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英会話教室の選び方や注意点について|元英会話講師による賢い教室の選び方
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英会話教室に通ってぐんぐんスキルを伸ばしている人もいれば、何年経っても英語が上達しないと悩んでいる人もいますよね。その原因の1つとして考えられているのが「英会話教室の選び方」。
一口に英会話教室といっても種類は様々であるため、自分に合った教室を選ばなければ効率的にスキルアップを図りにくいでしょう。
そこで今回は、元英会話講師による賢い英会話教室の選び方や、注意点などを詳しくご紹介します。
目次
英会話教室に通っても英語が上達しない理由は
「英会話教室に通えば英語力がアップする」と考えている人は少なくありませんが、元英会話教室の講師をしていた筆者は、何年通ってもなかなか英語力がアップしない生徒をたくさん見てきました。
ここでは、主に「英会話教室に通っても英語が上達しない理由」について詳しく考えていきたいと思います。
勉強不足
まずあげられるのは、圧倒的な「勉強不足」です。筆者が英会話講師としていた頃、生徒は「週1回・1レッスン1時間」、月で計算すると「毎月4回・計4時間」のレッスン受講がほとんどでした。
ゼロから英語を取得するためには2,000〜3,000時間の英語学習時間が必要だと考えられている観点からすると、週に1度のレッスンでは到底2,000時間に追いつけません。
その事実を知っている英会話教室では、宿題を出したり英検受験などをすすめたりして、なんとか生徒の学習時間を伸ばそうとします。
しかし、生徒の中にはレッスンに通うことで満足してしまい、レッスン以外で自主的に学ぼうとする人も少なくありません。
筆者が英会話講師として生徒のスキルアップを間近で見ていく中で、ぐんぐん伸びる生徒は例外なく「レッスン以外でも英語に触れていた」ことが共通しています。
「英会話教室に通ってもなかなか上達しない」と悩んでいる人は、英会話教室の定義を再確認してみましょう。
英会話教室に通うことでスキルアップの具体的な方法やモチベーションアップにはつながりますが、それだけでは不十分です。
講師の質が低い
英会話教室に通っていてなかなか上達しない原因の1つは、レッスンを担当している講師の質が低いということです。
質が低いというと聞こえ方が悪いですが、ここでいう「悪い」とは、基本的な英語スキルが低かったり人に教えるスキルが不十分だったりするだけではありません。
講師の中には「コミュニケーションスキルが低い」「指示されたことしかできない」という人なども珍しくなく、そのような講師がレッスンをすることで生徒の理解度を高められないばかりか、学習意欲を引き上げられないことも少なくないでしょう。
毎回のレッスンでわからないことが多く、楽しいと思える内容でなかった場合、生徒のモチベーションは下がりやすく、学習意欲が喪失する可能性も。
このように、講師の質は結果的に生徒の学習時間低下につながり、いつまで経ってもスキルアップにつながらない原因を作る要因の1つになってしまいます。
カリキュラムが合っていない
多くの英会話教室では、教室独自のカリキュラムによってレッスンが進められています。
独自のカリキュラムは、あくまでも英会話教室を運営している企業が考案したもの。学校の教科書になるような認定を取得しているわけではないため、カリキュラムによっては効率のいい内容といえないものもあります。
英語初心者がカリキュラムについて詳しく判断することは難しいのですが、カリキュラムに疑問を感じた場合は、他の英会話教室のカリキュラムなどを試してみることでわかることがあるかもしれません。
成果が出る英会話教室の選び方
「できるだけ効率よくスキルアップできる英会話教室を選びたい」という気持ちは、全ての人に共通することですよね。ここでは、元英会話講師直伝!成果が出る英会話教室の選び方について詳しく解説します。
講師との相性が大切
元英会話教室の講師として、英会話教室を選ぶ際に最も重要視すべきことは「講師との相性」だと感じています。
なぜ講師との相性を大切にして欲しいのかというと、講師との相性はそのまま「英語学習時間増加」につながりやすいからです。講師のレッスンが楽しくて理解もしやすいとなると、毎回のレッスンが楽しみになり、自然に学習時間も増えていくでしょう。
すると、レッスン時間以外でも英語に触れる機会が増えたり、英検などの資格取得を挑戦したりする気持ちも湧きやすくなります。
講師との相性がいいとモチベーションアップにもつながり、継続した英語学習が可能になるため、実際にレッスンを担当する講師との相性は要チェックです!
講師はできるだけ「フレンドリー」な人を選ぶ
元英会話講師として勤務していた頃、筆者はオーストラリアから帰国したばかりでした。
海外から帰国したばかりだった筆者は気持ちも態度も外国人のようにオープンでしたが、日本人生徒の消極的な態度や過度に恥ずかしがる態度を見て、やりにくさを感じたものです。
しかし、生徒たちは「先生は明るくて楽しい!」「海外のことを色々教えてくれるから面白い!」と筆者のことを慕ってくれていました。
これは、筆者が帰国直後であったことから、一般的な日本人よりもフレンドリーだったことが関係していると思います。
消極的な性格が多い日本人にとって、明るくて積極的に話しかけてきてくれるような講師を選ぶと、話も弾みやすくやる気を引き出してくれるでしょう。
レッスン以外のイベントがあると◎
講師の人柄や相性は必ずチェックしてほしいポイントですが、英会話教室のカリキュラムも参考にしましょう。
例えば、ハロウィンパーティーやクリスマスパティーなど、モチベーションを上げるために企画されているイベントイがあると、学習に対する意欲も持続しやすいですよね。
他には、教室独自の試験でスキルを定期的に確認できたり、サマースクールに参加できたり、中には海外留学を斡旋している英会話教室まで様々です。
レッスン以外のイベントが充実しているとモチベーションアップにつながるだけではなく、他のレッスン日に通っている生徒との出会いの場にもなるでしょう。
レッスン内容やカリキュラムをチェックすることはもちろんですが、ぜひ「レッスン以外のイベント」があるかどうかも意識してみましょう。
続けられるレッスン費かどうか
一般的な英会教室のレッスン費用相場は、週1回60分のレッスンで月額1,000〜15,000円程度です。
ただし、教室によっては「1レッスン40分で月謝5,000円」「1レッスン50分で月謝9,000円」など、時間を短くすることでレッスン費を低く設定しているところもあります。
年間にすると、10万円を超える大金がレッスン費に費やされることを考えると、続けやすいレッスン費であるかどうかは必ず確認しておきたいポイントです。
また、教室の中には「入会時にオリジナル教材を購入しなければならない」というところもあります。教材は50〜100万円程度になることも珍しくないため、教材を購入する必要があるかどうかもあわせて確認しましょう。
申し込み時に確認したいこと
英会話教室に入校する前に、必ず「料金体制」「レッスンを欠席した場合のサポート」などについて確認しましょう。
筆者が英会話講師をしていた頃、料金体制についての質問とレッスンの振替についての質問がかなり多かったため、不安があれば申し込み前にクリアにしておくことが大切です。
教室によっては「振替レッスンはできない」「退会時には違約金がかかる」といったところもあるため、トラブルを避けるためにも必ず事前に確認をしておきましょう。
英会話教室に期待しすぎは危険!必ず押さえておく注意点
ここまでの話をまとめると、英会話教室に通っているのになかなか英語が上達しない人に共通することは「勉強不足」「モチベーションが続かない」などということでした。
勉強のやり方がわからなかったりモチベーションが続かなかったりすると、どうしても学習意欲が湧きませんよね。その突破口となるのが「英会話教室」の役目であると、個人的には感じています。
生徒に正しい発音や英語の基礎知識を教えたり、生徒のやる気を促したりする。つまり「サポート役」が本来の英会話講師としての働きであり、主体となるのは生徒の行動です。
実際に、筆者が任されていた英会話教室では「英会話教室へ通っているから必ずスキルアップする」と感じている生徒や保護者が多かったのですが、英語の習得とはそのような生半可な考えにて到達できるものではありません。
英会話学校でスキルアップを図れる人というのは、例外なく「英会話教室で学んだことを教室外で実践した場合」という共通点がありました。
つまり、週に1回なんとなく英会話教室に通っていたとしても、その他の時間を全て日本語で過ごしていたのでは、英語を母国語としない日本人が英語をしゃべれるようにはならないということです。
本当の意味で「使える英語」を習得するということは、ときには遊ぶ時間や寝る時間を惜しんで勉強する日も必要かもしれません。
少し厳しい意見になってしまいましたが、本気で英語を身につけようと思うのであれば英会話教室に求めすぎるのではなく、自分で学ぼうとする意欲が大切になってくることを忘れないでください。
とにかく「楽しく続けられる」英会話教室を探そう!
英会話教室に通っているのになかなか上達しない原因は、モチベーションの低下や勉強時間不足の他にも、様々な要素がありました。英語は続けていくことで成果が出るため、まずは「続けられそうな英会話教室」を探すことが大切です。
そして、英語を学習していく中ではきっと、挫折を感じる瞬間もあるでしょう。そんなときに、信頼している講師や仲間がそばにいてくれれば、心折れずに学習を続けられるのではないでしょうか。
「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあるように、楽しんでできることの上達スピードは速いもの。ぜひ英語を楽しんで学べるように、講師との相性をチェックし、レッスン内容やイベントの有無などについても調べてみましょう。
おすすめの英会話教室16選を徹底比較や失敗しない選び方についてはこちらの記事を確認してみてください。こちらの記事を参考にして、ぜひ自分に合った英会話教室を見つけてくださいね。
白根 鮎美 /
ビギナーズ編集部 ライター
独学で英語を勉強後、オーストラリアでは幼児教育の専門学校で勉強。帰国後は子ども英会話教室にて1歳から高校生への英会話を指導していました。また、サーフィン歴は10年以上、海を愛する2児のママサーファー。