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バイクの免許習得にかかる費用と時間を紹介
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「バイクに乗りたいけど、免許は何歳から取れるの?」「125㏄のバイクを通学で乗りたいけど必要な免許は何?」「バイクの免許を取るには期間がどのくらいかかるのか?」など、バイクの免許を取ろうと思ったときには様々な疑問が思い浮かぶのではないでしょうか。
大型バイク以外のバイクは、満16歳から免許を取ることができます。バイクの排気量によって、教習所に通う日数や費用が異なります。またバイクを乗るときには装備が必要です。そのことをくわしく解説していきます。
バイクの免許取得方法とその流れ
普通二輪免許は16歳から取ることができます。免許の取り方とその流れを説明します。
基本は教習所に通う
バイクの免許を取る方法として、スダンダートなのは教習所に通うことです。
教習所では技能教習と学科教習があり、時間と費用はかかりますが、バイクの乗り方をしっかり指導してくれます。車の免許を持っていれば、学科教習が免除されます。
講習を受けて、見極め試験や卒業試験に受かれば免許を取得する可能性が高くなります。さらに教習所を通っていた人は、運転試験場で技能試験が免除されます。
教習所に通って免許を取る流れ
- 教習所に入校
- 適正検査を受ける
- 技能教習と学科教習を受ける
- 技能検査を受けて、合格すれば卒業証書が交付される
- 運転試験場に行って、適正検査と学科試験を受ける
- 合格すると、免許交付
いきなり試験場で受験することも可能
費用を抑えたい場合、いきなり試験場で受験するいわゆる「一発試験」という方法もあります。
各都道府県の運転試験場で予約し、学科試験と技能試験を受けます。しかし合格率はかなり低く、初心者にはおすすめできません。合格するまで何回も挑戦はできますが、その分費用と時間がかかってしまいます。
一発試験で免許を取るまでの流れ
- 試験場に予約
- 適正試験を受ける
- 学科試験を受ける
- 技能試験を受ける
- 学科・技能試験合格後に、取得時講座と応急救護講習を受ける
- 免許交付
免許取得の条件
バイクの免許を取るにはいくつかの条件があります。年齢はもちろん視力も関係があります。
年齢や視力について
バイクの免許が取得できる年齢は、原付免許、小型限定普通二輪免許/AT限定小型二輪免許、普通二輪免許/AT限定普通二輪免許は、満16歳以上です。大型二輪だけは、満18歳以上でないと取れません。
視力は、原付免許は両眼で0.5以上、そのほかの二輪免許は両眼0.7以上片眼は0.3以上必要です。また赤・青・黄の区別ができることです。
バイクの種類 | 年齢 | 視力 |
---|---|---|
原付免許 | 16歳以上 | 両眼0.5以上 |
小型限定普通二輪免許/AT限定小型二輪免許 | 16歳以上 | 両眼0.7以上片眼0.3以上 |
普通二輪免許/AT限定普通二輪免許 | 16歳以上 | 両眼0.7以上片眼0.3以上 |
大型二輪 | 18歳以上 | 両眼0.7以上片眼0.3以上 |
普通自動車免許の所持で負担軽減
普通自動車免許を持っていると学科教習が減り、学科試験が免除されます。
これは普通自動車免許を取るときに、学科を学習して試験を受けてきたからです。教習所に通う場合、学科教習が免除されるので、教習所の費用を抑えることができ、時間も短縮することができます。
さらに原付バイクの免許がなくても、運転することができます。
排気量ごとに異なる免許の種類
バイクには排気量によって免許の種類がちがいます。その種類についてくわしく説明します。
原付免許について
原付はミニバイクなので車両価格が安く、移動がとても楽なので学生や主婦などに人気です。
普通自動車の免許があれば、自動的に運転することができます。原付バイクは、2段階右折の義務があり、30kmの速度制限があります。
排気量は50cc以下で2人乗りはできません。免許は16歳以上から取ることができます。車検はなく税金は軽自動車税で2,000円になりナンバープレートの色は白のプレートに黒字です。
小型自動二輪免許について
小型自動二輪免許は、原付2種と呼ばれていて車両の販売が最も多いバイクです。
公道でも車の流れに合わせて走ることができ、2人乗りもできます。
また原付バイクのように2段階右折の義務がありません。移動距離50km、街乗りだと楽に走ることができます。AT限定小型二輪免許はクラッチ操作がないオートマチック限定しか運転できません。
満16歳以上から免許を取ることができます。排気量は125㏄以下で、高速道路は走行できません。車検はなく、税金は軽自動車税で2,000円です。ナンバープレートの色は、50㏄~90㏄以下は黄色のプレートに黒字、91㏄以上~125㏄以下はピンク色のプレートに黒字です。
普通自動二輪免許について
普通自動二輪免許は、街乗りからオフロード、レーサータイプなどのバイクを運転することができます。
2人乗りができ、高速道路でも走ることができるのでツーリングを楽しむことができます。
免許は満16歳以上から取ることができて、排気量は400㏄以下のバイクです。
税金は軽自動車税で排気量によってちがいますが、3,600~6,000円になります。さらに経過年数によって自動車重量税は変わってきます。
ナンバープレートの色は、126cc~250cc未満は白色のプレートに緑字、251cc以上だと緑枠の白色のプレートに緑字です。
大型自動二輪免許について
大型自動二輪免許は、ハーレーなど1000ccを超えるバイクを運転することができます。
車体が大きく、扱うことが難しいバイクなので、いきなり大型自動二輪の免許を取るより、普通二輪免許などを取って、バイクに慣れてから取る方がいいかもしれません。
満18歳から取ることができ、排気量は制限なしです。ただし、AT限定大型二輪免許は650ccまでです。
税金は軽自動車税で排気量251cc以上で6,000円です。自動車重量税は経過年数によってちがいます。
ナンバープレートは緑枠の白色のプレートに緑字です。
マニュアルとオートマ限定がある
原付免許以外にはマニュアル(MT)とオートマ限定(AT限定)があり、AT限定ではスクータータイプのみとなります。
マニュアル(MT)の特徴
- ギア操作、クラッチの操作が必要
- 右手、右足、左手、左足でバラバラの操作
- エンジンブレーキがかかる
- 低速のときのバランスが取りやすい
オートマ限定(AT限定)の特徴
- ギア操作、クラッチの操作がない
- スクータータイプで運転が楽
- エンジンブレーキが弱い
- 低速のときのバランスが取りにくい
大型二輪免許のAT限定は、排気量が650ccまでしか運転することができません。教習所に通う場合、マニュアルよりオートマ限定の方が安いです。
免許取得までの期間と費用
バイクの免許を取るのにかかる費用と時間を種類別に説明します。
普通自動車の免許を持っているか持っていないかによっても、費用や教習所に通う時間は変わってきます。
教習所では技能教習は第一段階の場合1日に受けられる時間は2時間、第二段階は3時間ずつ受けることができます。
原付免許の取得期間と費用
原付免許を取る場合は、教習所へ入校する必要はありません。
運転免許センターに試験を受けに行き、筆記試験を受けてから、原付の運転に必要な講習を受けたあとすぐに、運転免許が交付されます。原付免許のみだと1万円あれば免許を取ることができます。
普通自動車免許を持っていれば、自動的に原付免許を取ることができます。また自動車教習所で原付の実技訓練が用意されている場合もあります。
小型自動二輪免許の取得期間と費用
小型自動二輪免許の取るには、まず教習所に通います。
教習所の費用がAT限定かMTなのかで違い、普通自動車免許を持っているかどうかでも変わってきます。
普通自動車免許を持っていると、学科の受講が免除されるので費用と時間を抑えることができます。
費用はAT限定で約87,000円、MTだと約96,000円です。教習所に通う回数は技能講習だけなので、AT限定は8回、MTだと10回になります。
普通自動車免許がない場合だと、費用はAT限定だと約170,000円、MTは約180,000円です。教習所に通う回数はAT限定だと9回、MTだと12回になります。
AT限定だと学科教習26時限、技能教習は9時限となり、MTだと学科教習26時限、技能教習12時限となるのでMTの方が通う回数が多くなります。
しかし、小型自動二輪は教習所に通う回数が、他のバイクに比べて少ないので、最短で2週間くらいで卒業検定を受けることができ、忙しい人でも取りやすい免許です。
またAT限定の免許の場合、道路交通法施行規則が改正されて、1日に受けられる教習時間が増えたため、普通自動車免許を持っている人は、最短2日で免許を取ることができます。
普通自動二輪免許の取得期間と費用
普通自動二輪免許を取るには普通自動車免許を持っている場合、教習所代がAT限定約80,000円、MTだと約90,000円です。
普通自動車免許を持っていない場合だと、AT限定が約110,000円、MTだと約130,000円になります。
教習所に通う回数は普通自動車免許を持っている場合、AT限定で6回、MTだと8回です。普通自動車免許を持っていない場合だと、AT限定で8回、MTだと9回です。
AT限定は、学科教習26時限、技能教習12時限、MTだと学科教習26時限、技能教習19時限を受けたあと卒業試験を受けます。
大型自動二輪免許の取得期間と費用
大型自動二輪免許を取るには、普通自動車免許を持っている場合だとAT限定は約120,000円、MTも約120,000円です。免許がない場合だとAT限定は約200,000円、MTだと約230,000円です。
教習所に通う回数は、普通自動車免許を持っている場合だとAT限定、MTともに13回、免許を持っていない場合はAT限定、MTともに15回になります。大型免許の学科教習は26時限、技能教習は12時限になります。
短期間ガッツリ教習で取得を目指せる合宿がオススメ
教習所より費用を抑えて、さらに早くに免許を取りたい場合は、免許合宿がおすすめです。
免許合宿の場合、カリキュラムが事前に組まれているので、教習所のように1時限ごとに予約を入れる必要はありません。
普通二輪免許(免許なし)だと最短9日、普通二輪AT限定(免許なし)最短7日、大型二輪(普通二輪の免許を持っている場合)だと最短6日で卒業ができます。
合宿費用には、宿泊費、食費、教習費、検定費用が含まれています。時期によって価格はちがいますが、安い時期だと約10万円です。
学生だとさらに学生割やネットで予約した場合、ネット割などがありさらに安く利用することができます。
教習所に入校する時期に注意
教習所はいつでも入校ができますが、夏と冬は気温が厳しい季節なので考えて入校した方がいいです。どのようなことで厳しいのかを説明します。
学生が長期休暇の時期は混雑する
学生が長期休暇の時期は、教習所も普段より混雑するため技能教習の予約がとりづらくなります。混雑する時期に入校すると、空いている時期より免許を取る期間が長くなってしまいます。
特に春休みが1年で最も混む時期です。進路が決まった高校生や就職などで必要になった人も取りに行きます。
次に夏休みです。普段は大学とアルバイトで忙しい学生も夏休みは授業がないので、時間が空きます。その時間を利用して免許を取る人も多いです。
夏は想像以上に暑い
夏の暑い時期でも教習時は転倒によるケガを防止するために長袖・長ズボンを着用させられる上に、ヘルメットもかぶります。さらにひじ、ひざ、胴体にプロテクターも装備します。靴もサンダルではなく、安全性能がある靴を履きます。
服装だけでも暑いのに加えエンジンからの熱で想像以上に暑いので、熱中症になる可能性があり、夏のバイクの教習所はあまりおすすめできません。
冬は教習自体が行われないこともある
冬は冬場での雪や路面凍結で教習自体が行えなかったり、手の冷えなどから微妙な力加減が必要になる左手のクラッチ操作などうまく行えず、運転操作に支障がでるため避けた方がいいかもしれません。
冷えた路面はタイヤのグリップも低下するので、転倒するリスクが高くなります。
オススメは春か秋
混雑時期と天候からみて春と秋が入校時期にオススメです。暑すぎず、寒すぎず快適な季節なので、体が直接外気に触れる二輪の教習には最適です。
春は教習所が混むので、なかなか予約が取れないかもしれませんが、卒業まで急いでない人にはいいかもしれません。
入校までに服装を準備しておこう
バイクの教習所は、運転操作やライディングの正しい姿勢や取り回し、引き起こしなど初めて経験することが多いです。慣れるまで怪我をすることもあるので、安全装備は欠かせません。
どのようなものを用意すればいいかを説明します。
規格品のヘルメット
教習時にはヘルメットが必要です。
フルフェイスヘルメットまたは、ジェットヘルメットが使用可能ですが、女性の場合、フルフェイスのみになります。
ハーフヘルメットは顔がほぼむき出しなので、教習所によってNGのところもあります。他人が着用したものが気にならなければ基本的にレンタルができます。
バイクの死亡事故は頭のケガが致命傷になることが多いので、規格にあったものを選ぶことが大切です。PSC、SG、JISなどの安全規格のものです。
- PSC…このマークが付いていない工業製品は、国内で販売することはできません。
- SG…日本国内で販売される乗車用ヘルメットはこのマークがついていなければ、乗車用ヘルメットとして認定されず、公道を走ることができません。SG規格のヘルメットは、125cc以下の二輪車用と、それを超える二輪車用の規格に分かれています。
- JISマーク…日本工業規格でも、規格として125cc以下用、125ccを超える二輪用の2種類に分かれています。
ヘルメットに亀裂が入っていたり、一度でも衝撃があったものは強度が下がるので、使用はやめておきましょう。
ヘルメットは自分の頭に合ったものをかぶり、あごの紐も首とあご紐の間に指1本入るぐらいを目安に長さ調整をしましょう。
しっかりとしたグローブ
グローブは、指を動かしやすいものであればよいので、バイク用のしっかりしたものがオススメです。
軍手でも可能な教習所もありますが、大型二輪の場合は軍手は不可です。
夏は暑いのでメッシュのものを、冬は風が通さないものを選びましょう。
ただし生地が厚すぎると、運転操作に影響が出てくるので、動かしやすいものにしましょう。またサイズも大きすぎると影響が出てきます。
金額の安さより、安全に運転ができるように、自分の手に合ったものを選ぶようにしましょう。
長所 | 短所 | |
---|---|---|
二輪用グローブ | 二輪乗車を目的に販売されているものなので安心です | 比較的高価なものが多いです |
軍手 | 安いものが多いです | 転倒のときに、手や指を守ることが難しいです |
くるぶしの出ない靴
足の怪我が教習中の操作ミスや転倒などで最も多いかもしれません。 転倒時に車体に足を挟んでしまった時の保護のために、くるぶしの出ない靴を選びます。
ブーツを履く場合は、ズボンの裾をブーツに入れて、広がらないようにしましょう。
紐のあるスニーカーの場合だと、紐が露出していると車体に引っかかってしまったり、巻き込んでしまうこともあるので、靴の内側に織り込むなどして露出をしないように気をつけましょう。
大型二輪免許の教習は、運動靴やスニーカーは不可です。
MTのバイクを乗る場合、同時両足をステップバーに足を乗せます。そのときに靴が平坦だと加速や減速をしたときに不要に動いてしまい、知らぬ間にチェンジペダルやリアブレーキペダルを踏んでしまうこともあるので、少しかかとのあるものがよいです。
サンダルなどの露出部分が多くなるものは、絶対に避けましょう。
肌の露出がないウェア
転倒時のケガの防止のためにも、教習時の上着は長袖・長ズボンが基本です。
長ズボンの長さは、裾がひらひらしていなければ問題なしです。長ズボンでも肌が露出しているダメージジーンズなどは禁止されています。
上着は夏は暑くて肌が露出している服を選びたいですが、擦過傷などのケガの恐れがあるので、絶対にやめましょう。冬は走行中に体感温度が下がるので、冬の普段着より1~2枚多めに着て温かい格好でさらに動きやすい服装で教習所に行きましょう。
必須ではないが推奨のプロテクター
基本的に教習所でレンタル可能なので自分で購入の必要はありません。プロテクターの着用はあくまでも推奨ですが、ケガ防止のためにも着用を心がけた方がいいかもしれません。
車は横に教官が乗っていてアドバイスをくれますが、バイクの教習は1人で乗ります。
バイク初心者がいきなり上手く乗ることはできないので、転倒をしてケガをすることもあります。そのためにも最初だけでも着用した方がいいでしょう。
乗りたい排気量を決めて免許を取りに行こう
バイクの免許を取る前にどのバイクに乗りたいかを決めておきましょう。そのバイクの排気量によってどの免許を取るのかが決まります。
バイクの免許を取るには、教習所に通う方法と合宿に行く方法があります。一発試験もありますが、バイクの免許を初めて取る人は難易度が高すぎて、時間がかかってしまいます。
空き時間を利用して免許を取りたい人は教習所、まとまった時間が作れる人は合宿が最適です。バイクは車とちがって転倒すればケガをするので長袖、長ズボンなどの装備が必要です。
バイクに乗れるようになると車とちがい、風を感じて走ることができ、景色もちがって見えます。また気軽に一人旅に行くことができるし、仲間たちとツーリングを楽しむことができます。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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