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初心者が覚えるべきバイオリンの弾き方|様々な奏法で表現を深めよう!

初心者が覚えるべきバイオリンの弾き方|様々な奏法で表現を深めよう!

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バイオリンは弦に弓をこすることで音がなり、本体で音を共鳴させ、あの響き渡るような独特な音を生みます。

そんな響くような美しい音を演奏するためには、正しいバイオリンの弾き方を習得することが必要です。 バイオリンの弾き方は様々ありますが、今回は初心者の方にまずは押えていただきたいバイオリンの弾き方をご紹介します。

右手の弓の動かし方のパート、左手の指の動きの奏法をご紹介するパートの2つに分けて説明するので、自分の苦手としている弾き方があれば、そのパートのみを集中して練習することもできます。

ぜひ普段の練習に参考にしてください。

絶対マスターするべきバイオリンの構え方、ボーイング、フィンガリング

まずバイオリンを弾く上で最も大切な3つのポイントからお話します。
それは、構え方、ボーイング、フィンガリングです。

構え方が間違っていると、ボーイングに変なクセがついてしまったり、フィンガリングに力が入りすぎだと、肩に力が入って、綺麗な構え方でなくなってしまいます。

どれか1つ間違うと他にも影響が出てしまうので、この3つは変な癖をつけないように正しい形をマスターしておきたいです。

バイオリンの構え方、ボーイング、フィンガリングの正しい形をどのようにして習得するのか、練習のポイントを詳しく説明している記事があるので、気になる方は「初心者必見|バイオリンの構え方~入手方法などの基礎知識がわかる」をご覧ください。

バイオリンの弾き方①|右手は弓の使い方が肝心

通常バイオリンを演奏するときには、弓と弦を垂直にし、弓を上下に動かすことで音を鳴らしますが、その以外の弾き方もあります。 今回は楽譜でもよく出てくる演奏方法を4つご紹介します。

スピッカート

スピッカートとは、弓を弦の上で音を飛ばして弾き、主にスピードの速い曲でよく使います。

通常のボーイングといえば、音を伸ばすように上下に動かして演奏しますが、スピッカートは弓を上から落としてバウンスするようなイメージで弾きます。 手首を使って弓を弦に当てつつ、軽く上下に動かします。

動画のように1拍に1回を弾く、1拍に2回弾くような練習を行うと、テンポの速い曲を練習するときにも役立ちます。

ピッチカート

ピッチカートとは指を弦で弾いて演奏します。ポンポンと音が鳴り、普段のバイオリンの音とは異なる音がします。

基本的に右手人差し指で弾いて弾きます。弾く際の指の向きは、バイオリンの渦巻き側か顔の方のどちらか向かって下に弦を弾きます。

毎回でてくる表現方法ではありませんが、覚えておきたい奏法の1つです。

デターシェ

デタシェはボーイングの基本とも言われるおり、弓を弦につけたまま弾く弾き方です。できるだけ弓の真ん中から弓の先端の間で弾くことを意識しましょう。

弓が滑らないように弾くことがポイントです。

弓を上下に動かすので、弓を戻してくるときに音が大きくなってしまいがちですが、できるだけ均一の音量で弾くことを心がけてください。

マルトレ

マルトレとは、音を鳴らすタイミングで、圧を乗せて、楽器を響かせる弾き方です。特に音の立ち上がりをはっきりさせることが大切です。

テンポの速い曲だと、音を響かせることがおろそかになりがちですが、音を響かせないと音がこもってしまい、ギーギーという音が鳴りやすくなります。

音が流れてしまわないように圧を加えて、音を開放させることに重点をおいて練習してください。

バイオリンの弾き方②|左手の指の動きがポイント

弦を押さえる左手の指の動かし方で、バイオリンの音色に様々な表現を加えることができます。ただ弦を押さえるだけではなく、指を動かして演奏することで、曲に表情が生まれます。よく使われる弾き方を3つご紹介します。

ビブラート

ビブラートは弦の上で指の力を左右に動かし、音に表情を生む弾き方です。 ビブラートは様々な曲で出てくる頻出の表現方法なので、バイオリンを学ぶ方は必ず学んでおくべきです。

演歌歌手が歌う波打つような歌い方をイメージするとわかりやすいと思います。

ビブラートは指の力を入れすぎたり、弦の上をスライドしてしまったりしますが、弦に指を置いた場所は動かしません。一度置いた指の重心はそのままに左、右に細やかに揺らします。

トリル

トリルとは、2本の指を細かく動かして弾く演奏法です。 1つの指は押さえたままで、もう1の指を動かします。動かす指は弦を細かく押すような動きをします。

慣れるまではゆっくり弦を押す練習をして、慣れてきたら段々とスピードを上げて練習していきましょう。

重音

重音とは2つ以上の音を弾くことで、和音と同じ意味です。

2つの弦の音が綺麗に鳴る弓の角度を探すことが大切になります。綺麗に弓を動かすためには右ひじの角度にも注意をして動かすようにしましょう。

初めは綺麗な音がでなくてもいいので、弓の角度、ひじの角度を探すことに重点を置いて、練習してみてください。ここだ!としっくりくる角度を見つけたら、指を弦に置く間隔にも気をつけて弾いてみましょう。

様々な奏法で演奏されているバイオリン名曲

右手、左手の様々なバイオリンの弾き方についてご紹介しましたが、実際にどんな曲にその弾き方が使われているのか気になりますよね。

1つ目にご紹介するガボットは初心者の練習曲にもおすすめの1曲です。 2つ目は、全曲ピッチカートで演奏している曲です。難易度は高いですが、ピッチカートの練習をしたい方にはおすすめです。 一度は耳にしたことがある曲だと思うので、ぜひ楽しんでみてください。

ビブラートとスピッカート、重音の練習に最適なガボット

曲の入りの部分から、スピッカートで演奏しています。そして曲の節々でビブラートを使って演奏されています。

曲の中盤では、重音で演奏する箇所があります。少しですが、ピッチカートも出てくるので、バイオリンの様々な弾き方を練習したい場合にはこの曲がおすすめです。

全曲がピッチカートで演奏されるPlink, Plank, Plunk

この曲は1曲丸ごとピッチカートの奏法で演奏されています。 そのため、フィンガリングはもちろん右手の指の細やかな動きも必要となります。

1分55秒からクライマックスに向けて、ピッチカートでの音の強弱をつけて演奏する姿は印象的です。 これだけたくさんの楽器でピッチカートを演奏すると、迫力さえ感じます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はバイオリンの弾き方についてご紹介しました。 弓を上下に動かすだけがバイオリンの奏法でないということをお分かりいただけたと思います。

指で弾いて音を出すスピッカートや複数音を奏でる重音などを弾けるようになると、バイオリン演奏の表現の幅が広がります。 苦手な弾き方があれば繰り返し練習して、少しずつ上達していけるようにしましょう。

ビギナーズ編集部 /
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