YOASOBI「アイドル」歌詞の意味は？『推しの子』との関連性を徹底考察

YOASOBIが歌う話題アニメ『推しの子』のオープニング主題歌「アイドル」は、リリース2週間でストリーミング再生1億回を超えるほど大人気です。

そんな「アイドル」の歌詞に、実は『推しの子』に関連するキーワードが散りばめられています。『推しの子』を知れば知るほど、「アイドル」の歌詞の意味が少しずつ理解できるようになっています。

今回は、YOASOBIが歌う「アイドル」の歌詞にこめられた意味や『推しの子』との関連性などを徹底考察していきます。「アイドル」の歌詞の意味を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

「アイドル」を歌うYOASOBIとは

#推しの子 #YOASOBIアイドル
そして！アニメオープニングのノンクレジット映像が公開になりました🎤
キャラクターがどんどん出てくるのがOPらしくて楽しいです。MVと合わせてこちらもぜひ鬼リピよろしくお願いします🌟https://t.co/OFbpeg9KB5

— YOASOBI (@YOASOBI_staff) April 19, 2023

YOASOBIは、ボーカルのikuraさんとコンポーサーのAyaseさんの2人による音楽ユニットです。小説をテーマにした音楽が特徴的で、SNSなどをきっかけに大ブレイクしました。

元々ikuraさんはシンガーソングライター、Ayaseさんは音楽プロデューサーとして別々で行動していましたが、Ayaseさんがikuraさんを偶然見つけて声をかけたことで結成し、現在も活動を続けています。

「アイドル」はもちろん、デビュー曲「夜に駆ける」や大人気アニメ『BEASTARS』のオープニング「怪物」など、様々なヒット曲を生み出しています。

「アイドル」が主題歌のアニメ『推しの子』とは

『推しの子』は、推しのアイドルであり母を殺害した犯人に復讐すべく、芸能界に足を踏み込む様子が描かれた作品です。

主人公・星野アクアは元々産婦人科医のゴローとして生きており、推しのアイドル・星野愛のストーカーに殺害されて生涯を終えた際、アイの子どもに転生します。そしてアイもストーカーに殺害され、復讐を決意するのが本作のあらすじです。

あらすじが非常に長いので、アニメ『推しの子』第1話はなんと90分もあり、SNSで話題となりました。

芸能界・アイドル業界の闇や転生したことによる複雑な人間関係など、ストーリーがとにかく魅力的です。真犯人や今後の展開なども考察しがいがあります。

【推しの子】 の考察や重要伏線については、以下の記事で詳しく解説しています。

YOASOBI「アイドル」歌詞の意味を徹底考察

YOASOBI「アイドル」の歌詞は、大きく3つの視点から描かれています。

では、YOASOBI「アイドル」の歌詞をメロディごとにわけて、意味を考察していきます。

YOASOBI「アイドル」歌詞の意味1．1番Aメロ(ラップ)

無敵の笑顔で荒らすメディア
知りたいその秘密ミステリアス
抜けてるとこさえ彼女のエリア
完璧で嘘つきな君は
天才的なアイドル様

YOASOBI「アイドル」の1番Aメロ歌詞は、ファンから見た星野アイについて書かれています。

ファンから見た星野アイは、歌やビジュアルまで、アイドルして全部完璧だと感じているようです。

しかし、星野アイ自体は笑顔や視線、「抜けているところ」さえ全て計算でおこなっていました。そして、ファンや世間に大きな嘘を隠し通して死亡しています。

そんな完璧なアイドル像を演じた星野アイを、“天才的なアイドル様”と表現しています。

YOASOBI「アイドル」歌詞の意味2．1番B～Cメロ

今日何食べた？
好きな本は？
遊びに行くならどこに行くの？
何も食べてない
それは内緒
何を聞かれても
のらりくらり

そう淡々と
だけど燦々と
見えそうで見えない秘密は蜜の味
あれもないないない
これもないないない
好きなタイプは？
相手は？
さあ答えて

ファンや記者からの質問に対して、具体的なことを答えない星野アイを歌詞に表現されています。

何を聞かれても定型文のように返答しているもののどこか明るい、そんなギリギリ本質が見えない星野アイに、ファンたちはどんどん興味が増していきます。

YOASOBI「アイドル」歌詞の意味3．1番Dメロ

「誰かを好きになることなんて私分からなくてさ」
嘘か本当か知り得ない
そんな言葉にまた一人堕ちる
また好きにさせる

星野アイは特殊な環境で育ったので、誰かを好きになることを本当に知りませんでした。

しかし、世間は育った環境を知らないゆえに、「誰かを好きになることなんて私分からなくてさ」という言葉を聞いたファンは様々な見解を交わします。

本来なら嘘っぽい内容でも、星野アイだからこそ真実かもしれない言葉に、また一人、さらに一人と好きになるファンが増えていく描写が歌詞で表現されていますね。

YOASOBI「アイドル」歌詞の意味4．1番サビ

誰もが目を奪われていく
君は完璧で究極のアイドル
金輪際現れない
一番星の生まれ変わり
その笑顔で愛してるで
誰も彼も虜にしていく
その瞳がその言葉が
嘘でもそれは完全なアイ

ファンから見た星野アイは唯一無二の存在で、「今後星野アイ以上のアイドルは現れない」という気持ちを表現しています。

愛情の「アイ」、アイドルとして純粋な瞳の「アイ」、そして星野「アイ」本人のキャラクターが嘘でも、ファンにとっては完全無欠だったのでしょう。

ちなみに、“一番星”という歌詞はゴローの「一番星のように眩しかった」、“嘘でもそれは完全なアイ”という歌詞は星野アイの「嘘はとびきりの愛」というセリフからきていると考察できますね。

YOASOBI「アイドル」歌詞の意味5．2番Aメロ(ラップ)～サビ

はいはいあの子は特別です
我々はハナからおまけです
お星様の引き立て役Bです
全てがあの子のお陰なわけない

洒落臭い
妬み嫉妬なんてないわけがない
これはネタじゃない
からこそ許せない
完璧じゃない君じゃ許せない
自分を許せない
誰よりも強い君以外は認めない

誰もが信じ崇めてる
まさに最強で無敵のアイドル
弱点なんて見当たらない
一番星を宿している
弱いとこなんて見せちゃダメダメ
知りたくないとこは見せずに
唯一無二じゃなくちゃイヤイヤ
それこそ本物のアイ

YOASOBI「アイドル」の2番歌詞は、星野アイが所属していたアイドルグループ・B小町のメンバー視点です。

B小町は星野アイが中心で、おまけ扱いを受けていたその他メンバーの苛立ちが歌詞から見えます。

全部星野アイのおかげでB小町があるような風潮が気に食わず、自分たちの努力すら喰われている感覚に他メンバーは嫉妬しています。それでも、星野アイの実力は本物だと認めているのは事実です。

だからこそ、他メンバーは自分たちを引き立て役にした星野アイに対して「弱いところを見せず唯一無二の存在でいてほしい」と願っているのでしょう。

YOASOBI「アイドル」歌詞の意味6．3番Aメロ(ラップ)

得意の笑顔で沸かすメディア
隠しきるこの秘密だけは
愛してるって嘘で積むキャリア
これこそ私なりの愛だ
流れる汗も綺麗なアクア
ルビーを隠したこの瞼
歌い踊り舞う私はマリア
そう嘘はとびきりの愛だ

YOASOBI「アイドル」の3番歌詞は、星野アイ視点となっています。

星野アイは現役時代に双子の兄妹・アクアとルビーを出産しており、その秘密を隠しながらアイドルとして活動していました。

母としての人生とアイドルとしての人生、星野アイはどちらも捨てず、真剣に両方の幸せを求めた自分を”歌い踊り舞う私はマリア”と表現していると考察できます。

アイドルとして人に幸せを与えるための嘘は、星野アイにとってとびきりの愛情表現と同じなのです。

YOASOBI「アイドル」歌詞の意味10．3番Dメロ～サビ

誰かに愛されたことも
誰かのこと愛したこともない
そんな私の嘘がいつか本当になること
信じてる

いつかきっと全部手に入れる
私はそう欲張りなアイドル
等身大でみんなのこと
ちゃんと愛したいから
今日も嘘をつくの
この言葉がいつか本当になる日を願って
それでもまだ
君と君にだけは言えずにいたけど
やっと言えた
これは絶対嘘じゃない
愛してる

特殊な環境に生まれたことで「愛」を知らない星野アイは、自分がアイドルとしてついてきた嘘が本当の愛になることを信じているのだと考察できます。

そしてついに、星野アイは”君と君”、つまりアクアとルビーに本当の愛情表現「愛してる」を心からの言葉で伝えられました。

MVでは着ぐるみを脱いで、嘘で塗り固めた本当の自分をさらけ出したような表現がされています。本編を知っている人は、アクアとルビーに「愛してる」と伝える星野アイに涙腺崩壊するでしょう。

YOASOBI「アイドル」の歌詞の意味を理解するためにも、ぜひ一度『推しの子』を見てみてください！

YOASOBI「アイドル」は何がすごい？

YOASOBI「アイドル」の歌詞には、『推しの子』に関する内容が含まれている点もすごいですが、単純に音楽としても素晴らしいです。

アニメソングとアイドルソングを両立させたような楽曲で、何度も聞きたくなる中毒性があります。多くの人YOASOBI「アイドル」の中毒となり、実際リリース2週間でストリーミング再生1億回を超えていますね。

また、歌詞も様々な視点から書かれており、言葉選びも秀逸です。中でも「金輪際現れない 一番星の生まれ変わり」という部分が別格で、唯一無二の特別な推しを見事に表現しています。

すごさを知ったうえで、もう一度YOASOBI「アイドル」を聴いてみてください！

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TSUTAYA DISCASの無料期間中にできることや使い方などの詳細は、以下の記事で解説しています。気になる人は、こちらもあわせてご覧ください。

YOASOBI「アイドル」歌詞の意味を深く知るために『推しの子』を見よう

YOASOBI「アイドル」の歌詞の意味をより深く知るには、実際に『推しの子』を見ることが一番です。

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アニメ『推しの子』を視聴できる動画配信サービス一覧は、以下の記事で解説しています。

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YOASOBI「アイドル」に関するよくある質問

ここでは、YOASOBI「アイドル」に関するよくある質問をまとめています。

YOASOBI「アイドル」のラップは誰が歌ってる？

YOASOBI「アイドル」のラップは、ボーカルのikuraさんが歌っています。

ただ、コンポーサーのAyaseさんが曲の調整などをおこなっているので、YOASOBIであのラップを歌っている感覚です。

YOASOBI「アイドル」の作詞は誰？

YOASOBI「アイドル」の作詞は、コンポーサーのAyaseさんがおこなっています。

アイドル以外のYOASOBIで発表されている曲は、基本的にコンポーサーのAyaseさんが作詞しています。

YOASOBI「アイドル」のコールは誰？

YOASOBI「アイドル」の1番Dメロなどに入るコールは、ヲタクダンサーチーム「REAL AKIBA BOYZ」が担当しています。

REAL AKIBA BOYZは日本の9人組アニソンダンスグループで、YOASOBI「アイドル」以外に、ado「新時代」やEve「廻廻奇譚」といった人気アニソンをダンスで表現しています。

YOASOBI「アイドル」の歌詞には様々な意味が込められている

今回は、YOASOBIが歌う「アイドル」の歌詞にこめられた意味や『推しの子』との関連性などについて徹底考察しました。

YOASOBI「アイドル」の歌詞には、『推しの子』に登場する合計3人の視点が表現されています。アイドルグループ「B小町」のセンター・星野アイ、B小町の他メンバー、星野アイのファンです。

『推しの子』の内容を知れば、YOASOBI「アイドル」の歌詞の意味を深く理解できます。

動画配信サービスや電子書籍サイトで『推しの子』の内容を把握して、YOASOBI「アイドル」の歌詞の意味を自分なりに解釈してみても面白いかもしれませんね！