのプロゴルファーのステータスとして目標にされています。

プロのみ参加可能な全米プロゴルフ選手権

今年(2019年)から5月に開催され、メジャー2番目の大会になる全米プロゴルフ選手権は、アマチュア枠が無い大会として注目を集めています。メジャー大会では唯一プロだけの参加できる大会です。出場資格は過去20年の全米プロゴルフ優勝者や過去5年のメジャー大会の優勝者、PGAツアーの成績上位者などです。

2019年は過去に全米オープンが行われているベスページ・ステートパーク・ブラックコースが使われることが決まっています。コースセッティングについて等の詳細は分かりませんが、通常パー71のコースのところをどこかのロングホールをパー4にして、パー70で行われる可能性が高いです。

つまり通常のツアー大会より難しい条件で戦わないといけません。従来は8月の暑さとの闘いでタフな体力と精神力が求められましたが、5月開催に変わったことでどんな変化が起こるのかが注目のポイントです。一流プロゴルファーだけの夢の競演が楽しみな大会です。

高難易度セッティングの全米オープン選手権

全米オープン選手権は、メジャー大会では全英オープンに次いで歴史が古い大会です。今年(2019年)はペブルビーチゴルフリンクスで開催され、通算で6回目になります。コースはイーブンパーセッティングと言われており、イーブンで回れたら御の字、バーディーが取れたらラッキーと言われるようなシビアなコースセッティングです。

毎回出場プロや関係者から難しいなどのクレームが来るようなくらいのコースセッティングを5年以上かけて改修。今回もワナと言われるような仕掛けが、選手を苦しめ、優勝争いの見どころの1つです。通常のツアーでは10数アンダーで優勝して、バーディーやイーグルなどでスコアメイクしているトッププロたちが、パーを取るのも苦労している姿を見られるのはこの大会ならではです。

出場資格がある人は過去10年間の優勝者と、過去5年間のメジャー優勝者、ツアーチャンピオンシップ出場者などの一流プロです。アマチュアも全米アマチュア上位者と全英アマチュア優勝者、そしてアマチュア成績1位者などが招待されます。

最も歴史ある全英オープン

4大メジャー大会の中で、最も歴史の古い大会が全英オープンです。はじめて開催されたのは1860年で、約150年近くの歴史を誇ります。毎年7月にイギリスの海岸沿い(リンクス)コースで行われ、気まぐれな風と気候変化に多くのゴルファーが悩まされます。

5年に1度はゴルフの聖地と呼ばれるセントアンドリュースで開催され、通称THE OPENと呼ばれるように格式の高い大会としてゴルフファンを楽しませています。今年(2019年)はロイヤル・ポートラッシュ・ゴルフクラブで58年ぶりに開催します。

全英オープンは人の手が入っているコース違い、自然を活かしたデコボコのフェアウェイとポットバンカーや、深いブッシュ(茂み)などがコースに点在しており、多くのゴルファーのショットの技術力が試されます。

出場資格は全英オープン過去の優勝者(60歳以下)や前年の成績上位者、ヨーロッパツアーの成績上位者が主力です。また過去のメジャー大会優勝者やPGAツアーの成績上位者にも出場資格が与えられます。ヨーロッパで活躍しているプロが多く混じっており、普通のメジャー大会とは違う顔ぶれが上位に来ることも見どころの1つです。

メジャーにまつわる記録を紹介

メジャー大会にまつわる記録を知って、よりメジャー大会についての知識を深めてみましょう。記録の中には現在では達成するのが非常に難しいものもあり、それがメジャー大会の価値を高めている一因です。

グランドスラムを知っておこう

グランドスラムと言う言葉は、他の競技(テニスなど)でも使われているので、ニュースでも聞く事が多いです。ゴルフのグランドスラムの定義を知っておきましょう。

年間グランドスラムとキャリアグランドスラムとは

グランドスラムには2種類があり、それぞれ年間グランドスラムとキャリアグランドスラムと言われています。年間グランドスラムとは1年で4大メジャーを全勝することです。キャリアグランドスラムとは、複数年に跨ぎ、4大メジャー大会を制することです。

どちらも非常に難しい記録で、性質の異なるコースセッティング、芝質などが異なる点などから、絶対的な実力がないと達成できないと言われています。ショットのミスが許されないコースが多く、ちょっとしたことでラウンドの良い悪いがあるゴルフにおいて、グランドスラムを達成した選手は名選手として後世に語り継がれます。 

年間グランドスラムは過去に一人だけ

キャリアグランドスラムを達成しているのは、5名います。それ以外にもメジャー大会を複数回制していることで名選手と言われているゴルファーも複数名います。しかしその誰も年間グランドスラムを達成したことはありません。

唯一1930年にボビー・ジョーンズが当時4大大会と言われていた全米・全英アマと全米オープン、全英オープンをを制し、年間グランドスラムを達成しています。現在とは大会構成もコースも違っているので、一概に比較はできませんが、ボビー・ジョーンズは今でもゴルフ界で伝説の人と語り継がれています。28歳という若さで引退をして、その後は世間にあまり現れなかったのも影響しているかもしれません。

メジャー最多優勝は帝王と呼ばれるあの人

メジャーの最多優勝は帝王と呼ばれたジャック・ニクラウスの18勝です。次いでいまだに現役のタイガー・ウッズの14勝、タイガー・ウッズに関しては今後まだ勝ち星を挙げる可能性があるので、記録の更新に期待がかかります。ジャック・ニクラウスとタイガー・ウッズは4大メジャー大会をそれぞれ3度ずつ勝っており、トリプル・グランドスラムと言われています。

キャリアグランドスラムはこのほかにジーン・サラゼン、ベン・ホーガン、ゲーリー・プレイヤーの3名だけです。現役の選手でキャリアグランドスラムが見えているのは、フィル・ミケルソン(残り全米オープン優勝)とローリー・マキロイ(残りマスターズ優勝)で、近いうちにグランドスラムを達成するのではと多くのゴルフファンが期待しています。

メジャー最小ストロークは62

メジャーの最少ストロークは18ホールでは、62です。これは2017年全英オープンの3Rでブランデン・グレースが記録しています。そのときまでの最少ストロークは63、これは複数名記録者がおり、世界のアオキこと青木功も1980年全英オープンで記録しています。

4日間72ホールの最少ストロークの記録は265で、2001年にデビット・トムズが全米プロで叩き出した数字です。

もちろんコースによってパー設定が異なったりするので、一概には比較できないですが、特に3Rを中心に良い記録がでています。理由は3R目のグリーンのピンの位置が比較的やさしめだからと言われています。

最年少優勝は17歳5ヶ月と3日

各大会の最年少優勝の記録をまとめてみました。

  • マスターズ・・・タイガーウッズ(1997年)21歳3カ月と14 日
  • 全米プロ・・・ジーン・サラゼン(1922年)20歳5カ月と22日
  • 全米オープン・・・ジョン.J.マクダーモット(1911年)19歳10カ月と14日
  • 全英オープン・・・トム・モリス・ジュニア(1868年)17歳5ヶ月と3日

一番は全英オープンを17歳で制したトム・モリス・ジュニアの記録です。各大会のアマチュア枠などで記録更新の可能性が0ではありません。

第5のメジャーと呼ばれる大会も知っておこう

近年ではメジャー大会に並ぶほどの賞金額の大会もあります。そのうちに4大メジャーではなく5大メジャーと呼ばれる日が来るかもしれません。ただ現時点では準メジャー大会という認識で受け取られています。その大会について解説していきます。

ザ・プレイヤーズ選手権とは

ザ・プレイヤーズ選手権とは、アメリカのフロリダ州ソーグラスで開催される第5のメジャーと呼ばれている大会です。1974年は9月に開催(アトランタ・カントリークラブ)、1975年は8月(コロニアル・カントリークラブ)、1976年は2月に開催(インバーラリー・カントリークラブ「イースト」)されました。

1977年にソーグラス・カントリークラブに開催場所を移してからは3月に、2007年から2017年までは5月、そして2018年からは再び3月に開催されています。

出場資格は、過去5年の優勝者や過去5年の4大メジャー優勝者に与えられています。それと前年のプレイヤーズ選手権後のPGAツアーの公式戦の優勝者と、当年のPGAツアーの公式戦の優勝者、前シーズンのフェデックスカップ・ポイントランキングの上位125名など、条件の厳しさは4大メジャーと変わらないくらいです。

コースのTPCソーグラス・スタジアムコースの名物は17番のアイランドグリーンです。ここで数多くのドラマが生まれています。とにかく池に入る率が高く、2007年では93個ものボールが池につかまりました。したがって残り2ホールでのスリリングな優勝争いが繰り広げられている点が大きな魅力です。

第5のメジャーと呼ばれる理由

ザ・プレイヤーズ選手権の賞金総額は、全米プロに並ぶ1,050万ドルにもなります。また優勝者の特典がPGAツアー5年間のシード権で、これはマスターズや全英オープンよりも優先権が上に指定されているため、この大会は4大メジャーにも劣らない大会として、プロでは認識されています。

さらに4大メジャーの3年間の出場権が与えられるなどメジャー大会に準ずる大会として機能しています。しかし知名度と格式で若干劣る点は仕方ありません。

 条件に関しても与えられるポイント等に関しても4大メジャーとほぼ同格のことから、この大会を含めて5大メジャーと呼んでいるゴルフファンもいるようですが、現在ではほぼ一部です。ただ最終日に劇的なドラマが待っていたりと観る方にとっても非常に魅力的なトーナメントです。出場選手も一流のプロが集合し、そのプロも悩ませるコースセッティングは、コアなゴルフファンを虜にしています。

メジャーについて理解してゴルフ観戦をより楽しもう

4大メジャー大会を制することは多くのプロゴルファーの目標です。それゆえにいつもの大会以上に白熱するこの大会は観ていても魅力的。コースにもこだわりがあり、飽きないで観戦できる大会です。4大メジャーとそれに準ずる大会を知ることで、よりゴルフを深く楽しむことができます。

今後記録更新するようなニューヒーローが今年現れるのでしょうか。はたまた往年のゴルファーの復活があるのでしょうか。特に注目しておきたいゴルフトーナメントです。メジャーについて理解して、よりゴルフ観戦を楽しんでみましょう。

ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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