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スピーカーメーカーの音質の特徴と歴史。好みのメーカーを探そう!

スピーカーメーカーの音質の特徴と歴史。好みのメーカーを探そう!

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音楽はもちろん、映画やゲームなどの様々なメディアを楽しむうえで大切なのが、スピーカーをはじめとした音響設備です。どんな感動的な音楽も、スピーカーがひび割れた音を出していては台無しですよね。

最近では小型のワイヤレスタイプから、立体的な音を奏でるサラウンドタイプのものまで、多種多様な製品が存在しています。そんなスピーカーですが、製造元のメーカーによってその音質に特徴があるのはご存じでしょうか?

本記事では、音響メーカーとして高い評価を得ている実力派のメーカーを厳選し、その音質の特徴や、どんな利用場面に適性があるか解説します。スピーカーの選び方だけでなく、各メーカーの創業の歴史など、興味深いブランドストーリーについても見ていきましょう。

スピーカー選びのコツはメーカーの特徴を押さえること

スピーカーを選ぶ際のポイントは、購入したい価格帯から、そのデザインや大きさ、Bluetoothなどの機能や接続方法まで様々に挙げられます。しかし、音楽を聴くための機器であるスピーカーを購入するならば、やはり何と言っても音質にこだわりたいところです。

メーカーによって音質が異なる

世界中の音響メーカーから、数えきれないほど多くのスピーカーが販売されています。それらは、お腹に響くような重低音が得意なメーカーや、高音をクリアに響かせるのが得意なメーカーといったように、メーカーごとに一定の特徴ないしは傾向を持っています。

得意な音質に違いがあるということは、言い換えれば、メーカーごとに得意な音楽ジャンルがあるということ。たとえば、ジャズなら「JBL」、クラシックなら「B&W」といった具合です。

もちろん、YAMAHAのように、よい意味で癖のない、バランスの整ったスピーカーを提供しているメーカーもあり、それもまたひとつの特徴です。一方で、バランス重視の音質は、音に対して明確な好みを持つ人にとっては物足りなく思われる可能性もあります。

大事なのは、自分の好みの音楽や利用シーンなどを明確に思い描き、それに適したメーカーの製品からスピーカーを選ぶことです。スピーカーを購入するなら音質にちょっとこだわりたいという方は、各メーカーの特徴を把握しておきましょう。

音響メーカーのそれぞれの特徴

それでは、それぞれの音響メーカーの特徴とはどのようなものなのでしょうか。ここでは音響メーカーとして評価と知名度の高いメーカーを中心にご紹介します。

YAMAHA

最初にご紹介するのは、日本を代表する楽器メーカーでもある「YAMAHA(ヤマハ)」です。

YAMAHA の歴史

YAMAHAの歴史はとても古く、その起源は、創業者である山葉寅楠氏が1887年に浜松尋常小学校の壊れたオルガンの修理に成功したことに端を発しているそうです。「YAMAHA」という商標は、この創業者山葉氏の苗字から来ているのですね。

この逸話からも分かるように、YAMAHAは楽器製作から事業を開始しました。現在では、その技術力を生かした高品質の音響機器を開発しているメーカーとしても有名です。

スピーカーの特徴

YAMAHAのスピーカーは、低価格なものから本格派の高級仕様まで幅広く展開されています。その特徴は聴き続けても疲れない、クリアでナチュラルな音質です。よい意味で癖が少なく、聴く人に優しいスピーカーであるともいえるでしょう。

また、YAMAHAが販売しているスピーカーは業務用の大型のものから、小型のポータブルまで豊富に取り揃えられています。仕事で大規模なスピーカーが必要な人にも個人で音楽を楽しみたい人にも、どちらにもおすすめできるメーカーです。

また、音が悪目立ちすることもないので、ホームシアターなどの音響装置を選ぶ際にも適しています。

BOSE

「BOSE(ボーズ)」は1964年にアメリカで創業された音響メーカーです。高い技術力を持ったメーカーとして有名なBOSEの社名も、YAMAHAと同じく創業者の名前に由来しています。

BOSEの歴史

BOSEの創業者であるアマー・ボーズ氏は、子どもの頃から機械いじりが好きでした。10代の頃には学校を定期的に休んで「ラジオの修理屋」商売に励んでいたそうです。

その後、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士となったボーズ氏は、専門である心理音響学の知見を生かし、BOSEを創業します。BOSEといえば、MITと製品を共同開発していることで知られていますが、それは創業者の経歴が関係しているのですね。

スピーカーの特徴

そんなBOSEのスピーカーは、高品質で独創的なものが多く、特に大きなボリュームで音を響かせるのに向いています。音質としては重低音が得意といわれていますが、全体的な音のバランスもよいため、喫茶店などの業務用スピーカーとしてもおすすめです。

もちろん、BOSEは個人用としても使える多彩なラインナップを揃えています。ただし大迫力な音楽を楽しむあまり、近所迷惑にならないよう注意してくださいね。

こちらの記事では、BOSEのおすすめモデルのスピーカーを紹介しています。売れ筋モデルやスピーカーの選び方も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

B&W

伝説的なバンド「ビートルズ」の名盤といえば、「アビー・ロード」ですが、そのアルバムが収録された「アビー・ロード・スタジオ」で長年採用され続けているスピーカーメーカーこそが、B&Wこと「Bowers & Wilkins(バウワース アンド ウィルキンス)」です。

B&Wの歴史

B&Wは街の小さな電気屋から出発しました。そのお店は元々テレビや無線を扱う小売店だったそうです。音楽への造詣が深く、技術力も高かった創業者ジョン・バウワース氏は、その電気店を営みながら地元の顧客のためにスピーカー・システムを手で組み立てていました。

そんなバウワース氏が手掛けたスピーカーの音質に強く感銘を受けたのが、1人の老婦人でした。驚くべきことに彼女は、バウワースが事業を起こすための資金として1万ポンドもの大金を遺産として残したのです。

ここからB&Wのスピーカー開発事業は急速に拡大し、今でも世界一のスタジオともいわれる「アビー・ロード・スタジオ」の音響を担い続けています。

スピーカーの特徴

B&Wが製造するスピーカーは、きれいな高音を響かせることが特徴です。とはいえ、品質にこだわり抜いたスピーカーは、重低音もずっしりと響き、音響についてある程度の知識を持った人が調整すると、非常によい音を響かせてくれます。

やや玄人向けと評されるB&Wですが、音にこだわり抜きたい人には強くおすすめしたいメーカーです。

SONY

「SONY(ソニー)」は日本が世界に誇る、言わずと知れた電機メーカーです。

SONYの歴史

この会社は1946年、資本金19万円、従業員約20名の小さな会社「東京通信工業」としてスタートしました。

創業者の1人である井深大氏は、会社設立の目的を「技術者がその技能を最大限に発揮することのできる“自由闊達にして愉快なる理想工場”を建設し、技術を通じて日本の文化に貢献すること※」と、記したといわれています。

ソニーは、設立当初の理念を守り、「人のやらないことをやる」をモットーに次々と革新的な製品を発明。たとえば「ウォークマン」の発明などは、音楽の楽しみ方をまったく新しいものに変えたといっても過言ではないでしょう。

参照元:SONY公式サイトより

スピーカーの特徴

ソニーの提供するスピーカーは、ずしりと響く重低音が魅力です。また、「ハイレゾ」の生みの親でもあるソニーのスピーカーには当然ながらハイレゾ対応のモデルも多く、高音から低音まで豊かに表現し尽くしてくれます。

JBL

「JBL(ジェイ ビー エル)」はコンサート会場や映画館など、広い空間で大衆向けに使われる業務用スピーカーを開発しているメーカーです。このような特徴は、JBLが音響メーカーとして一躍名を馳せたある出来事と密接に関係しています。

JBLの歴史

そもそもJBLという社名は、創業者のジェームズ・B・ランシング氏のイニシャルが由来です。自分自身も優れた技術者だったランシング氏は、1927年にJBLの前身となる会社である「ランシング・マニュファクチャリング社」というスピーカー製造会社を設立しました。

基本的には堅実に商売を続けていたランシング氏ですが、1934年に転機が訪れます。アメリカ・ハリウッドの映画会社 MGMから、トー キー映画の再生システムの開発依頼が来たのです。

ランシング氏はこの一大チャンスをしっかりと掴み、大型劇場用のスピーカー「シャラーホーン・システム」を完成させ、一躍評価を高めました。

それ以後も、ランシング氏は会社の経営不振や、他社からの買収などの苦難に遭いながらも音響機器の開発を続け、1946年には現在のJBL社を新たに立ち上げました。

以来、JBLは「音響技術と音楽芸術の融合」を独自の哲学として、現在も精力的にスピーカー開発に取り組み、様々なエンターテインメント会場の音響を担っているのです。

スピーカーの特徴

そんなJBLも現在では家庭用のスピーカーなどにも幅広く商品を展開しています。個人の音楽鑑賞のレベルを高めるのに寄与しているのです。

映画館など広い会場に音を響かせる技術のあるJBLが提供するスピーカーは、低音域を高度に表現し、ダイナミックに音を響かせてくれるでしょう。JBLのスピーカーはとりわけジャズに最適だともっぱらの評判です。ジャズファンの方はぜひJBLのスピーカーを試してみてくださいね。

まとめ

本記事においては、厳選した音響メーカーについて、「音質」と「歴史」という観点からその特徴をご紹介しました。「人に歴史あり」といいますが、こうして各社の歴史を振り返ってみると、スピーカーから流れる音に対しても歴史を感じます。

音質面についていえば、現代においては各メーカーとも技術力が非常に高くなっており、その特徴が余計に際立っていることがわかるでしょう。喫茶店などで音楽が流れているとき、どこのメーカーのスピーカーを使っているか推理してみるのも楽しいかもしれませんね。

本記事を参考に、ぜひ好みの音響メーカーとそのスピーカーを探しください。

また、こちらの記事ではおすすめのBluetoothスピーカーを紹介しています。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

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