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ジェットスキー免許を取るための手順は?|様々なコースや料金を解説!
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夏になると、全国各地の海でジェットスキーを楽しむ人が増えています。ジェットスキーは夏に限定されるのではなく、ウインター用ウエアで防寒対策を行えば冬も楽しめるマリンスポーツです。
ただし、ジェットスキーが操縦できるのは、特殊小型船舶操縦士免許の取得者に限られます。ここではこれからジェットスキーの免許を取得したい人に向けて、免許の取り方や費用などを解説していくので参考にしてみてください。
目次
船舶免許の種類
ジェットスキーの操縦に必要な船舶免許は、主に次の3種類です。それぞれ航行できる船舶が指定されているため、ジェットスキーが航行できる免許の取得を目指しましょう。
全ての海域を航行できる一級小型船舶操縦士
船舶免許の種類は、操縦できる船舶の大きさや海域によって異なります。
そのうち一級小型船舶操縦士は、総トン数20トン未満の船舶を全ての海域で操縦できる免許です。
免許の取得に必要な講習時間は一般学科12時間、上級学科12時間、実技講習4時間の合わせて28時間となっています。
しかし、一級小型船舶操縦士の免許を取得してもジェットスキーは操縦できません。
5海里以内の水域を航行できる二級小型船舶操縦士
二級小型船舶操縦士は、総トン数20トン未満の船舶を5海里以内の水域で操縦できる免許です。5海里は距離にしておよそ9.26kmであるため、湖川や海岸からこれ以上の距離を離れての操縦はできません。
免許の取得に必要な講習時間は、一般学科12時間、実技講習4時間の合わせて16時間となっています。
しかし、二級小型船舶操縦士も、一級と同様に、ジェットスキーを操縦できません。
水上バイク専用の特殊小型船舶操縦士免許
ジェットスキーを操縦するには、特殊小型船舶操縦士免許の取得が必要です。
これはジェットスキーを含む水上バイク専用の免許で、湖川や海岸から2海里までの海域を操縦できます。
2海里はおよそ3.7kmであるため、湖川や海岸から近い距離での操縦に限られています。これは船舶安全法上の基準で定められているため、免許を取得したらきちんとルールを守って操縦するようにしましょう。
フィッシングやシュノーケルのためにプレジャーボートを使用したい場合は、特殊小型船舶操縦士免許だけでは物足りないかもしれませんが、ジェットスキーや水上バイクを楽しむ程度であれば、この免許で十分だといえるでしょう。
免許の取得に必要な講習時間は一般学科6時間、実技講習1.5時間の合わせて7.5時間となっています。
ジェットスキーの免許を取る方法
ジェットスキーの免許を取得するには、小型船舶教習所か、免許スクールで講習を受ける必要があります。国土交通省に認可された教習所を利用すると、規定の時間の教習を受ければ国家試験が免除されます。
小型船舶教習所で取得する
小型船舶教習所で免許を取得する場合、学科や実技の講習を受講して修了試験に合格すれば、国家試験が免除される仕組みとなっています。
ただし、6時間以上の学科講習と1.5時間以上の実技講習は全て履修する必要があります。実技講習がきちんと行われることから、ジェットスキーが初めての人でも安心です。
免許スクールに通って取得する
免許スクールに通って免許を取得する場合、各スクールで設けられた講習を受講した上で、国家試験を受験しなければなりません。講習日程や料金はスクールによって異なるため、自分に合うスクールを見つけられることが魅力です。
また、学科試験の内容と実技試験の対策が学べるため、国家試験対策がきちんとできます。
ジェットスキー免許の講習内容
ジェットスキーの免許を取得する際には、規定された学科と実技の講習を受けなければなりません。講習に必要な時間も定められており、安全な操縦のためにも必要な知識を身につける必要があります。
6時間の学科講習
ジェットスキーの操縦に必要な特殊小型船舶操縦士は、6時間の学科講習が規定されています。主に次の3つのテーマから構成されており、基本的なルールからエンジンの取り扱いなどが含まれています。
小型船舶の船長の心得及び遵守事項
特殊小型船舶の船長としての基本ルールやマナーといった、シーマンシップについて学びます。
交通の方法
主に海上や河川の交通ルールについて学びます。また港則法、海上衝突予防法などの法律も含まれています。
運行(一般)
船を安全に航行させる方法を学びます。船の操船方法やエンジンの取り扱い、荒天時の対応なども含まれています。
学科試験の出題形式は四肢択一式で、講習の際に使用する「小型船舶の航行の安全に関する教則」の範囲から出題されます。
1.5時間の実技講習
6時間の学科講習に加えて、1.5時間の実技講習を受けなければなりません。実技講習では主に小型船舶の取り扱いと操縦について学びます。
小型船舶の取り扱い
小型船舶を操縦する際のエンジン始動から停止に加えて、発航前や船体外部といった必要な点検について学びます。
操縦
安全確認や危険回避の方法、人命救助といった小型船舶の操縦に必要な技術を学びます。
なお、実際の実技試験は水面などの状況によって出題順が異なり、試験時間はおよそ20分となっています。実技試験には、定員3名の直座型水上オートバイが使用されます。
ジェットスキー免許を取得するまでの手順
ジェットスキーの免許講習は、最短1日で取得可能なコースも設けられているため、仕事を持っていても無理なく取得できるので安心です。ここでは、ジェットスキーの免許を取得するまでの手順をコース別に解説していきます。
国家試験の2日間コースの場合
ジェットスキーの免許を取得するためには、規定の学科と実技の講習を受けなければなりません。
講習を修了すれば国家試験が免除されるケースもありますが、国家試験を受ける場合は2日間コースがおすすめです。このコースでは申し込み後に1日かけて学科と実技講習を受け、2日目に身体、学科、実技の国家試験を受けます。
マリンスポーツに関する免許を初めて取得する人や、しっかりと学習したい人は2日間コースを受講してみましょう。
最短1日で取得可能な独学コースの場合
とにかくスピーディーに免許を取得したい場合、最短1日で取得できる独学コースがおすすめです。
このコースでは申し込み後に、まずは半日かけて実技講習を受けます。その後、身体、学科、実技の国家試験を受ける手順です。
ただし、2日間コースと異なり学科講習が省略されているため、学科は独学でクリアする必要があります。
なお、学科試験は科目ごとに合格基準が設けられており、全てにクリアしなければなりません。
そのため、学科の独学に十分な時間がとれない場合や学科に自信がない場合は、2日間コースの受講をおすすめします。
ジェットスキーの免許の取得料金
ジェットスキーの免許を取得する際には、学科や実技講習に対する費用や受験にも費用がかかります。選択するスクールやコースによって料金は異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
実技のみのコース以外は講習料の他に代行手数料、学科試験料、実技試験料、身体検査料、登録免許税の五つで料金が発生し、どのコースでもこれらの合計料金は28900円となっています。
よって合計の金額はそれぞれの講習料に28900円を足したものとなります。
コース名 | 講習料 | 合計金額 |
---|---|---|
1日コース | 36,250円 | 65,150円 |
短期集中コース | 30,250円 | 59,150円 |
日曜コース | 30,250円 | 59,150円 |
平日コース | 23,250円 | 52,150円 |
実技のみのコース | 20,500円 | 20,500円 |
1日コースの場合
1日コースの場合、実技講習と国家試験を同日に行うことが特徴です。学科は受験者それぞれが学習するため、取得日数は最短の1日で終了します。
実際にジェットスキーの免許を取得した人の口コミでは、学科は独学で十分だったという意見も数多く見受けられます。中には一夜漬けで試験に挑戦した人もおり、見事合格しています。
各コースの中でも取得費用は最も安く、65,150円です。ただし身体検査を試験当日受ける場合は1,850円を追加で支払わなければなりません。
短期集中コースの場合
短期集中コースの場合、1日目に学科と実技講習を行い、翌日に国家試験を受験するといった2日での取得を目指します。
1日コースとは異なり、講師陣による学科講習が含まれているため、取得費用は59,150円と1日コースよりはお得な料金に設定されています。
ただし、身体検査を試験当日受ける場合は、1,850円を追加で支払わなければなりません。
日曜コースの場合
日曜コースは学科と実技講習に加えて、国家試験も全て日曜日に行われています。そのため、平日に仕事がある人でも受けやすいコースが特徴です。
ただし、このコースは特定の日曜日に1日で修了できるという訳ではないので注意が必要です。
取得日数は学科と実技講習に1日、国家試験に1日の2日間で、取得費用は59,150円です。これは2日間かけて行われる短期集中コースと同様の金額です。
ただし、身体検査を試験当日受ける場合は1,850円を追加で支払わなければなりません。
平日コースの場合
平日コースは、学科と実技講習に加えて、国家試験の両日とも平日に行うことが特徴です。日曜コースと同様に学科と実技講習に1日、国家試験に1日必要なため、取得日数は2日間です。
講習や試験が平日に行われることから日曜コースよりも講習料が安く設定されており、取得費用は52,150円です。
ただし、身体検査を試験当日受ける場合は1,850円を追加で支払わなければなりません。
受講者が混み合うのを避けたい人は、比較的受講者が少ない平日コースを受講してみましょう。
実技のみのコースの場合
実技のみのコースは、学科は受講ぜずに実技講習のみ受講するタイプです。
他のコースと異なるのは、受検申請や免許交付手続きを全て自分で行う必要があるため、取得費用は20,500円と講習料のみを支払います。
全てのコースの中で取得費用が最も安いですが、手続きなどに不安がある場合は、別のコースを選択することをおすすめします。
手続きに不備があると受験できなくなる可能性が高いため、実技のみのコースを受講する場合は書類確認をきちんと行うようにしましょう。
ジェットスキーの免許を取得する際の注意点
ジェットスキーの免許を取得する際には、さまざまな受験要件が設けられているので注意が必要です。また、提出書類や受験会場はあらかじめめ確認しておくようにしましょう。
15歳9カ月未満は取得できない
日本では年齢要件が設けられている免許が複数あり、自動車免許の取得は道路交通法によって18歳の誕生日を迎えなければ認められていません。
ジェットスキーも同様に、小型船舶操縦者法によって15歳9カ月未満は取得できないことになっています。
試験を受ける際にこの年齢に達していない場合、残念ながら試験は受けられないので注意が必要です。
15歳9カ月に達して受験した場合でも、満16歳以降にならなければ免許は発行されません。
視力などの要件もある
ジェットスキーは安全に楽しむために、当然ながら他船舶との接触といった海難事故は避けなければなりません。そのため、免許を取得する際には、次のような身体基準が設けられています。
- 視力
- 色覚(弁色力)
- 聴力
- 疾病や身体の障害
視力ついては両目とも0.5以上で、視野が左右共に150度以上であることが求められます。
色覚(弁色力)については、夜間において船舶の灯火が識別できることが要件となっています。
また、聴力に関しては、5m以上の距離で言語の弁別ができることも要件として設けられています。
ただし、コンタクトレンズや眼鏡といった視力矯正や補聴器の使用も認められているため、日常生活に支障がない程度であれば問題ないといえるでしょう。
疾病や身体に障害がある場合、ジェットスキーの操縦に支障をきたさないことが必要であることから、身体基準に疑義がある場合は、専門医の診断書を提出が求められる可能性もあります。
なお、身体検査をクリア後、進級試験などを受験する場合、身体検査が免除される仕組みとなっています。
書類に不備があると試験が受けられない
ジェットスキーの免許を取得する際には、次のようにさまざまな書類を準備する必要があります。
- 住民票
- 証明写真2枚
- 小型船舶操縦士国家試験申請書および同意書
- 受験料分の郵便為替
- 受験票返信用の切手
住民票は本籍が記載されていなければならず、証明写真は6カ月以内に撮影されたものを準備しなければなりません。小型船舶操縦士国家試験申請書および同意書は、次のJMRA(小型船舶操縦士試験機関)の窓口か郵送で取得できます。
なお、各スクールでは、書類の提出を代行してくれる場合がほとんどです。受験に必要な書類が揃っていない場合、受験申請ができなくなるため、不安な場合はスクールに代行してもらうことをおすすめします。
また国土交通省に認可されたスクールでは、規定時間の講習を受けると国家試験が免除されます。スクールによってはこのような仕組みが整っていない可能性があるため、あらかじめ確認しましょう。
会場の場所をチェックする
学科と実技試験は同じ場所で受験できると考えがちですが、スクールによってはそれぞれの場所が異なる場合があるので注意が必要です。
例えば、千葉県市川市にある「MG MARINE」では、実技講習と同じ場所で試験が行われ、同じ艇を使用するので安心です。
学科と実技試験の場所が異なってしまったために、予定していたスケジュールに影響を及ぼさないためにも、あらかじめ会場の場所を確認しておくようにしましょう。
夏に向けてジェットスキーの免許を取得しよう
サーフィンやウォータースキーに留まらず、マリンスポーツの種類は時代の流れと共に充実してきました。その中でもジェットスキーはスピード感が魅力であり、若者を中心に人気の高いマリンスポーツの一つです。
自動車の免許とは異なり、ジェットスキーの免許は最短1日で取得できるため、今から挑戦すれば夏休みや連休の楽しみも広がります。
家族や友人とこれまでと異なるマリンスポーツを楽しむためにも、今からジェットスキーの免許取得を目指してみてはいかがでしょうか。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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