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サックスのリガチャーの種類と選び方|おすすめリガチャー16選

サックスのリガチャーの種類と選び方|おすすめリガチャー16選

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「リガチャー」とは、サックスのリードをマウスピースに止めるためのパーツのことです。

リガチャーはサックスの音色に大きな影響を与えます。吹奏感(吹き心地)もリガチャーによって変わりますので、リガチャー選びはとても重要です。

本記事では様々なリガチャーをご紹介するので、ぜひサックスのリガチャー選びの参考にして下さい。

サックスのリガチャーの素材|金属製と革製

サックスのリガチャーは金属製と革製が主流です。

ナイロン製や合成繊維製、木製、ゴム製などのリガチャーもありますが、金属製と革製を使っている人が多いようです。

金属製には、金メッキや銀メッキなどの種類があります。基本的に金属製のリガチャーを使用すると、明るく華やかな音色が出しやすいです。

一方、革製のリガチャーは渋めの柔らかい音色を出しやすいと言われています。

また、メーカーによっても音の出しやすさやバランスの取りやすさなどが違うので、確認してから購入すると良いでしょう。

リガチャーを変えたら、吹き心地や音色が凄い変わってびっくりしたという人も多いので、色々試してみて下さいね。

ゴールドラッカー(GL)

サックスを買うと、付属品としてゴールドラッカーのリガチャーが付いてくることが多いです。

値段が安いのが魅力ですが、他のリガチャーに比べるとあまり響かないと言われています。

ゴールドプレート(GP)

ゴールドプレート(GP)のリガチャーは、金メッキ仕上げです。ゴールドラッカー(GL)のリガチャーよりも音色が明るく、音が響きます。

しかし、ゴールドプレートのリガチャーの方が、ゴールドラッカーのリガチャーよりも値段が高いです。

ゴールドプレートのリガチャーに変えたら音がよく響くようになった、価値相応の価値があるといった感想も多く、国内外に愛用者がいるリガチャーです。

シルバープレート(SP)

シルバープレート(SP)のリガチャーは銀メッキ仕上げです。ゴールドプレート(GP)のリガチャーとはまた違う響き方をします。

基本的には銀ならではの柔らかい音が出ます<が、シルバープレートはとても元気な音も出るといった感想も聞かれるリガチャーです。

ピンクゴールドプレート(PGP)

ピンクゴールドプレート(PGP)は、ゴールドプレート(GP)よりは柔らかく、シルバープレート(SP)よりは明るい音が出ます。

色はピンクがかっていて可愛らしい色合いです。

吹奏楽などでは、ゴールドプレートかピンクゴールドプレートのリガチャーが使われることが多いようですが、音の好みで選ぶと良いでしょう。

革製

革製は使っていると段々伸びてくるので、2年に1回ほど買い換えないといけません。伸びることで、楽器の鳴りが悪くなるからです。

そのため、金属製のリガチャーを利用する人が多いようですが、ダークな音が出るので固定ファンのいるリガチャーです。

革製のリガチャーは、マウスピースに付けたままにしていると寿命が短くなります。演奏時だけ付けて、それ以外はケースで保管しておくと良いでしょう。

固定の仕方でも音が違う!サックスのリガチャー

サックスは、リガチャーのリードの固定の仕方によっても音の出方が違います。

リードの固定の仕方は主に以下の3つです。

  • 1本のネジでリードを固定
  • 2本のレールでリードを固定
  • 接触面を大きくして広範囲でリードを固定

1本のネジでリードを固定するリガチャー

リードを1箇所で固定するタイプのリガチャーがあります。

1箇所しか固定しないためリードが振動しやすく、クリアな音が出るようです。

2本のレールでリードを固定するリガチャー

2本のレールでリードを固定するタイプのリガチャーもあります。リードを固定しつつ、リードの振動を活かす形です。

1箇所で固定するタイプよりも音が落ち着いています。固定しやすいため、初心者でも安心です。

接触面を大きくして広範囲でリードを固定するリガチャー

リードを固定する範囲を増やし、全体的にしっかりと固定するタイプのリガチャーです。中には3本ほどラインがあるように見えるものもあります。

固定する所の面積が大きいため、素材によって大きく音が変わるリガチャーです。リードをしっかりと固定するため、音が柔らかいと言われています。

リードが安定しやすいので、初心者にもおすすめという声も聞かれるリガチャーです。

リガチャーの締め方による音の違い

リード側にネジがくるタイプを「順締め」あるいは「正締め」と呼びます。リード側にネジがあるおかげで重心が低めになるため、安定感があるタイプです。

一方、リードと反対側にネジがあるタイプが「逆締め」です。サックスは締め方によっても微妙に音が変わります。

順締めの場合、音が太く出る代わりに雑音が混じりやすいとされています。逆締めはその逆で、音が細い代わりに雑音が混じりにくいです。

サックスのリガチャーメーカー4社

リガチャーはソプラノ、アルト、テナー、バリトンサックス用リガチャーなど、サックスの種類別に販売されています。

サックスによっては、リガチャーに互換性が無い場合もあります。アルトサックスを使用中なら、アルトサックス用を買っておいた方が無難です。

さらに、メーカーによっても音が違います。そのため、自分の好きなメーカーのサックスに対応しているリガチャーを買うと良いでしょう。

今回は各メーカーのアルトサックスのリガチャーをご紹介しますが、メーカーの特徴はアルトサックスでも他の種類のサックスでも共通します。

アルトサックスのメーカーごとの音を参考にして、お好きなリガチャーを探してみましょう。

ヤマハ

安定した楽器を作り続ける日本の楽器メーカーです。外国メーカーより安い楽器も作ってくれています。

ヤマハのリガチャーは、アルト用やバリトン用など色々な種類があり、学校の吹奏楽部でも良く使われているようです。

音は無難ですが、ヤマハの金属製リガチャーは3000円以下でも買えます。

中には千円台のリガチャーもあるため、学生も買いやすいのが魅力です。

セルマー

「H(ヘンリ).セルマー」とも呼ばれるフランスの総合楽器メーカーです。100年以上の歴史を誇ります。

セルマーの金属製リガチャーは、ものによっては5000円以下で手に入るのが魅力です。サックスの付属品としてよく見かけるリガチャーです。

バランスが良くて吹きやすいと好評で、学生でも持っている人が多いでしょう。

BG traditional(金属製)

BG traditional(ビージー トラディショナル)は、フランスの楽器メーカーです。多様なリガチャーを製造しており、音の幅が広いのが魅力でしょう。

値段は1万円から2万円台で少々高いですか、すっと通るような音、のびのびとした音色が特徴的です。

特にBG traditionalの金メッキのリガチャーは、とても華やかな音色が出ると人気で愛用者が多いです。

BG スタンダード(革製)

BG社の革製リガチャーです。柔らかく優しい音で、渋めの音が出ると言われています。値段的には数千円から購入可能です。

BG社はBGスタンダード以外にも、「BG スーパーレヴェレーション」などを製造しており、日本でも愛用されています。

ハリソン(HARRISON)

ハリソンは「HARRISON HURTZ(ハリソンハーツ)」と呼ばれるアメリカのブランドでした。アメリカでの製造中止後、日本が「復刻版」として製造しています。

ハリソンのリガチャーは数千円から1万円台です。少々高いですが、はっきりとした音色、コントロールしやすさなどがサックス奏者のハートを掴み、愛用者が多いリガチャーです。

出したい音に合うリガチャーを選ぼう

サックスのリガチャーを選ぶポイントをまとめると、以下の通りです。

  • 素材は何か?金属製か革製か?
  • 固定の仕方は?
  • 順締めか逆締めか?
  • どのメーカーを選ぶか?
  • 自分のサックスの種類に合っているか?

「明るくてはっきりした色を出したいから、アルトサックス用のハリソンで、金属製のゴールドプレート、順締めで1つネジ固定のリガチャー」という様に、組み合わせは無限大です。

サックスのリガチャーは音色が変わるだけでなく、吹き心地も変わります。

「早く変えれば良かった」と話している人も多いですので、初心者だからと遠慮せず、色々試してみるのもおすすめです。

色んな種類のリガチャーを試してみると、その吹奏感の違いに驚かれるかもしれません。

ぜひ、自分の出したい音や自分のサックスに合うリガチャーを見つけてくださいね。

宮乃 かぽり /
ビギナーズ編集部 ライター

フリーライター兼イラストレーター。学生時代は吹奏楽部に所属し、楽器の数などの都合で金管楽器をほぼ経験しました。現在は音楽、ヒーリング、占い、フラワーアレンジなど趣味多彩。チャレンジ精神豊富です!

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